【完結】ねこの国のサム

榊咲

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〈本編〉

チビとチャシロとチロ《将来の話》

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 チビはブチとミケから色々と将来の話を聞いたあと、公園に遊びに行き、チャシロやチロにブチ達に聞いた事を話ました。

「チャシロちゃん、チロちゃん、こんにちは!」
「あ、「チビちゃん、こんにちは!」」
「あのねぇ、ブチ兄ちゃんとミケ兄ちゃんにねぇ、修行の事とか色々な事を聞いてきたんだよ~」

「え、チビちゃん、どんな話を聞いてきたの?」
「ねぇねぇ、僕達にも教えてよ!そう思うよね、兄ちゃん」
「うん、チロの言う通りだよ!教えてよ、チビちゃん」

 チャシロとチロはチビに聞いてきた話をして欲しくて、お願いしました。その真剣な態度にチビは話す事にして、チャシロやチロから意見を聞く事にしました。

「じゃあ話すね。話終わったら、どう思ったか聞かせてくれる?」
「うん、いいよ。チロもいいよな?」
「うん、兄ちゃん。チビちゃん、ボクもいいよ」

「ありがとね、チャシロちゃん、チロちゃん。初めに聞いたのはね、ご飯の事を聞いたんだよ」
「そうだね。ご飯は大事だよね」
「うん、だからチビも初めに聞いたの。ブチ兄ちゃん達は自分達で作ってるんだって!」

「ヘェ~、ブチさん達、自分で作ってるんだぁ~。凄いね。そう思うよな、チロ」
「そうだね、兄ちゃん。そのほかは、何かあるの、チビちゃん?」
「あのね、最初のうちは外に食べに行ってたって言ってたよ。あとね自分達で作り始めた時は、失敗ばかりだったんだって言ってたよ」

「そうなの?ブチさん達はなんでも出来ると思ってたよ」
「そうそう、ボクも兄ちゃんと同じ様に思ってた」
「チビもブチ兄ちゃん達はなんでも出来ると思ってたから、ビックリしちゃった」

「「そうだよね」」
「それ以外に聞いた事はないの、チビちゃん」
「あるよ、チャシロちゃん。でもね、こっちのはアゴ母さん達に聞いた方がいいんだって」

「えぇ、どう言う事なの、チビちゃん?」
「あのねぇ、住むところは聞いた方がいいんだって」
「そうなんだね。聞いておいてよかった~。チロもそう思うよな」
「うん、兄ちゃん」

 色々とチビから聞いて、チャシロとチロは勉強になるなぁ~と思っていました。まだ何か有るのか聞いてみようと2人は思い、チャシロがチビに聞きます。

「チビちゃん、その他はないの?」
「あとは、お仕事かな」
「お仕事なの、チビちゃん」

「うん。ブチ兄ちゃん達は修行で向こうに言ってるんだけど、その修行の中にあるんだよ」
「どんな仕事があるの?」
「う~ん、どんなのがあったかな~。そうそう、公園の掃除とか、おじいさんやおばあさんのお手伝いとかだったかな」

「ふぅん~。そうなんだ」
「兄ちゃん、公園の掃除ならボク達も出来るね」
「そうだな、チロ」

 チビの話から修行をするのは大変だけど、自分磨きにはいい事だとチャシロは思いました。この話を兄のクロにも教えてあげたらいいかなと思いました。
 話はここで終わった様なので、遊ぶ事にしました。

「ねぇ、チビちゃん、話はこれで終わりかな?」
「うん。チビが聞いたのは終わりだよ」
「じゃあさ、折角だから、遊ぼうよ。どうかな?」

「そうだね。遊ぼう!」
「賛成!兄ちゃん、チビちゃん、遊ぼう!」
「何して遊ぼうか?チロ、チビちゃん?」

 チビもチロもチャシロの意見に賛成して、遊ぶ事にしました。チャシロはチビとチロにどんな事をしたいか聞いたら、色々な遊びが出てきてなかなか決まらず、しばらくは話し合いをしていました。
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