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〈本編〉
サムとクロの《人の国》への憧れ1
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サムはニセイとチビと一緒に遊ばなかった時、一緒にいたのはクロでした。サムが一人で《人の国》について調べていると、いつの間にかクロが隣にいました。クロはクロで《人の国》への憧れから、いつかは自分一人で行ってみたいと思って、調べていると、サムの姿を見る様になったのです。そこでクロはサムに声を掛ける事にしました。
「サムちゃん、何してるの?」
「わあ、びっくりした!…クロちゃんか。どうしたの?何かよう?」
「いや、様っていうか、サムちゃんがここにいたから、何してるのかなぁ?と思って」
「な~んだ。……ええとね、今《人の国》について調べているんだ」
「ふ~ん、《人の国》ねぇ。どうして?」
「う~んとね、将来は《人の国》へ行ってみたいと思って。少しでも調べておこうと思ったんだ」
サムはクロに将来は《人の国》へ行きたいから調べている事を話しました。それを聞いたクロは自分も《人の国》へ自分一人で行ってみたい事を話しました。
「サムちゃん、もう将来の事、考えてるんだ。凄いね」
「そんなに凄い事ないよ。クロちゃん」
「ううん、凄いよ!俺なんて漠然と自分一人で《人の国》に行ってみたいな~としか思ってなかったしね」
クロが余りにも褒めるので、サムはここにいるのが居心地が悪くなってきました。ここはみんなが使っていい図書館みたいな所です。周りには自分達以外にも人がいます。本来、お喋りしていい空間ではありません。
仕方なくサムは、クロと話をする為、本を閉じて話をする為に、クロを伴って席を離れる事にしました。
「クロちゃん、ここで話をするのは良くないから、外に出ようか」
「あって、ゴメンね。サムちゃん。気が付かなくて」
「ううん、いいよ。…じゃあ、行こうか」
サムは読んでいた本を元の場所に戻すと、クロと一緒に外に出て、ベンチのある所まで行きました。クロもサムと同じ様に本を戻して、サムのあとをついていきました。
ベンチに座るとどちらからとも無く、話始めました。
「サムちゃんさ、いつから《人の国》へ行きたいと思い出したの?」
「う~んとねぇ、この前行った時かな」
「つい最近なんだね」
「うん、そうだね。……そう言うクロちゃんは?」
「俺も初めて行った時だから。…一緒に行けなかった時だよ!」
「そっか……、じゃあさ、一緒に調べる?クロちゃん」
「いいの?サムちゃん!」
「うん、いいよ。一緒に調べた方が効率よく調べられるよ、きっと」
「そうだね。じゃあ、サムちゃん、よろしく頼むね」
こうしてサムとクロは《人の国》について二人で調べる事にしました。
「サムちゃん、何してるの?」
「わあ、びっくりした!…クロちゃんか。どうしたの?何かよう?」
「いや、様っていうか、サムちゃんがここにいたから、何してるのかなぁ?と思って」
「な~んだ。……ええとね、今《人の国》について調べているんだ」
「ふ~ん、《人の国》ねぇ。どうして?」
「う~んとね、将来は《人の国》へ行ってみたいと思って。少しでも調べておこうと思ったんだ」
サムはクロに将来は《人の国》へ行きたいから調べている事を話しました。それを聞いたクロは自分も《人の国》へ自分一人で行ってみたい事を話しました。
「サムちゃん、もう将来の事、考えてるんだ。凄いね」
「そんなに凄い事ないよ。クロちゃん」
「ううん、凄いよ!俺なんて漠然と自分一人で《人の国》に行ってみたいな~としか思ってなかったしね」
クロが余りにも褒めるので、サムはここにいるのが居心地が悪くなってきました。ここはみんなが使っていい図書館みたいな所です。周りには自分達以外にも人がいます。本来、お喋りしていい空間ではありません。
仕方なくサムは、クロと話をする為、本を閉じて話をする為に、クロを伴って席を離れる事にしました。
「クロちゃん、ここで話をするのは良くないから、外に出ようか」
「あって、ゴメンね。サムちゃん。気が付かなくて」
「ううん、いいよ。…じゃあ、行こうか」
サムは読んでいた本を元の場所に戻すと、クロと一緒に外に出て、ベンチのある所まで行きました。クロもサムと同じ様に本を戻して、サムのあとをついていきました。
ベンチに座るとどちらからとも無く、話始めました。
「サムちゃんさ、いつから《人の国》へ行きたいと思い出したの?」
「う~んとねぇ、この前行った時かな」
「つい最近なんだね」
「うん、そうだね。……そう言うクロちゃんは?」
「俺も初めて行った時だから。…一緒に行けなかった時だよ!」
「そっか……、じゃあさ、一緒に調べる?クロちゃん」
「いいの?サムちゃん!」
「うん、いいよ。一緒に調べた方が効率よく調べられるよ、きっと」
「そうだね。じゃあ、サムちゃん、よろしく頼むね」
こうしてサムとクロは《人の国》について二人で調べる事にしました。
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