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四章

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 朝食を食べながら昼食と夕飯を決める。

「昼食はどうする?」

「ビーフシチューとパンでお腹いっぱいになると思うから昼食はなくてもいいわ」

「そうだな、それで夕食パスタ、オムライスどっちがいい?」

 アネシーはビーフシチューを食べる手を止めた。

「どっちもいいわね。 パスタなら味はなんなの?」

「パスタはアネシーが食べたい味のを作るけど」

「パスタであっさりしたものがいいわ」

 するとオウラは咀嚼をしてから話した。

「キノコ類とほうれん草とベーコンのパスタはどうだ」

「あっさりのパスタになるわね」

「なら夕飯は少し遅めでもいいな」

 二人は明日の夕食はオムライスと決めて朝食を終えた。 アネシーは掃除をする前に薪ストーブの前から離れられないでいた。

「ほんとに薪ストーブって温かいわね」

「今日くらい掃除を休んだらどうだ、はい」

 オウラはアネシーの隣でしゃがんで温かいホットレモンが入ったマグカップを手渡した。

「ありがとう、でもどうして?」

「王国では業務としてやってるが家で過ごしてて一日くらい掃除をやめてゆっくりしてもいいんだぞ」

 アネシーはほっとレモンを一口飲んでからふぅーと息を吐いた。

「私の家も綺麗すぎてそれがどこでも当たり前だったのかもしれないわね」

「まぁ俺は王国のように綺麗すぎる家じゃなくてもある程度の生活感がある家の方が好きだけどな」

「私もオウラのを言う生活感のある家ってものを体験してみたいわ」

「だったら今日は掃除を休めばいい」

「ええ、そうするわ」

「アネシー、ここにおいで」

 するとオウラは地べたに足を交互に組んでその上にアネシーを座らせた。

「なんだか座り心地がいいわ 目の前には薪ストーブで温かいしほっとレモンで身体の中が温まるわ」

 二人でくっ付き合いながら薪ストーブの前で暖をとっていると微かにリズミカルな寝息が聞こえオウラはアネシーの顔を覗くと気持ちよさそうに寝ていた。

 アネシーが持ってる空になったマグカップをそっと手から離して床にいた。

 オウラは薪を数本足してからアネシーを抱きしめるようにして少しの間目を閉じた。少し寝たと思い起きたオウラは目を開けて時計を見るとすでにお昼を過ぎて夕方になっていた。

 オウラはまだ寝ているアネシーを肩をトントンして起こした。

「アネシー、起きろ。 もう夕方だそ」

 するとアネシーはゆっくりと目を開けた。

「ん、もう夕方?」

 オウラの言葉を聞いてアネシーは理解したようで完全に目を覚ました。

「いつの間にか寝てしまってたわ」

「今から夕食を作るからアネシーは先にシャワーでも浴びなよ」

「わかったわ」

 お互いに立ち上がってテキパキと動きながら物事を進める。

 オウラはパスタとほうれん草を一緒に茹でて、フライパンでキノコ類とベーコンを軽く塩コショウで味付け。茹で上がったパスタとほうれん草を塩コショウで味付けをしてあるフライパンに移し、最後にパスタのゆで汁と醤油を少しかけて軽く絡めれば完成。
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