23 / 67
父の餞別と仲間
しおりを挟む
「エリオット、起きるんだ」
その声と体を揺すられる感覚で、エリオットは深い眠りから目を覚ます。
「ん……、父さん?」
いつもの起床時間より一時間程早い。昨日の夜の緑色に見せた輝く瞳をうっすらと開ける。
「エリオット、最後の訓練だ」
いつもの優しい口調ではないラルフの言葉にエリオットは半身を上げる。
「準備が出来たら庭先で待っている」
そう言い残し、ラルフは扉を閉めた。
二人は庭先で対峙していた。エリオットは稽古でいつも使っている剣を持ってきたが、ラルフはもう一つの剣を用意していた。
「この剣を使え、エリオット」
そう手渡された剣は、まだ新しく、鞘から抜き取ると曇り一つない鋭い刃が確認できた。
「父さん、これって……」
「旅に出る餞別だ。この日の為に、街で買ってきていた。父さんが見立てた最高の一振りだ」
その剣を手にエリオットは二回振ってみた。柄に巻かれた皮もまだ新しく、そしてエリオットに合わせたのか重さも丁度良い。
「さあ、もう一つ、最後の餞別だ」
ラルフは佩いていた剣を鞘から抜き取り上段に構えた。そして息を小さく吸う。
「構えろ、エリオット!」
「は、はい!」
ラルフの気迫にエリオットは正眼に構えた。
ラルフの気が充実していく。今まで向けられたことのない怒りや殺意といった気が内包している。
大気の痺れをエリオットは感じた。
俺を殺す気だ……。
そう気構えたエリオットに対し、ラルフはさらに殺意を高める。
その気迫にエリオットは、体が硬直している事に気づく。ただ抵抗に抗い自由を求めるように、心や体を父と同じ気迫を込めて押し返そうとする。
「いくぞ」
ラルフが声を出した瞬間、殺意が向けられた剣尖がエリオットを襲う。
反射的にエリオットが出した手は防御だった。上段の剣を受ける。
金属が絶叫を上げて、二人の剣が交錯した。
折れたのはラルフの剣だった。折れた剣先は三メートルほど飛び地面に突き刺さる。
「……よくやったエリオット」
「はぁ、はぁ……」
ただ一つの動作をしただけなのに、エリオットの呼吸は恐怖と、それに抗う力で気力を使い果たしていた。
「魔物は人を殺す気で襲って来る。躊躇は命取りだ。今の体の強張りを出来るだけ弛緩させるよう覚えておくんだ」
「はぁ、はぁ……」エリオットは口の中が渇いているはずなのに、必死に唾を飲み込もうとする。「……分かり、ました。ありがとうございます……」
「さぁ、朝御飯にしよう。朝は大切だ。何よりもな」
ラルフは使い込んだ自分の剣の最後を見て溜息をつき、エリオットの頭を撫でた。
三人で朝食をとった後、ラルフは村長のバルクスから二頭立ての荷馬車を借りに行き、二人を乗せた。
ウィスは家の手伝いのため今朝は顔を出せなかった。
ラルフは一応エリオットに先ほどの騎士剣と頑健な鎧一式、それにポーションを三つ持たせた。ポーションは腰に下げた袋に入っていて、エリオットの動きに合わせてカチャカチャとガラスの擦れる音を立てる。
飼葉を乗せたラルフは手綱を持ち、荷台に座る二人に声をかけた。
「じゃあ、出すぞ」
馬車はゆっくりと走り出す。
事情を知っているラルフとエミリエからは、エリオットに対して話すことは何もなかった。
魔法の練習以外、村の外に出たことがなかったエリオットは、森から平原へと移り変わる風景を目を輝かせながら見ている。遠くに青い屋根を被った白い王城が見えた。
「あそこが目的地? すごい、あんな高い建物があるなんて」
エリオットは瀟洒な建物と、その裾野に広がる街並みに感動していた。
エミリエはそんなエリオットを慈しむように見ていた。そして、どうか無事に旅を終えて戻って来て欲しいと、心の底から祈っていた。
それぞれの思いを乗せたまま荷馬車は検問に入り止められたが、ラルフの名前を出すと、すんなり通してくれた。好奇の目で街並みを見ているエリオットをよそに、荷馬車は真直ぐに王城の扉へと着いた。そこには四人の近衛兵が立哨していた。一人の近衛兵がラルフに近づく。
「スワリ村に出向しているラルフというものだが、国王陛下と面会したい。私の名前と、息子が覚醒したと言えば、すぐに許可が下りると思う」
そう言って国王直属の騎士の証明である銅製のメダルを見せた。
「了解しました。少々お待ちを」
その近衛兵は甲冑の擦れる音を盾ながら城内へと駆け足で入っていった。
エリオットは相変わらず物珍しげに辺りを見渡している。
「街には来たことがなかったからな、珍しいか?」
「うん。甘い匂いや良い香りがしたり、色々な物が売っていて見飽きない。近くに、こんな街があったんだね」
「エリオットは、ずっと剣術と魔法の練習ばかりで遠出しなかったものね」
「これから世界を回って、色々な経験を積むことになる。魔王がいるとしたら、それを倒して無事にスワリ村に戻ってこいよ」
「うん、分かっている。必ず無事に帰ってくる」
ラルフは一晩考えた後、勇者として送り出す事に決めた。ただ無事に帰って来て欲しいとだけ願っていた。ラルフとエミリエは、エリオットに最後の言葉をかけるかのような話をしていた時に、先ほどの近衛兵が戻ってきた。
「国王陛下の許可が下りました。どうぞこちらへ」
ラルフは一度頷いた後、荷馬車の背後に回りエミリエの手をとって馬車から降ろした。エリオットは荷馬車から飛び降り三人は歩いて少し開かれた王宮の門をくぐった。
白を基調とした王宮の内部は絢爛としており、不況の世を感じさせなかった。ここでもエリオットは宮中の骨董品などに興味津々といった表情を見せていた。
謁見の間に三人は通され、すでに玉座に座っていたクレイトスに、ラルフとエミリエはひざまづき頭を垂れた。エリオットもそれに倣う。
「三人とも頭を上げてほしい」
クレイトスの落ち着いた声が謁見の間に響く。
三人は頭を上げてクレイトスの表情を見た。
「クレイトス国王陛下、突然の訪問で申し訳ありません。昨夜、エリオットが覚醒し書簡で知らせるより早いと思いまして連れてきた次第です」
「構わない。ところでエリオットよ魔王がいるというのは本当か?」
一国の王が自分の名前を知っている事に戸惑いながらも述べる。
「はい。魔王は存在します。だから僕、いえ……、私が倒さなくてはいけないのです」
各国の手紙には魔王の『ま』すら出没した情報は無かったが、クレイトスは顎髭を扱きながら用意していた言葉を発した。
「分かった。だがお主はまだ弱く若い。旅の供をこちらで用意したので、その者たちを導き、共に魔王を倒してほしい」
エリオットが了承する前に、クレイトスは立ち上がり机の上にあったハンドベルを鳴らした。すると謁見の間の奥の扉から二人の人影が姿を現した。そのうちの一人は隆とした体格のベルハルド・ガレーだった。
「ベルハルドさん!」
「よっ、坊ちゃん。……じゃなくて、もうエリオット君って呼んだ方がいいかな?」
「エリオットでいいよ。久しぶり!」
もう一人の女性には見覚えがなかった。その女性はベルハルドの隣に並び一礼した。
「初めまして、ブランノール法治国より参りました、カルナ・ディエロと申します」
カルナはどこかクラーレの面影があった。だが年齢はエリオットと変わらないぐらいだ。白い法衣に身を包み、水色の長い髪をポニーテールでまとめ目は薄い茶色だった。右目に小さな涙ボクロがある。身長はエリオットより頭半分ほど低い。
「初めましてカルナ。これからよろしく。ところでクレイトス国王陛下、いつ御二人を用意されていたのですか?」
「そ、それはだな、何というか、そ、そう! こんなことも想定して準備させておいたのだ!」
と、何とか苦し紛れな言葉を発した。
「その御慧眼、さすが国王陛下であらせられます」
エリオットは慇懃に額面通り受け取った。
「う、うむ。ではエリオットよ、気をつけて旅をしなさい。後は少ないが幾ばくかの路銀を用意している。そなたがいなくなることで悲しむ人はたくさんいる。決して無茶はいかんぞ。武具は揃っているか?」
「はい、父よりいただきました最高の騎士剣と鎧を持っております」
「あと世界地図を渡す。無事に帰国し自分の使命を果たすのだ。私からは以上だ」
「ありがとうございます」
エリオットは膝まづいたまま頭を下げた。
その会話を一階の一室で聞いていたトラステリアと彼女を護衛する騎士、シノビたちがいた。
「ようやく出発ね、では私たちは先に出発しましょう」
トラステリアは騎士たちに目配せすると、自分の荷物と無線を持って素早く城外に出た。
その声と体を揺すられる感覚で、エリオットは深い眠りから目を覚ます。
「ん……、父さん?」
いつもの起床時間より一時間程早い。昨日の夜の緑色に見せた輝く瞳をうっすらと開ける。
「エリオット、最後の訓練だ」
いつもの優しい口調ではないラルフの言葉にエリオットは半身を上げる。
「準備が出来たら庭先で待っている」
そう言い残し、ラルフは扉を閉めた。
二人は庭先で対峙していた。エリオットは稽古でいつも使っている剣を持ってきたが、ラルフはもう一つの剣を用意していた。
「この剣を使え、エリオット」
そう手渡された剣は、まだ新しく、鞘から抜き取ると曇り一つない鋭い刃が確認できた。
「父さん、これって……」
「旅に出る餞別だ。この日の為に、街で買ってきていた。父さんが見立てた最高の一振りだ」
その剣を手にエリオットは二回振ってみた。柄に巻かれた皮もまだ新しく、そしてエリオットに合わせたのか重さも丁度良い。
「さあ、もう一つ、最後の餞別だ」
ラルフは佩いていた剣を鞘から抜き取り上段に構えた。そして息を小さく吸う。
「構えろ、エリオット!」
「は、はい!」
ラルフの気迫にエリオットは正眼に構えた。
ラルフの気が充実していく。今まで向けられたことのない怒りや殺意といった気が内包している。
大気の痺れをエリオットは感じた。
俺を殺す気だ……。
そう気構えたエリオットに対し、ラルフはさらに殺意を高める。
その気迫にエリオットは、体が硬直している事に気づく。ただ抵抗に抗い自由を求めるように、心や体を父と同じ気迫を込めて押し返そうとする。
「いくぞ」
ラルフが声を出した瞬間、殺意が向けられた剣尖がエリオットを襲う。
反射的にエリオットが出した手は防御だった。上段の剣を受ける。
金属が絶叫を上げて、二人の剣が交錯した。
折れたのはラルフの剣だった。折れた剣先は三メートルほど飛び地面に突き刺さる。
「……よくやったエリオット」
「はぁ、はぁ……」
ただ一つの動作をしただけなのに、エリオットの呼吸は恐怖と、それに抗う力で気力を使い果たしていた。
「魔物は人を殺す気で襲って来る。躊躇は命取りだ。今の体の強張りを出来るだけ弛緩させるよう覚えておくんだ」
「はぁ、はぁ……」エリオットは口の中が渇いているはずなのに、必死に唾を飲み込もうとする。「……分かり、ました。ありがとうございます……」
「さぁ、朝御飯にしよう。朝は大切だ。何よりもな」
ラルフは使い込んだ自分の剣の最後を見て溜息をつき、エリオットの頭を撫でた。
三人で朝食をとった後、ラルフは村長のバルクスから二頭立ての荷馬車を借りに行き、二人を乗せた。
ウィスは家の手伝いのため今朝は顔を出せなかった。
ラルフは一応エリオットに先ほどの騎士剣と頑健な鎧一式、それにポーションを三つ持たせた。ポーションは腰に下げた袋に入っていて、エリオットの動きに合わせてカチャカチャとガラスの擦れる音を立てる。
飼葉を乗せたラルフは手綱を持ち、荷台に座る二人に声をかけた。
「じゃあ、出すぞ」
馬車はゆっくりと走り出す。
事情を知っているラルフとエミリエからは、エリオットに対して話すことは何もなかった。
魔法の練習以外、村の外に出たことがなかったエリオットは、森から平原へと移り変わる風景を目を輝かせながら見ている。遠くに青い屋根を被った白い王城が見えた。
「あそこが目的地? すごい、あんな高い建物があるなんて」
エリオットは瀟洒な建物と、その裾野に広がる街並みに感動していた。
エミリエはそんなエリオットを慈しむように見ていた。そして、どうか無事に旅を終えて戻って来て欲しいと、心の底から祈っていた。
それぞれの思いを乗せたまま荷馬車は検問に入り止められたが、ラルフの名前を出すと、すんなり通してくれた。好奇の目で街並みを見ているエリオットをよそに、荷馬車は真直ぐに王城の扉へと着いた。そこには四人の近衛兵が立哨していた。一人の近衛兵がラルフに近づく。
「スワリ村に出向しているラルフというものだが、国王陛下と面会したい。私の名前と、息子が覚醒したと言えば、すぐに許可が下りると思う」
そう言って国王直属の騎士の証明である銅製のメダルを見せた。
「了解しました。少々お待ちを」
その近衛兵は甲冑の擦れる音を盾ながら城内へと駆け足で入っていった。
エリオットは相変わらず物珍しげに辺りを見渡している。
「街には来たことがなかったからな、珍しいか?」
「うん。甘い匂いや良い香りがしたり、色々な物が売っていて見飽きない。近くに、こんな街があったんだね」
「エリオットは、ずっと剣術と魔法の練習ばかりで遠出しなかったものね」
「これから世界を回って、色々な経験を積むことになる。魔王がいるとしたら、それを倒して無事にスワリ村に戻ってこいよ」
「うん、分かっている。必ず無事に帰ってくる」
ラルフは一晩考えた後、勇者として送り出す事に決めた。ただ無事に帰って来て欲しいとだけ願っていた。ラルフとエミリエは、エリオットに最後の言葉をかけるかのような話をしていた時に、先ほどの近衛兵が戻ってきた。
「国王陛下の許可が下りました。どうぞこちらへ」
ラルフは一度頷いた後、荷馬車の背後に回りエミリエの手をとって馬車から降ろした。エリオットは荷馬車から飛び降り三人は歩いて少し開かれた王宮の門をくぐった。
白を基調とした王宮の内部は絢爛としており、不況の世を感じさせなかった。ここでもエリオットは宮中の骨董品などに興味津々といった表情を見せていた。
謁見の間に三人は通され、すでに玉座に座っていたクレイトスに、ラルフとエミリエはひざまづき頭を垂れた。エリオットもそれに倣う。
「三人とも頭を上げてほしい」
クレイトスの落ち着いた声が謁見の間に響く。
三人は頭を上げてクレイトスの表情を見た。
「クレイトス国王陛下、突然の訪問で申し訳ありません。昨夜、エリオットが覚醒し書簡で知らせるより早いと思いまして連れてきた次第です」
「構わない。ところでエリオットよ魔王がいるというのは本当か?」
一国の王が自分の名前を知っている事に戸惑いながらも述べる。
「はい。魔王は存在します。だから僕、いえ……、私が倒さなくてはいけないのです」
各国の手紙には魔王の『ま』すら出没した情報は無かったが、クレイトスは顎髭を扱きながら用意していた言葉を発した。
「分かった。だがお主はまだ弱く若い。旅の供をこちらで用意したので、その者たちを導き、共に魔王を倒してほしい」
エリオットが了承する前に、クレイトスは立ち上がり机の上にあったハンドベルを鳴らした。すると謁見の間の奥の扉から二人の人影が姿を現した。そのうちの一人は隆とした体格のベルハルド・ガレーだった。
「ベルハルドさん!」
「よっ、坊ちゃん。……じゃなくて、もうエリオット君って呼んだ方がいいかな?」
「エリオットでいいよ。久しぶり!」
もう一人の女性には見覚えがなかった。その女性はベルハルドの隣に並び一礼した。
「初めまして、ブランノール法治国より参りました、カルナ・ディエロと申します」
カルナはどこかクラーレの面影があった。だが年齢はエリオットと変わらないぐらいだ。白い法衣に身を包み、水色の長い髪をポニーテールでまとめ目は薄い茶色だった。右目に小さな涙ボクロがある。身長はエリオットより頭半分ほど低い。
「初めましてカルナ。これからよろしく。ところでクレイトス国王陛下、いつ御二人を用意されていたのですか?」
「そ、それはだな、何というか、そ、そう! こんなことも想定して準備させておいたのだ!」
と、何とか苦し紛れな言葉を発した。
「その御慧眼、さすが国王陛下であらせられます」
エリオットは慇懃に額面通り受け取った。
「う、うむ。ではエリオットよ、気をつけて旅をしなさい。後は少ないが幾ばくかの路銀を用意している。そなたがいなくなることで悲しむ人はたくさんいる。決して無茶はいかんぞ。武具は揃っているか?」
「はい、父よりいただきました最高の騎士剣と鎧を持っております」
「あと世界地図を渡す。無事に帰国し自分の使命を果たすのだ。私からは以上だ」
「ありがとうございます」
エリオットは膝まづいたまま頭を下げた。
その会話を一階の一室で聞いていたトラステリアと彼女を護衛する騎士、シノビたちがいた。
「ようやく出発ね、では私たちは先に出発しましょう」
トラステリアは騎士たちに目配せすると、自分の荷物と無線を持って素早く城外に出た。
2
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)

少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる