230 / 287
第7章
第366話 王子様を待つ悪役令息※
しおりを挟む
「くらいしゅもうらめぇ…かえってきてぇ。ぐずっぐずっ」
絶賛お仕置きされ中の僕。手には手枷がついていて、ベッドから一定距離以上離れることができない。このままずっと帰ってこなかったらどうしよう。繋がれたままだったらどうしよう。不安がどんどん増していく。
ふと、これはもしやテアが言ってた監禁調教陵辱バッドエンドなのでは…と背筋が寒くなった。
(いや、大丈夫。婚約破棄してって言ってないし、クライスは帰ったら可愛がってやるって言ってた。きっとすぐ帰って……)
ブブブブブブ
「うああああさっきイッたとこなのに…はぁ…ん…またぶるぶるしてぅ…ん……やああああ大きいのがくるぅっ………………っ」
「……っは」
ふわっと意識が浮上し失神していたことを知る。
大きな波の絶頂を極めるたびに軽く意識が飛び、目覚めての繰り返し。鎖の長さ的にはベッドから降りて生活できるようになっているのだけど、そんな余裕は一切ない。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
(今までもいろんなお仕置きを受けてきたけど、これは…やばすぎる!)
このお仕置きの惨いところは、イってても意識がなくてもおかまいなく中のローターが動き続けるというとこだった。休みなく送り込まれる快感に体は否応なくどろっどろに溶かされていく。おしりの中から躾されているみたいな感覚だ。
これが、まさか…調教!?
「いま、いってぅからやめてぇ!…ん……んんっやぁああああああああああああ゛っ」
「……っは」
(危なかった。イキすぎて、ほんとに死ぬかと思った)
ローターの振動はランダムに変わるようになってるらしい。今は弱い振動になっていて、なんとかものが考えられるようになった。
周囲を見回すと、一人で(中だけで)イキまくって暴れたせいでシーツがぐしゃぐしゃになっている。それをピンと伸ばし、サイドテーブルに置かれている水をコップに注いだ。あまりの疲労で少し手が震えているから、溢さないよう気をつけながらちょっとずついただく。
「ふぁ…冷たくておいし……」
火照った体が冷やされ、少し気持ちが落ち着いてきた。普通なら温くなるはずの水が冷たいのは、クライスが氷魔法をかけてくれてるからだ。
水の入ったピッチャーの隣には、僕の大好きなお菓子やゼリーやつまみやすい一口サイズのサンドイッチが用意されていて、優しいんだか怖いんだかわからない王子様の行動に笑えてくる。
(こうして色々用意してくれてるってことは、見捨てられたわけじゃないってことだよね?)
ともあれ、いつまで続くかわからないこの状況を少しでも改善しなければ、と頭を働かせた。おしりに嵌められたこのプラグは外れないのかな? これが無ければ中のたまご(ローター)も出せるはず。
クライスに外すなと言われた気はするけど、またさっきみたいに振動が強くなったらイき過ぎて狂いかねない。振動が弱い今、なんとかして取るしかない。
「よぉしっ! やるぞっ」
決意してそろりとおしりの穴に手を伸ばすと、こつんと固いものが指先に当たった。
(あ、これだ。こんなの引っ張ったらすぐに抜けるんじゃ?)
ぐいっと勢いよく引っ張ってみると、
ブブブブブブブブ!!!!!!
「ぅあ……!?」
なんと全部の魔道具が一斉に震え出した。ローターは振動が今までにないくらい強くなり、プラグも同じように振動し、前に嵌められた金のリングまで激しく震え始めてしまう。僕は悟った。
(失敗だ! これ、取ろうとしたらダメなやつだった)
「ゔあ゛あああああああああああああああっ……」
(だしたいだしたいだしたいだしたいだしたい!!!!!!!!!)
「ふええぇえええクライスぅ…ぼくいいこにしゅるからぁ……たしゅけてえええええええええ!!!」
絶賛お仕置きされ中の僕。手には手枷がついていて、ベッドから一定距離以上離れることができない。このままずっと帰ってこなかったらどうしよう。繋がれたままだったらどうしよう。不安がどんどん増していく。
ふと、これはもしやテアが言ってた監禁調教陵辱バッドエンドなのでは…と背筋が寒くなった。
(いや、大丈夫。婚約破棄してって言ってないし、クライスは帰ったら可愛がってやるって言ってた。きっとすぐ帰って……)
ブブブブブブ
「うああああさっきイッたとこなのに…はぁ…ん…またぶるぶるしてぅ…ん……やああああ大きいのがくるぅっ………………っ」
「……っは」
ふわっと意識が浮上し失神していたことを知る。
大きな波の絶頂を極めるたびに軽く意識が飛び、目覚めての繰り返し。鎖の長さ的にはベッドから降りて生活できるようになっているのだけど、そんな余裕は一切ない。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
(今までもいろんなお仕置きを受けてきたけど、これは…やばすぎる!)
このお仕置きの惨いところは、イってても意識がなくてもおかまいなく中のローターが動き続けるというとこだった。休みなく送り込まれる快感に体は否応なくどろっどろに溶かされていく。おしりの中から躾されているみたいな感覚だ。
これが、まさか…調教!?
「いま、いってぅからやめてぇ!…ん……んんっやぁああああああああああああ゛っ」
「……っは」
(危なかった。イキすぎて、ほんとに死ぬかと思った)
ローターの振動はランダムに変わるようになってるらしい。今は弱い振動になっていて、なんとかものが考えられるようになった。
周囲を見回すと、一人で(中だけで)イキまくって暴れたせいでシーツがぐしゃぐしゃになっている。それをピンと伸ばし、サイドテーブルに置かれている水をコップに注いだ。あまりの疲労で少し手が震えているから、溢さないよう気をつけながらちょっとずついただく。
「ふぁ…冷たくておいし……」
火照った体が冷やされ、少し気持ちが落ち着いてきた。普通なら温くなるはずの水が冷たいのは、クライスが氷魔法をかけてくれてるからだ。
水の入ったピッチャーの隣には、僕の大好きなお菓子やゼリーやつまみやすい一口サイズのサンドイッチが用意されていて、優しいんだか怖いんだかわからない王子様の行動に笑えてくる。
(こうして色々用意してくれてるってことは、見捨てられたわけじゃないってことだよね?)
ともあれ、いつまで続くかわからないこの状況を少しでも改善しなければ、と頭を働かせた。おしりに嵌められたこのプラグは外れないのかな? これが無ければ中のたまご(ローター)も出せるはず。
クライスに外すなと言われた気はするけど、またさっきみたいに振動が強くなったらイき過ぎて狂いかねない。振動が弱い今、なんとかして取るしかない。
「よぉしっ! やるぞっ」
決意してそろりとおしりの穴に手を伸ばすと、こつんと固いものが指先に当たった。
(あ、これだ。こんなの引っ張ったらすぐに抜けるんじゃ?)
ぐいっと勢いよく引っ張ってみると、
ブブブブブブブブ!!!!!!
「ぅあ……!?」
なんと全部の魔道具が一斉に震え出した。ローターは振動が今までにないくらい強くなり、プラグも同じように振動し、前に嵌められた金のリングまで激しく震え始めてしまう。僕は悟った。
(失敗だ! これ、取ろうとしたらダメなやつだった)
「ゔあ゛あああああああああああああああっ……」
(だしたいだしたいだしたいだしたいだしたい!!!!!!!!!)
「ふええぇえええクライスぅ…ぼくいいこにしゅるからぁ……たしゅけてえええええええええ!!!」
95
お気に入りに追加
10,335
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
時々おまけのお話を更新しています。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
嵌められた悪役令息の行く末は、
珈琲きの子
BL
【書籍化します◆アンダルシュノベルズ様より刊行】
公爵令息エミール・ダイヤモンドは婚約相手の第二王子から婚約破棄を言い渡される。同時に学内で起きた一連の事件の責任を取らされ、牢獄へと収容された。
一ヶ月も経たずに相手を挿げ替えて行われた第二王子の結婚式。他国からの参列者は首をかしげる。その中でも帝国の皇太子シグヴァルトはエミールの姿が見えないことに不信感を抱いた。そして皇太子は祝いの席でこう問うた。
「殿下の横においでになるのはどなたですか?」と。
帝国皇太子のシグヴァルトと、悪役令息に仕立て上げられたエミールのこれからについて。
【タンザナイト王国編】完結
【アレクサンドライト帝国編】完結
【精霊使い編】連載中
※web連載時と書籍では多少設定が変わっている点があります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします
椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう!
こうして俺は逃亡することに決めた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。