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〈本編〉
サム、《人の国》へ行く②
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サムとアゴ母さんが長老からの伝言を持って来てくれたチィを見送っていたら、ブチとニセイ、チビが入れ替わりの様に帰ってきました。ブチ達は年末なので、家の周りの掃除をしていたのです。
「アゴ母さん、家の周りの掃除は終わったよ」
「そう、ありがとう。ブチ、ニセイ、チビ」
「ブチ兄ちゃん、ニセイ、チビ、お疲れ様」
「アゴ母さん、今、チィさんに会ったけど、何だったんだぁ?」
「ああ、チィさんは長老の手紙を届けてくれたのよ」
「ふ~ん、じゃぁ、サムの迎えの時間が決まったんだぁ?」
「今、手紙は貰った所だから、まだ見てないのよ」
「じゃぁ、今から見るんだ」
「そうよ。……サム、読んでみて」
アゴ母さんはチィから貰った長老からの手紙を、サムに読む様に言いました。ブチ達もサムを見つめて、手紙を読むのを見ています。サムは緊張しながら、手紙を開いて内容を読みます。
「アゴ母さん、お昼に《人の国》の人が迎えに来るんだって……」
「まあ、もう時間がないわねぇ。サム、早くご飯を食べなさい。準備してあるから」
「ねぇ、アゴ母さん。……チビもサム兄ちゃんと一緒に食べたい!!」
「そうねぇ。……サムだけじゃぁ、寂しいわね。う~ん、みんな一緒に食べましょうかねぇ~」
「賛成!!ねぇねぇ、いいでしょう?サム兄ちゃん?アゴ母さんもいいって言ってるし」
「アゴ母さん、いいの?……もうチビは一緒に食べる気になってるけど」
「まあ、こういう事もあるわよ。ブチもニセイもいいわよね?」
「俺は構わないよ。……ニセイはどうだ?」
「みんなが一緒に食べるなら、オレもいいよ。……仲間外れにしないでよ、ブチ兄ちゃん」
「ハハハハ、ニセイも言うようになったなぁ」
「ふん、オレはブチ兄ちゃんみたいな事なかれ主義じゃぁないよ!」
「コラ、ニセイ!ブチに何てこと言うの!!謝りなさい!」
「だってアゴ母さん。ホントの事じゃぁんか!!」
「………アゴ母さん、いいよ。ニセイが成長したって事だからさ」
「ホントにもう!!……はぁ~、ニセイは何であんなに口が悪くなったのかしら……」
みんなで一緒にご飯を食べる事になって、アゴ母さんがブチ、ニセイに確認すると、ニセイがブチに対して蔑むような言葉を使ったのを聞いて、アゴ母さんはギョッとしてニセイにブチに謝る様に言いました。
ニセイはアゴ母さんの事を無視する様にダンマリして謝りません。それをみたブチが笑って、ニセイに謝る必要は無いとアゴ母さんとニセイに言いました。それに対してアゴ母さんは、ニセイの口の悪さを嘆きました。
「ねぇ、アゴ母さん。チビ、お腹すいた~」
「あらあら、チビゴメンなさいね。じゃぁ、ご飯を食べましようね」
「わ~い。チビはサム兄ちゃんの隣で食べる!!」
「チビ、サムの邪魔をしないのよ。わかったわね」
「は~い」
「サムはチビの事は気にしないで、食べなさいよ。じゃぁないと、お迎えに遅れるわよ」
「うん、アゴ母さん。わかってるよ。遅れるなんてしたくないしね」
アゴ母さんはチビにはサムの邪魔をしない様にと注意をし、サムにはチビに気を取られて、《人の国》からの迎えに遅れない様にと言いました。
サムは迎えに来てくれるのに、時間に遅れるなんて、もってのほかだと、アゴ母さんに言いました。
チビはサムの隣でご飯を食べたいだけなので、ニコニコしてアゴ母さんの話を聞いていました。
そんな事を言い合いながらご飯を食べていると、玄関の方が騒がしくなって来ました。
「アゴ母さん、家の周りの掃除は終わったよ」
「そう、ありがとう。ブチ、ニセイ、チビ」
「ブチ兄ちゃん、ニセイ、チビ、お疲れ様」
「アゴ母さん、今、チィさんに会ったけど、何だったんだぁ?」
「ああ、チィさんは長老の手紙を届けてくれたのよ」
「ふ~ん、じゃぁ、サムの迎えの時間が決まったんだぁ?」
「今、手紙は貰った所だから、まだ見てないのよ」
「じゃぁ、今から見るんだ」
「そうよ。……サム、読んでみて」
アゴ母さんはチィから貰った長老からの手紙を、サムに読む様に言いました。ブチ達もサムを見つめて、手紙を読むのを見ています。サムは緊張しながら、手紙を開いて内容を読みます。
「アゴ母さん、お昼に《人の国》の人が迎えに来るんだって……」
「まあ、もう時間がないわねぇ。サム、早くご飯を食べなさい。準備してあるから」
「ねぇ、アゴ母さん。……チビもサム兄ちゃんと一緒に食べたい!!」
「そうねぇ。……サムだけじゃぁ、寂しいわね。う~ん、みんな一緒に食べましょうかねぇ~」
「賛成!!ねぇねぇ、いいでしょう?サム兄ちゃん?アゴ母さんもいいって言ってるし」
「アゴ母さん、いいの?……もうチビは一緒に食べる気になってるけど」
「まあ、こういう事もあるわよ。ブチもニセイもいいわよね?」
「俺は構わないよ。……ニセイはどうだ?」
「みんなが一緒に食べるなら、オレもいいよ。……仲間外れにしないでよ、ブチ兄ちゃん」
「ハハハハ、ニセイも言うようになったなぁ」
「ふん、オレはブチ兄ちゃんみたいな事なかれ主義じゃぁないよ!」
「コラ、ニセイ!ブチに何てこと言うの!!謝りなさい!」
「だってアゴ母さん。ホントの事じゃぁんか!!」
「………アゴ母さん、いいよ。ニセイが成長したって事だからさ」
「ホントにもう!!……はぁ~、ニセイは何であんなに口が悪くなったのかしら……」
みんなで一緒にご飯を食べる事になって、アゴ母さんがブチ、ニセイに確認すると、ニセイがブチに対して蔑むような言葉を使ったのを聞いて、アゴ母さんはギョッとしてニセイにブチに謝る様に言いました。
ニセイはアゴ母さんの事を無視する様にダンマリして謝りません。それをみたブチが笑って、ニセイに謝る必要は無いとアゴ母さんとニセイに言いました。それに対してアゴ母さんは、ニセイの口の悪さを嘆きました。
「ねぇ、アゴ母さん。チビ、お腹すいた~」
「あらあら、チビゴメンなさいね。じゃぁ、ご飯を食べましようね」
「わ~い。チビはサム兄ちゃんの隣で食べる!!」
「チビ、サムの邪魔をしないのよ。わかったわね」
「は~い」
「サムはチビの事は気にしないで、食べなさいよ。じゃぁないと、お迎えに遅れるわよ」
「うん、アゴ母さん。わかってるよ。遅れるなんてしたくないしね」
アゴ母さんはチビにはサムの邪魔をしない様にと注意をし、サムにはチビに気を取られて、《人の国》からの迎えに遅れない様にと言いました。
サムは迎えに来てくれるのに、時間に遅れるなんて、もってのほかだと、アゴ母さんに言いました。
チビはサムの隣でご飯を食べたいだけなので、ニコニコしてアゴ母さんの話を聞いていました。
そんな事を言い合いながらご飯を食べていると、玄関の方が騒がしくなって来ました。
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