153 / 287
第6章
第289話 気持ちの正体④※
しおりを挟む
手で扱かれ甘い声を出しながら悶えていると、ふいにそこが熱い口内に包まれた。
「んひゃあ、クライス、それ、咥えるのやばい……根元まで咥えてそんなふうにじゅぼじゅぼされたら、ぼく……うぁああ…あ」
あっという間に高められ、溢れ出たそれを彼はためらうことなくごくごくと飲み干す。僕にはダメって言ったくせに自分は出てくるものがなくなってもまだ吸い続けている。これは。鬼畜すぎ!
「うぁああああん。も、出た。あはぁ。っ…ぃああ…クライス? んもっ出たってばぁ。なんで離してくれないの!? ううあああぁあああん」
イったばかりのペニスは敏感で少しの刺激にも耐えられないくらい弱々になっている。なのに。彼の攻撃力が強すぎる。腰をひこうとしても下は柔らかな草のクッションが邪魔で動けないし、がちっと腰を押さえられ、上にも横にも動けない。
ぐじゅぐじゅぐじゅ……
「ひいいああああああああ、も、うごかないれえええ」
くち…くち……ぐちっ……
「んああぁあああああああ先っぽやらああああああ」
舌先で先っぽの穴をくちくち抉る攻撃は強すぎるっ!
「んひぃ。もう……ほんとにむりぃ……んきゃあ」
僕のは解放されないまま、お尻の穴にぬるりと何か入ってきた。
「んうぅ、ゆびぃ。いれちゃやぁああああああ」
「ここ、キルナの好きな場所。気持ちいいだろ?」
「んぅうううううううそこ押しちゃらめっ。うぃあぁ……じわじわ押すのらめぇ…あっ。くにくにしないれ、それらめぇ!」
ダメダメダメって言ってるのに、彼の指は的確に気持ちいい場所をとらえ、しつこく揉み込んでいく。そこはどうやら僕の弱点で、触られると快楽物質が身体中に広がってお腹の中が猛烈に熱くなる。お尻の中にぐずぐずと熱が集まってどんどん切なくなっていく。
(熱いよぉ。このままじゃ僕、気持ち良すぎて気が狂う。死んじゃう……)
お尻の穴が何かを強烈に求めてヒクヒク収縮するのがわかった。
彼の指をきゅうきゅうと締め付けてるけど、これじゃない。
本当に欲しいものはーー。
僕は自分で膝裏を抱えて、彼を見上げた。
「はぁ、はぁ……も、挿れて……。クライスの、ほしぃ」
「え?」
「ね、ここにクライスのちょうらい」
さっきまで何を言ってもスルーだった彼の動きが止まり、入っていた指が抜けた。
「俺のを…ここに…?」
嬉しそうな反面、何かを耐えるような表情。
「だが……今は道具がない。安全に性交するには魔道具が必要だ。挿入はまた今度に……」
「いやら!」
僕は体の力を振り絞ってよたよたと起き上がり彼を押し倒し、お腹の上に乗る。
「ケガしたっていいよ。そんなの絆創膏貼っとけば治る。どうしても今ほしぃの!」
「バン……ソーコー?」
全力の我儘に彼が困っているのがわかる。でも譲れなかった。だって、
「クライスのこと好きだから、愛してるから、欲しいの。いっぱい愛してほしいの。中までクライスのでいっぱいにしてほしぃの」
「キルナ……」
彼に愛してもらいたい。もうそれしか考えらない。お尻には硬くて熱い彼のペニスが当たっている。すぐそこに、立派に勃ってるモノがあるのに……望むものがあるのに、どうして挿れてくれないの?
ほしぃ、ほしぃ、ほしい!!!
(もう、自分で乗って無理やり挿れちゃえば?)
悪魔の囁きが聞こえた。
「んひゃあ、クライス、それ、咥えるのやばい……根元まで咥えてそんなふうにじゅぼじゅぼされたら、ぼく……うぁああ…あ」
あっという間に高められ、溢れ出たそれを彼はためらうことなくごくごくと飲み干す。僕にはダメって言ったくせに自分は出てくるものがなくなってもまだ吸い続けている。これは。鬼畜すぎ!
「うぁああああん。も、出た。あはぁ。っ…ぃああ…クライス? んもっ出たってばぁ。なんで離してくれないの!? ううあああぁあああん」
イったばかりのペニスは敏感で少しの刺激にも耐えられないくらい弱々になっている。なのに。彼の攻撃力が強すぎる。腰をひこうとしても下は柔らかな草のクッションが邪魔で動けないし、がちっと腰を押さえられ、上にも横にも動けない。
ぐじゅぐじゅぐじゅ……
「ひいいああああああああ、も、うごかないれえええ」
くち…くち……ぐちっ……
「んああぁあああああああ先っぽやらああああああ」
舌先で先っぽの穴をくちくち抉る攻撃は強すぎるっ!
「んひぃ。もう……ほんとにむりぃ……んきゃあ」
僕のは解放されないまま、お尻の穴にぬるりと何か入ってきた。
「んうぅ、ゆびぃ。いれちゃやぁああああああ」
「ここ、キルナの好きな場所。気持ちいいだろ?」
「んぅうううううううそこ押しちゃらめっ。うぃあぁ……じわじわ押すのらめぇ…あっ。くにくにしないれ、それらめぇ!」
ダメダメダメって言ってるのに、彼の指は的確に気持ちいい場所をとらえ、しつこく揉み込んでいく。そこはどうやら僕の弱点で、触られると快楽物質が身体中に広がってお腹の中が猛烈に熱くなる。お尻の中にぐずぐずと熱が集まってどんどん切なくなっていく。
(熱いよぉ。このままじゃ僕、気持ち良すぎて気が狂う。死んじゃう……)
お尻の穴が何かを強烈に求めてヒクヒク収縮するのがわかった。
彼の指をきゅうきゅうと締め付けてるけど、これじゃない。
本当に欲しいものはーー。
僕は自分で膝裏を抱えて、彼を見上げた。
「はぁ、はぁ……も、挿れて……。クライスの、ほしぃ」
「え?」
「ね、ここにクライスのちょうらい」
さっきまで何を言ってもスルーだった彼の動きが止まり、入っていた指が抜けた。
「俺のを…ここに…?」
嬉しそうな反面、何かを耐えるような表情。
「だが……今は道具がない。安全に性交するには魔道具が必要だ。挿入はまた今度に……」
「いやら!」
僕は体の力を振り絞ってよたよたと起き上がり彼を押し倒し、お腹の上に乗る。
「ケガしたっていいよ。そんなの絆創膏貼っとけば治る。どうしても今ほしぃの!」
「バン……ソーコー?」
全力の我儘に彼が困っているのがわかる。でも譲れなかった。だって、
「クライスのこと好きだから、愛してるから、欲しいの。いっぱい愛してほしいの。中までクライスのでいっぱいにしてほしぃの」
「キルナ……」
彼に愛してもらいたい。もうそれしか考えらない。お尻には硬くて熱い彼のペニスが当たっている。すぐそこに、立派に勃ってるモノがあるのに……望むものがあるのに、どうして挿れてくれないの?
ほしぃ、ほしぃ、ほしい!!!
(もう、自分で乗って無理やり挿れちゃえば?)
悪魔の囁きが聞こえた。
177
お気に入りに追加
10,358
あなたにおすすめの小説
嵌められた悪役令息の行く末は、
珈琲きの子
BL
【書籍化します◆アンダルシュノベルズ様より刊行】
公爵令息エミール・ダイヤモンドは婚約相手の第二王子から婚約破棄を言い渡される。同時に学内で起きた一連の事件の責任を取らされ、牢獄へと収容された。
一ヶ月も経たずに相手を挿げ替えて行われた第二王子の結婚式。他国からの参列者は首をかしげる。その中でも帝国の皇太子シグヴァルトはエミールの姿が見えないことに不信感を抱いた。そして皇太子は祝いの席でこう問うた。
「殿下の横においでになるのはどなたですか?」と。
帝国皇太子のシグヴァルトと、悪役令息に仕立て上げられたエミールのこれからについて。
【タンザナイト王国編】完結
【アレクサンドライト帝国編】完結
【精霊使い編】連載中
※web連載時と書籍では多少設定が変わっている点があります。
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
時々おまけのお話を更新しています。
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく、舞踏会編、はじめましたー!

悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
*
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、自らを反省しました。BLゲームの世界で推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
悪役令息を引き継いだら、愛が重めの婚約者が付いてきました
ぽんちゃん
BL
双子が忌み嫌われる国で生まれたアデル・グランデは、辺鄙な田舎でひっそりと暮らしていた。
そして、双子の兄――アダムは、格上の公爵子息と婚約中。
この婚約が白紙になれば、公爵家と共同事業を始めたグランデ侯爵家はおしまいである。
だが、アダムは自身のメイドと愛を育んでいた。
そこでアダムから、人生を入れ替えないかと持ちかけられることに。
両親にも会いたいアデルは、アダム・グランデとして生きていくことを決めた。
しかし、約束の日に会ったアダムは、体はバキバキに鍛えており、肌はこんがりと日に焼けていた。
幼少期は瓜二つだったが、ベッドで生活していた色白で病弱なアデルとは、あまり似ていなかったのだ。
そのため、化粧でなんとか誤魔化したアデルは、アダムになりきり、両親のために王都へ向かった。
アダムとして平和に暮らしたいアデルだが、婚約者のヴィンセントは塩対応。
初めてのデート(アデルにとって)では、いきなり店前に置き去りにされてしまい――!?
同性婚が可能な世界です。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
※ 感想欄はネタバレを含みますので、お気をつけください‼︎(><)

悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼毎週、月・水・金に投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。