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第8章
第409話 番外編 テアの部屋①
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※371話(パソコンでは5行目)で『テアの部屋に訪問してその想像以上のスゴさに驚いたり……』とあるのですが、その内容を本編で書くつもりだったのに物語が進み書く機会を逃したので、番外編で書いてみることにしました!
どんなふうにスゴかったのか……楽しんでいただけたらと思います🐿️✨
***
テスト前ということで、今日もテアとリリーと一緒に僕の部屋で勉強会をしていた。問題集を山盛りに積んだ机を囲んでバリバリ勉強していたはずだったんだけど……
「キルナサマ~寝ちゃってるの?」
「……ふぇ、テア……、ハッ! しまった。ごめん、僕、またうとうとしちゃってた……」
「ううん、別にそれはいいんだけど、そんなに眠いならちゃんとベッドでお昼寝したら~? こんなところで寝ると疲れが取れないよ」
「そうだよメガネ。クマも昨日より酷くなってるし、いくらなんでも頑張りすぎ。王子も心配してたよ」
「うぅ…だって……」
僕はもともと勉強が得意でない上に、4年分遅れてる。なんとかするにはちょっとくらい無理しないとみんなに追いつくことすらできない。
「だってじゃないよ。そうだ。気分転換にテアの部屋にでも行ってみない?」
「え。テアの部屋?」
急なリリーの提案に、思わず聞き返してしまった。
そういえば、僕はまだテアの部屋に行ったことがない。リリーは僕が妖精の世界に行ってる間、よくテアの部屋に遊びにいっていたと聞いた。
(一体どんな部屋なのだろう。き、気になる!!)
「ふふふ、いいよ~同室の子もちょうど帰省中だし、来て来て~。テアの部屋に来たら、キルナサマもリラックスしてよく眠れるかも~」
「リラックス?」
「あ~たしかに! 僕のお気に入りのやつも教えてあげるよ。最初はびっくりするかもだけど、きっと気にいるよ」
なんだろう。アロマでも焚いているとか? テアからはいつも桃のような良い香りがするし、そうなのかも!
(うう、どうしよ……。勉強もしないとダメだけど、行ってみたい!)
「どうする? 行く?」
リリーの質問に僕は欲望に負け、「うん」と頷いていた。
どんなふうにスゴかったのか……楽しんでいただけたらと思います🐿️✨
***
テスト前ということで、今日もテアとリリーと一緒に僕の部屋で勉強会をしていた。問題集を山盛りに積んだ机を囲んでバリバリ勉強していたはずだったんだけど……
「キルナサマ~寝ちゃってるの?」
「……ふぇ、テア……、ハッ! しまった。ごめん、僕、またうとうとしちゃってた……」
「ううん、別にそれはいいんだけど、そんなに眠いならちゃんとベッドでお昼寝したら~? こんなところで寝ると疲れが取れないよ」
「そうだよメガネ。クマも昨日より酷くなってるし、いくらなんでも頑張りすぎ。王子も心配してたよ」
「うぅ…だって……」
僕はもともと勉強が得意でない上に、4年分遅れてる。なんとかするにはちょっとくらい無理しないとみんなに追いつくことすらできない。
「だってじゃないよ。そうだ。気分転換にテアの部屋にでも行ってみない?」
「え。テアの部屋?」
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「どうする? 行く?」
リリーの質問に僕は欲望に負け、「うん」と頷いていた。
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