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死と救済本編
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第12話 最終話
┈┈┈┈┈花とマルス 肆┈┈┈┈┈
扉の向こうは家の玄関だった。中に入り、後ろを振り返るとそこに元の大きな扉はなく普通のドアになっていた。ハリスは中に入り一通り確認した。そこはキッチンやガーデンルーム、少し大きな浴室などかなり整っている家だと言った。しかし、不思議なのが寝室が3つあったということ。しかもベッドはダブルス、2人だから別に1つでもいいはず……しかし、そんなことなどどうでもよかった。今は2体のアクマを地獄の間に連れ戻すこと、まずはそれだけを念頭に行動することにした。花とハリスが人間の世に来て1日目、まずはここの世で何が起こっているかを確認した。分かったのは今現在、世界各地で相次ぐ大量惨殺事件、そしてその犯人はとある大男であった。その大男はとある本を手にした瞬間に豹変し、マンションにいた全ての人間を惨殺した。それを皮切りに、大男の犯罪はエスカレートし日本のみならず世界で惨殺を繰り返した。そして、その大男は実はあの2体のアクマが取り憑いているのだと分かった。おそらくマルスとカイルマンだろう、花とハリスの調べ上げた情報は4日間であった。花とハリスが人間の世に来てから5日後、花はハリスと愛を紡ぐ日々を送っていた。丸1日を要したその濃厚な時間はハリスとの信頼、愛情、求愛、共依存の関係を生成した。花とハリスが人間の世に来て13日が経ったある日、花はその本を発見し、何重にも封をし、家に持ち帰った。その晩、花は寝室の1つを使い本を出し、ハリスにこう言った。「まずはこの本を処理しなければならないわ、私の役目、貴女には逃げ出そうとする2体をその紐で縛り逃れられないようにして欲しいの、出来るわよね?ハリス」「もちろんでございますご主人様❣️私気合い十分ですわ!」花は軽いキスを交わしたのち仮面を被り鎌を取り出した。そして深く息を吸い込んで、目を閉じた。すると暗い空間で目を開けた。鎌は黒い手を出した。花はその手を取り対話を始めた。(久しいのぉ、数日間も我を置き去りにし、その女と楽しんだようだな、)(なんでそれを)(言ったであろう、我をお前を見ているのだ。全ての行動もな、まーいいだろう、今こそこの契を果たすときだろう)鎌の黒い手はドス黒い鎧になった。そして、その鎧を身に纏い、鎌を構え、本に向かって一振りした。すると本は赤い血のような色を噴出しながら異形な体が顕現した2体のアクマが飛び出てきたのである。そこにすかさずハリスの持つ紐が逃がさない。その紐はピアノ線のように固くなり、アクマを固めるのである。するとアクマが花達に向かって話しかけてきた。「うぐぁぁ何をする貴様!!」「我らは遊んでいただけだぞ!」「閻魔様がお呼びだ、貴様らに罰を罪を償わせるために連れて来いとのお達しだ」そういうと花はもう一振りした。2体のアクマは肉体と魂を刈り取った。この2つをピアノ線で縛り、閻魔に言った。「よし、ではその家の扉を3回ノックしたのち開けよ、そうすれば地獄の間に行けるだろう。」そして、地獄の間に向かった2人はその2つを閻魔に差し出した。そしてそのアクマ達に重しを付けたそれは鋼鉄で出来た熱い鎖のようなものだった。それを大穴に向かってほおり投げたのである。突き刺すような悲鳴を遺して…
その後閻魔は、2人の活躍を獄の間に広め、2体の名を花に讓渡した。その後あの本について聞いてみたが花とハリスは分からないと答えた。またしてもあの本を探し出さければならなくなってしまうのである。
┈┈┈┈[完]┈┈┈┈┈┈
オワリ
┈┈┈┈┈花とマルス 肆┈┈┈┈┈
扉の向こうは家の玄関だった。中に入り、後ろを振り返るとそこに元の大きな扉はなく普通のドアになっていた。ハリスは中に入り一通り確認した。そこはキッチンやガーデンルーム、少し大きな浴室などかなり整っている家だと言った。しかし、不思議なのが寝室が3つあったということ。しかもベッドはダブルス、2人だから別に1つでもいいはず……しかし、そんなことなどどうでもよかった。今は2体のアクマを地獄の間に連れ戻すこと、まずはそれだけを念頭に行動することにした。花とハリスが人間の世に来て1日目、まずはここの世で何が起こっているかを確認した。分かったのは今現在、世界各地で相次ぐ大量惨殺事件、そしてその犯人はとある大男であった。その大男はとある本を手にした瞬間に豹変し、マンションにいた全ての人間を惨殺した。それを皮切りに、大男の犯罪はエスカレートし日本のみならず世界で惨殺を繰り返した。そして、その大男は実はあの2体のアクマが取り憑いているのだと分かった。おそらくマルスとカイルマンだろう、花とハリスの調べ上げた情報は4日間であった。花とハリスが人間の世に来てから5日後、花はハリスと愛を紡ぐ日々を送っていた。丸1日を要したその濃厚な時間はハリスとの信頼、愛情、求愛、共依存の関係を生成した。花とハリスが人間の世に来て13日が経ったある日、花はその本を発見し、何重にも封をし、家に持ち帰った。その晩、花は寝室の1つを使い本を出し、ハリスにこう言った。「まずはこの本を処理しなければならないわ、私の役目、貴女には逃げ出そうとする2体をその紐で縛り逃れられないようにして欲しいの、出来るわよね?ハリス」「もちろんでございますご主人様❣️私気合い十分ですわ!」花は軽いキスを交わしたのち仮面を被り鎌を取り出した。そして深く息を吸い込んで、目を閉じた。すると暗い空間で目を開けた。鎌は黒い手を出した。花はその手を取り対話を始めた。(久しいのぉ、数日間も我を置き去りにし、その女と楽しんだようだな、)(なんでそれを)(言ったであろう、我をお前を見ているのだ。全ての行動もな、まーいいだろう、今こそこの契を果たすときだろう)鎌の黒い手はドス黒い鎧になった。そして、その鎧を身に纏い、鎌を構え、本に向かって一振りした。すると本は赤い血のような色を噴出しながら異形な体が顕現した2体のアクマが飛び出てきたのである。そこにすかさずハリスの持つ紐が逃がさない。その紐はピアノ線のように固くなり、アクマを固めるのである。するとアクマが花達に向かって話しかけてきた。「うぐぁぁ何をする貴様!!」「我らは遊んでいただけだぞ!」「閻魔様がお呼びだ、貴様らに罰を罪を償わせるために連れて来いとのお達しだ」そういうと花はもう一振りした。2体のアクマは肉体と魂を刈り取った。この2つをピアノ線で縛り、閻魔に言った。「よし、ではその家の扉を3回ノックしたのち開けよ、そうすれば地獄の間に行けるだろう。」そして、地獄の間に向かった2人はその2つを閻魔に差し出した。そしてそのアクマ達に重しを付けたそれは鋼鉄で出来た熱い鎖のようなものだった。それを大穴に向かってほおり投げたのである。突き刺すような悲鳴を遺して…
その後閻魔は、2人の活躍を獄の間に広め、2体の名を花に讓渡した。その後あの本について聞いてみたが花とハリスは分からないと答えた。またしてもあの本を探し出さければならなくなってしまうのである。
┈┈┈┈[完]┈┈┈┈┈┈
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