24 / 31
第二章 美談
第二十四話 スクラップ&ビルド
しおりを挟む
バモナウツ王国とシントをめぐる戦争が終わった。
大戦の首謀者であるモルトケ・ハンは魔王軍への引き渡しが終わると、彼らは魔王領へと戻って行った。
モルトケのその後は考えたくもない。
サンドル帝国は敗戦の賠償金として、白金貨800枚の支払いを命じられた。聖国家アストリスは魔王軍によって甚大な被害を受けたため、賠償金など払えるはずもなく、その領地全てが王国の占領地となった。
「本当に領地は要らぬのですかな?」
「ええ、我が国は小さいからこそ維持できております。大きくなっても手がつけられませんので」
シーランス公国とは正式に同盟が結ばれ、帝国からの賠償金の一部が支払われた。
「マリーさんは旅を続けるのですか?」
「ええ、争いの無い所など居ても無意味ですからね。それに、王国はこれから慌ただしくなりますから」
そう言い残し、魔女マリーは新たな戦場へ旅立ってしまった。
この数ヶ月、多くの人と出会い、そして別れを経験したが、戻ってきたものもある。
「おかえりなさい、アズボンド」
「……ただいまシント」
アズボンドが『勇者』のスキルを得たのは、前勇者であるシリエルが亡くなってから、戦争が終わるまでの短い間だけだった。
当然、彼の力は元に戻っている。
不思議だが、これが神の意思であるのなら、アズボンドには他にやるべきことがあるのかもしれない。
大国との戦争に勝てたのは良いものの、王国の被害も大きいうえに、占領地となった元聖国家アストリスの領地にも気を遣わなくてはならない。ここからしばらくは、復興に向けての厳しい生活が続く。
しかし、今だけは人々の再会を喜ぶべきだろう。
「「シント!」」
「2人とも元気そうで何よりだよ」
疎開先であったジュルテーム国から、続々と王国民が帰還していた。皆、残った家族や友人との再会を喜び、若しくはその者の死を悲しんだ。
その中でも一際大粒の涙を流しながら抱きついてきたのは、少し痩せた双子だ。彼女たちの疎開先での待遇は、お世辞にも良いとは言いきれなかった。
「本当に無事でよかった」
「リシスもね」
リシスは「よくやった」と土埃まみれのシントの頭を撫でた。
「とりあえず、ご飯にしようか!」
「「任せて!」」
張り切った2人の笑顔が、眩しく冬の空を彩る。
シントは数ヶ月ぶりの双子の手料理を頬張りながら、リシスと戦中の出来事や出会った人々のことを英雄譚のように語り合い、笑顔の絶えない家族団欒のひと時を満喫した。
数日後、シントとアズボンドは王宮へ呼び出された。
今回は非公式の謁見とのことで、ふたりは不安な面持ちであった。
国王は入場するや否や、ふたりにある依頼を出した。
「シント、アズボンドよ。其方たちに勇者を探してほしい」
「勇者……ですか」
「アズボンドが仮の勇者としてスキルを得たが、それはもう失われた。我が国には勇者が必要なのだ」
シントは困惑した。
なぜ国王はそこまで勇者にこだわるのかが不鮮明であったからだ。
「差し支えなければ、その理由をお聞かせください」
「うむ」
国王は一度咳払いをしてから続けた。
「魔王領とその軍の規模は、尋常ならざる早さでその勢力を大きくしている。
これは魔王が存命である証拠であり、いつ人族の国へ侵攻してくるか分からん。よって勇者のスキルを持つ者がどの国に居るのかを知っておきたいのだ」
この世界にいる魔王はひとり。それは勇者も同じ。
わかりやすく言えば、この国に必要な理由は無いが、もし居たなら、いざという時は政治的に他国より優位に立てるということだ。
「それはつまり、王国内に勇者が居なければ、他国に出向いて探せと?」
「その通りだが、無理にとは言わぬ」
シントは考えていた。こんな提案では、アズボンドは絶対に拒否するだろう――と。
「その役目、お受け致します」
「アズボンド?!」
彼はニッと白い歯を覗かせると、続けてシントを驚かせた。
「もちろん、横のシントも同じ気持ちです」
「それは真か!」
「は、はい……」
やられた。
「ごめん、ごめんって」
「反省してないだろ!」
王宮からの帰り道、久々にリシスに会わないかと提案したところ、アズボンドが快諾したので、共に家族が待つ工房兼自宅へと向け歩いていた。
ふたりは何を話すでもなく、人々が戻った町を眺めている。黄金色に焼けた夕陽が辺りを包み、冷たい風がどこからか良い匂いを運んでくる。
「ハックション!!」
「風邪か?」
「もう冬だからなぁ。見ろ、山にも雪が積もってるよ」
旅へ出るのは山の雪が解けてからでないと行けない。それまではこの景色を存分に楽しもうと思う。
「絶対に許さない」
「うん、許さない」
その前に、アズボンドにはこの双子を説得してもらわなければならない。
「き、今日帰れるかな……?」
「さぁね」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
第二章完結です!!
この作品が面白いと感じたら、お気に入り登録していただけると励みになります!
大戦の首謀者であるモルトケ・ハンは魔王軍への引き渡しが終わると、彼らは魔王領へと戻って行った。
モルトケのその後は考えたくもない。
サンドル帝国は敗戦の賠償金として、白金貨800枚の支払いを命じられた。聖国家アストリスは魔王軍によって甚大な被害を受けたため、賠償金など払えるはずもなく、その領地全てが王国の占領地となった。
「本当に領地は要らぬのですかな?」
「ええ、我が国は小さいからこそ維持できております。大きくなっても手がつけられませんので」
シーランス公国とは正式に同盟が結ばれ、帝国からの賠償金の一部が支払われた。
「マリーさんは旅を続けるのですか?」
「ええ、争いの無い所など居ても無意味ですからね。それに、王国はこれから慌ただしくなりますから」
そう言い残し、魔女マリーは新たな戦場へ旅立ってしまった。
この数ヶ月、多くの人と出会い、そして別れを経験したが、戻ってきたものもある。
「おかえりなさい、アズボンド」
「……ただいまシント」
アズボンドが『勇者』のスキルを得たのは、前勇者であるシリエルが亡くなってから、戦争が終わるまでの短い間だけだった。
当然、彼の力は元に戻っている。
不思議だが、これが神の意思であるのなら、アズボンドには他にやるべきことがあるのかもしれない。
大国との戦争に勝てたのは良いものの、王国の被害も大きいうえに、占領地となった元聖国家アストリスの領地にも気を遣わなくてはならない。ここからしばらくは、復興に向けての厳しい生活が続く。
しかし、今だけは人々の再会を喜ぶべきだろう。
「「シント!」」
「2人とも元気そうで何よりだよ」
疎開先であったジュルテーム国から、続々と王国民が帰還していた。皆、残った家族や友人との再会を喜び、若しくはその者の死を悲しんだ。
その中でも一際大粒の涙を流しながら抱きついてきたのは、少し痩せた双子だ。彼女たちの疎開先での待遇は、お世辞にも良いとは言いきれなかった。
「本当に無事でよかった」
「リシスもね」
リシスは「よくやった」と土埃まみれのシントの頭を撫でた。
「とりあえず、ご飯にしようか!」
「「任せて!」」
張り切った2人の笑顔が、眩しく冬の空を彩る。
シントは数ヶ月ぶりの双子の手料理を頬張りながら、リシスと戦中の出来事や出会った人々のことを英雄譚のように語り合い、笑顔の絶えない家族団欒のひと時を満喫した。
数日後、シントとアズボンドは王宮へ呼び出された。
今回は非公式の謁見とのことで、ふたりは不安な面持ちであった。
国王は入場するや否や、ふたりにある依頼を出した。
「シント、アズボンドよ。其方たちに勇者を探してほしい」
「勇者……ですか」
「アズボンドが仮の勇者としてスキルを得たが、それはもう失われた。我が国には勇者が必要なのだ」
シントは困惑した。
なぜ国王はそこまで勇者にこだわるのかが不鮮明であったからだ。
「差し支えなければ、その理由をお聞かせください」
「うむ」
国王は一度咳払いをしてから続けた。
「魔王領とその軍の規模は、尋常ならざる早さでその勢力を大きくしている。
これは魔王が存命である証拠であり、いつ人族の国へ侵攻してくるか分からん。よって勇者のスキルを持つ者がどの国に居るのかを知っておきたいのだ」
この世界にいる魔王はひとり。それは勇者も同じ。
わかりやすく言えば、この国に必要な理由は無いが、もし居たなら、いざという時は政治的に他国より優位に立てるということだ。
「それはつまり、王国内に勇者が居なければ、他国に出向いて探せと?」
「その通りだが、無理にとは言わぬ」
シントは考えていた。こんな提案では、アズボンドは絶対に拒否するだろう――と。
「その役目、お受け致します」
「アズボンド?!」
彼はニッと白い歯を覗かせると、続けてシントを驚かせた。
「もちろん、横のシントも同じ気持ちです」
「それは真か!」
「は、はい……」
やられた。
「ごめん、ごめんって」
「反省してないだろ!」
王宮からの帰り道、久々にリシスに会わないかと提案したところ、アズボンドが快諾したので、共に家族が待つ工房兼自宅へと向け歩いていた。
ふたりは何を話すでもなく、人々が戻った町を眺めている。黄金色に焼けた夕陽が辺りを包み、冷たい風がどこからか良い匂いを運んでくる。
「ハックション!!」
「風邪か?」
「もう冬だからなぁ。見ろ、山にも雪が積もってるよ」
旅へ出るのは山の雪が解けてからでないと行けない。それまではこの景色を存分に楽しもうと思う。
「絶対に許さない」
「うん、許さない」
その前に、アズボンドにはこの双子を説得してもらわなければならない。
「き、今日帰れるかな……?」
「さぁね」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
第二章完結です!!
この作品が面白いと感じたら、お気に入り登録していただけると励みになります!
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない
よっしぃ
ファンタジー
俺には僅かながら魔力がある。この世界で魔力を持った人は少ないからそれだけで貴重な存在のはずなんだが、俺の場合そうじゃないらしい。
魔力があっても普通の魔法が使えない俺。
そんな俺が唯一使える魔法・・・・そんなのねーよ!
因みに俺の周囲には何故か精霊が頻繁にやってくる。
任意の精霊を召還するのは実はスキルなんだが、召喚した精霊をその場に留め使役するには魔力が必要だが、俺にスキルはないぞ。
極稀にスキルを所持している冒険者がいるが、引く手あまたでウラヤマ!
そうそう俺の総魔力量は少なく、精霊が俺の周囲で顕現化しても何かをさせる程の魔力がないから直ぐに姿が消えてしまう。
そんなある日転機が訪れる。
いつもの如く精霊が俺の魔力をねだって頂いちゃう訳だが、大抵俺はその場で気を失う。
昔ひょんな事から助けた精霊が俺の所に現れたんだが、この時俺はたまたまうつ伏せで倒れた。因みに顔面ダイブで鼻血が出たのは内緒だ。
そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。
精霊曰く御礼だってさ。
どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。
何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ?
どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。
俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。
そしてこれが俺が冒険者として活動する時のスタイルになっていくんだが、理解しがたい体勢での活動に周囲の理解は得られなかった。
そんなある日、1人の女性が俺とパーティーを組みたいとやってきた。
ついでに精霊に彼女が呪われているのが分かったので解呪しておいた。
そんなある日、俺は所属しているパーティーから追放されてしまった。
そりゃあ戦闘中だろうがお構いなしに地面に寝そべってしまうんだから、あいつは一体何をしているんだ!となってしまうのは仕方がないが、これでも貢献していたんだぜ?
何せそうしている間は精霊達が勝手に魔物を仕留め、素材を集めてくれるし、俺の身をしっかり守ってくれているんだが、精霊が視えないメンバーには俺がただ寝ているだけにしか見えないらしい。
因みにダンジョンのボス部屋に1人放り込まれたんだが、俺と先にパーティーを組んでいたエレンは俺を助けにボス部屋へ突入してくれた。
流石にダンジョン中層でも深層のボス部屋、2人ではなあ。
俺はダンジョンの真っただ中に追放された訳だが、くしくも追放直後に俺の何かが変化した。
因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる