「因縁の相手」

著恋凛

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4章、脱獄編(もうこれパクリだろwww)

18話(85話)「10の差」

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俺たちを睨みながら姉が言葉を告げる。
「貴方達よくも妹を殺したわね。後悔させてやる。」
姉は妹とを抱きしめた。俺たちは姉がただ妹の亡骸を抱きしめているのだろうと思っていたが違った。
姉は妹をドンドン吸収して行っている。
妹が姉の身体に完全に入った時に髪色、瞳が、変化した。髪色も瞳も薄紫になった。
正直何が起こったか把握出来ていない。
「これが私たちの本当の姿にして最強の姿。姉の剣術と妹の身体能力が合わさった今は誰も私たちに勝つ事など出来ないのよ。」
妹の方の身体能力は凄かった。たぶんオーバースモールを使った時でも勝てないぐらいには、少ししか見てないが姉の方の剣術も、流れる様な斬撃にどこから来ても剣で受けれる程の剣術。
合わさったら正直勝てるか分からない。
「まずは妹を殺した貴方からね。」
そして春樹に斬り掛かる。
凄い剣の混じり合いだ。ナイフであそこに入ったらすぐに殺される。だから、あそこに入るのは俺しか居ない。
「俺は春樹に加勢します。幹部の3人は最終決戦のために力を残していてください。」
俺は春樹に加勢しに行く。
岩元さん達は来ない。あの人達無しでは上に居るボスに勝てないから、必要以上に体力を使わせてはいけない。
だから、俺と春樹でここを乗り越えるしかない!


春樹とボスの合間に割ってはいる。
数回剣を振るうが全て防がれる。そしてボスはバックステップで距離を取る。
「君たちじゃ、私に勝てないよ。」
不敵な笑みを浮かべて言った。
「知らねーよ。俺たちはお前を殺す以外の選択肢はないんだから。」
俺は一瞬春樹の方を見る。既に春樹の白目の部分は紅色に染まっていた。
「そう。それじゃ、第2ラウンドを始めましょうか。」
剣を振り、ボスが防いで、ボスが剣を振るう。それの繰り返し、何度火花が飛び散ったのか変わらない程続いた。
けど、少しづつ押されて行っている。それは必然的だった。俺と春樹が足して90だとしたらボスは一人で100だ。
たとえ、10の力の差だったとしても、長い時間が経てば、凄い差が生まれる。
どうしてもその10の力の差が埋まらない。いや、10の差を埋める方法は知っている。でも、それをしたら次の闘い、勝てるのも勝てなくなってしまうかもしれない。


そうな事を考えていたら、刃が少し頬を掠めた。血が滴り落ちる。
「君、闘い中に考え事なんて余裕だね。」
と、言いながら足払いを掛けられるがジャンプで躱す。
少しも考える時間もない。が、考えなきゃ負ける。思考を巡らせろ。
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