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三章
03
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大浴場の入り口でサグイスと分かれて、脱衣所でエリールという侍女に着ている衣類を全て脱がされてしまった。
身体にタオルを巻いて大浴場へ脚を踏み入れるとすでにサグイスはドルークに髪を洗われていた。
サグイスとはかなりの距離があるものの侍女に傷口の周りを除いて身体を隅々まで洗われた。
「出るときにお呼びください」
「はい、わかりました」
エリールは頭を下げて大浴場を出ていった。
サグイスはすでに湯船に入っていてサラーナは傷口が濡れないように身体にタオルを巻いたまま湯船に浸かる。
するとサグイスがサラーナに近づいて後ろから抱きしめた。サグイスの横顔はなんだか悲しそうだった。
「サグイス、どうしたの?」
サグイスは左手でサラーナの左腕に触れた。
「すまない、消えない傷をサラーナにつけてしまった」
するとサラーナは明るく言った。
「私は傷痕が残っても気にしないわ」
「サラーナ、どうして、そんなことを明るく言えるんだ? 俺のためにこんな傷を負って」
「この傷はあなたを助けた証になるんだもの」
「サラーナ、身体をこっちに向いてくれないか?」
「いいけど、傷口は濡らしちゃいけないって医師に言われているのを隣で聞いていたよね?」
「大丈夫、左腕は俺の肩に置けばいい」
「うん」
サラーナとサグイスの膝の上に座って身体を向かい合わせた。
「ーーんんっ、んっーー」
サグイスはサラーナに深い口づけをする。サラーナもサグイスを求めるように深い口づけをして目を合わせた。
「サグイス?」
「なんだ?」
サラーナは私が起きてからサグイスの行動のことを話した。
「今日のサグイス、なんか変よ」
サグイスはサラーナの頭を撫でてそっと髪にキスを落とす。
「俺はサラーナの側にいたいんだ。 離れる気はない」
するとサラーナはにサグイスにキスをした。
「私も離れたくないわ」
ふたりして湯船から出るとサグイスに呼び止められた。
「サラーナ」
「なにかしら?」
サグイスはサラーナの身体に巻いていたタオルを捲って胸元にキスを落とす。
「サラーナは俺のものだ」
そうサラーナに言うとサグイスは大浴場から出ていった。
サラーナが大浴場を出ると脱衣所で侍女のエリールは身の回りのことを全てしてくれて、淡いブルーのドレスは胸元が開いていて、髪も綺麗にまとめた。
鏡でドレス姿を見たサラーナは胸元に手を当てる。
『あっ』
先ほど大浴場を出る前にサグイスが『俺のもの』と言い胸もとにキスマークをつけられた。
大浴場を出て履き慣れていないヒールを履いてそのままサグイスがいる大広間の扉の前で足を止めた。
「陛下、お待たせいたしました」
侍女エリールの声にサグイスは後ろを振り向いてサグイスはサラーナの姿を見て頬が緩んだ。
「サラーナ、綺麗だ」
「ありがとう、サグイスも素敵よ。 それと・・・・・・」
「どうかしたか?」
サラーナは俯いて胸元に手を当てた。
「キ、キスマークは見えないところにしてもらえるかしら」
「サラーナは俺のものだって大臣に見せつけてやらないと」
「・・・・・・それもそうだけど」
するといきなりドルークから「陛下、そろそろです」と声が掛けられ、サグイスはサラーナの両手を包み込むように握った。
「俺の知ってるサラーナで隣にいてくれ」
「ーーわかったわ」
サラーナの言葉を聞いてからサグイスの「開けてくれ」の合図で大広間の扉が開かれた。 広間に足を踏み入れると端には大臣と兵士が並んでいた。
三段の階段の壇上にはイスが二つあり、サグイスが座って隣にサラーナはイスに座った。
大臣たちの顔を見ると言葉にしなくても〝冷たい目線〟でサラーナは胸が締め付けられる。
するとサグイスは落ち着いた声で話し始めた。
「今日、集まってもらったのは私の隣にいる愛するサラーナについてだ。 単刀直入に言うとサラーナには運命の血を持っている」
サグイスの言葉にひとりの大臣から質問が飛んできた。
「陛下。 それは、たまたま・・・・・・ということではないでしょうか」
他の大臣たちも首を縦に振り「そうだ、そうだ」と話をしている。
「たまたまではない」
「そうです。 陛下は一度心臓が止まりました」
大広間に顔をだした医師が話すと大臣たちは話すのをやめて驚いた顔をした。
身体にタオルを巻いて大浴場へ脚を踏み入れるとすでにサグイスはドルークに髪を洗われていた。
サグイスとはかなりの距離があるものの侍女に傷口の周りを除いて身体を隅々まで洗われた。
「出るときにお呼びください」
「はい、わかりました」
エリールは頭を下げて大浴場を出ていった。
サグイスはすでに湯船に入っていてサラーナは傷口が濡れないように身体にタオルを巻いたまま湯船に浸かる。
するとサグイスがサラーナに近づいて後ろから抱きしめた。サグイスの横顔はなんだか悲しそうだった。
「サグイス、どうしたの?」
サグイスは左手でサラーナの左腕に触れた。
「すまない、消えない傷をサラーナにつけてしまった」
するとサラーナは明るく言った。
「私は傷痕が残っても気にしないわ」
「サラーナ、どうして、そんなことを明るく言えるんだ? 俺のためにこんな傷を負って」
「この傷はあなたを助けた証になるんだもの」
「サラーナ、身体をこっちに向いてくれないか?」
「いいけど、傷口は濡らしちゃいけないって医師に言われているのを隣で聞いていたよね?」
「大丈夫、左腕は俺の肩に置けばいい」
「うん」
サラーナとサグイスの膝の上に座って身体を向かい合わせた。
「ーーんんっ、んっーー」
サグイスはサラーナに深い口づけをする。サラーナもサグイスを求めるように深い口づけをして目を合わせた。
「サグイス?」
「なんだ?」
サラーナは私が起きてからサグイスの行動のことを話した。
「今日のサグイス、なんか変よ」
サグイスはサラーナの頭を撫でてそっと髪にキスを落とす。
「俺はサラーナの側にいたいんだ。 離れる気はない」
するとサラーナはにサグイスにキスをした。
「私も離れたくないわ」
ふたりして湯船から出るとサグイスに呼び止められた。
「サラーナ」
「なにかしら?」
サグイスはサラーナの身体に巻いていたタオルを捲って胸元にキスを落とす。
「サラーナは俺のものだ」
そうサラーナに言うとサグイスは大浴場から出ていった。
サラーナが大浴場を出ると脱衣所で侍女のエリールは身の回りのことを全てしてくれて、淡いブルーのドレスは胸元が開いていて、髪も綺麗にまとめた。
鏡でドレス姿を見たサラーナは胸元に手を当てる。
『あっ』
先ほど大浴場を出る前にサグイスが『俺のもの』と言い胸もとにキスマークをつけられた。
大浴場を出て履き慣れていないヒールを履いてそのままサグイスがいる大広間の扉の前で足を止めた。
「陛下、お待たせいたしました」
侍女エリールの声にサグイスは後ろを振り向いてサグイスはサラーナの姿を見て頬が緩んだ。
「サラーナ、綺麗だ」
「ありがとう、サグイスも素敵よ。 それと・・・・・・」
「どうかしたか?」
サラーナは俯いて胸元に手を当てた。
「キ、キスマークは見えないところにしてもらえるかしら」
「サラーナは俺のものだって大臣に見せつけてやらないと」
「・・・・・・それもそうだけど」
するといきなりドルークから「陛下、そろそろです」と声が掛けられ、サグイスはサラーナの両手を包み込むように握った。
「俺の知ってるサラーナで隣にいてくれ」
「ーーわかったわ」
サラーナの言葉を聞いてからサグイスの「開けてくれ」の合図で大広間の扉が開かれた。 広間に足を踏み入れると端には大臣と兵士が並んでいた。
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大臣たちの顔を見ると言葉にしなくても〝冷たい目線〟でサラーナは胸が締め付けられる。
するとサグイスは落ち着いた声で話し始めた。
「今日、集まってもらったのは私の隣にいる愛するサラーナについてだ。 単刀直入に言うとサラーナには運命の血を持っている」
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「陛下。 それは、たまたま・・・・・・ということではないでしょうか」
他の大臣たちも首を縦に振り「そうだ、そうだ」と話をしている。
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