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除霊と伝説の盾
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カルナは疲労していたが休まず、その足で自宅へと向かった。そして持っていた鍵で扉を開け、母の寝室へと入っていく。その床には二人の中級魔導士が疲弊して寝ていた。昼に入り口で出会った魔導士も寝ていて、カルナの存在に気づくと、立ち上がってカルナとラティスの間に立った。
「カルナさん、来ては駄目だと言ったでしょう」
彼の肩越しに見るラティスは手足を縛られベッドに太い紐で拘束されている。彼女の顔は青ざめ、さらに青い血管が浮き出ていて白目を剥き、必死に拘束を解こうとしている。
「大丈夫です、原因が分かりました。離れていてください」
そう言ったカルナは再びメイスを握って目を瞑り、マナを集中させる。先ほどと同じ淡い緑色の光がメイスの聖石に充溢していく。
「カルナ、そんな魔法を連発しても大丈夫なのか?」
エリオットが心配するも、カルナは笑顔で頷き答える。
「大丈夫です。出力を弱め、一点集中で放ちますので」
間に入っていた魔導士も横にずれ、間を開ける。
そしてカルナはメイスを高く上げた。そのメイスから先ほどと同じ緑色の雷が放たれ、ラティスに直撃する。すると四体のゴーストが現れ、塵のように消えていった。
放ったカルナの呼吸は荒いが、安堵の表情を見せた。
ラティスの表情も落ち着きのものとなり、傍にいた魔導士が彼女の脈と瞳孔を診る。
「治っている……」
「そうですか、良かった」
カルナはメイスにしがみついて崩れ落ちた。
翌朝、ベッドの上で目を覚ましたカルナは、そばに両親がいることに気づいた。母親は乱れていた長い髪を一つに纏め、白い法衣を着ている。父親は目の下に酷いクマを作りながらも、母親に寄り添いカルナが目覚めるのを待っていた。
「カルナ、無事かい?」
「お父さん……」
父エルドはカルナの手を握った。
「話は聞いたよ、迷惑かけたね」
「お母さんは、もう大丈夫?」
「ああ、ゴーストに取り付かれていた間、ぐっすり寝ていたからね」ラティスは笑顔で答える。
「そう……、良かった」
「私が定期的にバルザナ墓地の霊魂を鎮めに行っていたのだけど、不注意でゴーストに取り憑かれてしまってね。皆には迷惑かけたよ」
「私も原因が分かって宮殿に行ったら、ミネルラートを習得したカルナと入れ違いになったと聞いてね」
「やっぱり、そうだったのね」
カルナは、クラーレがわざわざ時間を取って浄化上位魔法ミネルラートを体得させた意味が分かった気がした。ラティスの容体を聞き、理由を知っていたのだろうと。
「やっぱり、お義姉さんって厳しくて優しい……」
痛感したカルナは再び寝入ってしまった。
「よくぞバルザナ墓地を浄化してくれました。感謝いたします」
ブランノール宮殿でクラーレがエリオットたちに労いの言葉をかけていた。
「いいえ、ほとんどカルナの尽力によるものです」
ベルハルドは述べた。カルナは深く頭を下げる。
「これはせめてものお礼です」
クラーレは傍にいた魔導士に目配せする。するとその魔導士は近くの扉を開けて入り、二人がかりであるものを持ってきた。それは小さく錆を纏った盾だった。中央にはくすんだ緑色の宝石が嵌っている。
「これは古くから伝わる勇者の盾です。エリオット、これをお持ちなさい。そして魔王を打倒すのです」
それを見たエリオットは素直に受け取るかと思いきや、拒否した。
「私は盾を使った剣技を教わっていません。それにその盾は錆びていますので国宝としてお持ちください」
意外な返答にクラーレは戸惑った。
ベルハルドはトラステリアに小さな声で問う。
「拒否しているが、どうする?」
『一応、受け取って下さい。私の物語では受け取る予定だったのですが』
「ありがたくお受けします」
ベルハルドは慇懃に述べ、その盾を受け取った。
「うお、見た目に反して重いな。これは俺でも扱えるかどうか……」
「やはりベルハルドさんでも重いですか……」
クラーレには使用に足るものかどうか疑問だったが、やはり使えなさそうだと感じた。
「教皇様、馬車を貰えるとうれしいのですが。このままでは運ぶのに手間がかかりそうなので」
「わかりました、馬車を用意いたします。エリオット、これからも厳しい道が続くと思います。私はあなたが無事でいることを、ここブランノールから毎日願っています」
「ありがとうございます。クラーレ先生もお元気で」
クラーレはそっとエリオットに近づき、彼を優しく抱きしめた。
「私はあなたを弟のように思っています。ラルフさんやエミリエさんを悲しませては駄目ですよ」
エリオットは彼女を抱きしめ返した。
「クラーレ先生こそ、お元気で」
盾を受け取ったベルハルドは、一人でそれを担ぎ上げ、用意された馬車の荷台に乗せた。
こんなに重い盾では、エリオットも使えないだろう。それに錆が酷い。
カルナと今まで背負っていた道具袋を荷台に乗せ、馬をけん引して一行は宮殿を後にした。クラーレは最後まで、その背中を見送っていた。
ブランノールからエルサントへの道で今日の仕事を終えたトラステリアは、憤りを隠せないでいた。
「どうしてエリオットさんは勇者の盾を受け取らなかったんですか!? またシナリオを変えないといけないじゃないですか。それに私たちの食料も生の野菜や干し肉ばっかり! おまけにお風呂にも満足に入れない。宿屋のベッドにも泊まれるか分からない。朝は早いし、夜も飼育場に行かなくてはいけなくて寝る時間も少ない! 私もう、この役降ります! オルガノフ帝国に帰らせていただきます!」
「そんな、困りますよ! 勇者のシナリオを書いたのはトラステリアさんなのですから」
シノビが宥めるも、激務に対してトラステリアのストレスは最高潮に達していた。
「あなたもお風呂に入っていないせいで臭いですよ! ああっ、私も汗臭い! もうイヤっ!!」
「次のエルサントでは魔物が蔓延っていると聞きます。その時に休みましょう! もう少しの我慢です!」
シノビ二人の必死の説得により、とりあえずトラステリアの憤怒は治まったものの、懸念を抱えた旅になるだろう、と二人は心労が募った。
「カルナさん、来ては駄目だと言ったでしょう」
彼の肩越しに見るラティスは手足を縛られベッドに太い紐で拘束されている。彼女の顔は青ざめ、さらに青い血管が浮き出ていて白目を剥き、必死に拘束を解こうとしている。
「大丈夫です、原因が分かりました。離れていてください」
そう言ったカルナは再びメイスを握って目を瞑り、マナを集中させる。先ほどと同じ淡い緑色の光がメイスの聖石に充溢していく。
「カルナ、そんな魔法を連発しても大丈夫なのか?」
エリオットが心配するも、カルナは笑顔で頷き答える。
「大丈夫です。出力を弱め、一点集中で放ちますので」
間に入っていた魔導士も横にずれ、間を開ける。
そしてカルナはメイスを高く上げた。そのメイスから先ほどと同じ緑色の雷が放たれ、ラティスに直撃する。すると四体のゴーストが現れ、塵のように消えていった。
放ったカルナの呼吸は荒いが、安堵の表情を見せた。
ラティスの表情も落ち着きのものとなり、傍にいた魔導士が彼女の脈と瞳孔を診る。
「治っている……」
「そうですか、良かった」
カルナはメイスにしがみついて崩れ落ちた。
翌朝、ベッドの上で目を覚ましたカルナは、そばに両親がいることに気づいた。母親は乱れていた長い髪を一つに纏め、白い法衣を着ている。父親は目の下に酷いクマを作りながらも、母親に寄り添いカルナが目覚めるのを待っていた。
「カルナ、無事かい?」
「お父さん……」
父エルドはカルナの手を握った。
「話は聞いたよ、迷惑かけたね」
「お母さんは、もう大丈夫?」
「ああ、ゴーストに取り付かれていた間、ぐっすり寝ていたからね」ラティスは笑顔で答える。
「そう……、良かった」
「私が定期的にバルザナ墓地の霊魂を鎮めに行っていたのだけど、不注意でゴーストに取り憑かれてしまってね。皆には迷惑かけたよ」
「私も原因が分かって宮殿に行ったら、ミネルラートを習得したカルナと入れ違いになったと聞いてね」
「やっぱり、そうだったのね」
カルナは、クラーレがわざわざ時間を取って浄化上位魔法ミネルラートを体得させた意味が分かった気がした。ラティスの容体を聞き、理由を知っていたのだろうと。
「やっぱり、お義姉さんって厳しくて優しい……」
痛感したカルナは再び寝入ってしまった。
「よくぞバルザナ墓地を浄化してくれました。感謝いたします」
ブランノール宮殿でクラーレがエリオットたちに労いの言葉をかけていた。
「いいえ、ほとんどカルナの尽力によるものです」
ベルハルドは述べた。カルナは深く頭を下げる。
「これはせめてものお礼です」
クラーレは傍にいた魔導士に目配せする。するとその魔導士は近くの扉を開けて入り、二人がかりであるものを持ってきた。それは小さく錆を纏った盾だった。中央にはくすんだ緑色の宝石が嵌っている。
「これは古くから伝わる勇者の盾です。エリオット、これをお持ちなさい。そして魔王を打倒すのです」
それを見たエリオットは素直に受け取るかと思いきや、拒否した。
「私は盾を使った剣技を教わっていません。それにその盾は錆びていますので国宝としてお持ちください」
意外な返答にクラーレは戸惑った。
ベルハルドはトラステリアに小さな声で問う。
「拒否しているが、どうする?」
『一応、受け取って下さい。私の物語では受け取る予定だったのですが』
「ありがたくお受けします」
ベルハルドは慇懃に述べ、その盾を受け取った。
「うお、見た目に反して重いな。これは俺でも扱えるかどうか……」
「やはりベルハルドさんでも重いですか……」
クラーレには使用に足るものかどうか疑問だったが、やはり使えなさそうだと感じた。
「教皇様、馬車を貰えるとうれしいのですが。このままでは運ぶのに手間がかかりそうなので」
「わかりました、馬車を用意いたします。エリオット、これからも厳しい道が続くと思います。私はあなたが無事でいることを、ここブランノールから毎日願っています」
「ありがとうございます。クラーレ先生もお元気で」
クラーレはそっとエリオットに近づき、彼を優しく抱きしめた。
「私はあなたを弟のように思っています。ラルフさんやエミリエさんを悲しませては駄目ですよ」
エリオットは彼女を抱きしめ返した。
「クラーレ先生こそ、お元気で」
盾を受け取ったベルハルドは、一人でそれを担ぎ上げ、用意された馬車の荷台に乗せた。
こんなに重い盾では、エリオットも使えないだろう。それに錆が酷い。
カルナと今まで背負っていた道具袋を荷台に乗せ、馬をけん引して一行は宮殿を後にした。クラーレは最後まで、その背中を見送っていた。
ブランノールからエルサントへの道で今日の仕事を終えたトラステリアは、憤りを隠せないでいた。
「どうしてエリオットさんは勇者の盾を受け取らなかったんですか!? またシナリオを変えないといけないじゃないですか。それに私たちの食料も生の野菜や干し肉ばっかり! おまけにお風呂にも満足に入れない。宿屋のベッドにも泊まれるか分からない。朝は早いし、夜も飼育場に行かなくてはいけなくて寝る時間も少ない! 私もう、この役降ります! オルガノフ帝国に帰らせていただきます!」
「そんな、困りますよ! 勇者のシナリオを書いたのはトラステリアさんなのですから」
シノビが宥めるも、激務に対してトラステリアのストレスは最高潮に達していた。
「あなたもお風呂に入っていないせいで臭いですよ! ああっ、私も汗臭い! もうイヤっ!!」
「次のエルサントでは魔物が蔓延っていると聞きます。その時に休みましょう! もう少しの我慢です!」
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