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〈本編〉
サム、アゴ母さんとニセイとチビに話す
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サムは家に帰るとアゴ母さんとニセイとチビに長老から聞いた《人の国》へ行く日時を話す事にしました。
「アゴ母さん、ただいま」
「あら、サム。出かけてたの?」
「うん。えぇとね、長老様から話があるって手紙が来たから行ってきたんだ」
「え、そうなの?どんな話だったの?」
「うんっとね、ニセイとチビも一緒に聞いて欲しいな。アゴ母さん、ダメ?」
「そうね。一緒に聞いた方がいいわよね。じゃぁ、呼びましょうか。……ニセイ、チビ、ちょっと来て~」
サムから話があると聞き、ニセイとチビも一緒に聞いた方がいいと言うサムの提案で、アゴ母さんがニセイとチビを呼びました。ニセイ達は近くにいたようですぐにサムとアゴ母さんのいる居間に来ました。
「なあに、アゴ母さん?」
「アゴ母さん、なに?」
「ああゴメンなさい。サムから話があるそうなのよ。一緒にに聞きましょう」
「なんだ。サムの話かよ!さっさと話せよ」
「サム兄ちゃん、どんな話なの?」
「えぇとね、《人の国》に行く日が決まったんだよ」
「まあ、本当なの!サム」
「うん、本当だよ。アゴ母さん」
「おい、サム。いつなんだよ!」
「ねぇ、いつなの?サム兄ちゃん」
「そういえば、年末って聞いたわよね。サム」
「そうなんだ。12月30日なんだってさ」
「あらまぁ、本当に年末ね!」
「そうなんだよね!……忙しい時なのにねぇ~。ゴメンね、アゴ母さん」
サムが言った《人の国》に行く日付を聞いた、ニセイとチビはビックリ仰天してしまい、2人とも大きな口を開けて固まってしまいました。その間、サムとアゴ母さんが話しています。それを聞いていて、やっと思考が戻ったニセイがサムの肩を両手で持って捲し立てました。
「サム!本当なのか?」
「うん。そうだよ」
「本当なんだ~!……クロには言ったのか?」
「ううん、まだ言ってないよ。さっき僕も聞いたところだから」
「そうか。じゃぁ、ブチ兄ちゃんには言ったのか?」
「ああ、ブチには母さんから連絡するから、大丈夫よ」
「ニセイ、ゴメンな。僕は来年の新年はいないから……。ブチ兄ちゃんと仲良くしなよ」
「うるせぃ!オレはオレの道を行くんだよ。ブチ兄ちゃんは関係ねぇよ」
「ククク、そうだね。ニセイはそうでなくっちゃぁね」
「ほらほら、チビがキョトンとしてるわ。教えて頂戴ね。ニセイ、サム」
「「は~い」」
「ほら、チビ。なにが聞きたいんだ。オレが教えてやるよ」
「あのね、サム兄ちゃんは《人の国》に行くんだよね?」
「そうだよ、チビ。僕は年末の12月30日に行くよ」
「じゃぁ、新年は一緒に遊べないの?」
「そうだぞ。チビ。サムは年末に行っちゃうんだ」
「えぇ、チビ、サム兄ちゃんと新年も遊びたいよ……シクシク」
「チビ、オレはいるし、ブチ兄ちゃんも一緒にいるからな!泣くな、な」
「でも、サム兄ちゃんはいないんでしょう?」
「チビ、この事は僕が小さい頃からの夢なんだよ。……だからね、泣かないで!」
「でも、チビは悲しいよ!シクシク」
サムの話を聞いてチビは悲しくて、悲しくて、涙が留めもなく出てきます。ニセイとサムはチビを宥めようと、ブチの事も話して気を剃らせようとしますが、なかなか、チビは泣き止みませんでした。
※※※※※
アゴ母さんはサムから話を聞くとすぐにブチに知らせることにしました。
「ブチ、サムが《人の国》に行く日が決まったわ」
「いつになったのさ、アゴ母さん」
「それがね、12月30日になったの」
「えぇ、そんな年末なの?アゴ母さん」
「ええ、そうなのよ。その前に一度帰って来てくれないかしら?」
「そりゃいいけど。年末だから、いつになるかわからないよ?なるべく早く帰るようにするけどさ」
「それでいいから、お願いね。ブチ」
「了解!!じゃぁさ、サムをアッと驚かせてやろうよ」
「まあ、ブチ。妙案ねぇ~。……サムには内緒にしておくわね」
「そうだろう!《人の国》に行っても、忘れられない思い出になるようにしようよ。アゴ母さん」
「そうね。……いい思い出になったら良いわね」
「絶対いい思い出になるように計画するからさ、アゴ母さんも楽しみにしててよ」
「わかったわ。よろしくね。ブチ」
ブチはサムにビックリするような登場の仕方をして、この国での思い出になるようにしようと計画をする事をアゴ母さんに提案しました。アゴ母さんも、折角なので、サムが喜ぶ事をして欲しかったので、ブチの提案を受け入れました。
「アゴ母さん、ただいま」
「あら、サム。出かけてたの?」
「うん。えぇとね、長老様から話があるって手紙が来たから行ってきたんだ」
「え、そうなの?どんな話だったの?」
「うんっとね、ニセイとチビも一緒に聞いて欲しいな。アゴ母さん、ダメ?」
「そうね。一緒に聞いた方がいいわよね。じゃぁ、呼びましょうか。……ニセイ、チビ、ちょっと来て~」
サムから話があると聞き、ニセイとチビも一緒に聞いた方がいいと言うサムの提案で、アゴ母さんがニセイとチビを呼びました。ニセイ達は近くにいたようですぐにサムとアゴ母さんのいる居間に来ました。
「なあに、アゴ母さん?」
「アゴ母さん、なに?」
「ああゴメンなさい。サムから話があるそうなのよ。一緒にに聞きましょう」
「なんだ。サムの話かよ!さっさと話せよ」
「サム兄ちゃん、どんな話なの?」
「えぇとね、《人の国》に行く日が決まったんだよ」
「まあ、本当なの!サム」
「うん、本当だよ。アゴ母さん」
「おい、サム。いつなんだよ!」
「ねぇ、いつなの?サム兄ちゃん」
「そういえば、年末って聞いたわよね。サム」
「そうなんだ。12月30日なんだってさ」
「あらまぁ、本当に年末ね!」
「そうなんだよね!……忙しい時なのにねぇ~。ゴメンね、アゴ母さん」
サムが言った《人の国》に行く日付を聞いた、ニセイとチビはビックリ仰天してしまい、2人とも大きな口を開けて固まってしまいました。その間、サムとアゴ母さんが話しています。それを聞いていて、やっと思考が戻ったニセイがサムの肩を両手で持って捲し立てました。
「サム!本当なのか?」
「うん。そうだよ」
「本当なんだ~!……クロには言ったのか?」
「ううん、まだ言ってないよ。さっき僕も聞いたところだから」
「そうか。じゃぁ、ブチ兄ちゃんには言ったのか?」
「ああ、ブチには母さんから連絡するから、大丈夫よ」
「ニセイ、ゴメンな。僕は来年の新年はいないから……。ブチ兄ちゃんと仲良くしなよ」
「うるせぃ!オレはオレの道を行くんだよ。ブチ兄ちゃんは関係ねぇよ」
「ククク、そうだね。ニセイはそうでなくっちゃぁね」
「ほらほら、チビがキョトンとしてるわ。教えて頂戴ね。ニセイ、サム」
「「は~い」」
「ほら、チビ。なにが聞きたいんだ。オレが教えてやるよ」
「あのね、サム兄ちゃんは《人の国》に行くんだよね?」
「そうだよ、チビ。僕は年末の12月30日に行くよ」
「じゃぁ、新年は一緒に遊べないの?」
「そうだぞ。チビ。サムは年末に行っちゃうんだ」
「えぇ、チビ、サム兄ちゃんと新年も遊びたいよ……シクシク」
「チビ、オレはいるし、ブチ兄ちゃんも一緒にいるからな!泣くな、な」
「でも、サム兄ちゃんはいないんでしょう?」
「チビ、この事は僕が小さい頃からの夢なんだよ。……だからね、泣かないで!」
「でも、チビは悲しいよ!シクシク」
サムの話を聞いてチビは悲しくて、悲しくて、涙が留めもなく出てきます。ニセイとサムはチビを宥めようと、ブチの事も話して気を剃らせようとしますが、なかなか、チビは泣き止みませんでした。
※※※※※
アゴ母さんはサムから話を聞くとすぐにブチに知らせることにしました。
「ブチ、サムが《人の国》に行く日が決まったわ」
「いつになったのさ、アゴ母さん」
「それがね、12月30日になったの」
「えぇ、そんな年末なの?アゴ母さん」
「ええ、そうなのよ。その前に一度帰って来てくれないかしら?」
「そりゃいいけど。年末だから、いつになるかわからないよ?なるべく早く帰るようにするけどさ」
「それでいいから、お願いね。ブチ」
「了解!!じゃぁさ、サムをアッと驚かせてやろうよ」
「まあ、ブチ。妙案ねぇ~。……サムには内緒にしておくわね」
「そうだろう!《人の国》に行っても、忘れられない思い出になるようにしようよ。アゴ母さん」
「そうね。……いい思い出になったら良いわね」
「絶対いい思い出になるように計画するからさ、アゴ母さんも楽しみにしててよ」
「わかったわ。よろしくね。ブチ」
ブチはサムにビックリするような登場の仕方をして、この国での思い出になるようにしようと計画をする事をアゴ母さんに提案しました。アゴ母さんも、折角なので、サムが喜ぶ事をして欲しかったので、ブチの提案を受け入れました。
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