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第一章 魔王軍の生活
悪魔騎士vs吸血姫
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魔王城にほど近い闘技場でラクサスとエリスは向かい合っている。
「何かいろいろあったけど、やっとこのチビデビルと正面から勝負できるわ。」
「その言葉をそっくり送り返させていただく。絶壁吸血姫!」
ラクサスは矛を出すと振り回し構えた。エリスはその矛を見て
「wwwww何よその矛。どこからどう見ても量産品じゃない!しばらく見ないうちにバレンタイン家って貧乏になったのかしら?」
そう言ってケラケラ嘲笑する。それを見たラクサスは
「別に俺にとって矛は重要アイテムでもないからね。」
「その心は?」
「ハハハ。この程度のハンデはくれてやるってことだ。出でよ!」
ラクサスが叫ぶと闘技場に鼓動が走る。
「こ、これは‥‥」
上空から巨大な物体が来襲する。
「グ、グリフォン‥‥」
「来たか!」
ラクサスは飛び上がるとグリフォンの背中に乗った。
「紹介しよう。俺のペットグリフォンのポチ(仮名)50さい(自称)だ。」
「いやいったい何よ!てかグリフォンにポチってネーミングセンスをどこかに置いてきたの?!」
「小っちゃいことはいいんだよ!見ての通り俺はただの悪魔騎士じゃあない。それを超越する魔獣騎士だ!」
そうラクサスは親指で誇るように自分を指し示す。
「へぇ。確かに魔王軍の幹部を目指すだけの技術は修得済みね。」
「どこまで余裕でいられるかな?!」
ラクサスはグリフォンと共に突っ込んだ。
ラクサスが差し出す矛から金属音が鳴る。
「剣か…」
エリスの手には片手剣があった。それでラクサスの矛を受け止めている。
「バカねラクサス。アタシが何の考えもなしに挑むとでも?」
そう言うとエリスはラクサスの矛を弾き返す。
「うお?!流石にやるか…」
そのまま矛と剣が打ち合う音が続く。
エリスはラクサスの矛を捌きながら時折隙を見計らって剣を振るう。
「さぁ!早く来なさいよ!チビ童貞悪魔!」
「望むところだ!この絶壁高飛車吸血鬼!」
そう言うと二人の武器は交差する。
「「はあああああああああ!」」
二人は同時に飛び退く。
「アンタ、思った以上にやるわね……」
「お前こそな。だが俺の方が上手だ!」
「え?」
エリスが上を見上げるとそこにはグリフォンがいた。
「闘いは2対1だァ!」
そのままグリフォンの爪がエリスを襲う。
「きゃあああ!」
エリスの肩が爪の一撃によって裂かれ、身体から血が出る。血はとくとくと地面に落ちる。
「…わね…」
エリスが呟く。
「ん?」
「アタシの身体から血を出したわね!」
その瞬間エリスの方から出てきた血が一瞬で固まったかと思うと、巨大なかぎ爪を形成してラクサスに向かう。
「アタシの能力は血液を自在に操るの!アンタなんか怖くないわ!」
「えええええええええ!」
その血爪がラクサスに届きそうになった瞬間。
ベルが鳴る。
『ラクサス・バレンタイン様、エリス様。闘技場使用時間が過ぎました。速やかに退去してください。』
「え?これで訓練終わり?」
エリスが不満げに言うと、
「だって俺達もう1時間は手合わせしてるだろ?もういいじゃん!」
とラクサスが食い下がる。
「まぁ良いわ。どうせあのまま続けてもアタシの爪がアンタに攻撃してたし。」
「いやそこで俺の華麗な回避テクニックを見せる予定だった。」
「はいはい。」
どうやらラクサスとエリスは似た者同士のせいで仲が良くないらしい。
「何かいろいろあったけど、やっとこのチビデビルと正面から勝負できるわ。」
「その言葉をそっくり送り返させていただく。絶壁吸血姫!」
ラクサスは矛を出すと振り回し構えた。エリスはその矛を見て
「wwwww何よその矛。どこからどう見ても量産品じゃない!しばらく見ないうちにバレンタイン家って貧乏になったのかしら?」
そう言ってケラケラ嘲笑する。それを見たラクサスは
「別に俺にとって矛は重要アイテムでもないからね。」
「その心は?」
「ハハハ。この程度のハンデはくれてやるってことだ。出でよ!」
ラクサスが叫ぶと闘技場に鼓動が走る。
「こ、これは‥‥」
上空から巨大な物体が来襲する。
「グ、グリフォン‥‥」
「来たか!」
ラクサスは飛び上がるとグリフォンの背中に乗った。
「紹介しよう。俺のペットグリフォンのポチ(仮名)50さい(自称)だ。」
「いやいったい何よ!てかグリフォンにポチってネーミングセンスをどこかに置いてきたの?!」
「小っちゃいことはいいんだよ!見ての通り俺はただの悪魔騎士じゃあない。それを超越する魔獣騎士だ!」
そうラクサスは親指で誇るように自分を指し示す。
「へぇ。確かに魔王軍の幹部を目指すだけの技術は修得済みね。」
「どこまで余裕でいられるかな?!」
ラクサスはグリフォンと共に突っ込んだ。
ラクサスが差し出す矛から金属音が鳴る。
「剣か…」
エリスの手には片手剣があった。それでラクサスの矛を受け止めている。
「バカねラクサス。アタシが何の考えもなしに挑むとでも?」
そう言うとエリスはラクサスの矛を弾き返す。
「うお?!流石にやるか…」
そのまま矛と剣が打ち合う音が続く。
エリスはラクサスの矛を捌きながら時折隙を見計らって剣を振るう。
「さぁ!早く来なさいよ!チビ童貞悪魔!」
「望むところだ!この絶壁高飛車吸血鬼!」
そう言うと二人の武器は交差する。
「「はあああああああああ!」」
二人は同時に飛び退く。
「アンタ、思った以上にやるわね……」
「お前こそな。だが俺の方が上手だ!」
「え?」
エリスが上を見上げるとそこにはグリフォンがいた。
「闘いは2対1だァ!」
そのままグリフォンの爪がエリスを襲う。
「きゃあああ!」
エリスの肩が爪の一撃によって裂かれ、身体から血が出る。血はとくとくと地面に落ちる。
「…わね…」
エリスが呟く。
「ん?」
「アタシの身体から血を出したわね!」
その瞬間エリスの方から出てきた血が一瞬で固まったかと思うと、巨大なかぎ爪を形成してラクサスに向かう。
「アタシの能力は血液を自在に操るの!アンタなんか怖くないわ!」
「えええええええええ!」
その血爪がラクサスに届きそうになった瞬間。
ベルが鳴る。
『ラクサス・バレンタイン様、エリス様。闘技場使用時間が過ぎました。速やかに退去してください。』
「え?これで訓練終わり?」
エリスが不満げに言うと、
「だって俺達もう1時間は手合わせしてるだろ?もういいじゃん!」
とラクサスが食い下がる。
「まぁ良いわ。どうせあのまま続けてもアタシの爪がアンタに攻撃してたし。」
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