16 / 145
EPISODE16
しおりを挟む
夢を見ていた。遠い遠い昔の、俺がまだ6歳ぐらいの頃の記憶だ。
「お母さんは少し出かけて来るね。お父さんは今日帰って来ないから、昼と夜のご飯は勝手に食べといて。」
家から出て行こうする母に俺は質問を投げかける。
「何時もの叔父さんのとこ?」
すると、鬼の形相になった。だが、すぐに笑顔を作り直した。
「それはお父さんに言ってはダメよ。」
そう言い捨て、家から逃げる様に出ていった。
昼ごはんを済ませ、ゲームをしていると電話が鳴った。
「もしもし。」
「おぉー、修か。」
相手は親父だった。
「そうだよ。」
「ちょっとお母さんに変わって欲しいんだけど。」
俺は何も考えずに言った。
「今ね。お母さんはいつもの叔父さんのところに行ったの。」
すると、親父は何時ものニコニコした様な声では無く、冷えきった様な声になった。
「それは本当か?」
「そうだよ。でもお母さんはお父さんに言うなって言ってるから、内緒だよ。」
「分かった。」
そして電話は終わった。それと同時に俺は起きた。
起きて周囲を確認する。起き上がり、実莉の所まで行った。
それに気づいた実莉は少し反省した様子だった。
「起きたのね。さっきはごめんね。そこまで強くやる気は無かったけど。」
「それは俺の方にも非はある。それより親父はどこに?」
「コンビニに言ったよ。」
「そうか、ありがとう。」
「お母さんは少し出かけて来るね。お父さんは今日帰って来ないから、昼と夜のご飯は勝手に食べといて。」
家から出て行こうする母に俺は質問を投げかける。
「何時もの叔父さんのとこ?」
すると、鬼の形相になった。だが、すぐに笑顔を作り直した。
「それはお父さんに言ってはダメよ。」
そう言い捨て、家から逃げる様に出ていった。
昼ごはんを済ませ、ゲームをしていると電話が鳴った。
「もしもし。」
「おぉー、修か。」
相手は親父だった。
「そうだよ。」
「ちょっとお母さんに変わって欲しいんだけど。」
俺は何も考えずに言った。
「今ね。お母さんはいつもの叔父さんのところに行ったの。」
すると、親父は何時ものニコニコした様な声では無く、冷えきった様な声になった。
「それは本当か?」
「そうだよ。でもお母さんはお父さんに言うなって言ってるから、内緒だよ。」
「分かった。」
そして電話は終わった。それと同時に俺は起きた。
起きて周囲を確認する。起き上がり、実莉の所まで行った。
それに気づいた実莉は少し反省した様子だった。
「起きたのね。さっきはごめんね。そこまで強くやる気は無かったけど。」
「それは俺の方にも非はある。それより親父はどこに?」
「コンビニに言ったよ。」
「そうか、ありがとう。」
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
ダメな君のそばには私
蓮水千夜
恋愛
ダメ男より私と付き合えばいいじゃない!
友人はダメ男ばかり引き寄せるダメ男ホイホイだった!?
職場の同僚で友人の陽奈と一緒にカフェに来ていた雪乃は、恋愛経験ゼロなのに何故か恋愛相談を持ちかけられて──!?
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
婚約破棄されなかった者たち
ましゅぺちーの
恋愛
とある学園にて、高位貴族の令息五人を虜にした一人の男爵令嬢がいた。
令息たちは全員が男爵令嬢に本気だったが、結局彼女が選んだのはその中で最も地位の高い第一王子だった。
第一王子は許嫁であった公爵令嬢との婚約を破棄し、男爵令嬢と結婚。
公爵令嬢は嫌がらせの罪を追及され修道院送りとなった。
一方、選ばれなかった四人は当然それぞれの婚約者と結婚することとなった。
その中の一人、侯爵令嬢のシェリルは早々に夫であるアーノルドから「愛することは無い」と宣言されてしまい……。
ヒロインがハッピーエンドを迎えたその後の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる