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EPISODE63

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「私王様ゲーム初めてなんだよね・・・動画でしか見た事ないから。だから、みんなが好きそうな、2番と5番はキス、で」 
「いやいやいや、初パナからそれはないって!もっとラフなのでいいんだよ。しっぺとかデコピンとか」 
「そうなの?まぁ、それなら2番が5番にしっぺで」 
ふっ、助かったぜ!ま、俺5番だから、しっぺ受けるんだけどね!
「ふふ、私のしっぺを受けるのはどこのどいつだい?」
神美先輩が腕をブンブンと振り回しながら、そんな事を言う。
「こいや!」
腕を差し出し、しっぺを待つ。言うて、しっぺだし痛くないだろ。あ、これ完全にフラグだわ。
「って、ホントに痛くないのかよ!」
神美先輩のしっぺは机に足をぶつけた時よりも痛くないぐらいの力だった。正に非力。腕相撲なんてやったら腕折れんじゃね?
「はい、次行くよ!」 
そんなこんなでその後も王様ゲームは続き、結構キツめな命令なども出てくるようになった。




「次でラストね!」
早美怜は時計を見ながらそう言う。
どうか最後は穏便に終わらせてくれ!自撮り撮れとか言うマジキチな命令も受けたんで・・・
「王様ゲームだーれだ!」
番号を見ると1番。王様になれれば安心できたが、それは出来なかった。
「私だね!」
そう言ったのは紗奈ちゃん。
どうか、どうか当たらないでください!せめて楽なヤツ。
「んじゃぁ、2番と3番が好きな人いるかいないか言う!」
神は俺を見捨てなかったようだ・・・てか、何気にきつい命令だな、おい!ま、誰だか言わせないだけいい方か。
「わ、私は・・・」
突然口を開いたのは実莉、2番か3番なのだろう。てか、こいつが男と話してる所見たことないし、どうせいないんだろ。
「私はいるっちゃいるよ」
赤面させながら、そう言う実莉に俺は少々ビックリした。こいつも乙女なんだなぁ。
「私もいるよ。普通に」
続いて早美怜があっけらかんとした表情で言う。何この二人の差、オモロ。
そんな感じにラストは衝撃の事実を知り、王様ゲーム・・・夏休み前ラストの部活は終わった。
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