いらない子の悪役令息はラスボスになる前に消えます

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第6章

第289話 気持ちの正体④※

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手で扱かれ甘い声を出しながら悶えていると、ふいにそこが熱い口内に包まれた。

「んひゃあ、クライス、それ、咥えるのやばい……根元まで咥えてそんなふうにじゅぼじゅぼされたら、ぼく……うぁああ…あ」

あっという間に高められ、溢れ出たそれを彼はためらうことなくごくごくと飲み干す。僕にはダメって言ったくせに自分は出てくるものがなくなってもまだ吸い続けている。これは。鬼畜すぎ!

「うぁああああん。も、出た。あはぁ。っ…ぃああ…クライス? んもっ出たってばぁ。なんで離してくれないの!? ううあああぁあああん」

イったばかりのペニスは敏感で少しの刺激にも耐えられないくらい弱々になっている。なのに。彼の攻撃力が強すぎる。腰をひこうとしても下は柔らかな草のクッションが邪魔で動けないし、がちっと腰を押さえられ、上にも横にも動けない。

ぐじゅぐじゅぐじゅ……

「ひいいああああああああ、も、うごかないれえええ」

くち…くち……ぐちっ……

「んああぁあああああああ先っぽやらああああああ」

舌先で先っぽの穴をくちくちくじる攻撃は強すぎるっ!

「んひぃ。もう……ほんとにむりぃ……んきゃあ」

僕のは解放されないまま、お尻の穴にぬるりと何か入ってきた。

「んうぅ、ゆびぃ。いれちゃやぁああああああ」

「ここ、キルナの好きな場所。気持ちいいだろ?」

「んぅうううううううそこ押しちゃらめっ。うぃあぁ……じわじわ押すのらめぇ…あっ。くにくにしないれ、それらめぇ!」

ダメダメダメって言ってるのに、彼の指は的確に気持ちいい場所をとらえ、しつこく揉み込んでいく。そこはどうやら僕の弱点で、触られると快楽物質が身体中に広がってお腹の中が猛烈に熱くなる。お尻の中にぐずぐずと熱が集まってどんどん切なくなっていく。

(熱いよぉ。このままじゃ僕、気持ち良すぎて気が狂う。死んじゃう……)

お尻の穴が何かを強烈に求めてヒクヒク収縮するのがわかった。
彼の指をきゅうきゅうと締め付けてるけど、これじゃない。
本当に欲しいものはーー。

僕は自分で膝裏を抱えて、彼を見上げた。

「はぁ、はぁ……も、挿れて……。クライスの、ほしぃ」

「え?」

「ね、ここにクライスのちょうらい」

さっきまで何を言ってもスルーだった彼の動きが止まり、入っていた指が抜けた。

「俺のを…ここに…?」

嬉しそうな反面、何かを耐えるような表情。

「だが……今は道具がない。安全に性交するには魔道具が必要だ。挿入はまた今度に……」

「いやら!」

僕は体の力を振り絞ってよたよたと起き上がり彼を押し倒し、お腹の上に乗る。

「ケガしたっていいよ。そんなの絆創膏貼っとけば治る。どうしても今ほしぃの!」
「バン……ソーコー?」

全力の我儘に彼が困っているのがわかる。でも譲れなかった。だって、

「クライスのこと好きだから、愛してるから、欲しいの。いっぱい愛してほしいの。中までクライスのでいっぱいにしてほしぃの」

「キルナ……」

彼に愛してもらいたい。もうそれしか考えらない。お尻には硬くて熱い彼のペニスが当たっている。すぐそこに、立派に勃ってるモノがあるのに……望むものがあるのに、どうして挿れてくれないの?

ほしぃ、ほしぃ、ほしい!!!


(もう、自分で乗って無理やり挿れちゃえば?)

悪魔の囁きが聞こえた。
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