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EPISODE74

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運営側に誘導されて公園に出ると先輩2人が既にいた。
「ま、負けないからね、早美怜ちゃん、修くん!」
「ふっふっふ、神ちゃんの乳を合法的にモミモミしてやるよ」
エロ親父みたいに手を動かす早美怜はまるで猛獣。神美先輩はもう怯えてしまっている。そして細見先輩は相変わらずに細い。
待って、2人とも水鉄砲持ってるじゃん!水鉄砲持ってないの俺だけ?純赤のガンナーが泣いてるよ。
「えぇ、ルール説明をしますね」
運営側の人が出てきて話し始める。
「さっき渡した白い紙が濡れたら負けです。暴力はもちろんダメです。・・・・・あれ?ルールそれだけ?思ったよりこのバイト楽ですね」
「ちょ、マイク切り忘れてるよ!」
「あ、ヤバ!」
なにこれ、コント?
「えぇ、まぁー、ルールはそれだけです。はい、スタート」
突如始まった水鉄砲大会、俺はとりあえず水風船に水を入れるため、水道まで走った。




「よし、とりあえず5個でいいか・・・」
水風船を抱え、早美怜がいる場所に戻る。
水鉄砲から放たれる水は宙を舞う。これぞ夏の風物詩。って、そんなのどうだっていいんだよ!  
「・・・っ!」
3球も水風船を投げたのに当たらない。別に俺のコントロールが悪いわけじゃない。ただ、
「細見先輩、細すぎ!」
るだけだ。
「いや、シンプルにコントロールも悪いからな」
そんな感じに言われた時、俺の視界の端にあるものが見えた。
「ちょ、細見先輩!一時休戦!一時休戦!」
そう言い、あるものに俺は指を指すのだった。
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