いらない子の悪役令息はラスボスになる前に消えます

日色

文字の大きさ
上 下
277 / 287
第8章

第413話 番外編:キルナとクライスの後ろの席のモブSIDE

しおりを挟む
このお話は特典SS書かねば~とパソコンに向かったものの眠くて眠くて。気がついたらできていたお話です。あまりにバカップルすぎる(笑)最後の寝た方がいいかも……という呟きまで書いて、パソコン消して寝ました(_ _).。o○
実際に提出したSSは『光飴作り』でばっちり書けたものですのでご安心ください。ぜひアニメイトやコミコミスタジオで手に入れていただけるとうれしいです。

ボツにしたSS ……というのもなんだか面白いので載せてみます。謎のモブ視点をどうぞ🥬(一年生一学期の話です)

***

俺は幸か不幸かすごい席に座っている。クライス王子とキルナ様のすぐ後ろの席で、お二人の様子がよく見えるのだ。もちろん会話もよく聞こえるわけで……

「おい、キルナ」
「なぁに?」
「リボンが曲がってるぞ」
「ん、ありがと。ってもう!! 直すふりして今キスしようとしたでしょ」
「ダメなのか?」
「むぅ、だ……めに決まってるでしょ、こんなとこじゃ……」

真っ赤な顔をして照れ、俯いてしまったキルナ様を、愛しげに見つめる王子。政略結婚なんじゃないか、という噂も聞いたことがあるが、これを見ればすぐに真実がわかるのにな~って思う。

(はあああ、いっつもこんな調子だもんな。どうみてもラブラブじゃん)

砂糖を吐きそうになりながらも黙々と授業を受ける。王立魔法学園は国内最高峰の学園だから内容もかなり難しいのだ。先生の話を一言一句聞き漏らさずにノートに書きとめなくては。


そして休み時間。大きな眼鏡をしていて一見地味に見えるキルナ様だが、中身は全然そんなことはないようで、実はかなり天然なんじゃないかと俺は思っている。そう、今だって……

「あのさ、クライス。今日ね、夢を見たの」
「どんな夢だ?」
「あのね、僕が野菜になっててね、こたつに入ってるの。そしたら、ちょっと足が皺々しわしわになってきて、びっくりしてクライスに抱きついたの」
「ほお。キルナの足が皺々に!? それは大変だな」

ってなんだ? そもそも野菜になってたという冒頭からして意味不明。この子、大丈夫か? というかこれにきちんと返事をしてあげる王子。優しすぎないか?

「それで、どうなったんだ?」
「僕泣いちゃったんだよ。野菜なんて嫌い! おいしくないからきっとだれにも食べられないままこのまましおれて死んじゃうんだ~って悲しくなって……」

すると王子は涙目になったキルナ様に向かって優しく微笑んで言った。

「なるほど。それはいい夢だな。俺は野菜が好きだから食べられる」
「ほんと?」
「ああ、最後まで残さず全部食べるから大丈夫だ」
「よかった~」

なるほど、って。最初から最後まで意味不明の話だったことに驚きを隠せず聞き耳を立てていると、くるりと王子が振り返って俺を見た。

「おい、お前は野菜は好きか?」

これはどう答えるべきなのか。今の話で行くと野菜はイコールキルナ様で、食べるのは王子の役目で……

「いえ。そ、その……どちらかというと肉が、好きです」
「そうか」
「だよね~、野菜なんて食べられないよね!」

にっこり笑ったキルナ様の笑顔に一瞬見惚れ、ハッと我に返ると、クライス王子の怖い目が俺を見据えていて心臓がバクバクと鳴った。どうやら聞き耳を立てていたことがバレて牽制されたらしい。彼らが前に向き直りまた楽しげに喋り始めるのを見て、そっと胸を撫で下ろす。

(ふううううう危なかった! これ、好きって答えてたらどうなってたんだ?)

いちゃいちゃし続けるお二人から意識を逸らすために窓の外を見る。やけに角張った形の大きな雲を見つけ、ぼんやり眺めていると、「あ、あの四角い雲こたつに似てる」とはしゃぐキルナ様の声が聞こえた。


っていうか、って何ですか???



***

って、なんじゃこれ
SS書くの難しい。
もう寝た方がいいかも(>ω<。)
しおりを挟む
感想 686

あなたにおすすめの小説

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜 ・話の流れが遅い ・作者が話の進行悩み過ぎてる

嵌められた悪役令息の行く末は、

珈琲きの子
BL
【書籍化します◆アンダルシュノベルズ様より刊行】 公爵令息エミール・ダイヤモンドは婚約相手の第二王子から婚約破棄を言い渡される。同時に学内で起きた一連の事件の責任を取らされ、牢獄へと収容された。 一ヶ月も経たずに相手を挿げ替えて行われた第二王子の結婚式。他国からの参列者は首をかしげる。その中でも帝国の皇太子シグヴァルトはエミールの姿が見えないことに不信感を抱いた。そして皇太子は祝いの席でこう問うた。 「殿下の横においでになるのはどなたですか?」と。 帝国皇太子のシグヴァルトと、悪役令息に仕立て上げられたエミールのこれからについて。 【タンザナイト王国編】完結 【アレクサンドライト帝国編】完結 【精霊使い編】連載中 ※web連載時と書籍では多少設定が変わっている点があります。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

【完結】悪役令息の従者に転職しました

  *  
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。 依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。 皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ! 本編完結しました! 時々おまけのお話を更新しています。 『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく、舞踏会編、はじめましたー!

【完結】悪役令息の役目は終わりました

谷絵 ちぐり
BL
悪役令息の役目は終わりました。 断罪された令息のその後のお話。 ※全四話+後日談

侯爵令息セドリックの憂鬱な日

めちゅう
BL
 第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける——— ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。

ゆい
BL
涙が落ちる。 涙は彼に届くことはない。 彼を想うことは、これでやめよう。 何をどうしても、彼の気持ちは僕に向くことはない。 僕は、その場から音を立てずに立ち去った。 僕はアシェル=オルスト。 侯爵家の嫡男として生まれ、10歳の時にエドガー=ハルミトンと婚約した。 彼には、他に愛する人がいた。 世界観は、【夜空と暁と】と同じです。 アルサス達がでます。 【夜空と暁と】を知らなくても、これだけで読めます。 随時更新です。

悪役令息の七日間

リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。 気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。