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5.排泄

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(俺、男と……セックスしたのか……)

 しかも見知らぬ行き摩りの痴漢と、こんな場所で。
 俺は現実に落胆すると同時に、何故か満たされていた気分もあった。尻穴がヒクつき再び疼き始めるのを感じたがそれを無視して考えることにした。

 まず最初に思ったことはこの出来事を誰にも知られたくないということであった。もし誰かにバレてしまったらと思うとゾッとする。ただでさえ社会での立場を失いかけていると言うのにこれ以上失うものを増やしたくはないというのが本音だ。
 時計を見ればまだ時間に余裕はある。シャワーを浴びたいしここは自宅の最寄駅から1つ隣だ。1回帰宅するのが早いだろう。

 だがその為には、白濁液を勝手に垂れ流している尻をどうにかせねばいけなかった。
 俺は周囲を見回し、ウォシュレットに気付く。こんな用途で使ったことは無いが目的は果たせるだろう。便座に座り、尻穴を突き出すような体勢になって自分の手で尻肉を左右に割り開く。そしてゆっくりと力を抜いていった。

「んっ……♡」

 ブシャァアアッ!という音と共に勢いよく水が噴き出してくると同時に俺の中に溜まっていたものが流れ落ちていくのを感じた。
 その快感は凄まじく思わず声が出てしまいそうになるのを必死に堪えるがそれでもなお甘い吐息が出てしまう始末だ。

(あ、これ気持ちいいかも……♡)

 そんな考えが浮かぶもすぐに振り払いつつ俺はなるべく尻穴を広げ、温水を奥へと導いた。そして少し溜まった感覚がすると、一気に力んで尻の中身を噴き出す。

「うっはぁぁっ……♡」

 ブシュゥゥッ!という汚らしい音と共に、尻穴から白濁液が噴き出した。ただの排泄行為で恥ずかしいことこの上無いのに、腰から脳天まで快感が奔って声が抑えられなかった。
 尻の奥がどんどん熱くなり、それが全身に広がっていく。身体全体がゾクゾクしてきて目眩さえする程だ。
 再度尻に水を入れる間、尿意もして来て便座の上で位置を調節した後そのまま放尿した。ジョロジョロッと音を立てて小水が流れ落ちていき、その解放感に酔いしれる。

(あ……俺……何やって……)

 そんな考えが浮かぶもすぐに快感で塗り潰されて何も考えられなくなった。尻穴はもう中身を堰き止めていられない。
 ブビュルルルーー!と下品な音を立てて尻から白濁液が噴出した。その快感は今までに感じたことの無い程強烈で、俺は思わず腰砕けになる。しかしそれでもなお俺の身体は貪欲だった。もっと欲しいという衝動を抑えきれないのだ。

(あ……また来る……♡)

 そう考えただけで再び腸内が激しく痙攣し、そして断続的に白濁液が飛び散る。更に奥の方も蠢き、腹の中を大きめの塊が動くのを感じた。
 いけない、と直感した。液体が通り過ぎるだけでこんなに反応してしまっているのだ。固形物を出す時はどうなってしまうのだろう。
 不安と恐怖で排泄を我慢しようとしても腸は勝手に動いてどんどん出口へと中身を運んで行く。到底自分の意思でどうにかなるものでもなかった。

 ミチッ……ムリムリッ、モリモリモリッ……!
「あっ……あっ、ああっ……ッ♡」

 敏感な肉壁を擦り上げて出て来たのは、太くて長いバナナ状の便だった。先程まで突っ込まれていた物に比べれば大分柔らかいが、長い時間を掛けてねっとりと弱い部分を撫でられると、俺は排泄の開放感だけではない快感に脳を焼かれた。

「あ……あぁ……あんんっ♡」
 ブビピッ、ブリュリュッ! ブリリリリリッ!!

 尻穴からひり出されたそれは便器の中に落ち、濁った水の中に沈んでいく。
 しかしそれで終わりではなかった。俺の腹はまだ満足していないらしく再び腸が蠕動し始めてしまった。
 ギュルルル、という音が腹から起こり、そしてまた次の塊が出口へと押し出される感覚がある。俺が慌てて力を込めると、今度は先程よりかなり柔らかくなった塊が現れた。

「あ、ああっ……♡ 出る……っ♡」

 便が肛門を刺激して来る度に腰が揺れてしまうし声も抑えられない。明らかに快感だった。だがそんなことは気にもとめず排泄の欲求はどんどん高まっていくばかりだ。

 ムリュッ! ヌチィイイッ!! ブピッ、ブリュリュリュゥウウッ!!!

 先程よりも更に柔らかいそれは勢いよく尻穴から飛び出していくと便器の中にべちゃりと落ちて行ったが、そこで終わりではなかった。まだ腹の中には何か残っている感覚がある。
 俺が慌てて力んでそれをひり出そうとするのと、尻の穴が開いたという感覚すら無いまま汚泥が溢れてくるのはほぼ同時だった。グズグズで形を保てていない便が便器へ注がれた。

 ブビュルルルーー!! ブリッ、ムリュムリュ……ブッビィイイッ!!!
「ひぅぅっ♡ な、なんでぇっ♡」

 汚い破裂音を立てて次々と出てくるそれを止める術はなかったし止めようとすら思わないほどその快感に夢中になっていた。俺は激しい便意に逆らわず、すっかり下痢となってしまった便を噴き出した。

 ブリリリッ、ミチッ……ムリュッ! ブッビィイッ!! ビチィイイッ!!! ブウゥッ!!!!
「あひぃぃっ♡ なにこれぇっ♡」

 肛門からひり出される度に身体が跳ね上がりそうなほどの快感に襲われる。こんなのはダメだと思う気持ちとは裏腹にもっと欲しいという欲求に抗えないでいた。
 排泄行為そのものがこれほどまでに気持ち良いなんて知らなかったのだ。腹の中で溜まっていたものが解放されていく感覚に病みつきになってしまっている自分が居て恐ろしく思ったがそれ以上に興奮の方が勝っていたのである。

 ブビュルルルッ、ブリリッ! ミチッ……ムリュゥウウッ!! ブッビィイイッ!!!

 便器の中にひり出される度に快感が駆け巡る。もう何も考えられないくらい頭が真っ白になっていた。この排泄行為のことしか考えられずただひたすら快楽を求めてしまうのだ。
 そして最後の一欠片まで出し切った後俺はぐったりとして動けなくなった。

(俺、おかしくなっちまった……)

 痴漢して、犯されて、排泄で快感を得るなんて。こんな変態的な行為に耽って悦ぶなんて。
 だが後悔してももう遅い。俺に出来るのは、何とかこのことが周囲に露呈しないようにすることだけだった。
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