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EPISODE84 実莉version
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私はお化け役が出てくる度に無意識で修に抱きついてしまった。でも、何とか最後までは行けたので私的には上々だ。ま、もう泣きたくなるぐらい怖いけど・・・
「怖かったな」
「うん」
暖簾をくぐり、外に出ると辺りは暗く日は沈んでいた。
「もう7時過ぎだし、帰るか・・・・」
今日は修の誕生日。なのに、私ばっかり楽しんでない?・・・・それにプレゼントも渡せてないし、どうにかして時間を作らないと・・・・
辺りを見渡す。一際目立つこの遊園地コーナー最大の大きさを誇る観覧車が私の目を奪う。
これだ!!
修をあまり楽しめさせてれなかったけど、プレゼントだけは・・・・プレゼントだけは絶対に渡す!
私に背を向け、出入口に向かおうとする修の服の袖を掴む。
「どうかしたのか?実莉」
振り返り、私を見つめる修の視線に少し照れ、顔が熱くなるのを感じる。
観覧車に指を指し、私は顔から火がでそうなほど恥ずかしいが小さく、呟くように言う。
「最後にさ・・・・観覧車、乗ってこ?」
何も言わずに私を見つめる修。この無言・・・・今の私には辛い!
「・・・・そうだな、時間的にはまだまだ補導される時間じゃないし・・・・行くか」
「うん!それじゃ、行こっか!」
この言葉を聞き、私は二パッと笑顔を浮かべる。
今日はハラハラドキドキしてばっかりだな・・・・そう思いながら、私はどうプレゼントをあげるか考え、観覧車に向かうのだった。
「怖かったな」
「うん」
暖簾をくぐり、外に出ると辺りは暗く日は沈んでいた。
「もう7時過ぎだし、帰るか・・・・」
今日は修の誕生日。なのに、私ばっかり楽しんでない?・・・・それにプレゼントも渡せてないし、どうにかして時間を作らないと・・・・
辺りを見渡す。一際目立つこの遊園地コーナー最大の大きさを誇る観覧車が私の目を奪う。
これだ!!
修をあまり楽しめさせてれなかったけど、プレゼントだけは・・・・プレゼントだけは絶対に渡す!
私に背を向け、出入口に向かおうとする修の服の袖を掴む。
「どうかしたのか?実莉」
振り返り、私を見つめる修の視線に少し照れ、顔が熱くなるのを感じる。
観覧車に指を指し、私は顔から火がでそうなほど恥ずかしいが小さく、呟くように言う。
「最後にさ・・・・観覧車、乗ってこ?」
何も言わずに私を見つめる修。この無言・・・・今の私には辛い!
「・・・・そうだな、時間的にはまだまだ補導される時間じゃないし・・・・行くか」
「うん!それじゃ、行こっか!」
この言葉を聞き、私は二パッと笑顔を浮かべる。
今日はハラハラドキドキしてばっかりだな・・・・そう思いながら、私はどうプレゼントをあげるか考え、観覧車に向かうのだった。
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