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七日目

第34話

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「あんっ! いったい! はんっ?! 私に何の術を? はぁはぁ」
『ほっほっほっ……。姫騎士アストリッドよ! 貴様には吾輩の淫術の虜なってもらおうぞ! クケケケッ!!』

 アストリッドは身体を動かそうとするが、ベッドの上で悶えている風にしかみえない。
 ぼく――闇の奇術師フェデリーニは、ビキニアーマーのブラみたいな胸当てに手を伸ばし、真ん中のホックをパチンと外した。
 それを左右に開くと、Bカップの小っちゃなおっぱいと真ん中で縮こまっている小さなワインレッドの蕾が露わになる。

「クッ! そのような狼藉で私を篭絡しよう……はぁああああんっ! やっ?! なんで? 乳首触られただけなのにぃいいいい!!」
『おやおや、天下の姫騎士さまが乳首をチョット擦られただけで、こんなにもヨガるとはなぁ!』

 僕は執拗に左右の乳首を両手でつまんで何度もコロコロとひねる。
 アストリッドは唇を嚙みしめて快楽に声を上げぬよう必死に耐える。

「んん……うんっ! あっんんっ……くっ! こんな奴、こんな外道にキモチよっ?! くっはあんっ! されてたまるかっ! あっあっんっんん!」
『フッ! いくら頑張っても無駄な足掻きにしかならんぞアストリッドよ? 下のお口がもう我慢できぬとキュンキュンしているのが吾輩には手に取る様に判るのだ!』
「えっ? やっ……下は駄目!」

 両手を突き出して懇願するアストリッドを無視して、パンツをずり降ろした。
 ぴっちりした割れ目の上にある縦長の陰毛が濡れて輝いていた。
 その下の湿った割れ目から中布にかけて透明な糸が引いた。

『ほっほっほっ! なんだ! やはり濡れ濡れじゃないか? さて、入れる前に中の具合も確認しないとな』
「ダメダメダメダメッ! オマンコは止めてっ! まだ、誰にも……愛しいアスランさまにも許してないのっ!」
『アスランねぇ。俺は勇者だなどと戯《たわ》けたことを抜かしておった唐変木か。勇者様とあろうものが何でおまえを置き去りにして、逃げたんだろうな?』
「違う! 私がおとりになって、アスランを! パーティーのみんなを逃がしたのっ!」
『へぇ、そういう解釈も出来るのか? では、アスランさまのためにお主の純潔が犠牲になるということも理解していたのではないのか?』
「クッ、ひとおもいに殺しなさい! もしくはここで舌を嚙み切って……」

 はいクッ殺《コロ》いただきました!
 演技でもこうしてクッコロ言わせるのは何とも嬉しいもんだなと仮面の下でニタニタしちゃう僕。
 おっと! 演技を続けないと!
 僕は姫騎士の顎をくいっと持ち上げる。 

『アスランのためを思うなら、それはよした方が良いと思うぞ?』
「な? どういうこと?!」
『勇者アスランは既に捕らえて魔王城に幽閉しておる。まぁ、こちらも罠を仕掛けていたということさ』
「な・ん・で・す・って?」
『奴の命を助けて欲しくば……わかっておろうな? さあ、お主に掛けた呪縛を解いてやろう』
「クッ……」

 僕は膝たちになり陰茎を突き出す。

『なにを躊躇《ためら》っておるのだ? はやくしろっ!』

 アストリッドは起き上がると、キッと僕を睨みつけた。
 そして、四つん這いになって僕の亀頭に舌を……。

「ハイカット! こっから別撮りインサートすっから、後背位やっちゃうわよ? 先ずは、カメラ挿入接写スタンバイはやくしろっ!」
「へいよっ!」

 次のシーンでは僕の脇の下にカメラが入り、ゆっくりと腰を突き出して女優さんの膣口に挿入! っと、その前にコンドームを着けなくちゃいけない!
 袋から取り出して、あれ? 引っかかって亀頭から下に降りていかないぞ?!
 僕が装着に手間取っていると、米子さんが心配して声を掛けてきた。

「どうしたの?」
「なんか、このコンドーム壊れてるみたいで」
「チョット見せてみ……ああ! これ反対向きになってるよ! 仮面で見えなかったのね」

 米子さんはコンドームを裏返し、そのままスルスルと陰茎の根元まで下ろしてくれた。

「ははっ、コンドームつけるの初めてで手間取っちゃって」
「はいはい面白い面白い」

 なんか冗談と思われちゃったみたいだけど、本当に初めてなんですよ!
 それにしても、なんかチンチンがパツパツな気がするけどこういうもんなん?
 
「ハイ! そのまま、ゆっくりパコパコお願いよっ!」

 挿入後、監督の指示でスローモーにチンコの出し入れをする僕。

「はああああんっ! はああああんっ! 嫌なのに! 嫌なのに感じちゃっ! ああああんっ!!」

「ハイ次! 斜め前から! ボサッとしてねぇで、女優の右腕引っ張れやっ! おっぱい見えないじゃないのっ!」
「すいません!」

 監督はヒートアップしてくると男口調とおねぇ口調が混ざってきて色んな意味で怖い。
 こんなに怒られてたら、自信なくしちゃいそうだよ。

「大丈夫だよ! きみ上手く出来てるよ? 私、ホントに感じちゃったもん♡」
「ありがとうございます」

 米子さんの優しさに、僕も息子も元気を取り戻す。
 その後、いくつかの体位をこなし、残るは正常位からの対面座位のコンビネーションを残すのみ。
 フェデリーニのチンポに完全服従してしまった姫騎士アストリッドは、ラブラブで奴のチンポを求めるという設定。
 緊張でわかんなかったけど、クエスト1はすでにクリアしてるようだし、最後は楽しんで撮影を終えたいな。

「ハイ! スタートぉ!」

「フェデリーニさまぁ♡ アストリッドのオマンコはもう準備完了ですぅ♡ どうぞハメハメしてくださいませ♡ はやくはやくぅ――!」
『それではいくぞ!』

 上から撮っているカメラを意識し、僕は前傾姿勢にならないよう気をくばりながら挿入を開始する。

「はああああんっ! フェデリーニさまのオチンチンがぁ!! 私の膣を押し広げていきますぅ――!!」

 僕はアストリッドの両足首を持ってV字に開き、腰を突き出してピストンを繰り返す。

「あっあっあっあんっ! すごっ?! フェデ……あんっ! ひゃうはぁああああん!!!」
「ふっふっふっふんっ……」

 姫騎士さんは舌を大きくだらんと垂らしエロい表情をつくる。
 アダルトビデオの中でよく見たロリ系のくせにクソエロいこの表情!
 まさに琥芽米子の十八番を目の前で眺めることが出来るなんて!

「ひゃっ?! あんっあんっあっあっひゃぅんっ?! ダメッ! イッちゃう! いっひゃぅううううう!!!」
『米子ちゃん、イク演技はやいよっ! 何やってんの?!』
「はぁはぁ……ホントにイッちゃったんだからしょうがないじゃん! あんっ!」

 え? 演技……。
 いつものAVの絶頂ってアレ演技だったの?
 サンタさんを信じるように、AVでのイク瞬間を本物だと信じていたのにっ!

『おい! 対面座位!』
「は、はい! ただいま!」

 監督にどやされ、慌てて姫騎士を抱き上げる。

「はぁあんっ! レロレロッ! 愛しいフェデリーニさまぁ♡」

 アストリッドは僕に抱き着きながら、ドクロの仮面を愛しそうに舐めまわす。
 傍から見たらエロそうだけど、内側の僕は何ともつまらん。
 ようし! ちょっとイタズラしてやれ!

「えっ?! やっ! すごっ?! あっあんっ! 子宮の奥からビンビン感じちゃうっ!!」

 僕はボルチオ目掛けて、ズンズンと肉棒を突き上げた。
 姫騎士はガクガクと快感に腰を前後に震わせてるみたいだ。

「あっああっ……かはっ……オチンチン良いのぅ……」
『良いよ良いよその感じてる顔! 米子ちゃん! そのまま正常位に戻してフィニッシュやっちゃいなさいっ!』
「はい!」

 僕は上体を前に倒し、だいしゅきホールドのまま正常位で腰を加速させる。

「ああんっ!! ダメッ! 飛んじゃうっ! どっか飛んでっちゃう! はぁああああんっ!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんんんんんっ!!!」

 ドピュピュと放出されたスペルマが膣内で波打つ。
 カメラのセッティングを待ってから、僕はゆっくりと陰茎を引き抜いた。

「ハイカット! あれ? 出しちゃったの?」
「えっ?! フィニッシュだっていったから……」
「バカねぇ! ファンタジーなんだから中出しに決まってんでしょ?」
「えっ?! えっ?! でも、コンドーム、えっ?!」
「直ぐおっ勃たせられる? ちゃっちゃと中出し汁入れてちゃって! チンタラやってたら0時すぎちゃうわよ!」

 何と! AVでは生中出しと銘打っていても、本当はモザイクの裏でコンドームをつけ疑似の精液を使うこともあるのだ!!
 
 コンドームを付け替えた僕は何か注射器みたいなので偽の精液を注入された米子さんのマンコにもう一度肉棒を挿入して栓をした。
 撮影が再開されチンコを引き抜くと、遅れて僕のものじゃない偽の白濁液がダラダラと膣口から流れて出ていった。

 こうして僕は、AV業界の秘密と嘘知り、それに加担してしまったのだと、しみじみ噛みしめるのであった。
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