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六章
02
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「サラーナご令嬢様、先日に続き先程は失礼なことを言ってしまい申し訳ありません」
「大臣の皆様、頭をおあげ下さい。 まだ私は城下の民です。 それにさっき私も陛下とラディウス様から私が王国で偉大な二人の子であり令嬢であることを知りました」
「さようでございますか」
そしてサグイスは大臣たちに堂々と告げた。
「改めて皆に命令をする。 私の隣におられるサラーナ・ティオはオウラ・ティオとアネシー・ティオの娘であり御令嬢だ。 本日からサラーナ・ティオはサグイス・ファートゥムの正式な妃とする!」
サグイスの言葉に大臣たちとドルーク、ラディウスは頭を下げた。
『我が国王殿下の仰せのままに!』
「そして最後にもう一つ皆に話がある。兵隊長を連れて来てくれ」
サグイスの声で大広間の扉から重い足取りで兵隊長は壇下の前で立ち止まり床に膝をつかせた。
サラーナは兵隊長の姿に言葉が出なかった。
兵隊長の身体は見えるところが傷だらけで痛々しく、今にでもこのまま倒れてしまうような無気力を感じる。サグイスは兵隊長が何故このような姿になったのか経緯を説明をした。
そしてサグイスは声を低くして兵隊長に告げた。
「さっきまで地下牢にで麻縄で身体を打たれて何も食べず飲まずの生活はどうだった」
「すごく、孤独で・・・・・・私はサラーナ御令嬢様には申し訳ない事をいたしました・・・・・・」
兵隊長は声を震わせていた。
「兵隊長、サラーナの名前を口にするな」
「陛下、どうか私に処罰を下してください」
兵隊長はサグイスを見て申し出た。
「処刑を下すのは私ではなくサラーナに決めてもらう」
「兵隊長に処刑はもうしません」
サグイスは驚いてサラーナの方に身体を向けた。
「サラーナ、それはどうしてなんだ?」
「地下牢で私と同じ経験をしたのならそれが私からの処罰と致します。 陛下、よろしいでしょうか」
サグイスは少しだけ考える仕草をした。
「サラーナがそう言うならそうしよう」
兵隊長はサラーナに深く頭を下げた。
「サラーナ御令嬢様、ありがとうございます」
「兵隊長は早く医務室でラディウス様に手当てをしてもらってください」
兵隊長は兵士に連れられて大広間から出ていった。
「それではこれでお開きとする」
サグイスの声で会談は無事に終わった。
そしてすぐに陛下が正式に妃を身取ったとの号外が城下の民に配られたのであった。大広間を出てサラーナと寝室に入るとサグイスはドルークに告げた。
「ドルーク、サラーナと二人きりになりたいから席を外してくれないか」
ドルークは頭を下げた。
「何かありましたらお呼びください」
部屋に入りドルークが扉を閉めた途端にサグイスはサラーナを後ろから抱きしめた。
「サグイス?」
「サラーナ、これからもずっと一緒にいられる」
「そうね、国王陛下様」
「二人でいる時はその名で呼ぶのはやめてくれ」
「わかったわ、サグイス様」
サグイスはサラーナの前に移動をしてサラーナの両頬を手で押さえた。
「サラーナ、もしかして俺をからかっているだろう?」
「ありゃ、バレひゃった? いひど呼んでみたかったぁのよね」
サグイスは微笑みながらサラーナの両頬から手を離した。
「愛する人から陛下さまで呼ばれるのは悪くないな」
「そうですわね、サグイス陛下ーー」
サグイスはサラーナの顎をクイっと上げて口づけをした。
「んっ、んんーー」
段々と深いキスにサグイスはサラーナの唇を割って舌でサラーナの口腔内をなぞる。
「うっ、んっ、んんーー」
サラーナも必死に自分の舌をサグイスの舌と絡める。 一度唇を離すとサラーナは気持ちよくサグイスに抱きついた。
サグイスはサラーナを抱き上げてベッドの上に寝かせた。
そしてお互いにキスをし合いそのまま二人は自然に身体を委ねることにした。
「大臣の皆様、頭をおあげ下さい。 まだ私は城下の民です。 それにさっき私も陛下とラディウス様から私が王国で偉大な二人の子であり令嬢であることを知りました」
「さようでございますか」
そしてサグイスは大臣たちに堂々と告げた。
「改めて皆に命令をする。 私の隣におられるサラーナ・ティオはオウラ・ティオとアネシー・ティオの娘であり御令嬢だ。 本日からサラーナ・ティオはサグイス・ファートゥムの正式な妃とする!」
サグイスの言葉に大臣たちとドルーク、ラディウスは頭を下げた。
『我が国王殿下の仰せのままに!』
「そして最後にもう一つ皆に話がある。兵隊長を連れて来てくれ」
サグイスの声で大広間の扉から重い足取りで兵隊長は壇下の前で立ち止まり床に膝をつかせた。
サラーナは兵隊長の姿に言葉が出なかった。
兵隊長の身体は見えるところが傷だらけで痛々しく、今にでもこのまま倒れてしまうような無気力を感じる。サグイスは兵隊長が何故このような姿になったのか経緯を説明をした。
そしてサグイスは声を低くして兵隊長に告げた。
「さっきまで地下牢にで麻縄で身体を打たれて何も食べず飲まずの生活はどうだった」
「すごく、孤独で・・・・・・私はサラーナ御令嬢様には申し訳ない事をいたしました・・・・・・」
兵隊長は声を震わせていた。
「兵隊長、サラーナの名前を口にするな」
「陛下、どうか私に処罰を下してください」
兵隊長はサグイスを見て申し出た。
「処刑を下すのは私ではなくサラーナに決めてもらう」
「兵隊長に処刑はもうしません」
サグイスは驚いてサラーナの方に身体を向けた。
「サラーナ、それはどうしてなんだ?」
「地下牢で私と同じ経験をしたのならそれが私からの処罰と致します。 陛下、よろしいでしょうか」
サグイスは少しだけ考える仕草をした。
「サラーナがそう言うならそうしよう」
兵隊長はサラーナに深く頭を下げた。
「サラーナ御令嬢様、ありがとうございます」
「兵隊長は早く医務室でラディウス様に手当てをしてもらってください」
兵隊長は兵士に連れられて大広間から出ていった。
「それではこれでお開きとする」
サグイスの声で会談は無事に終わった。
そしてすぐに陛下が正式に妃を身取ったとの号外が城下の民に配られたのであった。大広間を出てサラーナと寝室に入るとサグイスはドルークに告げた。
「ドルーク、サラーナと二人きりになりたいから席を外してくれないか」
ドルークは頭を下げた。
「何かありましたらお呼びください」
部屋に入りドルークが扉を閉めた途端にサグイスはサラーナを後ろから抱きしめた。
「サグイス?」
「サラーナ、これからもずっと一緒にいられる」
「そうね、国王陛下様」
「二人でいる時はその名で呼ぶのはやめてくれ」
「わかったわ、サグイス様」
サグイスはサラーナの前に移動をしてサラーナの両頬を手で押さえた。
「サラーナ、もしかして俺をからかっているだろう?」
「ありゃ、バレひゃった? いひど呼んでみたかったぁのよね」
サグイスは微笑みながらサラーナの両頬から手を離した。
「愛する人から陛下さまで呼ばれるのは悪くないな」
「そうですわね、サグイス陛下ーー」
サグイスはサラーナの顎をクイっと上げて口づけをした。
「んっ、んんーー」
段々と深いキスにサグイスはサラーナの唇を割って舌でサラーナの口腔内をなぞる。
「うっ、んっ、んんーー」
サラーナも必死に自分の舌をサグイスの舌と絡める。 一度唇を離すとサラーナは気持ちよくサグイスに抱きついた。
サグイスはサラーナを抱き上げてベッドの上に寝かせた。
そしてお互いにキスをし合いそのまま二人は自然に身体を委ねることにした。
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