俺の大っ嫌いな不良ギャルが妹になっちゃっいました!?(嘘)

EPISODE83 実莉version

「きゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁあ」
私の絶叫が遊園地エリアに響く。
このジェットコースターすごく怖い！いや、まず私絶叫系無理だったわ！




「足が・・・・足が震える」
プルプルと足が震えるが、かろうじて私の足は言う事を聞いてくれるので歩く事はできる。
「少し休むか？」
そう提案してくれる修は紳士だなぁと、思いながらも私は首を横に振る。
「いや、平気。休んでるぐらいなら遊びたいし・・・・さ、今度はコーヒーカップ行こ！」
私は修の手を引きながら、小走りでコーヒーカップを乗りに行くのだった。




 


コーヒーカップやら変なジェットコースターに乗り、今はお化け屋敷に来ている。
真っ暗な一本道を私は足をプルプルと震わせながら進む。どうも私は心霊系は苦手だ。でも、修はヘッチャラみたいで普通に歩いている。
「実莉、大丈夫か？めっちゃ怯えてるけど・・・・」
「だ、大丈夫・・・・・じゃない。けど、最後まで行きたい。だから・・・・手、繋いでくれない？」
待ってぇぇぇ！何言ってんの、私。バカバカバカ！これが吊り橋効果？これで断られたら私のメンタル崩壊するよ？
自分のやってしまった事を悔やみながらも私は返事を待つ。
「い、いいよ」
その言葉を耳に入れるなり、私は恐怖と嬉しさが混じり合って変な気分だが、修の手を握ると少し恐怖感が薄れていく。
「グァァァ」 
横から包帯ぐるぐるの男が呻き声を上げながら突如姿を現す。
「きゃぁぁぁ」
突如現れたミイラ似のお化けに私は叫び、思わず修の腕に抱きしめてしまう。
なにやってんのーーーー！
そう思いながらも私の物凄く早くなってしまっている鼓動を修に悟られていないか不安だ。