「因縁の相手」

著恋凛

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2章、特訓&初任務編

19話(35話)「弱者にしか出来ない作戦」

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岩元さんとの距離が残り8メートル程になり俺はオーバースモールをやめ、素の状態で残り4メートル程まで距離を詰めたところで全身に力を入れオーバーオールを使い一気に距離を詰め大きく振りかぶってた。
一気に距離を詰めた事に、一瞬岩元さんは驚くが完璧にナイフで防御をする。それを見て俺は斜め前、岩元さんの横に飛び、優しく岩元さんの背中にナイフを立てた。
「いやぁー、完全にやられた。いつもどうり単純に斬りかかって来ると思った。30分間バカみたいに斬りかかって来たのは作戦か?」
「はい。これしか勝つ方法が無いと思ったので。」
「やっぱ、ビデオで見た決勝戦の時も思ったけど作戦考えるの速くね。」
「それは伊達にデカい組織を1人で潰しに行ってなかったんで。作戦を悩んでの暇無いんでなるべく成功率が高い作戦を実行したんで。」
「あの一瞬速くなったのはオーバーオールか?」
「そうです。」
「そういえば、もういつ帰ってもいいゾ。」
「いや、まだ訓練したいんで帰りません。けどオーバーオールが終わるまでの5分休ませてください。」
「分かった。」
と言われて、俺はなるべく動かないように、その場でゴロンと仰向けになった。


5分経ち、俺はあの疲労感が来ると思っていたが、実際使ってたのが30秒ぐらいなのであまり疲労感が来なかった。
「5分経ったが始めるか?」
「はい。」
「まずはナイフにちゃんと力を入れる方法だ。ただブンブンナイフを振ってても俺の体や硬い物を切れない。」
「どうやればいいんですか?」
「まずはちゃんとしたフォームを身につけ、そこからちょっといじったりする。だからまずは基本のフォームからだ。」
「はい。」
その後17時までずっとフォームを身につけていた。けどまだ基本のフォームも身につけてないけど。
そして帰る時、俺を除いた同期3人にあった。
「みんなおつかれー。今日どんな事した?」
「私は、午前中は基礎体力アップ、午後にナイフの使い方と実戦練習。」
「僕もそんな感じ。」
「僕もです。」
「あれ?俺、岩元さんにナイフ当てたら帰っていいよ。ってやつやんなかった?」
「私は無かったよ。」
「僕も無かったです。」
「俺も無かった。てか何それ、歩希やったの?地獄じゃん。」
「何とかナイフ当てたよ。」
「凄いですね。だって歩希さんの相手、最強の岩元さんですよね。」
「まぁー、一撃必殺だったから、もう通用しないと思うけどね。」
と話して警視庁本部を出る。
「それじゃ、また明日ねー。」
「お疲れ様でした。さようなら。」
「バイバイ。」
「また明日。」
と各方面に帰っていった。が
「やっぱり、快知と帰ることになるのか。」
「いいじゃねーか、僕達友達だろー。」
と話して、途中で快知と別れて家に帰った。
そして、ご飯を食べたりして寝た。…


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