7 / 60
二章
01
しおりを挟む
〈サグイスside〉
***
サグイスは颯爽と王国へ戻った。 寝室の窓を外から開けて入ると部屋にドルークがいた。
「陛下!今までなにをしていたのですか⁉︎」
「すまない」
「お身体の方はいかがですか」
「何も問題はない」
「何も、問題はないって本当ですか?」
ドルークは驚きながらも話を進めた。
サグイスはドルークに五日間の出来事を話した。 ただしサラーナと身体を重ねたことは内緒。するとドルークは
「医師をお連れいたします」と言い数分後にド
ルークは医師を連れてきた。 サグイスは簡単に話をしようとしたら医師は軽くドルークから話は聞いたと言った。
「それで陛下、その女性から血を分けてもらったと」
「そうだ」
「では診察をいたしますがよろしいでしょうか?」
「ああ」
診察をして医師は顎に手を置きながらサグイスに質問をつづけた。
「その女性の血を飲んでも身体は拒絶をしなかったですか」
「最初に血を吸ったときに一瞬、胸が苦しくなったがその後に血を飲んでもなんともなかった」
「さようですか。今まで見てきた皇族の中では初めてです。陛下にはこのまま経過観察をさせていただきます」
ドルークは気持ちが早まって声を荒げた。
「経過観察とはどう言うことですか⁉︎」
「ドルーク、落ち着け」
サグイスの言葉でドルークは頭を下げた。
「申し訳ございません、気持ちを取り乱してしまいました」
医師は淡々とサグイスとドルークに説明をした。
「本当は今すぐに五日間分の血薬を飲んでいただきたいのですが陛下の身体は健康でございます」
「それは本当か⁉︎」
「さようで。 このままいつも通りに生活をしていただいて陛下が飲んだ女性の血の効果を知りたいのでございます」
やっぱり運命の血を持った女性はサラーナだった。
「ああ、わかった」
「ただし、少しでも苦しくなったらいつでもお知らせください」
「わかった、何かあればすぐにドルークに伝える」
「かしこまりました、陛下」
医師は寝室を出て行った。 サグイスはドルークに命じる。
「明日十時、広間に大臣たちを集めて会談をする」
「かしこまりました。 今日はもう遅いのでお休みになってください。 」
「わかった、そさせてもらう」
「では陛下、おやすみなさいませ。 失礼いたします」
ドルークは寝室を出て行った。
ひとりで寝るのが久しぶりなのかベッドは大きく感じサラーナが恋しい。
『今頃サラーナはもう寝ているだろうか』
早ければ明後日にでもサラーナを迎えに行きたい。
そんな思いを抱いてサグイスは眠りについた。
***
サグイスは颯爽と王国へ戻った。 寝室の窓を外から開けて入ると部屋にドルークがいた。
「陛下!今までなにをしていたのですか⁉︎」
「すまない」
「お身体の方はいかがですか」
「何も問題はない」
「何も、問題はないって本当ですか?」
ドルークは驚きながらも話を進めた。
サグイスはドルークに五日間の出来事を話した。 ただしサラーナと身体を重ねたことは内緒。するとドルークは
「医師をお連れいたします」と言い数分後にド
ルークは医師を連れてきた。 サグイスは簡単に話をしようとしたら医師は軽くドルークから話は聞いたと言った。
「それで陛下、その女性から血を分けてもらったと」
「そうだ」
「では診察をいたしますがよろしいでしょうか?」
「ああ」
診察をして医師は顎に手を置きながらサグイスに質問をつづけた。
「その女性の血を飲んでも身体は拒絶をしなかったですか」
「最初に血を吸ったときに一瞬、胸が苦しくなったがその後に血を飲んでもなんともなかった」
「さようですか。今まで見てきた皇族の中では初めてです。陛下にはこのまま経過観察をさせていただきます」
ドルークは気持ちが早まって声を荒げた。
「経過観察とはどう言うことですか⁉︎」
「ドルーク、落ち着け」
サグイスの言葉でドルークは頭を下げた。
「申し訳ございません、気持ちを取り乱してしまいました」
医師は淡々とサグイスとドルークに説明をした。
「本当は今すぐに五日間分の血薬を飲んでいただきたいのですが陛下の身体は健康でございます」
「それは本当か⁉︎」
「さようで。 このままいつも通りに生活をしていただいて陛下が飲んだ女性の血の効果を知りたいのでございます」
やっぱり運命の血を持った女性はサラーナだった。
「ああ、わかった」
「ただし、少しでも苦しくなったらいつでもお知らせください」
「わかった、何かあればすぐにドルークに伝える」
「かしこまりました、陛下」
医師は寝室を出て行った。 サグイスはドルークに命じる。
「明日十時、広間に大臣たちを集めて会談をする」
「かしこまりました。 今日はもう遅いのでお休みになってください。 」
「わかった、そさせてもらう」
「では陛下、おやすみなさいませ。 失礼いたします」
ドルークは寝室を出て行った。
ひとりで寝るのが久しぶりなのかベッドは大きく感じサラーナが恋しい。
『今頃サラーナはもう寝ているだろうか』
早ければ明後日にでもサラーナを迎えに行きたい。
そんな思いを抱いてサグイスは眠りについた。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる