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12.変貌
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その後何とか事情聴取も終え、痴漢の犯人は逮捕された。
動画の流出も無く、マスコミに嗅ぎ付けられることも無く事態は平和に終了した。捜査の際に警官に「これが被害者?」という目で何度か見られたが、それぐらいは許すとしよう。きっと俺だって立場が逆なら同じことを思うだろうから。
こうして俺は平和な日々を取り戻した。秘書の運転する車で会社に行き、仕事をして帰る。忙しくも充実した日々だった。
会社の業績も安定している。俺の人生は再び順風満帆に戻る。
——筈だった。
「んっ……♡」
俺は満員電車の中で必死に声を押し殺していた。
一見すれば高級スーツを纏った仕事の出来るサラリーマンといった風格の俺だったが、今は悩ましげに眉を寄せ、必死に手摺りに掴まっていた。
俺の尻穴にはバイブ機能付きの極太ディルドが突き刺さっていた。ここまで歩いて来るだけで膝が崩れ落ちそうになり、電車が揺れる度に弱い部分を掠めて声が出そうになる。
そのスイッチが付いたリモコンが俺のポケットの中にあった。手を突っ込んでボタンを押せば致命的な刺激が襲うだろう。大勢の人間の居る前でそんなことをしてはいけない。
いけないと思うのに、スイッチに手を出すのを止められなかった。
ヴィィィン……!
「ひっ……!♡」
バイブが振動を始めると俺は上げそうになる悲鳴を飲み込んだ。
あんなことがあって尚、俺は公共の場で痴態を晒すのをやめられずにいた。どれだけ激しいセックスをしても、こうして電車の中で本性を隠しながら悶える背徳感と恥辱と快感には敵わなかった。
「はぁっ♡ はぁっ♡」
俺は周囲にバレないように浅い呼吸を繰り返していた。しかし快感に侵された身体は正直で、触れられてもいないペニスがスーツを押し上げているのが分かる。前屈みになり尻穴を引き締めながら快感に耐え続けていた。
ヴィィインッ!!
「……ッ!♡」
振動音が激しくなるのと同時に、前立腺を押し潰されるかのような衝撃が走った。俺は思わず仰け反りそうになったが、何とか持ち堪えた。
振動はランダムに設定しているので、俺にも分からないテンポで強くなったり弱くなったりを繰り返している。尻穴の力の入れ加減で当たる部分も微妙に変化する為、俺は眼を閉じて下半身に意識を集中させた。
(気持ちいい……俺、電車の中で変態なことして、気持ちよくなってる……♡)
絶対に声を漏らしてはいけないと口元を手で押さえる。しかしそんな俺を嘲笑うかの如くディルドの動きは更に激しさを増した。
「んっ……♡ ぉ……っ♡」
俺の口からは甘い吐息が漏れ出ていた。こんな場所で感じてしまっていることを悟られてはいけないと分かっているのに止まらない。俺は自然と腰を前後に揺すり始めた。
(あっ♡ あぅっ♡ すごいっ♡ ディルド、イイっ……♡)
蕩けた頭の中ではもうそれしか考えられなかった。ずっとこうしていたいぐらい気持ち良いがこれ以上は無理だと思い我慢しようとしたその時だった。
「~~~ッ!?♡♡♡」
バイブが一度停止したかと思うと一瞬で最大出力になったのだ。俺は思わず声を上げかけたものの何とか歯を食い縛って耐えた。思わず尻穴を強く締め付けてしまうも、逆に快感が増してしまっただけだった。
(だめぇえっ♡ こんな、のっ♡ 声出ちゃうっ!♡)
「んぉ……っ♡」
俺は思わず仰け反った。慌てて声を飲み込むが既に遅かったようだ。周囲の乗客の視線が俺に向けられているのを感じたからだ。
(まずい……バレる……!)
そう思った時、また振動が止まった。助かったと思いほっと胸を撫で下ろして呼吸を整えたがそれも束の間のこと。
そんな俺の尻に何かが当たった。混んでいるが故の鞄の類ではない。最初は確認するように撫で回した後、ゆっくりと揉み始めたそれは、はっきりと意思を持った人の手だった。
(あ……来た……♡)
俺はチラリと後ろを見てみたが、年齢も背格好も服装も違う複数の男が並んでいて、誰が触れているのか分からなかった。だがおかしなことに俺はそれを不気味に思うと同時に悦んでしまってもいた。
痴漢は俺の尻をじっくりと揉んでいる。それに耐えていると、今度はもう1本手が伸びて反対の尻たぶを掴んで弾力を確かめるように触れた。
俺はポケットの中のリモコンを操作してディルドの振動を最小にする。だがそうしている間にも、3本目の手が今度は俺の胸に伸びて来た。
痴漢は複数人居る。ゾクッとした感覚が背筋を駆け抜けたが、それが恐怖なのか期待なのか分からなかった。
(やば……すごい、触られてる……♡)
痴漢は服の上、首筋から俺の鎖骨や脇腹をなぞって行く。俺は無意識に股間を張り詰めさせていたが、痴漢の手はまだそこには触れようとしない。
俺は熱い息を弾ませながら、胸の頂点がムズムズし始めるのを感じていた。だが弄って欲しいなど言える筈もない。痴漢の手はシャツの上から俺の腹に掌を当てて円を描くようにマッサージしていた。腸が動く感覚がして、尻もひくついてしまう。
「ふ……♡」
俺は堪らず声を漏らした。それが引き金になったのか、痴漢の指先が胸の突起に伸びてくるのを感じた。
ああ、ついに弄って貰える……そう思って身体を強張らせていた俺だったが、不意にその手を別の場所へと移動させた。
(あ……え……?)
俺の期待とは裏腹に痴漢は内腿を撫で回し始めた。俺が勃起していることには気付いているのか、股間には絶妙に触れてこない。
俺は混乱した頭で考えた。どうして?なんで触ってくれないんだ?もっとちゃんと胸も弄ってほしいのに。
それが一瞬の油断になった。反対側から別の手が伸びて来て、俺のジャケットの下に潜り込むとシャツの上から乳首を探り当て抓り上げたのだ。
「ぁんっ!♡」
俺は咄嗟に口元を押さえたが、明らかに感じ入った声が漏れてしまった。ビクビクと痙攣するように反応する身体を抑えることができない。その動きに連動するかのように尻穴が蠢き中のディルドを締め付けてしまった。
(ダメぇっ♡ 気持ちよすぎるぅっ♡♡♡)
敏感な部分を同時に責め立てられて我慢できるはずもなかった。身体を突っ張らせながら必死に声を抑えようと唇を噛むも、どうしても甘い吐息だけは漏れてしまう。そんな俺を嘲笑うかのように痴漢達の手の動きは激しさを増していった。
シャツの上から胸を撫で回していた手はいつの間にかボタンを外し、直接肌に触れて胸を揉み始めた。しかも指先が時折乳首を掠めるので堪らない。
(あぁっ♡ 乳首コリコリだめぇっ♡♡♡)
敏感な先端部分を親指と中指で挟み込むようにして転がされると堪らなかった。俺は思わず腰をくねらせる。
その反応を楽しむように、痴漢の手が遂に俺の股間に到達してまさぐった。ズボン越しにも分かるぐらい張り詰めたそれを掌全体で包み込み、上下に扱くような動作を繰り返す。
「ふぅっ♡ んっ……♡」
俺はもう声を我慢するだけで精一杯だった。先走りで下着が濡れて来たのが分かると、痴漢は更に激しく責め立てた。亀頭部分を集中的に擦り上げてくるので堪らない快感が込み上げて来る。
(そこぉっ♡ 気持ちいいっ♡♡♡)
別の痴漢が俺のポケットに手を突っ込み、中のリモコンを操作したようだった。振動音が大きくなると同時に強烈な快感に視界がチカチカした。
更に尻を揉んでいた手が割れ目へと近付き、服越しに尻穴を探り当てるとグッとディルドを押し込む。理性では拒んでいても身体は正直に反応してしまっていた。
おまけに俺のズボンのチャックを下げられるとその隙間から手を入れられ直接扱かれ始めた。ディルドによる快感とペニスへの刺激を同時に受け、俺はもう限界寸前だ。
「ぉ、ぉお……♡ ぉんっ……♡」
痴漢達はそんな俺の反応を楽しむかのように愛撫を続けた。乳首を指先で押し潰したり引っ掻いたりする度にビクビクと震える俺を見て楽しんでいるのだ。
尻穴を穿っていた極太のディルドも激しく振動し始め、腸壁をゴリゴリと擦り上げる。前立腺を押し潰しながら奥まで突き入れられれば堪らない快感に襲われた。
社会の窓からペニスの先端が覗くと、公共の場で卑猥なことをしているという禁忌感がより強まる。いけない、駄目と思いながらも、膨らみ切った亀頭や裏筋を指で擦られて耐えられる訳が無かった。
(む、むり……! イ、くぅ……っ♡)
痴漢達の手の動きは止まらない。それどころか激しさを増していく一方だ。尻穴に入っているバイブを小刻みに動かされ、腸壁越しに前立腺を強く揺さぶり続けられれば堪らず腰砕けになる程の快感に襲われた。
思わずしゃがみ込みそうになるがそれすら許さないとばかりに両腕を掴まれて引き戻される。俺は為すがままに弄ばれていた。
俺の反応を楽しむかのように痴漢達は様々な方法で責め立ててきた。乳首を摘まれ引っ張られるとジンとした痛みと共に甘い疼きが生まれる。かと思えば今度は優しく撫で回されて焦らされた後に強く抓られると堪らない快感に襲われた。
尻穴をディルドで犯されながら同時にペニスも愛撫されているという状況は、まるで全身が性感帯になってしまったかのようだ。俺はもう何も考えられない程に感じ入ってしまっていた。
痴漢達の手つきは巧みだった。俺の弱い部分を的確に見抜き、そこを集中的に責め立ててくるのだ。
特に一番敏感な先端部分への刺激には弱かったようで、指先でグリグリと弄られると腰が抜けそうな程感じてしまう。
竿全体を掌で包み込み上下に扱かれるのも堪らない快感だ。時折玉袋を揉まれると既にパンパンのそこは簡単に限界を迎えた。
「……ッ!♡♡♡」
ビュルルルルッ!
俺は自分でも唐突だと思うタイミングで射精してしまった。痴漢の手の中に大量の精液が吐き出される。しかしそれでもなお、俺の尻穴への責めは止まらない。
「んぉっ♡ ぉ……ぁっ♡」
俺はもう声を抑える余裕など無かった。電車内だというのに感じまくってしまっているのだ。
バイブディルドの振動も最高潮に達しており、腸壁越しに前立腺を刺激され続けた俺は何度も絶頂を迎えていた。その度に尿道からは押し出されるように精液が漏れ出る。
(イってるっ!♡ ずっとイってるのにぃっ♡♡♡)
あまりの快感に頭が真っ白になった。全身が性感帯になってしまったかのようにどこもかしこも敏感になっており、乳首やペニスを弄られるとビクビク反応してしまうのが止められない。
痴漢達はそんな俺の反応を面白そうに眺めながら執拗に責め立て続けた。尻穴を犯され続けている俺はもう限界だった。
(あ……またイくっ♡ イくイくイくぅうッ!♡♡♡)
「ぉお゛っ!!♡♡♡♡」
ビュルルルーー!! ビュクビュクッ! ビューーーッ!!
俺は盛大に射精しながら身体を仰け反らせた。同時に尻穴が強く収縮し、中のバイブを締め付けてしまう。そのせいで余計に快感が増してしまい痙攣が止まらない。
あまりの激しい絶頂に俺は立っていられずその場に崩れ落ちそうになったのだが痴漢達によって支えられた為倒れ込む事は無かった。
それどころか尻穴をディルドで犯されながらペニスを激しく扱かれてしまった。精液が飛び散って手摺りの下の方や壁、床を汚す。電車を汚してしまったことに酷い罪悪感が襲うがだからと言って為す術が無かった。
「ぉ゛っ!♡ んぉっ!!♡♡♡」
もう声を抑えることなどできなかった。俺は舌を突き出しながら獣のような呻き声を上げ続けることしかできない。
痴漢達は俺の反応を見ながら手を動かし続けていたが、やがて俺のベルトに手を掛けた。いつの間にか俺は複数の男に囲まれていた。それぞれが壁になって俺の姿を隠している。痴態を見られないのはありがたかったが、逆にこれ以上の辱めに遭う恐怖を感じた。
「……っ!♡」
案の定、男達は俺のスラックスとボクサーパンツを下ろした。尻が外気に触れる感覚に俺はあり得ない程の羞恥を感じる。
電車の中で下半身丸出しになるなんて耐え難いものだった。だが抵抗することなど出来ない。俺の身体は快感に抗えなくなっていた。
痴漢達の手が直に尻に触れる。俺はその感覚にすら快感を覚えてしまっていた。
(あっ……♡)
男達は俺の尻を揉みしだきながら、同時にディルドの振動レベルを上げると激しく出し入れし始めた。腸壁をゴリゴリと抉られて頭が真っ白になる程の衝撃が走る。
バイブが振動しながら引き抜かれる瞬間には排泄にも似ているがそれ以上の感覚が襲い、奥深くまで突かれれば脳天まで貫かれるような強烈な刺激を受けた俺はまた絶頂を迎えてしまった。
尻でのオーガズムにより精液はパタパタと下着やズボンの上に滴り落ちるだけだ。
(あ~っ、やばい、これ、やばい……♡)
その余韻が消える前にディルドが完全に引き抜かれた。だがずっと太い物を咥えていた尻穴はぽっかりと口を開いたままで、名残惜しそうにヒクヒクと震えている。
もっと欲しい。そう思うのを止めることは出来ず、それを言葉にする前に熱い物が尻穴に押し当てられた。
痴漢の内の1人が俺の尻穴の具合を確かめるように亀頭を擦り付けていた。それだけでも堪らない快感が走り、早く入れて欲しいと強請るようにヒクついてしまう。
しかしなかなか入ってこない。焦らすように入口をなぞっているだけだ。俺は堪らず腰を振ってしまった。するとそれを合図にするように一気に挿入される。
「お"っ!!♡♡♡」
あまりの質量に一瞬意識を失いかけたが、すぐに激しい抽挿が始まったことで強制的に引き戻された。
パンッ♡ パンッパンッ♡ ズプッヌポッ♡ グポォッ♡
公共の場で上がってはいけない卑猥な水音がするが、それは俺の体内を伝わって来るものだろうか。どうにか走行音で掻き消えていてほしい。
俺は同時にドアに着いた自分の手の甲に口を押し付けていた。そうでもしないと大声で叫んでしまうからだ。
痴漢は俺の尻穴に根元まで突き入れたかと思うと一旦腰を引き、また一気に奥深くまで叩きつけてきた。その度に全身が震える程の快感が俺を襲う。更にバイブディルドに犯されていた腸壁を先端でごりごりと削られてしまい頭が真っ白になった。
電車の中で尻を出して、男に犯されている。大勢の人が周りに居る中でセックスしてしまっている。その現実もまた俺の興奮を煽り、俺はペニスに触れられてもいないのに精液を噴き出してしまった。
プシャァッ……!
「ぉぁ……あ……♡」
痴漢はそんな俺の反応を楽しむように、ゆっくりとした動きで抜き挿しを繰り返した。その度に腸壁が捲れ上がりそうになる程激しい抽送に俺は身悶えた。
しかしそれでもまだ足りないのか、痴漢は俺の尻を掴んで左右に割り開くと結合部を凝視しながら激しく腰を打ち付けてきた。
「ぉ゛っ♡ んぉっ!♡♡♡ おほっ!♡」
パンッパンッという音と共に肌がぶつかり合う音が響く中、俺はもう何も考えられなかった。ただ快楽に身を任せるだけだ。
痴漢は俺の腰を掴むと一際強く打ち付けてきた。その衝撃と共に中に大量の熱いものが注ぎ込まれるのが分かった。それを感じ取った瞬間、俺もまた絶頂を迎えていた。
ビュルルルルッ! ブビュッ!
(ここ、電車なのに……中出しされてる……♡ 俺の中に、いっぱい、種付けされてる……♡)
最後の一滴まで搾り取るように中が収縮するとようやく竿が引き抜かれた。だが俺はまだ満足していなかったようで、尻穴がヒクつき続けているのを感じる。
中に入れられた物が逆流すると思った瞬間、別の男が挿入してきた。今度は先程よりも細目だが長い。白濁液塗れの肉壺はすんなりそれを受け入れた。
グポォッズブブッ♡ ドチュンッ! パンパンッ!
容赦のないピストンに俺はガクガクと足を震わせた。しかしそんな俺のことなどお構いなしといった様子で激しく突かれる。
結合部からは泡立った白濁液が流れ出してきた。腸壁をゴリゴリと刺激される感覚に悶えていると更に奥深くまで突き入れられる。その衝撃で目の前に火花が散った気がした。
(あ、これやばいかも……♡)
そう思った時には既に遅かったようで、俺はまた絶頂を迎えてしまった。だがそれでも痴漢の動きは止まらない。むしろ激しさを増しているぐらいだ。
俺は必死に声を抑えるが、それが逆に仇となったのか更に激しく責め立てられることになった。
パンッ♡ パァンッ! ズプゥッドチュッ! グポッ!! バチュンッ!!!
「ぁ……ぁ……♡」
容赦のない突き上げに俺の尻穴は完全に屈服していた。まるで女性器のように柔らかく解れたそこは、もはやただの性処理道具と成り果てていた。腸壁を擦られる度に凄まじい快感に襲われてしまう。
激しい抽送と共に腸液と精液が混ざった粘着質な液体が溢れ出し、太腿を伝って床を汚した。それが更に興奮を煽る材料になってしまうのだからどうしようもない。俺はもう既に射精無しの絶頂を繰り返していた。尻穴が痙攣しっぱなしだ。
そんな状態でも痴漢達の責めは止まらない。それどころか激しさを増したようにすら感じた。彼らは俺の尻穴を心ゆくまま使った後、たっぷりと射精した。
2人目、3人目と続き、4人目の男がピストン運動する頃には、俺の尻はもうほとんど言うことを聞かなくなっていた。
(も、むり……尻、とけてりゅ……♡)
俺はもう意識が朦朧としていて声も出せずにいた。既に抵抗する気力など残っておらず、されるがままだ。
すると1人の男が俺の前に跪いたかと思うと、俺のペニスを口に含んだ。そして舌を使って亀頭を舐め回したり裏筋を刺激したりする。
それと同時に別の男は乳首を撫でたり押し潰し始めた。同時に責められたことにより今まで感じたことの無い快感に襲われることになる。
「だ、だめっ……もう出な、い……っ!」
そう小さく言うも聞き入れてもらえないようで、むしろ更に激しく責め立てられてしまった。敏感になった部分を執拗に責められてもう何も考えられなくなってしまう。俺は完全に屈服してしまっていた。
いつの間にか駅に着き、周囲の乗客が入れ替わっていたがそれも最早どうでも良いと思える程になっていた。ただ快楽を求めて腰を振るだけの獣へと成り果てていた俺は、自ら尻穴を締め付けるようにして射精を促す。
するとそれに応えるように大量の精液が俺の中に吐き出された。熱い奔流を受けて俺の身体は歓喜に打ち震える。
「お゛っ……♡ んぉお……っ♡♡♡」
ビュルルルッ!! ドプッドプッ! ゴポォオ! ……ピュッピュッ!
そして俺もまた痴漢の口に何かを漏らすが、射精とはどこか違う気がした。込み上げた物を放つというよりも、無理矢理吸い上げられて強制的に放たざるを得なかったような感覚だ。
それが潮であると気付かないまま、俺の意識が一瞬飛んだ。気付いた時にはたっぷりと種付け汁を注ぎ込まれた俺の尻穴に再びディルドが突き込まれていた。更に体液で汚れた下着やスラックスも男達の手で履き直されている。
どうやらこれで終わりらしい。俺はぐったりとした身体を痴漢達に支えられながら、ぼんやりとその様子を見ていた。快感の余韻と疲労が全身を包んでいた。
周囲の汚れと俺を残したまま、次の駅で彼らは電車を降りて行った。俺はそのまま膝が崩れるが、発車ベルを耳にしてはっと我に返ると必死に外へと向かう。
乗り込んでくる客に迷惑な顔をされながらそれを掻き分け、ホームに降りた瞬間背後でドアが閉まった。走り出す電車の音を背後に聞きながらよろよろと近くのベンチへ向かって崩れ落ちるように座った。
「……ッ!」
だがその拍子にディルドが前立腺を押し上げ、俺はビクリと身体を震わせる。周囲には人がほとんどいなくて助かった。俺はなるべく刺激の少ない体勢を探すと、ようやく荒い呼吸を落ち着けた。
我ながら酷い行為をしてしまった。パンツの中はもうドロドロになっていたし、尻の中は注ぎ込まれた複数人の精液が溜まっている。ディルドが栓になっていなかったら今頃全てぶち撒けてしまっていただろう。スラックスも所々汚れていて何かあったのは一目瞭然だった。
激しいセックスの代償はすぐにやって来た。ゴロゴロと腹が鳴り、強烈な便意が襲って来る。朝、ディルドを挿れる前に洗浄してきたとは言え、こんなに大量の精液を注がれては腸が反応せずにはいられなかったらしい。
俺は必死に立ち上がり、トイレへと向かった。1歩進む度にディルドが腸壁を擦って意識が遠のく。足元は覚束無いが倒れる訳にはいかない。
壮絶な快楽の後始末は、自分の手でしなければならなかった。
「ぁっ……ぉお゛……っ♡」
幸いトイレは空いていて、すんなりと個室に入れた。服を下ろし便器に座った俺がディルドを引き抜くと、思わず声が漏れてしまった。それとほぼ同時に内部に溜まっていた物が噴き出す。
ブシュウゥゥッ! ビチビチビチビチッ! ブリュリュリュ……!
「ぉん゛んっ……♡」
便器の中に勢いよく排泄される白濁液。俺はその音を聞きながら再び絶頂を迎えていた。全身を痙攣させながら尻穴でアクメをする。恥ずかしいのに凄まじい快感が襲った。
「あ、あ……♡」
(やばい……これ、癖になってる……♡)
電車の中で痴漢されて、犯されて、中出しされて、その残滓を排泄しながらまたイって。俺は完全な変態になってしまっていた。
だが緩んだ尻穴から精液を噴き出す感覚は、それだけで意識が飛びそうな程心地良かった。俺は気付いた時には自分で自分の乳首とペニスに指を這わせていた。
「んぁっ♡ はぁっ♡ はぁ……っ♡」
(これ、やばい……気持ちよすぎる……♡)
既に全身が性感帯と化している俺は、少し触れるだけで凄まじい快感に襲われてしまう。しかしそれでも手を止めることはできなかった。
あれ程何度も絶頂したのにまだ快感を求めるのは最早中毒に近かったのかもしれない。こんな変態になってしまったことを嘆き、いけないと思いながらもより強い刺激を求めて手を動かし続けていた。
「んぉっ♡ ぉお゛っ!!♡♡♡」
プシュップシャアッ! ジョロロッ……ブリリリリッ!
激しく絶頂を迎えた俺は、勢いよく尿道から潮を、尻穴から白濁液を吹き出した。ガクガクと体が震える度に指先が弱い部分を撫で、さらなる快感を得ようと身体が勝手に動く。
しかし俺の手は止められず、結局また自慰に没頭してしまうのだった。
それからどれだけの時間が経っただろうか。俺の尻からは白濁液のみならず溜まった宿便までひり出され、腹の中は空っぽになった。快感に溺れ切った満足感よりも疲労感と空虚感が俺を包んでいた。
億劫だが身支度を整え、個室を出て手を洗う。ふとスマホを見ると、以前開いたWebページがそのままだった。
『痴漢希望掲示板』——
実にアングラめいた古臭い黒背景のページの上部には、今日の日付と先程の時間、駅名と路線と乗車位置、高級スーツに髪型などの情報が書き込まれている。「ディルド挿入済」「複数可」「本番可」などの文字も並ぶそれを見て、俺は口角を歪に上げた。
そして丁度そのタイミングで秘書からのメッセージが届いた。今日は休みの筈だがと思いつつ、通知欄をタップする。
『今夜、会えませんか?』
その1行だけで何を示しているかはすぐに分かった。俺は少し考えてから返信を送る。
『今日は少し疲れてるんだ。明日、終業後に会社でいいかな?』
それに瞬時に帰って来たスタンプは、頬を染めて恥ずかしがる狼のイラストに『ヘンタイ♡』という文字が入ったものだった。
不特定多数に電車内で痴漢されて、秘書とは会社で卑猥な行為に耽る。そんなことで悦ぶ筈がないと思っていたのは今は昔。
俺はきっともうマトモには戻れない。快楽の虜になったまま、この身が破滅するまで禁忌に溺れることだろう。
だがそれでもいい。だからこそ刺激的で、最高に興奮するのだから。
俺は呼吸を整えると身支度をしてトイレから出た。
変貌してしまったこの身も、今だけは満たされている気がした。
(完)
動画の流出も無く、マスコミに嗅ぎ付けられることも無く事態は平和に終了した。捜査の際に警官に「これが被害者?」という目で何度か見られたが、それぐらいは許すとしよう。きっと俺だって立場が逆なら同じことを思うだろうから。
こうして俺は平和な日々を取り戻した。秘書の運転する車で会社に行き、仕事をして帰る。忙しくも充実した日々だった。
会社の業績も安定している。俺の人生は再び順風満帆に戻る。
——筈だった。
「んっ……♡」
俺は満員電車の中で必死に声を押し殺していた。
一見すれば高級スーツを纏った仕事の出来るサラリーマンといった風格の俺だったが、今は悩ましげに眉を寄せ、必死に手摺りに掴まっていた。
俺の尻穴にはバイブ機能付きの極太ディルドが突き刺さっていた。ここまで歩いて来るだけで膝が崩れ落ちそうになり、電車が揺れる度に弱い部分を掠めて声が出そうになる。
そのスイッチが付いたリモコンが俺のポケットの中にあった。手を突っ込んでボタンを押せば致命的な刺激が襲うだろう。大勢の人間の居る前でそんなことをしてはいけない。
いけないと思うのに、スイッチに手を出すのを止められなかった。
ヴィィィン……!
「ひっ……!♡」
バイブが振動を始めると俺は上げそうになる悲鳴を飲み込んだ。
あんなことがあって尚、俺は公共の場で痴態を晒すのをやめられずにいた。どれだけ激しいセックスをしても、こうして電車の中で本性を隠しながら悶える背徳感と恥辱と快感には敵わなかった。
「はぁっ♡ はぁっ♡」
俺は周囲にバレないように浅い呼吸を繰り返していた。しかし快感に侵された身体は正直で、触れられてもいないペニスがスーツを押し上げているのが分かる。前屈みになり尻穴を引き締めながら快感に耐え続けていた。
ヴィィインッ!!
「……ッ!♡」
振動音が激しくなるのと同時に、前立腺を押し潰されるかのような衝撃が走った。俺は思わず仰け反りそうになったが、何とか持ち堪えた。
振動はランダムに設定しているので、俺にも分からないテンポで強くなったり弱くなったりを繰り返している。尻穴の力の入れ加減で当たる部分も微妙に変化する為、俺は眼を閉じて下半身に意識を集中させた。
(気持ちいい……俺、電車の中で変態なことして、気持ちよくなってる……♡)
絶対に声を漏らしてはいけないと口元を手で押さえる。しかしそんな俺を嘲笑うかの如くディルドの動きは更に激しさを増した。
「んっ……♡ ぉ……っ♡」
俺の口からは甘い吐息が漏れ出ていた。こんな場所で感じてしまっていることを悟られてはいけないと分かっているのに止まらない。俺は自然と腰を前後に揺すり始めた。
(あっ♡ あぅっ♡ すごいっ♡ ディルド、イイっ……♡)
蕩けた頭の中ではもうそれしか考えられなかった。ずっとこうしていたいぐらい気持ち良いがこれ以上は無理だと思い我慢しようとしたその時だった。
「~~~ッ!?♡♡♡」
バイブが一度停止したかと思うと一瞬で最大出力になったのだ。俺は思わず声を上げかけたものの何とか歯を食い縛って耐えた。思わず尻穴を強く締め付けてしまうも、逆に快感が増してしまっただけだった。
(だめぇえっ♡ こんな、のっ♡ 声出ちゃうっ!♡)
「んぉ……っ♡」
俺は思わず仰け反った。慌てて声を飲み込むが既に遅かったようだ。周囲の乗客の視線が俺に向けられているのを感じたからだ。
(まずい……バレる……!)
そう思った時、また振動が止まった。助かったと思いほっと胸を撫で下ろして呼吸を整えたがそれも束の間のこと。
そんな俺の尻に何かが当たった。混んでいるが故の鞄の類ではない。最初は確認するように撫で回した後、ゆっくりと揉み始めたそれは、はっきりと意思を持った人の手だった。
(あ……来た……♡)
俺はチラリと後ろを見てみたが、年齢も背格好も服装も違う複数の男が並んでいて、誰が触れているのか分からなかった。だがおかしなことに俺はそれを不気味に思うと同時に悦んでしまってもいた。
痴漢は俺の尻をじっくりと揉んでいる。それに耐えていると、今度はもう1本手が伸びて反対の尻たぶを掴んで弾力を確かめるように触れた。
俺はポケットの中のリモコンを操作してディルドの振動を最小にする。だがそうしている間にも、3本目の手が今度は俺の胸に伸びて来た。
痴漢は複数人居る。ゾクッとした感覚が背筋を駆け抜けたが、それが恐怖なのか期待なのか分からなかった。
(やば……すごい、触られてる……♡)
痴漢は服の上、首筋から俺の鎖骨や脇腹をなぞって行く。俺は無意識に股間を張り詰めさせていたが、痴漢の手はまだそこには触れようとしない。
俺は熱い息を弾ませながら、胸の頂点がムズムズし始めるのを感じていた。だが弄って欲しいなど言える筈もない。痴漢の手はシャツの上から俺の腹に掌を当てて円を描くようにマッサージしていた。腸が動く感覚がして、尻もひくついてしまう。
「ふ……♡」
俺は堪らず声を漏らした。それが引き金になったのか、痴漢の指先が胸の突起に伸びてくるのを感じた。
ああ、ついに弄って貰える……そう思って身体を強張らせていた俺だったが、不意にその手を別の場所へと移動させた。
(あ……え……?)
俺の期待とは裏腹に痴漢は内腿を撫で回し始めた。俺が勃起していることには気付いているのか、股間には絶妙に触れてこない。
俺は混乱した頭で考えた。どうして?なんで触ってくれないんだ?もっとちゃんと胸も弄ってほしいのに。
それが一瞬の油断になった。反対側から別の手が伸びて来て、俺のジャケットの下に潜り込むとシャツの上から乳首を探り当て抓り上げたのだ。
「ぁんっ!♡」
俺は咄嗟に口元を押さえたが、明らかに感じ入った声が漏れてしまった。ビクビクと痙攣するように反応する身体を抑えることができない。その動きに連動するかのように尻穴が蠢き中のディルドを締め付けてしまった。
(ダメぇっ♡ 気持ちよすぎるぅっ♡♡♡)
敏感な部分を同時に責め立てられて我慢できるはずもなかった。身体を突っ張らせながら必死に声を抑えようと唇を噛むも、どうしても甘い吐息だけは漏れてしまう。そんな俺を嘲笑うかのように痴漢達の手の動きは激しさを増していった。
シャツの上から胸を撫で回していた手はいつの間にかボタンを外し、直接肌に触れて胸を揉み始めた。しかも指先が時折乳首を掠めるので堪らない。
(あぁっ♡ 乳首コリコリだめぇっ♡♡♡)
敏感な先端部分を親指と中指で挟み込むようにして転がされると堪らなかった。俺は思わず腰をくねらせる。
その反応を楽しむように、痴漢の手が遂に俺の股間に到達してまさぐった。ズボン越しにも分かるぐらい張り詰めたそれを掌全体で包み込み、上下に扱くような動作を繰り返す。
「ふぅっ♡ んっ……♡」
俺はもう声を我慢するだけで精一杯だった。先走りで下着が濡れて来たのが分かると、痴漢は更に激しく責め立てた。亀頭部分を集中的に擦り上げてくるので堪らない快感が込み上げて来る。
(そこぉっ♡ 気持ちいいっ♡♡♡)
別の痴漢が俺のポケットに手を突っ込み、中のリモコンを操作したようだった。振動音が大きくなると同時に強烈な快感に視界がチカチカした。
更に尻を揉んでいた手が割れ目へと近付き、服越しに尻穴を探り当てるとグッとディルドを押し込む。理性では拒んでいても身体は正直に反応してしまっていた。
おまけに俺のズボンのチャックを下げられるとその隙間から手を入れられ直接扱かれ始めた。ディルドによる快感とペニスへの刺激を同時に受け、俺はもう限界寸前だ。
「ぉ、ぉお……♡ ぉんっ……♡」
痴漢達はそんな俺の反応を楽しむかのように愛撫を続けた。乳首を指先で押し潰したり引っ掻いたりする度にビクビクと震える俺を見て楽しんでいるのだ。
尻穴を穿っていた極太のディルドも激しく振動し始め、腸壁をゴリゴリと擦り上げる。前立腺を押し潰しながら奥まで突き入れられれば堪らない快感に襲われた。
社会の窓からペニスの先端が覗くと、公共の場で卑猥なことをしているという禁忌感がより強まる。いけない、駄目と思いながらも、膨らみ切った亀頭や裏筋を指で擦られて耐えられる訳が無かった。
(む、むり……! イ、くぅ……っ♡)
痴漢達の手の動きは止まらない。それどころか激しさを増していく一方だ。尻穴に入っているバイブを小刻みに動かされ、腸壁越しに前立腺を強く揺さぶり続けられれば堪らず腰砕けになる程の快感に襲われた。
思わずしゃがみ込みそうになるがそれすら許さないとばかりに両腕を掴まれて引き戻される。俺は為すがままに弄ばれていた。
俺の反応を楽しむかのように痴漢達は様々な方法で責め立ててきた。乳首を摘まれ引っ張られるとジンとした痛みと共に甘い疼きが生まれる。かと思えば今度は優しく撫で回されて焦らされた後に強く抓られると堪らない快感に襲われた。
尻穴をディルドで犯されながら同時にペニスも愛撫されているという状況は、まるで全身が性感帯になってしまったかのようだ。俺はもう何も考えられない程に感じ入ってしまっていた。
痴漢達の手つきは巧みだった。俺の弱い部分を的確に見抜き、そこを集中的に責め立ててくるのだ。
特に一番敏感な先端部分への刺激には弱かったようで、指先でグリグリと弄られると腰が抜けそうな程感じてしまう。
竿全体を掌で包み込み上下に扱かれるのも堪らない快感だ。時折玉袋を揉まれると既にパンパンのそこは簡単に限界を迎えた。
「……ッ!♡♡♡」
ビュルルルルッ!
俺は自分でも唐突だと思うタイミングで射精してしまった。痴漢の手の中に大量の精液が吐き出される。しかしそれでもなお、俺の尻穴への責めは止まらない。
「んぉっ♡ ぉ……ぁっ♡」
俺はもう声を抑える余裕など無かった。電車内だというのに感じまくってしまっているのだ。
バイブディルドの振動も最高潮に達しており、腸壁越しに前立腺を刺激され続けた俺は何度も絶頂を迎えていた。その度に尿道からは押し出されるように精液が漏れ出る。
(イってるっ!♡ ずっとイってるのにぃっ♡♡♡)
あまりの快感に頭が真っ白になった。全身が性感帯になってしまったかのようにどこもかしこも敏感になっており、乳首やペニスを弄られるとビクビク反応してしまうのが止められない。
痴漢達はそんな俺の反応を面白そうに眺めながら執拗に責め立て続けた。尻穴を犯され続けている俺はもう限界だった。
(あ……またイくっ♡ イくイくイくぅうッ!♡♡♡)
「ぉお゛っ!!♡♡♡♡」
ビュルルルーー!! ビュクビュクッ! ビューーーッ!!
俺は盛大に射精しながら身体を仰け反らせた。同時に尻穴が強く収縮し、中のバイブを締め付けてしまう。そのせいで余計に快感が増してしまい痙攣が止まらない。
あまりの激しい絶頂に俺は立っていられずその場に崩れ落ちそうになったのだが痴漢達によって支えられた為倒れ込む事は無かった。
それどころか尻穴をディルドで犯されながらペニスを激しく扱かれてしまった。精液が飛び散って手摺りの下の方や壁、床を汚す。電車を汚してしまったことに酷い罪悪感が襲うがだからと言って為す術が無かった。
「ぉ゛っ!♡ んぉっ!!♡♡♡」
もう声を抑えることなどできなかった。俺は舌を突き出しながら獣のような呻き声を上げ続けることしかできない。
痴漢達は俺の反応を見ながら手を動かし続けていたが、やがて俺のベルトに手を掛けた。いつの間にか俺は複数の男に囲まれていた。それぞれが壁になって俺の姿を隠している。痴態を見られないのはありがたかったが、逆にこれ以上の辱めに遭う恐怖を感じた。
「……っ!♡」
案の定、男達は俺のスラックスとボクサーパンツを下ろした。尻が外気に触れる感覚に俺はあり得ない程の羞恥を感じる。
電車の中で下半身丸出しになるなんて耐え難いものだった。だが抵抗することなど出来ない。俺の身体は快感に抗えなくなっていた。
痴漢達の手が直に尻に触れる。俺はその感覚にすら快感を覚えてしまっていた。
(あっ……♡)
男達は俺の尻を揉みしだきながら、同時にディルドの振動レベルを上げると激しく出し入れし始めた。腸壁をゴリゴリと抉られて頭が真っ白になる程の衝撃が走る。
バイブが振動しながら引き抜かれる瞬間には排泄にも似ているがそれ以上の感覚が襲い、奥深くまで突かれれば脳天まで貫かれるような強烈な刺激を受けた俺はまた絶頂を迎えてしまった。
尻でのオーガズムにより精液はパタパタと下着やズボンの上に滴り落ちるだけだ。
(あ~っ、やばい、これ、やばい……♡)
その余韻が消える前にディルドが完全に引き抜かれた。だがずっと太い物を咥えていた尻穴はぽっかりと口を開いたままで、名残惜しそうにヒクヒクと震えている。
もっと欲しい。そう思うのを止めることは出来ず、それを言葉にする前に熱い物が尻穴に押し当てられた。
痴漢の内の1人が俺の尻穴の具合を確かめるように亀頭を擦り付けていた。それだけでも堪らない快感が走り、早く入れて欲しいと強請るようにヒクついてしまう。
しかしなかなか入ってこない。焦らすように入口をなぞっているだけだ。俺は堪らず腰を振ってしまった。するとそれを合図にするように一気に挿入される。
「お"っ!!♡♡♡」
あまりの質量に一瞬意識を失いかけたが、すぐに激しい抽挿が始まったことで強制的に引き戻された。
パンッ♡ パンッパンッ♡ ズプッヌポッ♡ グポォッ♡
公共の場で上がってはいけない卑猥な水音がするが、それは俺の体内を伝わって来るものだろうか。どうにか走行音で掻き消えていてほしい。
俺は同時にドアに着いた自分の手の甲に口を押し付けていた。そうでもしないと大声で叫んでしまうからだ。
痴漢は俺の尻穴に根元まで突き入れたかと思うと一旦腰を引き、また一気に奥深くまで叩きつけてきた。その度に全身が震える程の快感が俺を襲う。更にバイブディルドに犯されていた腸壁を先端でごりごりと削られてしまい頭が真っ白になった。
電車の中で尻を出して、男に犯されている。大勢の人が周りに居る中でセックスしてしまっている。その現実もまた俺の興奮を煽り、俺はペニスに触れられてもいないのに精液を噴き出してしまった。
プシャァッ……!
「ぉぁ……あ……♡」
痴漢はそんな俺の反応を楽しむように、ゆっくりとした動きで抜き挿しを繰り返した。その度に腸壁が捲れ上がりそうになる程激しい抽送に俺は身悶えた。
しかしそれでもまだ足りないのか、痴漢は俺の尻を掴んで左右に割り開くと結合部を凝視しながら激しく腰を打ち付けてきた。
「ぉ゛っ♡ んぉっ!♡♡♡ おほっ!♡」
パンッパンッという音と共に肌がぶつかり合う音が響く中、俺はもう何も考えられなかった。ただ快楽に身を任せるだけだ。
痴漢は俺の腰を掴むと一際強く打ち付けてきた。その衝撃と共に中に大量の熱いものが注ぎ込まれるのが分かった。それを感じ取った瞬間、俺もまた絶頂を迎えていた。
ビュルルルルッ! ブビュッ!
(ここ、電車なのに……中出しされてる……♡ 俺の中に、いっぱい、種付けされてる……♡)
最後の一滴まで搾り取るように中が収縮するとようやく竿が引き抜かれた。だが俺はまだ満足していなかったようで、尻穴がヒクつき続けているのを感じる。
中に入れられた物が逆流すると思った瞬間、別の男が挿入してきた。今度は先程よりも細目だが長い。白濁液塗れの肉壺はすんなりそれを受け入れた。
グポォッズブブッ♡ ドチュンッ! パンパンッ!
容赦のないピストンに俺はガクガクと足を震わせた。しかしそんな俺のことなどお構いなしといった様子で激しく突かれる。
結合部からは泡立った白濁液が流れ出してきた。腸壁をゴリゴリと刺激される感覚に悶えていると更に奥深くまで突き入れられる。その衝撃で目の前に火花が散った気がした。
(あ、これやばいかも……♡)
そう思った時には既に遅かったようで、俺はまた絶頂を迎えてしまった。だがそれでも痴漢の動きは止まらない。むしろ激しさを増しているぐらいだ。
俺は必死に声を抑えるが、それが逆に仇となったのか更に激しく責め立てられることになった。
パンッ♡ パァンッ! ズプゥッドチュッ! グポッ!! バチュンッ!!!
「ぁ……ぁ……♡」
容赦のない突き上げに俺の尻穴は完全に屈服していた。まるで女性器のように柔らかく解れたそこは、もはやただの性処理道具と成り果てていた。腸壁を擦られる度に凄まじい快感に襲われてしまう。
激しい抽送と共に腸液と精液が混ざった粘着質な液体が溢れ出し、太腿を伝って床を汚した。それが更に興奮を煽る材料になってしまうのだからどうしようもない。俺はもう既に射精無しの絶頂を繰り返していた。尻穴が痙攣しっぱなしだ。
そんな状態でも痴漢達の責めは止まらない。それどころか激しさを増したようにすら感じた。彼らは俺の尻穴を心ゆくまま使った後、たっぷりと射精した。
2人目、3人目と続き、4人目の男がピストン運動する頃には、俺の尻はもうほとんど言うことを聞かなくなっていた。
(も、むり……尻、とけてりゅ……♡)
俺はもう意識が朦朧としていて声も出せずにいた。既に抵抗する気力など残っておらず、されるがままだ。
すると1人の男が俺の前に跪いたかと思うと、俺のペニスを口に含んだ。そして舌を使って亀頭を舐め回したり裏筋を刺激したりする。
それと同時に別の男は乳首を撫でたり押し潰し始めた。同時に責められたことにより今まで感じたことの無い快感に襲われることになる。
「だ、だめっ……もう出な、い……っ!」
そう小さく言うも聞き入れてもらえないようで、むしろ更に激しく責め立てられてしまった。敏感になった部分を執拗に責められてもう何も考えられなくなってしまう。俺は完全に屈服してしまっていた。
いつの間にか駅に着き、周囲の乗客が入れ替わっていたがそれも最早どうでも良いと思える程になっていた。ただ快楽を求めて腰を振るだけの獣へと成り果てていた俺は、自ら尻穴を締め付けるようにして射精を促す。
するとそれに応えるように大量の精液が俺の中に吐き出された。熱い奔流を受けて俺の身体は歓喜に打ち震える。
「お゛っ……♡ んぉお……っ♡♡♡」
ビュルルルッ!! ドプッドプッ! ゴポォオ! ……ピュッピュッ!
そして俺もまた痴漢の口に何かを漏らすが、射精とはどこか違う気がした。込み上げた物を放つというよりも、無理矢理吸い上げられて強制的に放たざるを得なかったような感覚だ。
それが潮であると気付かないまま、俺の意識が一瞬飛んだ。気付いた時にはたっぷりと種付け汁を注ぎ込まれた俺の尻穴に再びディルドが突き込まれていた。更に体液で汚れた下着やスラックスも男達の手で履き直されている。
どうやらこれで終わりらしい。俺はぐったりとした身体を痴漢達に支えられながら、ぼんやりとその様子を見ていた。快感の余韻と疲労が全身を包んでいた。
周囲の汚れと俺を残したまま、次の駅で彼らは電車を降りて行った。俺はそのまま膝が崩れるが、発車ベルを耳にしてはっと我に返ると必死に外へと向かう。
乗り込んでくる客に迷惑な顔をされながらそれを掻き分け、ホームに降りた瞬間背後でドアが閉まった。走り出す電車の音を背後に聞きながらよろよろと近くのベンチへ向かって崩れ落ちるように座った。
「……ッ!」
だがその拍子にディルドが前立腺を押し上げ、俺はビクリと身体を震わせる。周囲には人がほとんどいなくて助かった。俺はなるべく刺激の少ない体勢を探すと、ようやく荒い呼吸を落ち着けた。
我ながら酷い行為をしてしまった。パンツの中はもうドロドロになっていたし、尻の中は注ぎ込まれた複数人の精液が溜まっている。ディルドが栓になっていなかったら今頃全てぶち撒けてしまっていただろう。スラックスも所々汚れていて何かあったのは一目瞭然だった。
激しいセックスの代償はすぐにやって来た。ゴロゴロと腹が鳴り、強烈な便意が襲って来る。朝、ディルドを挿れる前に洗浄してきたとは言え、こんなに大量の精液を注がれては腸が反応せずにはいられなかったらしい。
俺は必死に立ち上がり、トイレへと向かった。1歩進む度にディルドが腸壁を擦って意識が遠のく。足元は覚束無いが倒れる訳にはいかない。
壮絶な快楽の後始末は、自分の手でしなければならなかった。
「ぁっ……ぉお゛……っ♡」
幸いトイレは空いていて、すんなりと個室に入れた。服を下ろし便器に座った俺がディルドを引き抜くと、思わず声が漏れてしまった。それとほぼ同時に内部に溜まっていた物が噴き出す。
ブシュウゥゥッ! ビチビチビチビチッ! ブリュリュリュ……!
「ぉん゛んっ……♡」
便器の中に勢いよく排泄される白濁液。俺はその音を聞きながら再び絶頂を迎えていた。全身を痙攣させながら尻穴でアクメをする。恥ずかしいのに凄まじい快感が襲った。
「あ、あ……♡」
(やばい……これ、癖になってる……♡)
電車の中で痴漢されて、犯されて、中出しされて、その残滓を排泄しながらまたイって。俺は完全な変態になってしまっていた。
だが緩んだ尻穴から精液を噴き出す感覚は、それだけで意識が飛びそうな程心地良かった。俺は気付いた時には自分で自分の乳首とペニスに指を這わせていた。
「んぁっ♡ はぁっ♡ はぁ……っ♡」
(これ、やばい……気持ちよすぎる……♡)
既に全身が性感帯と化している俺は、少し触れるだけで凄まじい快感に襲われてしまう。しかしそれでも手を止めることはできなかった。
あれ程何度も絶頂したのにまだ快感を求めるのは最早中毒に近かったのかもしれない。こんな変態になってしまったことを嘆き、いけないと思いながらもより強い刺激を求めて手を動かし続けていた。
「んぉっ♡ ぉお゛っ!!♡♡♡」
プシュップシャアッ! ジョロロッ……ブリリリリッ!
激しく絶頂を迎えた俺は、勢いよく尿道から潮を、尻穴から白濁液を吹き出した。ガクガクと体が震える度に指先が弱い部分を撫で、さらなる快感を得ようと身体が勝手に動く。
しかし俺の手は止められず、結局また自慰に没頭してしまうのだった。
それからどれだけの時間が経っただろうか。俺の尻からは白濁液のみならず溜まった宿便までひり出され、腹の中は空っぽになった。快感に溺れ切った満足感よりも疲労感と空虚感が俺を包んでいた。
億劫だが身支度を整え、個室を出て手を洗う。ふとスマホを見ると、以前開いたWebページがそのままだった。
『痴漢希望掲示板』——
実にアングラめいた古臭い黒背景のページの上部には、今日の日付と先程の時間、駅名と路線と乗車位置、高級スーツに髪型などの情報が書き込まれている。「ディルド挿入済」「複数可」「本番可」などの文字も並ぶそれを見て、俺は口角を歪に上げた。
そして丁度そのタイミングで秘書からのメッセージが届いた。今日は休みの筈だがと思いつつ、通知欄をタップする。
『今夜、会えませんか?』
その1行だけで何を示しているかはすぐに分かった。俺は少し考えてから返信を送る。
『今日は少し疲れてるんだ。明日、終業後に会社でいいかな?』
それに瞬時に帰って来たスタンプは、頬を染めて恥ずかしがる狼のイラストに『ヘンタイ♡』という文字が入ったものだった。
不特定多数に電車内で痴漢されて、秘書とは会社で卑猥な行為に耽る。そんなことで悦ぶ筈がないと思っていたのは今は昔。
俺はきっともうマトモには戻れない。快楽の虜になったまま、この身が破滅するまで禁忌に溺れることだろう。
だがそれでもいい。だからこそ刺激的で、最高に興奮するのだから。
俺は呼吸を整えると身支度をしてトイレから出た。
変貌してしまったこの身も、今だけは満たされている気がした。
(完)
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