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〈本編〉
チビとブチとミケ《将来の話》
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ブチとミケが帰省した翌日、ミケがブチを訪ねて来ました。ミケはブチからチビが将来の話が聞きたいと思っている事を前もって聞いていました。なので、ミケがブチを尋ねるとチビが笑顔で出迎えてくれた意味もわかっていました。
「チビちゃん、おはよう。ブチはいるかな?」
「ミケ兄ちゃん、おはようございます。ブチ兄ちゃんは居間にいるよ!」
「そう、じゃあお邪魔するね。居間まで案内して貰えるかな?」
「は~い、ミケ兄ちゃん、こっちだよ!」
ミケはチビにブチのいる場所を聞き、チビに案内されてブチのいる居間に足を運びました。居間にはブチの他にアゴ母さんとサムもいました。
「アゴおばさん、おばさん、おはようございます」
「ミケちゃん、おはよう。朝、早くからごめんなさいね」
「ミケ、おはよう」
「おはよう、ブチ。サムちゃんもおはよう」
「ミケ兄ちゃん、おはよう」
一通り、皆んなであいさつをしあって、本題に入る事にし、アゴ母さんがチビに話しかけます。
「チビ、ブチやミケちゃんに聞きたい事があったのよね」
「うん。ブチ兄ちゃん、ブチ兄ちゃんは今は修行中だよね?お家はどうやって探したの?」
「チビ、アゴ母さんからちょっと聞いたんだけど、将来の事を考えてるんだって?」
「うん、サム兄ちゃん達がそんな話してたから、チビも考えた方がいいのかなって思ったの」
「そうか。まだチビには早いと思うけどな……。俺達が今住んで居る所は、ミケのお父さんが探してくれたんだ。そうだったよな、ミケ」
「そうだよ、チビちゃん。だからチビちゃんだったら、アゴおばさんが探してくれると思うよ」
「そうなんだね。チビね、自分で探さないといけないのかと思って心配しちゃったんだ。聞けてよかった!」
「まあチビ。そんな事、心配してたの?母さんに聞けばよかったのに」
「まあまあ、アゴ母さん。サム達だってまだそこまでは知らないんだから、今聞いてくれたんだから良しとしようよ」
「そうね~。サムも母さんに聞きなさいよ。わかった?」
「わかったよ。アゴ母さん。それじゃあ、僕はこれから《人の国》の事を調べに行ってくるね」
チビが質問したことで、サムにまでアゴ母さんのお小言がきてしまい、サムは《人の国》の事を調べに行く事にしました。
「そう、気を付けて行きなさいよ。サム」
「は~い、行ってきます」
「チビ、あと、何か聞きたい事があるの?今の内にブチに聞きなさいよ」
「あのね、ご飯とかはどうしてるの?」
「食事か~、ミケと一緒に作ったり、店に食べに行ったりしてるぞ」
「そうなんだよ、チビちゃん。最初はお店にばかり行ってたけどね。その内、家で作る様になったんだよ」
「そうそう。最初、作り始めた頃は失敗ばかりしてたんだよな~。今はなんとか食べられるモノが作れる様になったけど。一番初めに作ったのなんか、不味くて、不味くてなぁ。あの時は泣いたよな、ミケ」
「思い出させるなよ!ブチ」
「悪い、悪い。だからチビもアゴ母さんに料理を習っておいた方がいいぞ」
「そうなんだね。じゃあ、チビ、頑張ってアゴ母さんから習うよ」
「あとはいいのか、チビ」
「あとはね、修行は苦しくないの?」
「修行か?う~ん、修行といってもな~、仕事を斡旋して貰って、仕事したり、近所の掃除をしたりしてるんだ。そうだよな、ミケ」
「そうだよ、チビちゃん。あとは、近所のおじいさんやおばあさんとお話ししたりしてるよ」
「そうそう、おばあさん達からは料理を教えて貰ったよ。チビ」
「えー、そうなの?なんか楽しそう」
「まあまあ、ご近所さんに教えて貰ってたの、ブチ」
「ゴメン……。実はそうなんだ……」
「ハァ、なんで早く言ってくれなかったの?今度伺った時にお礼を言わなくっちゃねぇ。ブチ、そう言う事は早く行って頂戴ね。ご近所付き合いを円滑に進める基本よ。わかったわね」
「わかったよ。ゴメン、アゴ母さん」
「アゴおばさん、僕も忘れてたんだから、ブチを余り責めないで欲しいな」
「まあ、これからは2人とも忘れないで頂戴。報(報告)・連(連絡)・相(相談)よ」
ここでチビの質問で、言い忘れていた事を言ってしまい、アゴ母さんに叱責されてしまったブチはアゴ母さんに平謝りしました。ミケも忘れていた事を謝りました。それに対して、アゴ母さんはすぐに連絡する様に念押しをしました。
「チビちゃん、おはよう。ブチはいるかな?」
「ミケ兄ちゃん、おはようございます。ブチ兄ちゃんは居間にいるよ!」
「そう、じゃあお邪魔するね。居間まで案内して貰えるかな?」
「は~い、ミケ兄ちゃん、こっちだよ!」
ミケはチビにブチのいる場所を聞き、チビに案内されてブチのいる居間に足を運びました。居間にはブチの他にアゴ母さんとサムもいました。
「アゴおばさん、おばさん、おはようございます」
「ミケちゃん、おはよう。朝、早くからごめんなさいね」
「ミケ、おはよう」
「おはよう、ブチ。サムちゃんもおはよう」
「ミケ兄ちゃん、おはよう」
一通り、皆んなであいさつをしあって、本題に入る事にし、アゴ母さんがチビに話しかけます。
「チビ、ブチやミケちゃんに聞きたい事があったのよね」
「うん。ブチ兄ちゃん、ブチ兄ちゃんは今は修行中だよね?お家はどうやって探したの?」
「チビ、アゴ母さんからちょっと聞いたんだけど、将来の事を考えてるんだって?」
「うん、サム兄ちゃん達がそんな話してたから、チビも考えた方がいいのかなって思ったの」
「そうか。まだチビには早いと思うけどな……。俺達が今住んで居る所は、ミケのお父さんが探してくれたんだ。そうだったよな、ミケ」
「そうだよ、チビちゃん。だからチビちゃんだったら、アゴおばさんが探してくれると思うよ」
「そうなんだね。チビね、自分で探さないといけないのかと思って心配しちゃったんだ。聞けてよかった!」
「まあチビ。そんな事、心配してたの?母さんに聞けばよかったのに」
「まあまあ、アゴ母さん。サム達だってまだそこまでは知らないんだから、今聞いてくれたんだから良しとしようよ」
「そうね~。サムも母さんに聞きなさいよ。わかった?」
「わかったよ。アゴ母さん。それじゃあ、僕はこれから《人の国》の事を調べに行ってくるね」
チビが質問したことで、サムにまでアゴ母さんのお小言がきてしまい、サムは《人の国》の事を調べに行く事にしました。
「そう、気を付けて行きなさいよ。サム」
「は~い、行ってきます」
「チビ、あと、何か聞きたい事があるの?今の内にブチに聞きなさいよ」
「あのね、ご飯とかはどうしてるの?」
「食事か~、ミケと一緒に作ったり、店に食べに行ったりしてるぞ」
「そうなんだよ、チビちゃん。最初はお店にばかり行ってたけどね。その内、家で作る様になったんだよ」
「そうそう。最初、作り始めた頃は失敗ばかりしてたんだよな~。今はなんとか食べられるモノが作れる様になったけど。一番初めに作ったのなんか、不味くて、不味くてなぁ。あの時は泣いたよな、ミケ」
「思い出させるなよ!ブチ」
「悪い、悪い。だからチビもアゴ母さんに料理を習っておいた方がいいぞ」
「そうなんだね。じゃあ、チビ、頑張ってアゴ母さんから習うよ」
「あとはいいのか、チビ」
「あとはね、修行は苦しくないの?」
「修行か?う~ん、修行といってもな~、仕事を斡旋して貰って、仕事したり、近所の掃除をしたりしてるんだ。そうだよな、ミケ」
「そうだよ、チビちゃん。あとは、近所のおじいさんやおばあさんとお話ししたりしてるよ」
「そうそう、おばあさん達からは料理を教えて貰ったよ。チビ」
「えー、そうなの?なんか楽しそう」
「まあまあ、ご近所さんに教えて貰ってたの、ブチ」
「ゴメン……。実はそうなんだ……」
「ハァ、なんで早く言ってくれなかったの?今度伺った時にお礼を言わなくっちゃねぇ。ブチ、そう言う事は早く行って頂戴ね。ご近所付き合いを円滑に進める基本よ。わかったわね」
「わかったよ。ゴメン、アゴ母さん」
「アゴおばさん、僕も忘れてたんだから、ブチを余り責めないで欲しいな」
「まあ、これからは2人とも忘れないで頂戴。報(報告)・連(連絡)・相(相談)よ」
ここでチビの質問で、言い忘れていた事を言ってしまい、アゴ母さんに叱責されてしまったブチはアゴ母さんに平謝りしました。ミケも忘れていた事を謝りました。それに対して、アゴ母さんはすぐに連絡する様に念押しをしました。
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