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成長
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その後もトラステリアの用意した魔物と戦い続け、四人は日が暮れる前にグレイズ王都に戻ってきた。
輪廻の森から帰ったその日、四人と一匹はグレイズ王都の酒場で、今日の反省会と称した酒盛りを始めていた。
両親に会えたことウィスの酒の量も、いつもより多い。もう四杯目のカクテルに手を付けている。
新たに仲間になったケイトは店内を飛び回り、酒場の雰囲気を楽しんでいる。そのケイトは飛び回って疲れたのかエリオットの下に戻ってきた。
「ケイトは何も食べなくて大丈夫なのか?」
そのケイトはテーブルの上に乗せたエリオットの手に寄り添う。
「うん。私はマナの生命体だから、たまにエリオットやカルナからマナを貰うだけで十分。ねぇ、エリオット。ちょっと疲れたから、マナを頂戴」
「ああ、ほら」
ケイトが触れている手にエリオットはマナを集め放出する。
「ああ、美味しい。エリオットのマナって純粋で心地良いのよね」
エリオットの指にしがみついたケイトは陶酔した表情で頬ずりしている。
今だケイトが見えないベルハルドやウィスは、エリオットが独り言を言っているようで半信半疑だった。
「北東の洞窟は昼に出発ということにしよう。グレイズ王都から十五キロと聞いたので、洞窟の近くの村に泊まれればいいんだけど、野宿しなくてはいけない可能性もあるし、ポーションもほとんど切れているから、午前中は買い出しってところかな」
「じゃあ、結構酔えるな。おーい、この酒お代わり!」
「ほどほどにして下さいよ」
そう言うカルナもデザートを二人前頼んでいた。
その夜はトラステリアやシノビたちもゆっくりとする時間が出来た。艶のあるウェーブがかかった髪をまとめ、湯船に浸かって疲れを癒していた。
「ふぅ、やっぱり旅っていったら癒しよね」
宿屋に戻ったトラステリアも久しぶりに少し酒を飲み、しばしの休息を味わっていた。
翌日、彼らはラニエステルの依頼である北東の洞窟へと足を進めた。
北東の洞窟まではいくつかの村が点在しており、時々休憩を入れながら魔物と戦う。下半身は蜘蛛、上半身は女性のアラクネや鎧を纏うリビングデッド、怪力無双のオーガとの闘いが続いた。
樹上に巣くうアラクネの腹部から吐き出される糸は、エリオットの魔法で相殺し、ウィスの弓で止めを刺す。リビングデッドはカルナの浄化魔法で足止めし、ベルハルドがノックバックして鎧の隙間にランスを刺したり、エリオットが剣を突き立てたりした。三メートルはあろうオーガとの闘いが、かなりの苦戦を強いられた。オーガの渾身の一撃をベルハルドが受け止め、脇から飛び出したエリオットが腕を切り、ウィスが矢で目などの急所を狙い、オーガが膝をついた時にエリオットが心臓や首などを狙った。
だが、おかげで初見の魔物相手にでも対処できるようなコンビネーションが生まれつつあった。
「すごい、すごーい。こんなに連続して魔物と戦っても、全然怯まないのね。さすが私のエリオット」
戦いの最中はエリオットの鎧の中に身を隠しているケイトは、オーガを仕留めたエリオットの周りを歓喜しながら飛ぶ。ケイトが放つマナの塵がエリオットの体を癒してくれているように彼は感じた。
「はは、だいぶ慣れてきたからね。さあ、次の村まではもう少しだ」
北東の洞窟近くの村、エイトスまで辿り着いた。四人は手分けして北東の洞窟について聞いて回ったが、これといった収穫が無かった。
「おかしい、ラニエステル国王は確かに洞窟に魔物が潜んでいると言っていたけど」
おそらく、今トラステリアたちが洞窟に魔物を補充しているのだろうと考えたベルハルドは、誤魔化すように答えた。
「まだこの村には実害が出ていないんだろう。とりあえずその洞窟に行けば真偽が分かるだろうし」
「それもそうですね。ちょっと休憩して向かいましょう」
エリオットたちの休憩中、トラステリアたちは洞窟の地図を片手に、鎮静ガスをかけた魔物を洞窟内に置いていった。シノビだけでは魔物を運ぶのに苦労していたので、彼女も手伝っている。
「洞窟には馬車も入れないし、なかなか大変ね……」
魔物の配置に時間がかかったものの、無事終了したトラステリアは無線でベルハルドたちに伝えた。
「こっちの準備は完了よ」
宿泊の為の小屋を探していたふりをしていたカルナは準備が出来たとの報告を受け、エリオットたちが休んでいる食堂に足を運んだ。宿泊の為の小屋はすでにラニエステル国王が用意していたものだった。
「エリオットさん、お待たせしました。小屋が確保できたので討伐に向かいましょう」
「ごめんねカルナ、任せてしまって」
「いいえ、戦っていたのは私以外の三人ですし、これぐらいはさせて下さい」
「よし、じゃあ行こうか。今日中に終わらそう」
洞窟の入り口に着いた一行は外から洞窟の中を覗く。
「しまったなぁ、洞窟は想像以上に深そうだよ。松明足りれば良いけど」
エリオットは荷物入れを覗き込み、松明の本数を数えていた。
「エリオット、明かりが欲しいのね。それなら私に任せて」
そう言ったケイトは鎧から飛び出し、マナを放出させた。彼女は光り輝き、洞窟内を照らす。
「本当に妖精っていたんだ。エリオットの幻覚かと思ってた」
呆然とその光を眺めていたウィスは、つい口を滑らす。
「カルナだって見えてたって言ってただろ!」
「でも世の中って、まだまだ不思議な事がいっぱいあるんだな。エリオットと旅が出来て良かったよ」
ベルハルドも感心しながら見ていた。
洞窟の討滅戦は巨大な魔物を配置できない事もあり、すんなりと終わらせる事が出来た。
「もう魔物の気配はないわね」
「そうか、じゃあ完了だな。村に戻って休もう。ケイト、疲れてないか?」
「ちょっと疲れたー。マナ頂戴」
そう言ってケイトはエリオットの顔に抱きつく。
「顔からはマナが出せないよ。手に触れて」
ウィスには光源がエリオットの頬に触れているように見えた。
「エリオット、そのケイトって子、女の子なんでしょ」
「うん、見た目はそうだよ。性別があるかどうかは知らないけど」
「失礼ね。私はちゃんとしたレディよ」
エリオットの頬から離れたケイトは、彼の手にしがみついた。彼はマナを放出し、それをケイトは補充する。そのせいか洞窟内を照らす光が増した。
「さあ、行こう」
その背中を見送るウィスの心境は複雑だった。
魔物討滅を終えたエリオットたちは、再びラニエステル国王の謁見の間にいた。
「おお勇者よ、よくぞ洞窟に巣くう魔物たちを討滅してきてくれた。少ないが、これは私からのお礼だ」
大仰に振る舞うラニエステルは手を二回叩いた。すると前回のように扉から女中がワゴンを押して出てきた。そのワゴンの上には前回よりも大きい皮の袋が乗っている。その女中は重そうに抱え上げ、ベルハルドに手渡す。
ベルハルドは中身を確認した。出来たばかりの眩い金貨がぎっしりと入っている。
「こんなに頂いてもいいのですか!?」
「ああ、構わん。ぜひ受け取って欲しい」
「寛大な心遣いに感謝いたします、陛下」
城から出ていく勇者一行の背中を見送った後、ラニエステルは近くの近衛兵に聞いた。
「これで、寛大な王として私の名前も後世、語られるであろう」
「え、ええ。そう思います」
「な、な! そう思うだろ!」
テンションが上がりっぱなしの王を、近衛兵は冷めた目で見ていた。
「次はカルナの生まれ故郷のブランノールだね」
「ええ、確かに生まれ故郷ですが、あまり気乗りしません」
「どうして?」
そう問いながらも、かつてクラーレの話をした時のカルナの表情をエリオットは思い浮かべた。
何か確執があるのだろうか……。
そう心配していると、意外な答えが返ってきた。
「甘ーいお菓子が無いんです! 私の国! なんで無いんでしょうか、エリオットさん教えてください! ビルダーナもグレイズも美味しいお菓子があったのに、また味気無い国に逆戻りです。今のうちに買いだめしておきましょう!」
いつにもないカルナの剣幕に、エリオットは目を瞠る。
「わ、わかった。わかったから、買いだめしておこう」
グレイズの最後の街で、日持ちのする甘味を買いだめし、グレイズとブランノールを隔てるアスラ運河まで辿り着いた。
輪廻の森から帰ったその日、四人と一匹はグレイズ王都の酒場で、今日の反省会と称した酒盛りを始めていた。
両親に会えたことウィスの酒の量も、いつもより多い。もう四杯目のカクテルに手を付けている。
新たに仲間になったケイトは店内を飛び回り、酒場の雰囲気を楽しんでいる。そのケイトは飛び回って疲れたのかエリオットの下に戻ってきた。
「ケイトは何も食べなくて大丈夫なのか?」
そのケイトはテーブルの上に乗せたエリオットの手に寄り添う。
「うん。私はマナの生命体だから、たまにエリオットやカルナからマナを貰うだけで十分。ねぇ、エリオット。ちょっと疲れたから、マナを頂戴」
「ああ、ほら」
ケイトが触れている手にエリオットはマナを集め放出する。
「ああ、美味しい。エリオットのマナって純粋で心地良いのよね」
エリオットの指にしがみついたケイトは陶酔した表情で頬ずりしている。
今だケイトが見えないベルハルドやウィスは、エリオットが独り言を言っているようで半信半疑だった。
「北東の洞窟は昼に出発ということにしよう。グレイズ王都から十五キロと聞いたので、洞窟の近くの村に泊まれればいいんだけど、野宿しなくてはいけない可能性もあるし、ポーションもほとんど切れているから、午前中は買い出しってところかな」
「じゃあ、結構酔えるな。おーい、この酒お代わり!」
「ほどほどにして下さいよ」
そう言うカルナもデザートを二人前頼んでいた。
その夜はトラステリアやシノビたちもゆっくりとする時間が出来た。艶のあるウェーブがかかった髪をまとめ、湯船に浸かって疲れを癒していた。
「ふぅ、やっぱり旅っていったら癒しよね」
宿屋に戻ったトラステリアも久しぶりに少し酒を飲み、しばしの休息を味わっていた。
翌日、彼らはラニエステルの依頼である北東の洞窟へと足を進めた。
北東の洞窟まではいくつかの村が点在しており、時々休憩を入れながら魔物と戦う。下半身は蜘蛛、上半身は女性のアラクネや鎧を纏うリビングデッド、怪力無双のオーガとの闘いが続いた。
樹上に巣くうアラクネの腹部から吐き出される糸は、エリオットの魔法で相殺し、ウィスの弓で止めを刺す。リビングデッドはカルナの浄化魔法で足止めし、ベルハルドがノックバックして鎧の隙間にランスを刺したり、エリオットが剣を突き立てたりした。三メートルはあろうオーガとの闘いが、かなりの苦戦を強いられた。オーガの渾身の一撃をベルハルドが受け止め、脇から飛び出したエリオットが腕を切り、ウィスが矢で目などの急所を狙い、オーガが膝をついた時にエリオットが心臓や首などを狙った。
だが、おかげで初見の魔物相手にでも対処できるようなコンビネーションが生まれつつあった。
「すごい、すごーい。こんなに連続して魔物と戦っても、全然怯まないのね。さすが私のエリオット」
戦いの最中はエリオットの鎧の中に身を隠しているケイトは、オーガを仕留めたエリオットの周りを歓喜しながら飛ぶ。ケイトが放つマナの塵がエリオットの体を癒してくれているように彼は感じた。
「はは、だいぶ慣れてきたからね。さあ、次の村まではもう少しだ」
北東の洞窟近くの村、エイトスまで辿り着いた。四人は手分けして北東の洞窟について聞いて回ったが、これといった収穫が無かった。
「おかしい、ラニエステル国王は確かに洞窟に魔物が潜んでいると言っていたけど」
おそらく、今トラステリアたちが洞窟に魔物を補充しているのだろうと考えたベルハルドは、誤魔化すように答えた。
「まだこの村には実害が出ていないんだろう。とりあえずその洞窟に行けば真偽が分かるだろうし」
「それもそうですね。ちょっと休憩して向かいましょう」
エリオットたちの休憩中、トラステリアたちは洞窟の地図を片手に、鎮静ガスをかけた魔物を洞窟内に置いていった。シノビだけでは魔物を運ぶのに苦労していたので、彼女も手伝っている。
「洞窟には馬車も入れないし、なかなか大変ね……」
魔物の配置に時間がかかったものの、無事終了したトラステリアは無線でベルハルドたちに伝えた。
「こっちの準備は完了よ」
宿泊の為の小屋を探していたふりをしていたカルナは準備が出来たとの報告を受け、エリオットたちが休んでいる食堂に足を運んだ。宿泊の為の小屋はすでにラニエステル国王が用意していたものだった。
「エリオットさん、お待たせしました。小屋が確保できたので討伐に向かいましょう」
「ごめんねカルナ、任せてしまって」
「いいえ、戦っていたのは私以外の三人ですし、これぐらいはさせて下さい」
「よし、じゃあ行こうか。今日中に終わらそう」
洞窟の入り口に着いた一行は外から洞窟の中を覗く。
「しまったなぁ、洞窟は想像以上に深そうだよ。松明足りれば良いけど」
エリオットは荷物入れを覗き込み、松明の本数を数えていた。
「エリオット、明かりが欲しいのね。それなら私に任せて」
そう言ったケイトは鎧から飛び出し、マナを放出させた。彼女は光り輝き、洞窟内を照らす。
「本当に妖精っていたんだ。エリオットの幻覚かと思ってた」
呆然とその光を眺めていたウィスは、つい口を滑らす。
「カルナだって見えてたって言ってただろ!」
「でも世の中って、まだまだ不思議な事がいっぱいあるんだな。エリオットと旅が出来て良かったよ」
ベルハルドも感心しながら見ていた。
洞窟の討滅戦は巨大な魔物を配置できない事もあり、すんなりと終わらせる事が出来た。
「もう魔物の気配はないわね」
「そうか、じゃあ完了だな。村に戻って休もう。ケイト、疲れてないか?」
「ちょっと疲れたー。マナ頂戴」
そう言ってケイトはエリオットの顔に抱きつく。
「顔からはマナが出せないよ。手に触れて」
ウィスには光源がエリオットの頬に触れているように見えた。
「エリオット、そのケイトって子、女の子なんでしょ」
「うん、見た目はそうだよ。性別があるかどうかは知らないけど」
「失礼ね。私はちゃんとしたレディよ」
エリオットの頬から離れたケイトは、彼の手にしがみついた。彼はマナを放出し、それをケイトは補充する。そのせいか洞窟内を照らす光が増した。
「さあ、行こう」
その背中を見送るウィスの心境は複雑だった。
魔物討滅を終えたエリオットたちは、再びラニエステル国王の謁見の間にいた。
「おお勇者よ、よくぞ洞窟に巣くう魔物たちを討滅してきてくれた。少ないが、これは私からのお礼だ」
大仰に振る舞うラニエステルは手を二回叩いた。すると前回のように扉から女中がワゴンを押して出てきた。そのワゴンの上には前回よりも大きい皮の袋が乗っている。その女中は重そうに抱え上げ、ベルハルドに手渡す。
ベルハルドは中身を確認した。出来たばかりの眩い金貨がぎっしりと入っている。
「こんなに頂いてもいいのですか!?」
「ああ、構わん。ぜひ受け取って欲しい」
「寛大な心遣いに感謝いたします、陛下」
城から出ていく勇者一行の背中を見送った後、ラニエステルは近くの近衛兵に聞いた。
「これで、寛大な王として私の名前も後世、語られるであろう」
「え、ええ。そう思います」
「な、な! そう思うだろ!」
テンションが上がりっぱなしの王を、近衛兵は冷めた目で見ていた。
「次はカルナの生まれ故郷のブランノールだね」
「ええ、確かに生まれ故郷ですが、あまり気乗りしません」
「どうして?」
そう問いながらも、かつてクラーレの話をした時のカルナの表情をエリオットは思い浮かべた。
何か確執があるのだろうか……。
そう心配していると、意外な答えが返ってきた。
「甘ーいお菓子が無いんです! 私の国! なんで無いんでしょうか、エリオットさん教えてください! ビルダーナもグレイズも美味しいお菓子があったのに、また味気無い国に逆戻りです。今のうちに買いだめしておきましょう!」
いつにもないカルナの剣幕に、エリオットは目を瞠る。
「わ、わかった。わかったから、買いだめしておこう」
グレイズの最後の街で、日持ちのする甘味を買いだめし、グレイズとブランノールを隔てるアスラ運河まで辿り着いた。
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