2 / 67
陣痛
しおりを挟む
エミリエのお腹もすっかり出てきて、村長のバルクスより高齢な助産婦のケーナが、『もういつ陣痛が始まってもおかしくない』と言われる時期が来た。ラルフは王国の騎士団長に、『子供が生まれそうだから、一人巡回員を追加派遣して欲しい』と手紙をしたためた。
三日後、家のドアを叩いたのは、以前門兵をしていたベルハルドだった。
「ラルフさん、子供が産まれそうって聞きましたが」
「やあ、ベルハルドが来たのか。俺はしばらく妻に付き添うことにした。すまないが村の警備をしばらくやってもらってもいいか? 寝泊りや食事はうちを使って構わない。今までほとんど魔物が出たことがないが、一応警戒して欲しい。よろしく頼む」
「もちろんですよ」
ラルフはベルハルドを家に招き入れた。奥から出て来たエミリエが、彼を見て顔を綻ばす。
「まぁ、結婚式の時に王都からやって来て下さった方ですね。覚えています。わざわざお越し下さって、ありがとうございます」
彼女は腹に負担を掛けないように、お辞儀した。
「ベルハルドといいます。しばらくの間、よろしくお願いします」
彼も後頭部をかきながら、お辞儀を返す。
ラルフは早速テーブルにベルハルドを呼んで、スワリ村の地図を広げた。
「俺が日頃巡回しているのは、このルートだ」
自作の貴重な地図に、羽ペンでラルフは線を引いていく。
「俺の踏み後があるから迷子になる事はないだろう。それに夜になると、ほとんどの村人は外に出ないので、日が暮れそうになったら、うちに戻って来ても大丈夫だ。一応この村には酒場もあるから夜、退屈だったら行ってみると良い」
「了解です。一回村の巡回などやってみたかったんですよ、王都は退屈で。では早速巡回を始めます」
ベルハルドは生活用品を詰め込んだ荷物を玄関に置き、槍だけを持って地図を片手に早速外に出ていった。
ラルフがベルハルドの荷物を二階の空き部屋に持っていっている間に、エミリエがお茶を淹れていた。
「エミ―、俺がやるから大丈夫だよ。ゆっくり座っていて」
慌ててラルフがキッチンにいたエミリエに近づいた。
「これぐらい大丈夫よ。それに私が淹れた方が美味しいから」
その言葉に反論できないラルフは、椅子に座って黙って淹れたてのお茶を啜った。
しばらくラルフはエミリエに、つきっきりで様子を見ていた。力が必要な家事や洗濯などは彼が率先して行い、家事が少しずつ上達していった。そしてエミリエの様子が安定しているのを確認して、何度も教会に向い女神像に祈りを捧げていた。
ある日の朝、教会でお祈りをすませた後、彼は村の青果店で果物を幾つか買い自宅に戻った。
「エミ―、戻ったよ。エミ―?」
買い物にでも行ったのだろうか、と家の奥に進むと、キッチンから身を出して廊下に倒れているエミリエを見つけた。
「エミ―!!」
ラルフは慌てて果物をその場に置き、エミリエの元に向った。
「エミ―、大丈夫か!」
ラルフはエミリエの額に手を置いた。熱は出てなく意識はある。
「ラルフ……」
エミリエは目をきつく閉じながら声を絞り出した。
「どうやら陣痛が始まったみたい」
「そうか! すぐにケーナさんのところに行ってくる」
ラルフは苦悶の表情を浮かべるエミリエを抱きかかえ、ベッドに寝かせた。そしてすぐに彼は家を飛び出し、走って三分もかからないケーナの家へと駆けた。
平屋に一人暮らしの家の扉は開いている。ラルフは扉を強めに三回たたいて声をかけた。
「ケーナさん、ラルフです。おそらく陣痛が始まりました!」
奥でお茶を飲んでいたケーナは、ゆっくり立ち上がり部屋の奥からシーツを何枚か出して姿を現した。
「ようやく来たか、待ちくたびれたぞ。そこの大きいタライを持ってきてくれないか」
彼女はシーツを片手にリビングの棚を指さした。
それは差渡しが手を広げたぐらいの金属製のタライで、ラルフはそこそこ重量のあるそれを手に取った。
「あと、家に着いたら出来るだけ大量のお湯を準備しておいてくれ」
「分かりました」
大きなタライを抱え、ラルフはケーナより先に家を出た。
タライを抱えて家に戻ったラルフは、それを寝室に持っていきエミリエに声をかける。
「エミ―、大丈夫か?」
「うん、とりあえずは治まったみたい」
軽く頭を上げたエミリエは額に汗をかいていた。それをラルフは手で拭う。
「すぐにケーナさんがやってくるから安心するんだ。あとエルガさんとアリ―さんも呼んでくる」
ラルフが釜に火を入れ、大鍋に瓶の水を入れる頃に、ドアがノックされた。
「開いてます」
開いた戸口にケーナと、その背後に長い黒髪をひっつめた妙齢の女性が立っていた。白い看護服をきている。おそらくケーナの助手だろうとラルフは思った。
入るなりケーナは「奥さんは?」と聞いてきた。
「今、寝室で横になっています。タライも寝室に運んでいます」
「寝室はどこ?」
「あっ、こちらです」
ラルフは慌ててケーナたち二人を案内した。
冷静に構えているように見えたラルフは、半分動転していた。こういう時は男は弱いものである。
二人が寝室に向かうときケーナは「これからは男子禁制だから入ってはいかんぞ」と、ラルフに釘を刺した。
「分かりました、今から自分はエミ―の……、エミリエの両親を呼んでまいります。彼女をよろしくお願いします」
釜土の火力を確認したラルフは、エミリエの実家に走って向っていった。
どうか母子ともに健康であり無事に……。
そう心の中で祈りながら村の中を走っていた。
三日後、家のドアを叩いたのは、以前門兵をしていたベルハルドだった。
「ラルフさん、子供が産まれそうって聞きましたが」
「やあ、ベルハルドが来たのか。俺はしばらく妻に付き添うことにした。すまないが村の警備をしばらくやってもらってもいいか? 寝泊りや食事はうちを使って構わない。今までほとんど魔物が出たことがないが、一応警戒して欲しい。よろしく頼む」
「もちろんですよ」
ラルフはベルハルドを家に招き入れた。奥から出て来たエミリエが、彼を見て顔を綻ばす。
「まぁ、結婚式の時に王都からやって来て下さった方ですね。覚えています。わざわざお越し下さって、ありがとうございます」
彼女は腹に負担を掛けないように、お辞儀した。
「ベルハルドといいます。しばらくの間、よろしくお願いします」
彼も後頭部をかきながら、お辞儀を返す。
ラルフは早速テーブルにベルハルドを呼んで、スワリ村の地図を広げた。
「俺が日頃巡回しているのは、このルートだ」
自作の貴重な地図に、羽ペンでラルフは線を引いていく。
「俺の踏み後があるから迷子になる事はないだろう。それに夜になると、ほとんどの村人は外に出ないので、日が暮れそうになったら、うちに戻って来ても大丈夫だ。一応この村には酒場もあるから夜、退屈だったら行ってみると良い」
「了解です。一回村の巡回などやってみたかったんですよ、王都は退屈で。では早速巡回を始めます」
ベルハルドは生活用品を詰め込んだ荷物を玄関に置き、槍だけを持って地図を片手に早速外に出ていった。
ラルフがベルハルドの荷物を二階の空き部屋に持っていっている間に、エミリエがお茶を淹れていた。
「エミ―、俺がやるから大丈夫だよ。ゆっくり座っていて」
慌ててラルフがキッチンにいたエミリエに近づいた。
「これぐらい大丈夫よ。それに私が淹れた方が美味しいから」
その言葉に反論できないラルフは、椅子に座って黙って淹れたてのお茶を啜った。
しばらくラルフはエミリエに、つきっきりで様子を見ていた。力が必要な家事や洗濯などは彼が率先して行い、家事が少しずつ上達していった。そしてエミリエの様子が安定しているのを確認して、何度も教会に向い女神像に祈りを捧げていた。
ある日の朝、教会でお祈りをすませた後、彼は村の青果店で果物を幾つか買い自宅に戻った。
「エミ―、戻ったよ。エミ―?」
買い物にでも行ったのだろうか、と家の奥に進むと、キッチンから身を出して廊下に倒れているエミリエを見つけた。
「エミ―!!」
ラルフは慌てて果物をその場に置き、エミリエの元に向った。
「エミ―、大丈夫か!」
ラルフはエミリエの額に手を置いた。熱は出てなく意識はある。
「ラルフ……」
エミリエは目をきつく閉じながら声を絞り出した。
「どうやら陣痛が始まったみたい」
「そうか! すぐにケーナさんのところに行ってくる」
ラルフは苦悶の表情を浮かべるエミリエを抱きかかえ、ベッドに寝かせた。そしてすぐに彼は家を飛び出し、走って三分もかからないケーナの家へと駆けた。
平屋に一人暮らしの家の扉は開いている。ラルフは扉を強めに三回たたいて声をかけた。
「ケーナさん、ラルフです。おそらく陣痛が始まりました!」
奥でお茶を飲んでいたケーナは、ゆっくり立ち上がり部屋の奥からシーツを何枚か出して姿を現した。
「ようやく来たか、待ちくたびれたぞ。そこの大きいタライを持ってきてくれないか」
彼女はシーツを片手にリビングの棚を指さした。
それは差渡しが手を広げたぐらいの金属製のタライで、ラルフはそこそこ重量のあるそれを手に取った。
「あと、家に着いたら出来るだけ大量のお湯を準備しておいてくれ」
「分かりました」
大きなタライを抱え、ラルフはケーナより先に家を出た。
タライを抱えて家に戻ったラルフは、それを寝室に持っていきエミリエに声をかける。
「エミ―、大丈夫か?」
「うん、とりあえずは治まったみたい」
軽く頭を上げたエミリエは額に汗をかいていた。それをラルフは手で拭う。
「すぐにケーナさんがやってくるから安心するんだ。あとエルガさんとアリ―さんも呼んでくる」
ラルフが釜に火を入れ、大鍋に瓶の水を入れる頃に、ドアがノックされた。
「開いてます」
開いた戸口にケーナと、その背後に長い黒髪をひっつめた妙齢の女性が立っていた。白い看護服をきている。おそらくケーナの助手だろうとラルフは思った。
入るなりケーナは「奥さんは?」と聞いてきた。
「今、寝室で横になっています。タライも寝室に運んでいます」
「寝室はどこ?」
「あっ、こちらです」
ラルフは慌ててケーナたち二人を案内した。
冷静に構えているように見えたラルフは、半分動転していた。こういう時は男は弱いものである。
二人が寝室に向かうときケーナは「これからは男子禁制だから入ってはいかんぞ」と、ラルフに釘を刺した。
「分かりました、今から自分はエミ―の……、エミリエの両親を呼んでまいります。彼女をよろしくお願いします」
釜土の火力を確認したラルフは、エミリエの実家に走って向っていった。
どうか母子ともに健康であり無事に……。
そう心の中で祈りながら村の中を走っていた。
4
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
ゲームのモブに転生したと思ったら、チートスキルガン積みのバグキャラに!? 最強の勇者? 最凶の魔王? こっちは最驚の裸族だ、道を開けろ
阿弥陀乃トンマージ
ファンタジー
どこにでもいる平凡なサラリーマン「俺」は、長年勤めていたブラック企業をある日突然辞めた。
心は晴れやかだ。なんといってもその日は、昔から遊んでいる本格的ファンタジーRPGシリーズの新作、『レジェンドオブインフィニティ』の発売日であるからだ。
「俺」はゲームをプレイしようとするが、急に頭がふらついてゲーミングチェアから転げ落ちてしまう。目覚めた「俺」は驚く。自室の床ではなく、ゲームの世界の砂浜に倒れ込んでいたからである、全裸で。
「俺」のゲームの世界での快進撃が始まる……のだろうか⁉
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる