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5章、力の差・APO幹部討伐編
3話(95話)「薬」
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夕貴からLINEが来て3日後、俺は家から警視庁本部までの道のりを歩いている。
前方に知り合いが居たので少し早歩きで、その人の所まで行く。
「お久しぶりです。愛さん。」
愛さんとは任務で結構仲良くなった。
「久しぶりね。歩希くん。もしかして歩希くんも夕貴ちゃんに呼ばれたの?」
「はい。なんで呼ばれたのか知ってます?」
快知と拓斗、幹部まで呼び出して何をするんだ?俺には夕貴の思惑が分からない。
「私は知らないなぁー。」
話をしていると警視庁本部に着いた。
会議室に入ると既に7人ぐらい居た。
その中には快知に拓斗、幹部の桜さんまで居た。
イスに座り、数分経った頃に夕貴が会議室に入って来た。
「唐突だけど、貴方達にはAPOの幹部を討伐しに行ってもらう。」
今までこんな事無かった。でも、任務に幹部2人、そうゆうことだったのか。
「相手の名前は谷口翼。能力は不明。薬の使用を許可する。」
俺は素朴な疑問を夕貴に投げかけた。
「薬ってなんですか?」
「そうか、歩希達はまだ薬の事知らないのね。
薬とは身体に能力を馴染ませる薬。薬を飲んで10秒掛かる。一錠飲めば丸一日効果が効く。
歩希ならオーバースモールの時は最低でも4倍、最高8倍まで跳ね上がると思うわ。」
何それ怖い。
「任務日は1週間後。最後に一つだけお願いがある。もし、幹部のどちらかが戦闘不能になったら撤退して。」
そう言うと、早歩きで夕貴は会議室を出て行った。
夕貴も色々大変なんだろうな。と、思いつつ俺も会議室を後にする。
警視庁本部から外に出て、俺はスマホで時刻を確認する。
「10時50分か、まだ13時までは時間があるな。」
すぐ消える様な声で呟く。
俺は13時に予定がある。最近また日本刀が刃こぼれしてきたので春樹の親父さんに治してもらう。
だから、13時まで何しようと悩んでいるといつの間にか12時30分。
「そろそろ向かうか。」
そして春樹の家まで行った。
家の前まで来て、インターホンを押す。
すると、中から
「はーい」
と、声が聞こえたので少し待つ。
そして玄関の扉が開く。
「よく来たな。歩希殿。」
そう言ったのは春樹の父親、春雄さん。
俺は刀袋から日本刀を取り出し春雄さんに渡す。
「お願いします。」
「任された。それじゃ、何時もの所に居るから春樹の相手をしてやってくれ。」
「はい。」
そして俺は春樹が居る場所、佐奈木家の庭に行く。
そこには剣を振る春樹の姿があった。
「よっ!」
俺がそう言うと春樹は俺の存在に気づく。
「歩希さん。お久しぶりです。」
「久しぶり。」
「それじゃ、やりますか。」
と、言って春樹は日本刀を鞘にしまい、近くにあった竹刀をこちらに投げて来た。それを俺はキャッチする。
前方に知り合いが居たので少し早歩きで、その人の所まで行く。
「お久しぶりです。愛さん。」
愛さんとは任務で結構仲良くなった。
「久しぶりね。歩希くん。もしかして歩希くんも夕貴ちゃんに呼ばれたの?」
「はい。なんで呼ばれたのか知ってます?」
快知と拓斗、幹部まで呼び出して何をするんだ?俺には夕貴の思惑が分からない。
「私は知らないなぁー。」
話をしていると警視庁本部に着いた。
会議室に入ると既に7人ぐらい居た。
その中には快知に拓斗、幹部の桜さんまで居た。
イスに座り、数分経った頃に夕貴が会議室に入って来た。
「唐突だけど、貴方達にはAPOの幹部を討伐しに行ってもらう。」
今までこんな事無かった。でも、任務に幹部2人、そうゆうことだったのか。
「相手の名前は谷口翼。能力は不明。薬の使用を許可する。」
俺は素朴な疑問を夕貴に投げかけた。
「薬ってなんですか?」
「そうか、歩希達はまだ薬の事知らないのね。
薬とは身体に能力を馴染ませる薬。薬を飲んで10秒掛かる。一錠飲めば丸一日効果が効く。
歩希ならオーバースモールの時は最低でも4倍、最高8倍まで跳ね上がると思うわ。」
何それ怖い。
「任務日は1週間後。最後に一つだけお願いがある。もし、幹部のどちらかが戦闘不能になったら撤退して。」
そう言うと、早歩きで夕貴は会議室を出て行った。
夕貴も色々大変なんだろうな。と、思いつつ俺も会議室を後にする。
警視庁本部から外に出て、俺はスマホで時刻を確認する。
「10時50分か、まだ13時までは時間があるな。」
すぐ消える様な声で呟く。
俺は13時に予定がある。最近また日本刀が刃こぼれしてきたので春樹の親父さんに治してもらう。
だから、13時まで何しようと悩んでいるといつの間にか12時30分。
「そろそろ向かうか。」
そして春樹の家まで行った。
家の前まで来て、インターホンを押す。
すると、中から
「はーい」
と、声が聞こえたので少し待つ。
そして玄関の扉が開く。
「よく来たな。歩希殿。」
そう言ったのは春樹の父親、春雄さん。
俺は刀袋から日本刀を取り出し春雄さんに渡す。
「お願いします。」
「任された。それじゃ、何時もの所に居るから春樹の相手をしてやってくれ。」
「はい。」
そして俺は春樹が居る場所、佐奈木家の庭に行く。
そこには剣を振る春樹の姿があった。
「よっ!」
俺がそう言うと春樹は俺の存在に気づく。
「歩希さん。お久しぶりです。」
「久しぶり。」
「それじゃ、やりますか。」
と、言って春樹は日本刀を鞘にしまい、近くにあった竹刀をこちらに投げて来た。それを俺はキャッチする。
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