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ケイト
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すっかり回復した妖精は羽ばたき、エリオットの周りを回った。
「私はケイト、あなたの名前は?」
「僕はエリオット、で隣がカルナ」
カルナは礼儀正しくお辞儀した。
「金色のツインテールの子がウィス、ガタイの良いおじさんがベルハルドさんだ」
「お前にしか見えない何かがいるのか? というか、おじさんって言うな、まだ三十代だぞ!」
「エリオット、カルナ、ウィフ、ベルハルドね」
「ウィスな」
「あなたとカルナしか見えない何かがいるみたいだけど、どんな生き物よ」
ウィスが半眼でエリオットを見つめる。
「えっと、髪がここぐらいの可愛い妖精だ」
「ふーん、女の子なんだ」
「ああ」
「まあ、可愛いですって!」
ケイトは両頬に手を当て、ぐるぐるとエリオットの周りを飛び回る。
ウィスとベルハルドには、ケイトの声も聞こえていないようだった。
「ところであなたたちは、なぜこの森に来たの?」
旋回を止めたケイトはエリオットに問う。
エリオットはウィスをチラリと見て小声で話し出す。
「実は――」
「そう……、そうだったの……」
ケイトは顎に手をやって、しばらく考え込んでいた。
「ところでケイトはどうして、あんなところで倒れていたんだ?」
「私は森を離れて人間の街に行ってたの。だけど途中でマナが切れそうになっちゃって、慌てて引き返したんだけど力尽きちゃった」
命の危機だというのに、舌を出して自分を恥じているようだった。
「ところで、この森はいったいどうなっているんだ?」
「この森にはね、マナが湧き出る泉があるの。そこから私たちが生まれたって長老が言っているんだけど、その泉を守るため、長老が森全体に幻覚をかけているの」
「そうか、そういう事だったんだ」
「あなたたちも、マナの泉を見つけに来たの?」
「ううん、マナの泉なんてどうでもいいよ。この森の事が分かったから帰りたい。ここの事は口外する気はないからさ」
「分かった、じゃあ長老に話して幻覚を解いてもらうわ。ちょっと待ってて」
「あっ、ついでにあの事も」
「うん、分かっている!」
そう言いながら、ケイトは森の奥へと消えていった。
「何を話していたんだ?」
「森から出してくれるって。しばらくここで待っていてくれと言われましたよ」
「そうか、出られるんだな。一安心だ」
ケイトは幻覚の壁を越え、マナの泉のある竪穴に入っていく。彼女自身が発光し壁を優しく照らす。五メートルほど降りていくと横穴が掘られ、奥からマナが湧きだしていた。その穴の手前に三歳児程度の大きさの髪の長い女性が座っていた。その女性も妖精で、ケイトと同じような服装をしている。両隣には他の妖精が彼女を守るように立っていた。
「長老様、ただいま戻りました!」
「ケイト、また人間の世界に行っていたんですか?」
「はい、でも途中で力尽きたんですが、人間に助けられました」
「ほら見なさい。私たちを見ることのできる人間が存在するかもしれないと言ったではありませんか」
「ごめんなさい。でも良い人たちだったよ」
「あなたはしばらく謹慎です」
「でも、その前にお願いがあるんです」
エリオットたちが森の中でしばらく待っていると、森のざわめきが強くなり様相が変わってきた。そして森の奥から二人の人間が姿を現した。
「だれっ!?」
真っ先に反応したのはウィスだった。
「やあ、ウィス、久しぶりだな。大きくなったな」
「ホント。私がいつもしていたツインテールで、すぐに分かったわ」
二人の格好は動きやすいレンジャーの服装をしていた。壮年の男性と寄り添う女性は夫婦のようだった。
「ツインテールの事を知っているって事は、お母さん?」
「そうよ。毎朝してあげてたじゃない」
「お、お母さん、お父さん!」ウィスは駆けて二人に抱きついた。「二人とも生きていたのね。良かった……」
「ああ、心配かけたな。大きくなった」
「い、今まで、どこに、行ってたのよ」
涙声でウィスは問う。
「この森を守っていたんだ。人間の手から」
「どうして手紙とか、くれなかったの? お婆ちゃんと二人で大変だったんだから」
「ごめんなさいね。どうしても、この森を離れられなくて」
「帰って、来るんでしょ?」
その問いに二人は首を横に振った。
「この森は私たちが保護しないといけないんだ。それもレンジャーの役目なんだ。お婆ちゃんは元気か?」
「うん。エリオットの両親が時々顔を出して世話をしてくれている」
「エリオットって?」
「あの子」とウィスはエリオットを指さす。
夫婦はエリオットに頭を下げた。
「今までウィスの面倒を見てくれて、ありがとうございます。これからも彼女の面倒を見てやって下さい」
「エリオットの、面倒を見るのは、私なんだから」
ウィスは流した涙を袖で拭きながら言い返した。
ウィスの父親は彼女の頭を撫でる。
「また会いたくなったら、ここに来ると良い。いつでも待っているから」
「うん……、うん。お父さん、お母さんも元気で」
最後にウィスは二人のぬくもりを忘れないように強く抱きしめた。しばらく抱き合っていたが、夫婦は少しずつ姿を消していく。
「じゃあな、ウィス」
「彼はちゃんと監視してないと、他の女の子に取られちゃうわよ。じゃあね」
最後まで抱きしめていたウィスだったが、二人は虚空に消え、彼女の手は空ぶる。
「お父さん、お母さん、元気で……」
感動の再会の途中で森は晴れ、ウィスが残してきた傷跡が見つかった。
「ウィス、ちゃんとお別れできたか?」
涙を拭う仕草を見せたウィスだったが、エリオットたちの方を向くと笑顔を見せた。
「うん、大丈夫。本当はもう死んじゃっていると思ったから。ここに来て良かった。ありがとうね、エリオット」
その言葉に、エリオットは小さな笑みを見せた。
「さあ、旅を続けるか」
四人は傷跡を辿って元の分岐点に戻ってきた。その時、肩にケイトが降り立つ。
「ケイト!」
「えへへ、謹慎って言われたんだけど戻ってきちゃった」
「またマナが切れて倒れるぞ」
「ううん。私、あなたたちと一緒に旅することに決めたの。カルナもいるし、大丈夫でしょ。私、もっともっと外の世界を見てみたいの」
エリオットは溜息をついた。
「さっきの幻影、ありがとうな。ウィスも憑き物が取れたみたいだ」
「精神感応は長老の得意分野だから、任せてよ」
自分がやったわけでもないのに、とエリオットは笑みを溢した。
「これからよろしくね、エリオット」
エリオットの肩に腰かけたケイトは、そのまま彼の頬にキスをした。
それを見たカルナはウィスに呟く。
「ウィスさん、ライバル出現ですよ」
「えっ?」
その言葉の意味が分からず、ウィスの頭には「?」マークが浮かび上がった。
「私はケイト、あなたの名前は?」
「僕はエリオット、で隣がカルナ」
カルナは礼儀正しくお辞儀した。
「金色のツインテールの子がウィス、ガタイの良いおじさんがベルハルドさんだ」
「お前にしか見えない何かがいるのか? というか、おじさんって言うな、まだ三十代だぞ!」
「エリオット、カルナ、ウィフ、ベルハルドね」
「ウィスな」
「あなたとカルナしか見えない何かがいるみたいだけど、どんな生き物よ」
ウィスが半眼でエリオットを見つめる。
「えっと、髪がここぐらいの可愛い妖精だ」
「ふーん、女の子なんだ」
「ああ」
「まあ、可愛いですって!」
ケイトは両頬に手を当て、ぐるぐるとエリオットの周りを飛び回る。
ウィスとベルハルドには、ケイトの声も聞こえていないようだった。
「ところであなたたちは、なぜこの森に来たの?」
旋回を止めたケイトはエリオットに問う。
エリオットはウィスをチラリと見て小声で話し出す。
「実は――」
「そう……、そうだったの……」
ケイトは顎に手をやって、しばらく考え込んでいた。
「ところでケイトはどうして、あんなところで倒れていたんだ?」
「私は森を離れて人間の街に行ってたの。だけど途中でマナが切れそうになっちゃって、慌てて引き返したんだけど力尽きちゃった」
命の危機だというのに、舌を出して自分を恥じているようだった。
「ところで、この森はいったいどうなっているんだ?」
「この森にはね、マナが湧き出る泉があるの。そこから私たちが生まれたって長老が言っているんだけど、その泉を守るため、長老が森全体に幻覚をかけているの」
「そうか、そういう事だったんだ」
「あなたたちも、マナの泉を見つけに来たの?」
「ううん、マナの泉なんてどうでもいいよ。この森の事が分かったから帰りたい。ここの事は口外する気はないからさ」
「分かった、じゃあ長老に話して幻覚を解いてもらうわ。ちょっと待ってて」
「あっ、ついでにあの事も」
「うん、分かっている!」
そう言いながら、ケイトは森の奥へと消えていった。
「何を話していたんだ?」
「森から出してくれるって。しばらくここで待っていてくれと言われましたよ」
「そうか、出られるんだな。一安心だ」
ケイトは幻覚の壁を越え、マナの泉のある竪穴に入っていく。彼女自身が発光し壁を優しく照らす。五メートルほど降りていくと横穴が掘られ、奥からマナが湧きだしていた。その穴の手前に三歳児程度の大きさの髪の長い女性が座っていた。その女性も妖精で、ケイトと同じような服装をしている。両隣には他の妖精が彼女を守るように立っていた。
「長老様、ただいま戻りました!」
「ケイト、また人間の世界に行っていたんですか?」
「はい、でも途中で力尽きたんですが、人間に助けられました」
「ほら見なさい。私たちを見ることのできる人間が存在するかもしれないと言ったではありませんか」
「ごめんなさい。でも良い人たちだったよ」
「あなたはしばらく謹慎です」
「でも、その前にお願いがあるんです」
エリオットたちが森の中でしばらく待っていると、森のざわめきが強くなり様相が変わってきた。そして森の奥から二人の人間が姿を現した。
「だれっ!?」
真っ先に反応したのはウィスだった。
「やあ、ウィス、久しぶりだな。大きくなったな」
「ホント。私がいつもしていたツインテールで、すぐに分かったわ」
二人の格好は動きやすいレンジャーの服装をしていた。壮年の男性と寄り添う女性は夫婦のようだった。
「ツインテールの事を知っているって事は、お母さん?」
「そうよ。毎朝してあげてたじゃない」
「お、お母さん、お父さん!」ウィスは駆けて二人に抱きついた。「二人とも生きていたのね。良かった……」
「ああ、心配かけたな。大きくなった」
「い、今まで、どこに、行ってたのよ」
涙声でウィスは問う。
「この森を守っていたんだ。人間の手から」
「どうして手紙とか、くれなかったの? お婆ちゃんと二人で大変だったんだから」
「ごめんなさいね。どうしても、この森を離れられなくて」
「帰って、来るんでしょ?」
その問いに二人は首を横に振った。
「この森は私たちが保護しないといけないんだ。それもレンジャーの役目なんだ。お婆ちゃんは元気か?」
「うん。エリオットの両親が時々顔を出して世話をしてくれている」
「エリオットって?」
「あの子」とウィスはエリオットを指さす。
夫婦はエリオットに頭を下げた。
「今までウィスの面倒を見てくれて、ありがとうございます。これからも彼女の面倒を見てやって下さい」
「エリオットの、面倒を見るのは、私なんだから」
ウィスは流した涙を袖で拭きながら言い返した。
ウィスの父親は彼女の頭を撫でる。
「また会いたくなったら、ここに来ると良い。いつでも待っているから」
「うん……、うん。お父さん、お母さんも元気で」
最後にウィスは二人のぬくもりを忘れないように強く抱きしめた。しばらく抱き合っていたが、夫婦は少しずつ姿を消していく。
「じゃあな、ウィス」
「彼はちゃんと監視してないと、他の女の子に取られちゃうわよ。じゃあね」
最後まで抱きしめていたウィスだったが、二人は虚空に消え、彼女の手は空ぶる。
「お父さん、お母さん、元気で……」
感動の再会の途中で森は晴れ、ウィスが残してきた傷跡が見つかった。
「ウィス、ちゃんとお別れできたか?」
涙を拭う仕草を見せたウィスだったが、エリオットたちの方を向くと笑顔を見せた。
「うん、大丈夫。本当はもう死んじゃっていると思ったから。ここに来て良かった。ありがとうね、エリオット」
その言葉に、エリオットは小さな笑みを見せた。
「さあ、旅を続けるか」
四人は傷跡を辿って元の分岐点に戻ってきた。その時、肩にケイトが降り立つ。
「ケイト!」
「えへへ、謹慎って言われたんだけど戻ってきちゃった」
「またマナが切れて倒れるぞ」
「ううん。私、あなたたちと一緒に旅することに決めたの。カルナもいるし、大丈夫でしょ。私、もっともっと外の世界を見てみたいの」
エリオットは溜息をついた。
「さっきの幻影、ありがとうな。ウィスも憑き物が取れたみたいだ」
「精神感応は長老の得意分野だから、任せてよ」
自分がやったわけでもないのに、とエリオットは笑みを溢した。
「これからよろしくね、エリオット」
エリオットの肩に腰かけたケイトは、そのまま彼の頬にキスをした。
それを見たカルナはウィスに呟く。
「ウィスさん、ライバル出現ですよ」
「えっ?」
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