123 / 286
第5章
第259話 我慢できない悪役令息②※
しおりを挟む
「は? あ、ああ、我慢してたのか? なんでまた……。もちろん触ってやるから服を脱げ」
手伝ってもらいながら大急ぎで服を脱ぎ、全身をゆっくり丁寧に触ってもらうと、なぜかメチャクチャ敏感になってる身体に戸惑う。クライスが触れるところ全部がとてつもなく気持ちいい。気持ち悪いくらいクネクネと動いてしまい、もっともっととねだる動きを止められない。
「あ…ちょっとまっ……なんで…こんなに気持ち…いぃの?」
太ももに触れ、お腹の中央を辿り、するりと鎖骨を撫でる彼の指が、手の平が、最高の快楽を与えてくれる。
「我慢しすぎだからだ。触ってくれと素直に言えばいい」
「だ、だって……」
「また迷惑かとか疲れてるんじゃないかとか、余計なことを考えてたんだろう?」
図星だけど。そんなこと考える必要ないと言ってくれる彼の優しさがうれしくて、単純な身体が余計に喜ぶ。快感のせいでボロボロと涙が出てきた。体中を撫でていた彼の手が一番触って欲しい場所に行き着くと、箍が外れたように心の声が飛び出した。
「ひ…ぁ……っそこ、あ゛……気持ち…いい」
「そうだ、いいぞ。素直になればもっと気持ち良くなる」
「う……もっとゴシゴシして? んはぁ。いいよぉ。もっともっと早く、ぐちゅぐちゅしながらキスもして?」
「ああ、そうだ。上手に言えてえらいな」
深いキスをしながらペニスを扱いてもらうと、あ……。あ……。と擦られる度に声が出た。褒められるのが嬉しくて、甘い媚びるような声でおねだりを続ける。
「おっぱいも、触って……」
コリコリと優しく捏ねられるのが気持ちいい。こんなところ自分では意識したこともなかったのに。なんでこんなに気持ちいいのだろ。
「触るだけでいいのか?」
「ふぇ?」
触られるだけでも充分気持ちがいいけれど、触る他にすることといえば……。
そういえばクライスはそこをよく吸っていた。その時は、ぬるっと温かい舌先に嬲られ、お口に乳首全体を包まれじゅうっと吸い上げられ身体がビクビクしたっけ。でもそんな恥ずかしいこと……。
でもここまできたら一緒か。そこを口に含まれ吸い上げられた時の快感を思い出すと、我慢できなかった。
「おっぱい吸って!!!」
「ほんとにお前は……いい子だな」
記憶の通り、そこをちゅくちゅくと吸われ、身体中に快感が駆け抜ける。
長いこと吸われたことで、二つの乳首がぽってりしてきた頃、ようやく彼はそこから口を離してその出来具合を確かめるように指でピタピタと触った。ねっとりと指が吸い付くかんじがして、そのエロさにまた体が反応する。
仕上げに「ここも吸ってやろうか」と大事なとこをツウっとなぞられ、僕は「そこもして! お願いだから早くぅ。我慢できないよぅ」と泣きながらねだり……
「ひぁあああああああああ!!!!!」
信じられないくらいの快感を味わっていた。
頭の中がお星様だらけになりながら、僕はある違和感に気づく。
「あ。クライス、僕、何か…おかしい。ちょっと……んぁあ、離れて!!!」
僕の中の何かが、出てくる! まさか(また)おしっこ!?? と一瞬絶望しそうになったけれど、前世の記憶のおかげでそれが何かがわかった。記憶していたものより何百倍もの快感を伴うそれに、脳が焼き切れそうになる。
ビュクッとペニスの先から何かが迸ったのがわかった。
(あ、出てる……?)
トロトロといつまでも出てるような……でもクライスが咥えてるせいで、どうなっているのか見えない。脱力している間に、ちゅっちゅと最後の一滴まで吸い上げられた。彼の喉がこくりと動く。
「……え? もしかして飲んだの?」
「とんでもなく甘いな……」
おめでとう、と顔を上げたクライスが、柔和な笑みを浮かべ僕の頭をぽふぽふする。
どうやら僕は精通したらしい。
甘い? 精液が? そんなバカなと疑っていたら、彼が悪戯顔でキスをしてきた。そこを咥えた口でキスはちょっと、と思って懸命に避けようとしたのだけれど、避けられず……。だけどその味は本当に蜂蜜みたいに甘くて目を丸くした。
身体は初めての射精にびっくりしたのかまだフワフワしている。
頭や頬をよしよし撫でられながら、彼の腕の中で甘える自分は魔法生物ムベルみたいだな、とクスクス笑ってしまった。
「約束していた湖だが、来週行こう。ちょうど長期休暇が始まるからな」
「行くっ! あ、じゃあお父様にお伝えしないと」
「フェルライト公爵にはもう伝えてある。許しはもらっているから、心配ない」
「やったぁ、楽しみ!! 早く来週にならないかな」
キラキラ光る異世界の湖なんて絶対楽しいに決まってる。そこで誕生日プレゼントを渡そう! 幻想的に輝く夜の湖のほとりでサプライズができたら完璧だ! あのパーティーの失敗も挽回できるはず。
「ふふふふふ」
「なんだ?」
「何でもなぁい」
ふぁああ……と僕は大きなあくびをした。今度こそ、眠い。いつものように腕枕をしてもらい、体を預けて目を閉じた。
手伝ってもらいながら大急ぎで服を脱ぎ、全身をゆっくり丁寧に触ってもらうと、なぜかメチャクチャ敏感になってる身体に戸惑う。クライスが触れるところ全部がとてつもなく気持ちいい。気持ち悪いくらいクネクネと動いてしまい、もっともっととねだる動きを止められない。
「あ…ちょっとまっ……なんで…こんなに気持ち…いぃの?」
太ももに触れ、お腹の中央を辿り、するりと鎖骨を撫でる彼の指が、手の平が、最高の快楽を与えてくれる。
「我慢しすぎだからだ。触ってくれと素直に言えばいい」
「だ、だって……」
「また迷惑かとか疲れてるんじゃないかとか、余計なことを考えてたんだろう?」
図星だけど。そんなこと考える必要ないと言ってくれる彼の優しさがうれしくて、単純な身体が余計に喜ぶ。快感のせいでボロボロと涙が出てきた。体中を撫でていた彼の手が一番触って欲しい場所に行き着くと、箍が外れたように心の声が飛び出した。
「ひ…ぁ……っそこ、あ゛……気持ち…いい」
「そうだ、いいぞ。素直になればもっと気持ち良くなる」
「う……もっとゴシゴシして? んはぁ。いいよぉ。もっともっと早く、ぐちゅぐちゅしながらキスもして?」
「ああ、そうだ。上手に言えてえらいな」
深いキスをしながらペニスを扱いてもらうと、あ……。あ……。と擦られる度に声が出た。褒められるのが嬉しくて、甘い媚びるような声でおねだりを続ける。
「おっぱいも、触って……」
コリコリと優しく捏ねられるのが気持ちいい。こんなところ自分では意識したこともなかったのに。なんでこんなに気持ちいいのだろ。
「触るだけでいいのか?」
「ふぇ?」
触られるだけでも充分気持ちがいいけれど、触る他にすることといえば……。
そういえばクライスはそこをよく吸っていた。その時は、ぬるっと温かい舌先に嬲られ、お口に乳首全体を包まれじゅうっと吸い上げられ身体がビクビクしたっけ。でもそんな恥ずかしいこと……。
でもここまできたら一緒か。そこを口に含まれ吸い上げられた時の快感を思い出すと、我慢できなかった。
「おっぱい吸って!!!」
「ほんとにお前は……いい子だな」
記憶の通り、そこをちゅくちゅくと吸われ、身体中に快感が駆け抜ける。
長いこと吸われたことで、二つの乳首がぽってりしてきた頃、ようやく彼はそこから口を離してその出来具合を確かめるように指でピタピタと触った。ねっとりと指が吸い付くかんじがして、そのエロさにまた体が反応する。
仕上げに「ここも吸ってやろうか」と大事なとこをツウっとなぞられ、僕は「そこもして! お願いだから早くぅ。我慢できないよぅ」と泣きながらねだり……
「ひぁあああああああああ!!!!!」
信じられないくらいの快感を味わっていた。
頭の中がお星様だらけになりながら、僕はある違和感に気づく。
「あ。クライス、僕、何か…おかしい。ちょっと……んぁあ、離れて!!!」
僕の中の何かが、出てくる! まさか(また)おしっこ!?? と一瞬絶望しそうになったけれど、前世の記憶のおかげでそれが何かがわかった。記憶していたものより何百倍もの快感を伴うそれに、脳が焼き切れそうになる。
ビュクッとペニスの先から何かが迸ったのがわかった。
(あ、出てる……?)
トロトロといつまでも出てるような……でもクライスが咥えてるせいで、どうなっているのか見えない。脱力している間に、ちゅっちゅと最後の一滴まで吸い上げられた。彼の喉がこくりと動く。
「……え? もしかして飲んだの?」
「とんでもなく甘いな……」
おめでとう、と顔を上げたクライスが、柔和な笑みを浮かべ僕の頭をぽふぽふする。
どうやら僕は精通したらしい。
甘い? 精液が? そんなバカなと疑っていたら、彼が悪戯顔でキスをしてきた。そこを咥えた口でキスはちょっと、と思って懸命に避けようとしたのだけれど、避けられず……。だけどその味は本当に蜂蜜みたいに甘くて目を丸くした。
身体は初めての射精にびっくりしたのかまだフワフワしている。
頭や頬をよしよし撫でられながら、彼の腕の中で甘える自分は魔法生物ムベルみたいだな、とクスクス笑ってしまった。
「約束していた湖だが、来週行こう。ちょうど長期休暇が始まるからな」
「行くっ! あ、じゃあお父様にお伝えしないと」
「フェルライト公爵にはもう伝えてある。許しはもらっているから、心配ない」
「やったぁ、楽しみ!! 早く来週にならないかな」
キラキラ光る異世界の湖なんて絶対楽しいに決まってる。そこで誕生日プレゼントを渡そう! 幻想的に輝く夜の湖のほとりでサプライズができたら完璧だ! あのパーティーの失敗も挽回できるはず。
「ふふふふふ」
「なんだ?」
「何でもなぁい」
ふぁああ……と僕は大きなあくびをした。今度こそ、眠い。いつものように腕枕をしてもらい、体を預けて目を閉じた。
171
お気に入りに追加
10,259
あなたにおすすめの小説
嵌められた悪役令息の行く末は、
珈琲きの子
BL
【書籍化します◆アンダルシュノベルズ様より刊行】
公爵令息エミール・ダイヤモンドは婚約相手の第二王子から婚約破棄を言い渡される。同時に学内で起きた一連の事件の責任を取らされ、牢獄へと収容された。
一ヶ月も経たずに相手を挿げ替えて行われた第二王子の結婚式。他国からの参列者は首をかしげる。その中でも帝国の皇太子シグヴァルトはエミールの姿が見えないことに不信感を抱いた。そして皇太子は祝いの席でこう問うた。
「殿下の横においでになるのはどなたですか?」と。
帝国皇太子のシグヴァルトと、悪役令息に仕立て上げられたエミールのこれからについて。
【タンザナイト王国編】完結
【アレクサンドライト帝国編】完結
【精霊使い編】連載中
※web連載時と書籍では多少設定が変わっている点があります。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
時々おまけのお話を更新しています。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
買われた悪役令息は攻略対象に異常なくらい愛でられてます
瑳来
BL
元は純日本人の俺は不慮な事故にあい死んでしまった。そんな俺の第2の人生は死ぬ前に姉がやっていた乙女ゲームの悪役令息だった。悪役令息の役割を全うしていた俺はついに天罰がくらい捕らえられて人身売買のオークションに出品されていた。
そこで俺を落札したのは俺を破滅へと追い込んだ王家の第1王子でありゲームの攻略対象だった。
そんな落ちぶれた俺と俺を買った何考えてるかわかんない王子との生活がはじまった。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
時々おまけを更新しています。
余命僅かの悪役令息に転生したけど、攻略対象者達が何やら離してくれない
上総啓
BL
ある日トラックに轢かれて死んだ成瀬は、前世のめり込んでいたBLゲームの悪役令息フェリアルに転生した。
フェリアルはゲーム内の悪役として15歳で断罪される運命。
前世で周囲からの愛情に恵まれなかった成瀬は、今世でも誰にも愛されない事実に絶望し、転生直後にゲーム通りの人生を受け入れようと諦観する。
声すら発さず、家族に対しても無反応を貫き人形のように接するフェリアル。そんなフェリアルに周囲の過保護と溺愛は予想外に増していき、いつの間にかゲームのシナリオとズレた展開が巻き起こっていく。
気付けば兄達は勿論、妖艶な魔塔主や最恐の暗殺者、次期大公に皇太子…ゲームの攻略対象者達がフェリアルに執着するようになり…――?
周囲の愛に疎い悪役令息の無自覚総愛されライフ。
※最終的に固定カプ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。