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第7章

第366話 王子様を待つ悪役令息※

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「くらいしゅもうらめぇ…かえってきてぇ。ぐずっぐずっ」

絶賛お仕置きされ中の僕。手には手枷がついていて、ベッドから一定距離以上離れることができない。このままずっと帰ってこなかったらどうしよう。繋がれたままだったらどうしよう。不安がどんどん増していく。

ふと、これはもしやテアが言ってた調バッドエンドなのでは…と背筋が寒くなった。

(いや、大丈夫。婚約破棄してって言ってないし、クライスは帰ったら可愛がってやるって言ってた。きっとすぐ帰って……)

ブブブブブブ

「うああああさっきイッたとこなのに…はぁ…ん…またぶるぶるしてぅ…ん……やああああ大きいのがくるぅっ………………っ」




「……っは」

ふわっと意識が浮上し失神していたことを知る。
大きな波の絶頂を極めるたびに軽く意識が飛び、目覚めての繰り返し。鎖の長さ的にはベッドから降りて生活できるようになっているのだけど、そんな余裕は一切ない。

「はぁ…はぁ…はぁ…」

(今までもいろんなお仕置きを受けてきたけど、これは…やばすぎる!)

このお仕置きのむごいところは、イってても意識がなくてもおかまいなく中のローターが動き続けるというとこだった。休みなく送り込まれる快感に体は否応なくどろっどろに溶かされていく。おしりの中からしつけされているみたいな感覚だ。

これが、まさか…調教!?

「いま、いってぅからやめてぇ!…ん……んんっやぁああああああああああああ゛っ」




「……っは」

(危なかった。イキすぎて、ほんとに死ぬかと思った)

ローターの振動はランダムに変わるようになってるらしい。今は弱い振動になっていて、なんとかものが考えられるようになった。

周囲を見回すと、一人で(中だけで)イキまくって暴れたせいでシーツがぐしゃぐしゃになっている。それをピンと伸ばし、サイドテーブルに置かれている水をコップに注いだ。あまりの疲労で少し手が震えているから、溢さないよう気をつけながらちょっとずついただく。

「ふぁ…冷たくておいし……」

火照った体が冷やされ、少し気持ちが落ち着いてきた。普通ならぬるくなるはずの水が冷たいのは、クライスが氷魔法をかけてくれてるからだ。

水の入ったピッチャーの隣には、僕の大好きなお菓子やゼリーやつまみやすい一口サイズのサンドイッチが用意されていて、優しいんだか怖いんだかわからない王子様の行動に笑えてくる。

(こうして色々用意してくれてるってことは、見捨てられたわけじゃないってことだよね?)


ともあれ、いつまで続くかわからないこの状況を少しでも改善しなければ、と頭を働かせた。おしりに嵌められたこのプラグは外れないのかな? これが無ければ中のたまご(ローター)も出せるはず。

クライスに外すなと言われた気はするけど、またさっきみたいに振動が強くなったらイき過ぎて狂いかねない。振動が弱い今、なんとかして取るしかない。


「よぉしっ! やるぞっ」

決意してそろりとおしりの穴に手を伸ばすと、こつんと固いものが指先に当たった。

(あ、これだ。こんなの引っ張ったらすぐに抜けるんじゃ?) 

ぐいっと勢いよく引っ張ってみると、

ブブブブブブブブ!!!!!!

「ぅあ……!?」

なんと全部の魔道具が一斉に震え出した。ローターは振動が今までにないくらい強くなり、プラグも同じように振動し、前に嵌められた金のリングまで激しく震え始めてしまう。僕は悟った。

(失敗だ! これ、取ろうとしたらダメなやつだった)

「ゔあ゛あああああああああああああああっ……」

(だしたいだしたいだしたいだしたいだしたい!!!!!!!!!)

「ふええぇえええクライスぅ…ぼくいいこにしゅるからぁ……たしゅけてえええええええええ!!!」
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