俺の大っ嫌いな不良ギャルが妹になっちゃっいました!?(嘘)

EPISODE57

ウ、ウ、ウ、ウ、ウ
ここに来て5連続《ウ》だと？
少し前までは別に普通だったのに・・・いや、考えるんだ俺！
このテストを作ったのはクソ性格の悪い清角悪増先生だ。だから、ありえなく無い。
よし！自分を信じよう。



5教科7科目のテストが開始されて3日目、既にみんなの生気は皆無に等しくなっている。
《エ》と、よし、終わった！
長く苦しい戦いだったが、ようやくラストの現代文が終わった！
すると、ちょうどチャイムがなった。



「ただいま～」
家に帰るが、誰も反応してくれない。母さんと親父は仕事でいないが、実莉なら先に帰ってるって言ってたのに・・・お兄ちゃん悲しいよ。これが反抗期か・・・
「バンバンバン」
2階から銃声が鳴り響く。
「俺の部屋から？」
走って自分の部屋に向かい、勢いよく扉を開けて中を確認する。
中には、俺の持ってるエアガンを使って銃撃戦をしている実莉と紗奈ちゃんの姿があった。
ここは兄としてビシッと言わなければ・・・
「2人とも！・・・銃撃戦をする時は安全ゴーグルを付けなさい！」
よし！ちゃんと、怒れた！甘い時は甘い、厳しい時は厳しい、メリハリの着いたいいお兄ちゃんだな！
「てか、2人ともさぁ。双子かってぐらい同じ顔してるよな。身長ぐらいしか違いねぇし」
ま、身長は相当違うけど・・・実莉が165cmぐらいで紗奈ちゃんは155cmぐらい。これで紗奈ちゃんの身長が伸びたらほんと分からなくなるな。
「そう？私たち全然違うじゃない」
実莉が当然でしょ！って感じで言ってくる、本人たちじゃ全然違うんだなぁ・・・
「いや、バリバリ似てるよ。てか、全くもって一緒だよ！」
あ、紗奈ちゃんは普通に一緒だと思ってるのか・・・ま、紗奈ちゃんの方が正しいかな。
「あ！そうだ！」
そんな声を上げ、実莉は部屋から出て行った。