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EPISODE122
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「それで先輩! 話戻しますが、キスは気持ちいいんでしょうか?」
「何度も言うが、俺はチェリーボーイだ・・・いや、キスおろか手すら繋いだ事ないからチェリーボーイの中でも底辺だろう。だから、そんな奴にキスの事を聞かれても困る」
なんで俺カフェでこんな事言ってるんだろう・・・・悲しくなってきた。泣きたい。
「なら先輩。私とキス・・・・してみますか?」
唐突なその言葉に俺は驚く。後輩・・・それに優香からそんな言葉を訊くとは思ってもいなかった。
けど、すぐに優香はニコッと笑顔を浮かべ、
「もちろん嘘ですよ!」
と、俺の驚きを無に返す。
いや、キスしたかったとかじゃないからね!
ほんとに、ほんとだよ!
修くん嘘ついた事ないもん!
「私のファーストキスを先輩にあげる訳ないじゃないですか」
「てか、お前今日学校は?」
今日は平日、中学は普通に学校あるはずだが、何故こいつは朝遊びに誘いに来た?
「それはですねぇ」
目を逸らしながら言う優香を俺は数秒見つめる。
「受験生にも休憩は必要なんです!」
「いや、勉強しろよ」
「身体鍛えてる人とかにチートデイってありますよね、それと同じです! 今日は先輩と遊ぶんです!」
子供のように言う優香はやはり中坊。まだまだガキ。ま、俺も受験は経験した身だ。辛さは分かる。だから、俺は今日1日優香と遊ぶことにするのだった。
「何度も言うが、俺はチェリーボーイだ・・・いや、キスおろか手すら繋いだ事ないからチェリーボーイの中でも底辺だろう。だから、そんな奴にキスの事を聞かれても困る」
なんで俺カフェでこんな事言ってるんだろう・・・・悲しくなってきた。泣きたい。
「なら先輩。私とキス・・・・してみますか?」
唐突なその言葉に俺は驚く。後輩・・・それに優香からそんな言葉を訊くとは思ってもいなかった。
けど、すぐに優香はニコッと笑顔を浮かべ、
「もちろん嘘ですよ!」
と、俺の驚きを無に返す。
いや、キスしたかったとかじゃないからね!
ほんとに、ほんとだよ!
修くん嘘ついた事ないもん!
「私のファーストキスを先輩にあげる訳ないじゃないですか」
「てか、お前今日学校は?」
今日は平日、中学は普通に学校あるはずだが、何故こいつは朝遊びに誘いに来た?
「それはですねぇ」
目を逸らしながら言う優香を俺は数秒見つめる。
「受験生にも休憩は必要なんです!」
「いや、勉強しろよ」
「身体鍛えてる人とかにチートデイってありますよね、それと同じです! 今日は先輩と遊ぶんです!」
子供のように言う優香はやはり中坊。まだまだガキ。ま、俺も受験は経験した身だ。辛さは分かる。だから、俺は今日1日優香と遊ぶことにするのだった。
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