上 下
1 / 5

第1話:『無能』、辺境へ追放される

しおりを挟む

「はあぁぁぁ……」
「おい、うるさいぞ無能」

 僕は馬車の中で大きなため息をついていた。
 つきまくっていた。
 そんな僕を、一緒に乗り込んだ兵士さんが小突いてくる。

「護衛がついただけありがたいと思えよ。
 街からほっぽり出されて野垂れ死ぬ奴も大勢いるんだぞ?」
「そうですけど……今向かってるとこもそんなにいい場所ではないじゃないですか……」
「しょうがねぇよ、だってお前『無能』なんだから」
「ぐうぅぅぅ……」

 僕はまた深々とため息をついた。

 状況を説明しよう。
 僕はいま、王都から辺境の田舎町へと追放される真っ最中だ。

 それというのも、原因は僕が『無能』と診断されてしまったことにある。

 
*****


「アルテミー王国へようこそいらっしゃいました!
 あなたが新しい転生者の方ですね!」
「は? なんですかこれ? トラックは……?」
「うん? ……チッ、分かってねぇタイプの転生者さんですか……」

 確か僕は、ボールを取ろうと道路に飛び出した女の子をかばって車に激突したはず。
 それが気付いたら荘厳な神殿みたいなところにいて、しかも神官っぽい人にいきなり舌打ちされるってどういうことなんだ。

「簡単ですよ。
 あなたは死んだ、そして魂を異世界からこの世界に移されてきた。以上です」
「えぇぇ……!?」

「しょうがないでしょう、神様が勝手にやってることですから。
 ほら、さっさとコレを付けてください」
「これ……リストバンド?」
「曲がりなりにも転生してきたということは、神様が何かの才能を見出したということです。
 これはそんな貴方が与えられた、特別な『スキル』を確認するための装置。
 いいから付ける!」
「はっはいっ!」

 ……
 …………
 ………………

「あの、何も起きませんよ?」
「……はぁ。あ~、ご愁傷様です」
「えっ何!? 何なんですか!?」

 分からないことだらけの僕に対し、神官さんは容赦なく告げた。

「反応なし。つまり貴方には何の『スキル』もない……『無能』ってことですね」
「えぇぇ!? 失礼にも程があるでしょう!」
「こんなこと滅多にないんですけどねぇ……まぁこうなったらしょうがないです。
 E級扱いで登録……と」

「あの……僕はこれからどうなるんですか?」
「安心してください。
 こういったカスみたいな転生者が現れた場合でも、我々転生神殿はきちんとしたサポートを提供しています」

 神官さんは満面の笑みで言った。

「カネも後ろ盾もスキルもない。
 そんな人間が王都で生きていくことは不可能です。
 ですから貴方には、これからE級冒険者に相応しい辺境へ行っていただきます」


*****


 そんなわけで、僕はあれよあれよと言う間に辺境行きの馬車へ乗せられたわけだ。

「めちゃくちゃじゃないですか。
 僕の1つ後に来てた人は『キャー! 激レアスキルの二刀流じゃないですか!! すぐS級冒険者として登録させていただきます!!』なんて言われてたのに」

「ふーん。どうせならそいつに媚売っておけば良かったのにな」
「イヤですよそんなの!!」

 僕が不満をうだうだ垂れ流していると、兵士さんはドスッと壁を殴りつけた。
 地面を行く馬車の揺れとはまるで違う衝撃に、僕は固まってしまう。

「『無能』のくせして他人に頼るのもイヤだってか、あぁ?
 世の中そんな甘くねえんだよ、ガキが……。
 どんな手を使ったってな、強い奴が正義なんだよ。
 この世界で生き残りたいなら、よく覚えとけ」

「は……はい……」

 それからは馬車が目的地に辿り着くまで、二人とも無言のままだった……。


*****


「うわぁ……田舎町っていうか、これは……」

 貧民街。
 僕が送り込まれた街の様子は、そんな感じの第一印象だった。

 建物はけっこう立ち並んでいるし、人も居ないわけじゃない。
 ただ、この空間の雰囲気は全体的に暗かった。
 建物の壁はラクガキだらけだし、道にゴミは散らかってるし道行く人の目が死んでいる。

 直感的に分かってしまう。
 ここは僕みたいな『無能』、それかもっと良い街でマトモな生活を送るのに失敗した人達が流れ着く場所なんだ……。

「おい、キミは新入りか?」
「えっ!? はっ、はい! 今来たばっかりで」

 突然肩を叩かれ、驚きながら振り返る。
 そこには他と違った雰囲気をまとった男性が居た。

「かくかくしかじかで……」
「なるほどな……可哀想によぉ!
 見てられねぇ……!
 オレが力になってやる!」
「ほ、本当ですか!」

 よかった!
 こんなところにも僕みたいな弱い人を助けてくれる良い人が居るんだ!

「ああ、まずはこの街を案内する。
 それから安全な寝床とギルドを紹介しよう。
 ただオレにも生活があるし、いつ暴漢に襲われるか分からないからな。
 タダとは言いにくいが……」

「そ、それなら大丈夫です!
 神殿の人に手切れ金を持たされました」

 僕はあわててカバンから革袋を取り出す。
 確か銀貨が10枚と銅貨が20枚……装備とかを買って数日食べるのには苦労しない量、らしい。

 どれくらい渡せばいいかなと思っていると、男性が突然明後日の方向を指差した。

「あ! やべえ! あっちに魔物が!!」
「えぇ!?」

 街中に魔物なんて大変だ!
 と思って指差されたほうに目を凝らすけど、何も居ない。
 あ、いや正確に言うとネコがいる。建物の陰でゴロゴロしている。
 
「あのネコが魔物なんですか……って、あれ?」

 ついさっきまで手に感じていた重量感がない。
 振り返ると、さっきの男性はいつの間にか遠く離れていた……!?

「はっ、バカがよぉ!
 他人の前で油断したらカモられるってこと、これを勉強代にして覚えとくんだなぁ!!」

 ハメられた!!
 あいつ、僕の全財産を騙し取って行ったんだ!!

「くそっ! 待てぇ!!」

 必死で追いかけるけど、いくつか角を曲がったところですぐに奴を見失ってしまった。
 あいつは多分ずっと前からこの街にいるんだ。
 いきなり来た人間には分からない裏道なんかも知っているんだろう……。


*****


 良い人に案内してもらえると思ったのに、実際は有り金を奪われただけ。
 結局知らない町に放り出されて右も左も分からないままだ。
 僕は絶望して、道端に座り込んでしまった。

「はぁぁぁ……」
「はあぁぁぁぁ……」

 また重たいため息をついていると、すぐ横から負けず劣らず大きなため息が聞こえた。

「なんだよ、うるさいな……」
「なによ、うるさいわね……」
 
 顔を見合わせる。
 そこには金色のショートヘアをした蒼い目の女の子が座っていた。
 僕と同じように、いかにも安い布の服とズボンを着ている。

「……じろじろ見るんじゃないわよ。変態」

 女の子は胸を隠すように腕を組んだ。
 そんなとこ見てないってば……。

「変態じゃない……僕にはちゃんとリムって名前があるんだぞ」
「はぁ……そう。あたしはミア。これでいい?」
「なんなんだよもう……」

 ミアは僕に警戒の色を隠さない。
 どうしてこう、この世界の人って初対面から感じ悪いんだ。

「いや……あれ? もしかして」
「何よ」
「もしかしてなんだけど……キミ……お金盗られた?」
「………………」
「図星だ」
「な、な、何よっ! あたしは何も悪いことしてないわ!
 ただ魔物が居るとか言われてびっくりしたスキに盗られただけで……」

 あ、これ完全に同じ犯人だ。
 座り込んでたのも僕がちょうどアイツを見失った場所だし。
 そういうことなら、周りを警戒するのも無理ないか……。
 
 僕の事情を話すと、彼女は少しだけ態度を軟らかくした。

「なんだ、そうだったの……リム、あんたバカなのねぇ」

 ミアはアハハッと愉快そうに笑う。
 唇の端から真っ白な八重歯が覗いて、僕は何だか小動物みたいだなと思った。
 この世界に来てから、ようやくちゃんと名前を呼んでもらえたけど……
 でも、やっぱり見下されてるな。

「バカバカって、ミアには言われたくないよ……」
「うぐ……う、うるさいわね『無能』のくせに」

「ぐう……! そういうキミは『無能』じゃないって言うのかよ!」
「そりゃそうでしょ!
 アタシにはきちんとしたスキルが与えられてるんだから!」

「……じゃあ何でこんなとこに居るんだよ」
「いや……アタシが転生した神殿は別のとこだったけど、
 普通に『このレベルのスキルだとこちらの町が丁度いいですね~』って言われて……」

「やっぱり同じようなもんじゃないか……
 あれ? でも待てよ」
「なによ」
「それでも一応スキルがあるならさ、普通に戦ったらあんなヤツ倒せるんじゃないの?
 泥棒してるようなヤツだし……」

 するとミアは、あんぐりと口を開けた。

「な、何だよその顔は」
「変態……あんた賢いじゃない!」
「だから変態って言うなって!」

 こうして僕たちは、イチかバチかあの泥棒を探し出すことに決めたのだ。


*****


「ようやく見つけたわね……!」
「うん……ネコが通るような道の先に居るとは思わなかったけど……」
「でも、これで街の外れと正門を行き来できるんだから隠れ場所としては最適だわ」

 僕らは町と森の境界線にほど近い郊外までやって来た。
 体感で1, 2時間くらいかな?
 けっこう歩き回ったけど、ようやく泥棒のキャンプを見つけ出せた。

「ひいふうみい……へへ、今日はツイてたな……」

 あいつは熱心にコインを数えていた。
 僕らから奪ったお金を勘定しているんだろう。
 許せない……!

「まだ気付かれてないみたいだ。今のうちだよ!」
「そうね……あんなヤツに容赦しないわ!」

 ミアは意を決したように、正面に手を構える。
 何もなかったその場所には、次第に熱く燃え盛る火の玉が出来上がっていく……!

「喰らいなさい! 『ファイアボール』!!」

 ドヒュゥッ!
 ミアが叫ぶと、火の玉が一直線に泥棒へと突き進んでいく!
 火の玉はそのまま直撃して──

 直撃して、空中でフッと消え失せた。

「あん? なんだ──
 あぁ、そういうことかよ」

 泥棒がこちらに気付き、ゆっくりと振り返る。

「な……何なの? 後ろから撃ち込んだのに……」
「ふーん。ちったぁ頭を使ったみてぇだけどよ」

 泥棒は挑発するように、自分の頭をこつこつと指でつついて見せる。

「まだオツムが足りなかったみてーだなぁ?
 こんなトコでキャンプするからには、
 身の回りに防護呪文を敷いてるに決まってんだろうがぁっ!」

 ドドドッ……!
 泥棒は叫びながら、凄い勢いで突進してくる。
 ギリィッと音を立てて抜かれたのは、いかにも重たそうな真剣……!

「危ないっ!」
「きゃあっ!」

 僕はミアをかばって前に飛び出す。
 その直後、横に振り払われた長剣の腹にぶつかってしまう。

「うぐぅっ……!」
「まだまだぁ!!」

 泥棒は僕がよろめいたのを見逃さず、思いっきり蹴りつけてきた。
 地面に倒れ込んでも、何度も何度も柔らかい腹を蹴ってくる。
 ドスドスと鈍い音が辺りに響く。

「うぅ……はぁ……はぁ……」
「はっ……真っ二つにされなかっただけ感謝するんだな」
「リムッ!!」

 悲痛な叫び声を上げてミアが駆けてきた。
 握られた手をよろよろと掴み返す。

「なんなのよアンタ……さっき会ったばっかのアタシにこんなこと……」
「それでも僕のこと……初めて名前で呼んでくれた人だから……」
「は、はあぁ……? バッカみたい……」

「おい、何終わった感出してんだよ」
「ひっ!?」

 いきなり、泥棒がミアの髪の毛をグッと掴んだ。

「お前らまだ"謝罪"をしてねえよなぁ?
 いきなり人様に攻撃呪文撃ち込んでおいてよ、殴られたくらいで被害者ぶってんじゃねぇぞ」
「なっ……離して……!」
「謝れっつってんだよ。
 『おカネを盗られたクソザコ冒険者の分際で刃向かってすみませんでした』ってな」
「誰がそんなこと……!」
「……ミア、ダメだ……僕が代わりにあやま、がぁっ!!」
「リムッ!」

 今度はみぞおちを蹴られた。
 痛くてまともに声が出せなくなる。

「お前には聞いてねぇんだよ。
 つまんねー男なんかよりオンナの媚びる声が聞きてえんだわ。分かるか?」
「あぁ……ぐ……」
「おい、ガキ。キチンと謝れねぇなら、コイツ殺すぞ」

 つぅっ……
 僕の首に、泥棒の持つ長剣があてがわれる。
 泥棒が少し手を動かしただけで、それは薄い皮へ食い込んで赤い血を流した……。

 そんな光景を見て、ミアは僕の手をさらに強く握る。
 白い肌を屈辱で真っ赤に震わせながら、とうとう絞り出すように声を上げた。

「すみません……でした……」
「あ? 聞こえねーよ!!」
「おカネを盗られたクソザコ冒険者の分際で……刃向かってすみませんでした……ッ!!」

 泥棒はニタニタと気味の悪い笑みを浮かべた。

「もういいでしょ……言ったから! 謝ったから……見逃してよ……!」
「見逃さねえ」
「ひっ!?」

 泥棒が再びミアの髪を強く掴む。
 男の顔はサディスティックな喜びに満ちていた。

「その嫌がる顔……たまんねえな。
 そそるわ。ソイツの目の前でひん剥いてやる」
「ぐっ……この……!」
「イヤ……イヤイヤイヤぁっ!!」

 ミアを守りたくても、僕にはもう身体が動かせない。
 繋いだ手さえも男の力で引き剥がされそうになる。
 それでも諦めず、ミアは必死にもがいて──

「離してよぉぉっ!!!」

 ドゴォォォォォッ!!!!!
 バキバキバキッ……ズゥゥ……ン……

「……あれ?」

 暴れたミアが片方の手で男の胴を叩くと、その瞬間男が消えた。
 どこに行ったんだ!?
 痛む身体をよじってあたりを見回すと……

「あれ……あの……ミア……あっち見て……」
「え? あ……えぇぇっ!?」

 男が居たのは、森の中だった。
 正確に言うと、何本も薙ぎ倒された木の上に倒れ込んでいる。
 その身体はピクピクと痙攣していて、僕と同じくらい、いやそれ以上に弱っているようだった。

「わぁぁぁっ!? なんでなんでなんでっ!?」
「わかんない、わかんないけどあのままだと死ぬよあの人! 助けっぐうぅう!!」
「あぁもうリムは動いちゃダメでしょ!! とにかく誰か呼んでこないと!!」
「うぅ……早目にお願い……」

 
 
 こうして、僕たちは悪人を撃退することに成功した。
 成功した……というか、結局なんで男が吹っ飛んでいったのか分からないんだけど……。

 その後は何人もの人が助けに来てくれて、僕たちはまたどこか知らない場所へと運ばれていった……。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

自分が作ったSSSランクパーティから追放されたおっさんは、自分の幸せを求めて彷徨い歩く。〜十数年酷使した体は最強になっていたようです〜

ねっとり
ファンタジー
世界一強いと言われているSSSランクの冒険者パーティ。 その一員であるケイド。 スーパーサブとしてずっと同行していたが、パーティメンバーからはただのパシリとして使われていた。 戦闘は役立たず。荷物持ちにしかならないお荷物だと。 それでも彼はこのパーティでやって来ていた。 彼がスカウトしたメンバーと一緒に冒険をしたかったからだ。 ある日仲間のミスをケイドのせいにされ、そのままパーティを追い出される。 途方にくれ、なんの目的も持たずにふらふらする日々。 だが、彼自身が気付いていない能力があった。 ずっと荷物持ちやパシリをして来たケイドは、筋力も敏捷も凄まじく成長していた。 その事実をとあるきっかけで知り、喜んだ。 自分は戦闘もできる。 もう荷物持ちだけではないのだと。 見捨てられたパーティがどうなろうと知ったこっちゃない。 むしろもう自分を卑下する必要もない。 我慢しなくていいのだ。 ケイドは自分の幸せを探すために旅へと出る。 ※小説家になろう様でも連載中

神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~

雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

異世界帰りの勇者は現代社会に戦いを挑む

大沢 雅紀
ファンタジー
ブラック企業に勤めている山田太郎は、自らの境遇に腐ることなく働いて金をためていた。しかし、やっと挙げた結婚式で裏切られてしまう。失意の太郎だったが、異世界に勇者として召喚されてしまった。 一年後、魔王を倒した太郎は、異世界で身に着けた力とアイテムをもって帰還する。そして自らを嵌めたクラスメイトと、彼らを育んた日本に対して戦いを挑むのだった。

Sランクパーティから追放された俺、勇者の力に目覚めて最強になる。

石八
ファンタジー
 主人公のレンは、冒険者ギルドの中で最高ランクであるSランクパーティのメンバーであった。しかしある日突然、パーティリーダーであるギリュウという男に「いきなりで悪いが、レンにはこのパーティから抜けてもらう」と告げられ、パーティを脱退させられてしまう。怒りを覚えたレンはそのギルドを脱退し、別のギルドでまた1から冒険者稼業を始める。そしてそこで最強の《勇者》というスキルが開花し、ギリュウ達を見返すため、己を鍛えるため、レンの冒険譚が始まるのであった。

天才な妹と最強な元勇者

くらげさん
ファンタジー
 魔力が多い者が強いと言われる異世界で、魔力が無く魔法は使えなかったが最強になった剣の勇者。物語は魔王を倒して終わるはずだったのだが……また異世界?  反転召喚魔法陣の誤作動により生まれ変わった最強の勇者に可愛い双子の妹が出来た。 『可愛い妹様が学園に行く? 悪い虫が近寄らないように俺も学園行くわ!』  その学園は魔力無しでは入れないと言われるエリート学園だった。 この小説は、ファンタジーの世界観を舞台にした物語で、最弱の勇者が周りから煙たがられながらも、最後の戦いで世界を救う物語です。 物語は、最初は主人公である勇者がまったく期待されていない状況から始まります。彼は、歴代の勇者の中で最も弱いと言われ、周りから見捨てられていると感じています。彼は、なぜこんなにくだらない人々を助けなければならないのかと思い、戦いに疲れ果てています。 しかし、ある時、彼が現れるだけで人々の絶望的な状況に希望の光が差し込む様子を目にします。彼は、周りの人々の期待に応えようと、最強の存在になることを決意し、最後の戦いに挑むことになります。 魔王との戦いで、彼は自分の運命に向き合います。魔王は圧倒的な力を持っており、世界の終わりを象徴するような存在感を放っています。しかし、彼は黄金に輝くオーラを纏う黒剣を手にして、魔王に向かって立ち向かいます。 最弱と呼ばれた彼は、もはや最強の存在となっていました。彼は、ニヤリと笑い、魔王に「手加減してやるからかかってこいよ」と言い放ち、戦いに挑みます。 この小説は、最初は最弱であった勇者が、周りの人々の期待に応え、最強の存在になる姿を描いた物語です。彼が立ち向かう過酷な状況の中で、彼は自分自身に向き合い、自分の運命に向き合っています。そして、最後の戦いで彼は、世界を救うために魔王との戦いに挑み、自分自身を超える存在になっていく様子が描かれています。

処理中です...