俺の大っ嫌いな不良ギャルが妹になっちゃっいました!?(嘘)

著恋凛

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EPISODE89

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「えぇ、今日は転入生がいるぞ!」
ハゲがそう言うとクラス中が少しざわめく。高二にもなってアホみたいに騒ぐ奴はいないが所々話し声は聞こえてくる。ま、隣の席のやつは俺に話してくるんだけどな。
てか、ハゲ久しぶりの登場じゃね?覚えてる?ハゲって担任の事ね。
「ねぇ、修!転入生だって!どんな人かな?」
目を輝かせているのは実莉だ。突然の転入生報告は基本的に誰でもテンション上がるから仕方ないがな。
「入ってきていいぞ」
その声に反応するかのように扉が「ガラガラ」と、開き、少女がコテコテと歩いて教壇の隣までやってくる。 
腰まであるロングヘアに少々幼い顔立ち、それに加え、身長がとてつもなく小さい!バット見140cm前半ぐらいだろうか?
小学生と言っても通じそうな見た目の少女は黒板に「紅葉さくら」とデカデカと書いてから生徒の方を見る。
「初めまして、紅葉さくらです。秋でもあり、春でもある優柔不断な人です。よろしくお願いします」
深々と頭を下げるさくらにクラス皆拍手する。ま、男子の3分の1は絶叫してるんだけどな。いい意味で。待って、このクラスロリコン多くね?そんな風に思ってる俺も普通に可愛い子だなぁとは思っているのだがな。
んま、ネッ友とリアルであるという経験は初めてなのでちょっとドキドキはしている。
「あのぉ、シューくんはどなたですか?」
まってぇぇ!ダメだって、今はダメ!俺はクラスで目立ちたくないもん。
「シューくん?・・・遠藤修の事か?」
おいいい!クソハゲ!何言ってんのぉー!そこはとりあえず、朝のホームルームやらなきゃだから、個人的に後で探してくれだろ!
「多分そうです」
「修はアイツだ」
ハゲ指を指すなぁァァァァァ!
クラスの視線がさくらから俺に移る。
やめてぇ!見ないでぇ、恥ずかしい!心の準備が・・・・
「通話してた時も思ってましたけど、やっぱり優しそうな人ですね・・・・恥ずかしいですが、言いますね」
何?何言ってくるの?怖いよ、ウザイのでもう二度と一緒にゲームしないでください。とか言われるの?
「初めて一緒にゲームした時から好きでした!付き合ってください!」
その言葉が木霊した瞬間、この教室に戦慄が走った。
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