23 / 36
第23話「暴力装置」
しおりを挟む
平治と垣は、急ぎ足で歩き、時折物陰や部屋に隠れつつ進行した。
小麦製造所までは多少入り組んではいるが、途中途中で施設案内の掲示がある。迷いはしそうにない。
平治と垣は、とある部屋の前を通り過ぎる。
その瞬間、「ひいッ」と悲鳴を聞く。
悲鳴を聞いた平治が見ると、ドアが開いた部屋の中で白い作業ユニフォームを着た男性が腰を抜かしている。
「静かにしろ」平治はカービンを突き付けた。「武器は持っているか」
男は首を激しく振る。
「社員さんかい?」垣が聞くと、男は激しくうなづいた。
「私はいち従業員です!何も知りませんし、武器もありません」
「ここで何をしている」と平治。
「私は遅刻しまして、作業に入る前にロッカーで着替えていました。そして、事務所で勤務開始の申告と、遅刻の申し開きをしようと思ったのです。事務所に入ると、人相の悪い人たちがピストルを持って立っていました。私が驚いていると『早く避難しろ!』と怒鳴られたのです」男は額の汗をぬぐった。「次の瞬間、警官部隊がなだれ込んできて、撃ち合いになったのです」
「A班のことか」垣が言った。
「私は必死で逃げました。そして、この喫煙室で隠れていたのです。撃たないでください!私はただの従業員です」
「銃を持っている奴らは何者だ」平治が訊いた。
「わかりません。ただ、この製造所は昔から一部…おそらく組合の人たちですが、ギャングと関りを持つ人がいると専ら噂でした。古い工場ですから、昔からの付き合いもあるのでしょう。組合の人達しか入れない製造室もあって、私のような普通の従業員は入れず何を作っているかも知りません。従業員たちは冗談めかして『ヤバい粉を作っている』なんて言う人もいました」男は命乞いするような顔つきで話した。
「じゃあ、そいつらはギャングなのか?」
「いえ、分からないのです。うちの工場は労働運動にも積極的にかかわってまして、政治のデモや座り込みにも駆り出されたりしていました。労組から議員事務所に出入りする人がいたり、労働問題や人権に関心が強い議員さんの選挙の応援にも行ってましたから」
「それが何の関係があんのよ」と垣が言った。
「ポリティカルディフェンダーズです」男が声を抑えていった「彼らは、ネオシティに真の平等で自由な社会を実現させてくれる力がある。だから彼らの革命闘争に団結しなければならない…労組の偉い人はそう言っています。デモの時など」
「やっぱりか。あいつらが絡んでるんだな」と平治。
「お願いします!私がしゃべったことは秘密にしていてください!」男が懇願した。
「大丈夫。絶対言わない」と平治「騒ぎが収まるまで、喫煙所に隠れて出てこない方がいいぞ」
「分かりました」男が言った。「ですが気を付けてください。先ほど、溶接マスクをかぶった人が、鎧のようなものを着て製造所の方へ向かいました。あの出で立ちは…たぶん彼らです。デモにいる軍団と同じスカーフを巻いてますから」
「生きてやがるか・・やっぱ一旦逃げて体制立て直す気だな」垣が言った。
「今は会いたくない相手だな」平治が言った。
*****
男と別れて、しばらく平治と垣は慎重に歩いた。
男の言うように溶接マスクと鉢合わせしてもいけない。
慎重に小麦製造所へ進んだ。
幸い、小麦製造所のあるエリアまで誰にも会わなかった。
小麦製造所に隣接する、製品倉庫に平治と垣は到着した。
大きな扉を開けると、広い倉庫に大量の小麦粉袋が積まれていた。
加工後と思われる小麦粉がパンパンに袋詰めされ、うず高く積まれている。
小麦粉の袋が多量に積まれ、壁のようになっている。
よく見ると鉄の巨大なラックに支えられているものの、落ちてこないのが不思議なほど高く積まれていた。
「すごい量だな」と平治
「平治、お前は無人島でも生きられるだろ」垣が笑って言った「俺はこの倉庫なら1年くらい生き延びれそうだぜ。小麦粉があるからよ。パンも菓子も作り放題だ」
平治と垣は倉庫の中を歩き始めた。
倉庫を抜ければ製造所のはずだ。
その時、A班の氷上から無線が飛んだ「平治!聞こえるか」
「聞こえる。どうぞ」と平治
「製造所から倉庫に抜ける扉は施錠されている。倉庫に入ってもこっちには来られない」と氷上が言った「倉庫は迂回してくれ。倉庫の中で敵に見つかり、入口を塞がれたら袋のネズミだ」
「了解、もう倉庫だ。それなら引き返す」と平治は言った。
「引き返す必要はねえよ」平治と垣の後ろから声がした。入ってきた扉の方だ。
平治と垣は驚いて振り向く。
そこには、先ほどとは異なる分厚いボディアーマーを着込んだ、溶接マスクが立っていた。
傍らには、先ほど話した従業員が顔を腫らせ、鼻血を出して、千鳥足で立っている。
「クソっ!」平治はすぐにカービンを向けた。
「おっと」溶接マスクは言った「凄腕警官。今ぶっ放すとこいつもハチの巣だぞ」そして溶接マスクは、従業員の足を火炎放射器の砲身で殴りつける。
「ああっ!」従業員は悲鳴を上げ、その場にひざまずいた。
従業員の髪を掴み、顔を起こさせる溶接マスク。
「こいつが余計なことをしゃべるのを聞いた。デモだの赤いスカーフだのな。そして俺の居場所も」
平治は無言でカービンを向けている。
垣も慌てて安全装置を外し、カービンを向けた。
「俺は隣の部屋にいたんだ」と溶接マスク。
「投降しろ」と平治「今度こそハチの巣にしてやるぞ。お仲間みたいにな」
「あいつらは薄汚い犯罪者だ。一緒にするな」溶接マスクは笑った。「さっきはよくもやってくれたな。凄腕よ。おかげで左腕はうまく上がらねえ」
「投降しろと言っている」平治が言った。
「しない」と溶接マスク「投降するのはお前らの方だ。直ちに武装を解除しろ」
そして、溶接マスクは従業員を蹴り飛ばし、地面に倒した。
「さもなきゃコイツがケシズミになるぜ」
「ひいい!」従業員は叫び声をあげる。
「やめろ!」垣が叫んだ「そんなことしやがったら…お前らは革命軍じゃない!ただの人殺しだ!」
溶接マスクは高らかに笑った。「人殺しか。いいね…だが忘れるな。お前の相棒は、さっきギャング二人をハチの巣にした」
平治は躊躇した。
今なら溶接マスクだけ撃てる。しかし、ボディアーマーが防弾だった場合は、従業員が即座に殺されるだろう。
「俺たち革命闘士はある意味人殺しよ。高らかな理想のためには多少の犠牲もいとわん」と溶接マスク「だが、貴様ら警察も、軍隊も…結局は人を捕え、殺すための暴力装置よ」
垣は、カービンを突き付けたまま黙っている。
「理想社会のために人を殺す、国家権力維持のために人殺しする…どっちがマシとおもうよ」溶接マスクは言った。
平治は考えている。
そして狙っている。マスクのわずかな隙間を撃てないか…いや無理だ。
そんな針の穴を通すマネはカービンではできない。
「あと5秒で武器を捨てろ!」溶接マスクが叫んだ。「お前ら次第だぞ!」
平治は考える。
武器を捨てたところで、その従業員はおろか、俺も垣も丸焼きにされる可能性が高い。
こいつは、B班を燃やすのに何も躊躇しなかった・・・。
「4秒!」
「平治!!どうする!?」と垣「武器を捨てるか!?」
「ダメだ!」と平治。
「3秒!!」溶接マスクが叫ぶ。
「ひいいぃぃぃ!助けて!」従業員が地面に倒れたまま命乞いする。
「2秒!」溶接マスクは火炎放射器を作動させる、小さな炎が噴射され始めた。
「平治!俺は捨てるぞ!」と垣が叫んだ。
「やめろ馬鹿野郎!俺たちも死ぬぞ」
「1秒!」溶接マスクは男に火炎放射器の砲口を向けた。
「助けてええええええ」男が悲痛に叫ぶ・・・
「平治―!!」垣が叫ぶ。
平治は溶接マスクにカービンの銃口を向ける…
「タイムオーバーだああああ!!」溶接マスクは叫ぶと、おぞましい業火を哀れな従業員へ噴射した。
従業員の体は地獄の炎に包まれ、断末魔の叫び声を上げた。
平治のカービンが直ちに火を噴いた。
小麦製造所までは多少入り組んではいるが、途中途中で施設案内の掲示がある。迷いはしそうにない。
平治と垣は、とある部屋の前を通り過ぎる。
その瞬間、「ひいッ」と悲鳴を聞く。
悲鳴を聞いた平治が見ると、ドアが開いた部屋の中で白い作業ユニフォームを着た男性が腰を抜かしている。
「静かにしろ」平治はカービンを突き付けた。「武器は持っているか」
男は首を激しく振る。
「社員さんかい?」垣が聞くと、男は激しくうなづいた。
「私はいち従業員です!何も知りませんし、武器もありません」
「ここで何をしている」と平治。
「私は遅刻しまして、作業に入る前にロッカーで着替えていました。そして、事務所で勤務開始の申告と、遅刻の申し開きをしようと思ったのです。事務所に入ると、人相の悪い人たちがピストルを持って立っていました。私が驚いていると『早く避難しろ!』と怒鳴られたのです」男は額の汗をぬぐった。「次の瞬間、警官部隊がなだれ込んできて、撃ち合いになったのです」
「A班のことか」垣が言った。
「私は必死で逃げました。そして、この喫煙室で隠れていたのです。撃たないでください!私はただの従業員です」
「銃を持っている奴らは何者だ」平治が訊いた。
「わかりません。ただ、この製造所は昔から一部…おそらく組合の人たちですが、ギャングと関りを持つ人がいると専ら噂でした。古い工場ですから、昔からの付き合いもあるのでしょう。組合の人達しか入れない製造室もあって、私のような普通の従業員は入れず何を作っているかも知りません。従業員たちは冗談めかして『ヤバい粉を作っている』なんて言う人もいました」男は命乞いするような顔つきで話した。
「じゃあ、そいつらはギャングなのか?」
「いえ、分からないのです。うちの工場は労働運動にも積極的にかかわってまして、政治のデモや座り込みにも駆り出されたりしていました。労組から議員事務所に出入りする人がいたり、労働問題や人権に関心が強い議員さんの選挙の応援にも行ってましたから」
「それが何の関係があんのよ」と垣が言った。
「ポリティカルディフェンダーズです」男が声を抑えていった「彼らは、ネオシティに真の平等で自由な社会を実現させてくれる力がある。だから彼らの革命闘争に団結しなければならない…労組の偉い人はそう言っています。デモの時など」
「やっぱりか。あいつらが絡んでるんだな」と平治。
「お願いします!私がしゃべったことは秘密にしていてください!」男が懇願した。
「大丈夫。絶対言わない」と平治「騒ぎが収まるまで、喫煙所に隠れて出てこない方がいいぞ」
「分かりました」男が言った。「ですが気を付けてください。先ほど、溶接マスクをかぶった人が、鎧のようなものを着て製造所の方へ向かいました。あの出で立ちは…たぶん彼らです。デモにいる軍団と同じスカーフを巻いてますから」
「生きてやがるか・・やっぱ一旦逃げて体制立て直す気だな」垣が言った。
「今は会いたくない相手だな」平治が言った。
*****
男と別れて、しばらく平治と垣は慎重に歩いた。
男の言うように溶接マスクと鉢合わせしてもいけない。
慎重に小麦製造所へ進んだ。
幸い、小麦製造所のあるエリアまで誰にも会わなかった。
小麦製造所に隣接する、製品倉庫に平治と垣は到着した。
大きな扉を開けると、広い倉庫に大量の小麦粉袋が積まれていた。
加工後と思われる小麦粉がパンパンに袋詰めされ、うず高く積まれている。
小麦粉の袋が多量に積まれ、壁のようになっている。
よく見ると鉄の巨大なラックに支えられているものの、落ちてこないのが不思議なほど高く積まれていた。
「すごい量だな」と平治
「平治、お前は無人島でも生きられるだろ」垣が笑って言った「俺はこの倉庫なら1年くらい生き延びれそうだぜ。小麦粉があるからよ。パンも菓子も作り放題だ」
平治と垣は倉庫の中を歩き始めた。
倉庫を抜ければ製造所のはずだ。
その時、A班の氷上から無線が飛んだ「平治!聞こえるか」
「聞こえる。どうぞ」と平治
「製造所から倉庫に抜ける扉は施錠されている。倉庫に入ってもこっちには来られない」と氷上が言った「倉庫は迂回してくれ。倉庫の中で敵に見つかり、入口を塞がれたら袋のネズミだ」
「了解、もう倉庫だ。それなら引き返す」と平治は言った。
「引き返す必要はねえよ」平治と垣の後ろから声がした。入ってきた扉の方だ。
平治と垣は驚いて振り向く。
そこには、先ほどとは異なる分厚いボディアーマーを着込んだ、溶接マスクが立っていた。
傍らには、先ほど話した従業員が顔を腫らせ、鼻血を出して、千鳥足で立っている。
「クソっ!」平治はすぐにカービンを向けた。
「おっと」溶接マスクは言った「凄腕警官。今ぶっ放すとこいつもハチの巣だぞ」そして溶接マスクは、従業員の足を火炎放射器の砲身で殴りつける。
「ああっ!」従業員は悲鳴を上げ、その場にひざまずいた。
従業員の髪を掴み、顔を起こさせる溶接マスク。
「こいつが余計なことをしゃべるのを聞いた。デモだの赤いスカーフだのな。そして俺の居場所も」
平治は無言でカービンを向けている。
垣も慌てて安全装置を外し、カービンを向けた。
「俺は隣の部屋にいたんだ」と溶接マスク。
「投降しろ」と平治「今度こそハチの巣にしてやるぞ。お仲間みたいにな」
「あいつらは薄汚い犯罪者だ。一緒にするな」溶接マスクは笑った。「さっきはよくもやってくれたな。凄腕よ。おかげで左腕はうまく上がらねえ」
「投降しろと言っている」平治が言った。
「しない」と溶接マスク「投降するのはお前らの方だ。直ちに武装を解除しろ」
そして、溶接マスクは従業員を蹴り飛ばし、地面に倒した。
「さもなきゃコイツがケシズミになるぜ」
「ひいい!」従業員は叫び声をあげる。
「やめろ!」垣が叫んだ「そんなことしやがったら…お前らは革命軍じゃない!ただの人殺しだ!」
溶接マスクは高らかに笑った。「人殺しか。いいね…だが忘れるな。お前の相棒は、さっきギャング二人をハチの巣にした」
平治は躊躇した。
今なら溶接マスクだけ撃てる。しかし、ボディアーマーが防弾だった場合は、従業員が即座に殺されるだろう。
「俺たち革命闘士はある意味人殺しよ。高らかな理想のためには多少の犠牲もいとわん」と溶接マスク「だが、貴様ら警察も、軍隊も…結局は人を捕え、殺すための暴力装置よ」
垣は、カービンを突き付けたまま黙っている。
「理想社会のために人を殺す、国家権力維持のために人殺しする…どっちがマシとおもうよ」溶接マスクは言った。
平治は考えている。
そして狙っている。マスクのわずかな隙間を撃てないか…いや無理だ。
そんな針の穴を通すマネはカービンではできない。
「あと5秒で武器を捨てろ!」溶接マスクが叫んだ。「お前ら次第だぞ!」
平治は考える。
武器を捨てたところで、その従業員はおろか、俺も垣も丸焼きにされる可能性が高い。
こいつは、B班を燃やすのに何も躊躇しなかった・・・。
「4秒!」
「平治!!どうする!?」と垣「武器を捨てるか!?」
「ダメだ!」と平治。
「3秒!!」溶接マスクが叫ぶ。
「ひいいぃぃぃ!助けて!」従業員が地面に倒れたまま命乞いする。
「2秒!」溶接マスクは火炎放射器を作動させる、小さな炎が噴射され始めた。
「平治!俺は捨てるぞ!」と垣が叫んだ。
「やめろ馬鹿野郎!俺たちも死ぬぞ」
「1秒!」溶接マスクは男に火炎放射器の砲口を向けた。
「助けてええええええ」男が悲痛に叫ぶ・・・
「平治―!!」垣が叫ぶ。
平治は溶接マスクにカービンの銃口を向ける…
「タイムオーバーだああああ!!」溶接マスクは叫ぶと、おぞましい業火を哀れな従業員へ噴射した。
従業員の体は地獄の炎に包まれ、断末魔の叫び声を上げた。
平治のカービンが直ちに火を噴いた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
No One's Glory -もうひとりの物語-
はっくまん2XL
SF
異世界転生も転移もしない異世界物語……(. . `)
よろしくお願い申し上げます
男は過眠症で日々の生活に空白を持っていた。
医師の診断では、睡眠無呼吸から来る睡眠障害とのことであったが、男には疑いがあった。
男は常に、同じ世界、同じ人物の夢を見ていたのだ。それも、非常に生々しく……
手触り感すらあるその世界で、男は別人格として、「採掘師」という仕事を生業としていた。
採掘師とは、遺跡に眠るストレージから、マップや暗号鍵、設計図などの有用な情報を発掘し、マーケットに流す仕事である。
各地に点在する遺跡を巡り、時折マーケットのある都市、集落に訪れる生活の中で、時折感じる自身の中の他者の魂が幻でないと気づいた時、彼らの旅は混迷を増した……
申し訳ございませんm(_ _)m
不定期投稿になります。
本業多忙のため、しばらく連載休止します。
銀河戦国記ノヴァルナ 第3章:銀河布武
潮崎 晶
SF
最大の宿敵であるスルガルム/トーミ宙域星大名、ギィゲルト・ジヴ=イマーガラを討ち果たしたノヴァルナ・ダン=ウォーダは、いよいよシグシーマ銀河系の覇権獲得へ動き出す。だがその先に待ち受けるは数々の敵対勢力。果たしてノヴァルナの運命は?
KAKIDAMISHI -The Ultimate Karate Battle-
ジェド
歴史・時代
1894年、東洋の島国・琉球王国が沖縄県となった明治時代――
後の世で「空手」や「琉球古武術」と呼ばれることとなる武術は、琉球語で「ティー(手)」と呼ばれていた。
ティーの修業者たちにとって腕試しの場となるのは、自由組手形式の野試合「カキダミシ(掛け試し)」。
誇り高き武人たちは、時代に翻弄されながらも戦い続ける。
拳と思いが交錯する空手アクション歴史小説、ここに誕生!
・検索キーワード
空手道、琉球空手、沖縄空手、琉球古武道、剛柔流、上地流、小林流、少林寺流、少林流、松林流、和道流、松濤館流、糸東流、東恩流、劉衛流、極真会館、大山道場、芦原会館、正道会館、白蓮会館、国際FSA拳真館、大道塾空道
世紀末の仙人 The Last Monster of the Century
マーク・キシロ
SF
どこかの辺境地に不死身の仙人が住んでいるという。
誰よりも美しく最強で、彼に会うと誰もが魅了されてしまうという噂の仙人。
世紀末と言われた戦後の世界。
何故不死身になったのか、様々なミュータントの出現によって彼を巡る物語や壮絶な戦いが起き始める。
♦︎あらすじ♦︎
母親が亡くなり、ひとりになった少女は遺言を手掛かりに、その人に会いに行く。
そして仙人と少女は一緒に暮らすうちに、お互いに大切な存在となり、忘れ欠けていた彼の大切だった何かを思い出して行く。
彼を慕う人達、昔を知る者、研究者達の陰謀、モンスターやミュータントの脅威から救う『鍵』は見つかるのか。
しかしそれは平穏を望み暮らしていた彼を絶望の淵へと導くのであった。
*明確な国名などはなく、近未来の擬似世界です。
*某亜米大陸をモデルにしてますが、史実などは実在した元ネタをオマージュしたフィクションであり、人物団体事件とは一切関係ありません。
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売
【本格ハードSF】人類は孤独ではなかった――タイタン探査が明らかにした新たな知性との邂逅
シャーロット
SF
土星の謎めいた衛星タイタン。その氷と液体メタンに覆われた湖の底で、独自の知性体「エリディアン」が進化を遂げていた。透き通った体を持つ彼らは、精緻な振動を通じてコミュニケーションを取り、環境を形作ることで「共鳴」という文化を育んできた。しかし、その平穏な世界に、人類の探査機が到着したことで大きな転機が訪れる。
探査機が発するリズミカルな振動はエリディアンたちの関心を引き、慎重なやり取りが始まる。これが、異なる文明同士の架け橋となる最初の一歩だった。「エンデュランスII号」の探査チームはエリディアンの振動信号を解読し、応答を送り返すことで対話を試みる。エリディアンたちは興味を抱きつつも警戒を続けながら、人類との画期的な知識交換を進める。
その後、人類は振動を光のパターンに変換できる「光の道具」をエリディアンに提供する。この装置は、彼らのコミュニケーション方法を再定義し、文化の可能性を飛躍的に拡大させるものだった。エリディアンたちはこの道具を受け入れ、新たな形でネットワークを調和させながら、光と振動の新しい次元を発見していく。
エリディアンがこうした革新を適応し、統合していく中で、人類はその変化を見守り、知識の共有がもたらす可能性の大きさに驚嘆する。同時に、彼らが自然現象を調和させる能力、たとえばタイタン地震を振動によって抑える力は、人類の理解を超えた生物学的・文化的な深みを示している。
この「ファーストコンタクト」の物語は、共存や進化、そして異なる知性体がもたらす無限の可能性を探るものだ。光と振動の共鳴が、2つの文明が未知へ挑む新たな時代の幕開けを象徴し、互いの好奇心と尊敬、希望に満ちた未来を切り開いていく。
--
プロモーション用の動画を作成しました。
オリジナルの画像をオリジナルの音楽で紹介しています。
https://www.youtube.com/watch?v=G_FW_nUXZiQ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる