29 / 63
第5章 火山街決戦編
ヴェール参上
しおりを挟む
騎士はデカいダチョウのようなものに乗っていてそのダチョウには羽が生えている。
「この竜騎士ブーロン様が直々にぶち殺しにきてやったぞぉ!!」
「いや何よこの竜!竜と言うかダチョウじゃないの!馬鹿にしてんのかしら?」
そうエリスが嘲笑するとブーロンはブちキレて
「何だとこのクソアマ!俺の愛ダチョウを小馬鹿にすんのか!この絶壁女!
「や、やれるものならやってみなさいよ!行くわよラクサス!」
エリスがそう指示するがラクサスは首を振らない。
「それはお前がやれよ!お前が受けた喧嘩なんだからさぁ!」
そう言ってエリスを前に押し出す。エリスはため息をつくと剣を構えた。
「仕方ないわね。私が相手よ!ラクサスは先に行ってなさい!」
そうしてブロンとエリスが激突する。
帝国軍の本陣の裏である男がワインを飲んでいた。男はメガネをかけた初老の男でありどこか高貴な雰囲気を持て居る。そんな男に報告する者がいる。
「ヴェール様!ノワール様とブーロン様は苦戦しておられるようです。」
「ブーロンにノワール……承知しています。あちら側にも強者がいらっしゃったようだ。特にフランなど恐ろしい存在です。」
「では、ヴェール様…」
「焦ることはありません。こちらの戦力はまだ半分も出ていない。」
「しかし!それでは!」
そう報告している騎士が言いよどむとヴェールはワインを飲み干した。
「神器さえ手に入れられればこちらの勝ちです。後は野となれ山となれとどこかでは言うようですがね。」
「ヴェール様は神器をどうなさるおつもりですか?」
そう騎士が聞くとヴェールは不敵に笑う。
「それはもちろん……知りませんよ。あの国王の考えていることなど。私はただ命令に従うのみ。」
そう言ってヴェールはニヤリと笑う。
その瞬間背後に大きな波が立つ。
ボルケニアは海に面しているがそこに大きな波が立つ。
「どうやら来たようですね。本命君が。」
ヴェールは地面が揺れているのも気にせずワインを嗜むのであった。
ラクサスが操るゴーレムは騎士たちを薙ぎ払い、また市民を肩の上に乗せて保護した。
「ラクサスお兄ちゃん!エリスお姉ちゃん!」
子どもがそう言うとエリスは振り返る。
「ん?どうしたのかしら?」
「こっち!」
そう子どもたちは二人の手を引いて行く。そうして着いた先にあったのは孤児院だった。どうやらここに預けられている子どもたちのようだ。
「悪い騎士さんたちから僕たちを守ってよ!」
とエリスの手を取って言う。エリスは
「はぁ分かったわ。お姉ちゃんに任せなさい!」
そう胸を叩いて言い放った。随分とラクサス相手の時より威勢がいい。
ラクサスが
「おい、お前子ども相手に張り切りすぎだろ……」
と呆れているとエリスは
「いいじゃない!だって子供よ!アンタと違って素直でいい子じゃない!」
と言い返すのでラクサスは
「お前‥‥間違いだけは起こすなよ…」
とため息をついて呆れた。
しかしブーロンは追って来る。
「待てやてめぇ!俺のダチョウから逃げられると思うなよ!」
「しつこいわね!アンタは追い払ったでしょうが!子供と触れ合う時間が無くなるでしょうが!」
「ガキに構ってる暇があるなら俺様を見ろおぉ!オラァ!!」
ブーロンはそう叫びながら突っ込んで来る。エリスは空を飛んで躱しながら。
「ラクサス!アンタはとっとと元凶を叩き潰しに行きなさい!話はそれからよ!」
「この竜騎士ブーロン様が直々にぶち殺しにきてやったぞぉ!!」
「いや何よこの竜!竜と言うかダチョウじゃないの!馬鹿にしてんのかしら?」
そうエリスが嘲笑するとブーロンはブちキレて
「何だとこのクソアマ!俺の愛ダチョウを小馬鹿にすんのか!この絶壁女!
「や、やれるものならやってみなさいよ!行くわよラクサス!」
エリスがそう指示するがラクサスは首を振らない。
「それはお前がやれよ!お前が受けた喧嘩なんだからさぁ!」
そう言ってエリスを前に押し出す。エリスはため息をつくと剣を構えた。
「仕方ないわね。私が相手よ!ラクサスは先に行ってなさい!」
そうしてブロンとエリスが激突する。
帝国軍の本陣の裏である男がワインを飲んでいた。男はメガネをかけた初老の男でありどこか高貴な雰囲気を持て居る。そんな男に報告する者がいる。
「ヴェール様!ノワール様とブーロン様は苦戦しておられるようです。」
「ブーロンにノワール……承知しています。あちら側にも強者がいらっしゃったようだ。特にフランなど恐ろしい存在です。」
「では、ヴェール様…」
「焦ることはありません。こちらの戦力はまだ半分も出ていない。」
「しかし!それでは!」
そう報告している騎士が言いよどむとヴェールはワインを飲み干した。
「神器さえ手に入れられればこちらの勝ちです。後は野となれ山となれとどこかでは言うようですがね。」
「ヴェール様は神器をどうなさるおつもりですか?」
そう騎士が聞くとヴェールは不敵に笑う。
「それはもちろん……知りませんよ。あの国王の考えていることなど。私はただ命令に従うのみ。」
そう言ってヴェールはニヤリと笑う。
その瞬間背後に大きな波が立つ。
ボルケニアは海に面しているがそこに大きな波が立つ。
「どうやら来たようですね。本命君が。」
ヴェールは地面が揺れているのも気にせずワインを嗜むのであった。
ラクサスが操るゴーレムは騎士たちを薙ぎ払い、また市民を肩の上に乗せて保護した。
「ラクサスお兄ちゃん!エリスお姉ちゃん!」
子どもがそう言うとエリスは振り返る。
「ん?どうしたのかしら?」
「こっち!」
そう子どもたちは二人の手を引いて行く。そうして着いた先にあったのは孤児院だった。どうやらここに預けられている子どもたちのようだ。
「悪い騎士さんたちから僕たちを守ってよ!」
とエリスの手を取って言う。エリスは
「はぁ分かったわ。お姉ちゃんに任せなさい!」
そう胸を叩いて言い放った。随分とラクサス相手の時より威勢がいい。
ラクサスが
「おい、お前子ども相手に張り切りすぎだろ……」
と呆れているとエリスは
「いいじゃない!だって子供よ!アンタと違って素直でいい子じゃない!」
と言い返すのでラクサスは
「お前‥‥間違いだけは起こすなよ…」
とため息をついて呆れた。
しかしブーロンは追って来る。
「待てやてめぇ!俺のダチョウから逃げられると思うなよ!」
「しつこいわね!アンタは追い払ったでしょうが!子供と触れ合う時間が無くなるでしょうが!」
「ガキに構ってる暇があるなら俺様を見ろおぉ!オラァ!!」
ブーロンはそう叫びながら突っ込んで来る。エリスは空を飛んで躱しながら。
「ラクサス!アンタはとっとと元凶を叩き潰しに行きなさい!話はそれからよ!」
10
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/entertainment.png?id=2f3902aa70cec36217dc)
男女比がおかしい世界に来たのでVtuberになろうかと思う
月乃糸
大衆娯楽
男女比が1:720という世界に転生主人公、都道幸一改め天野大知。 男に生まれたという事で悠々自適な生活を送ろうとしていたが、ふとVtuberを思い出しVtuberになろうと考えだす。 ブラコンの姉妹に囲まれながら楽しく活動!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる