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〈本編〉
サムとニセイとチビ3
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《人の国》から帰ってからサムとニセイとチビは一緒に遊ぶ事がなくなりました。前はいつも一緒にいましたが、サムが1人でいる事が増えました。ニセイとチビはサムに一緒に遊ぼうと誘うのですが、サムがちょっとと言って断って来るのです。
「この頃サムは一緒に遊ばないけど、何やってるんだろ?」
「ニセイ兄ちゃん、今日もサム兄ちゃんと遊べないの?」
「うん、なんか用事があるって言って出かけて行っちゃったんだ」
「そうなの?ニセイ兄ちゃん、いつなら一緒に遊べる?」
「チビ、泣くな。今度、兄ちゃんが聞いとくから、な」
「うん、わかった」
ここ数日、サムはいつも出掛けていて、家にいません。今日も出掛けてしまったのです。サムが出掛けるときにちょうど、会ったので、ニセイは今日は一緒に遊ばないか?と誘ったのですが、用事があるからと言ってサムは出掛けてしまったのです。
ニセイはサムが自分達を避けていると思いました。このままでは、いけない、と思ってアゴ母さんに相談する事にしました。
「アゴ母さん、この頃サムが一緒に遊ばないで、出掛けちゃんだけど、どこに行ってるか知ってる?」
「なに、サムは出かけてるの?」
「うん。…一緒じゃないよ。チビが一緒に遊びたいって言ってるんだけど、どうしたらいい?」
「母さんもどこに行ってるか知らないの。ゴメンね」
「アゴ母さんも知らないんだ!」
「じゃあ、母さんがサムに聞いてみるわね」
「うん。アゴ母さん、頼むね」
アゴ母さんに聞いてみても、わからなくてニセイは困ってしまいました。でもアゴ母さんがサムに理由を聞いてくれる事になったので、チビに話が出来ると思いました。ニセイは早速、話をする為にチビの所に向かいました。
「チビ、サムの事だけど、アゴ母さんも知らないんだって」
「え~、そうなの?」
「うん。それで、アゴ母さんがサムに理由を聞いてくれるって」
「じゃあ、アゴ母さんに聞けば教えてくれるの?」
「そうだけど、いつになるかわからないよ!だから、アゴ母さんが教えてくれるまで待ってような」
「うん。わかった」
チビはアゴ母さんに直接聞こうと思っていたけど、いつサムにアゴ母さんが聞いてくれるかわからなかったので、ニセイはチビに直接聞くのは辞めておこうと言いました。チビもニセイの意見を聞いて辞めておく事にしました。
***************************************************
アゴ母さんはサムが家に帰ってきた時にニセイから聞いた事を聞きました。それに対してサムは理由を言いました。
「サム、ニセイから聞いたけど、ニセイ達と一緒にこの頃遊んでないと聞いたけど、本当なの?」
「うん。アゴ母さん」
「どうしてなの」
「ええとね、この前《人の国》に行った時のニセイの態度がね、ちょっとね……。しばらく、ニセイの顔見たくなくって」
「そうなのね。でもね、サム。チビが一緒に遊びたいって言ってるんだけど。また、一緒に遊んでくれないかしら」
「……う~ん。わかったよ。でも今は《人の国》について調べてるから、それが終わってからでいい?」
「あら、そうなの?もちろん、調べ終わってからでいいわよ。ニセイ達には言っておくから」
「ゴメンね。アゴ母さん。チビ達に言っておいてね」
サムはニセイに対しては色々な感情が入り混じっていますが、チビに対してはなんの感情もないので悪かったなと思いました。でも、アゴ母さんが理由を聞いてくれて、チビが寂しがっている事もわかって良かったと思いました。また、アゴ母さんもサムの思っている事が分かったし、ちゃんとチビの事も考えてくれている事もわかったので聞いて良かったと思いました。
「この頃サムは一緒に遊ばないけど、何やってるんだろ?」
「ニセイ兄ちゃん、今日もサム兄ちゃんと遊べないの?」
「うん、なんか用事があるって言って出かけて行っちゃったんだ」
「そうなの?ニセイ兄ちゃん、いつなら一緒に遊べる?」
「チビ、泣くな。今度、兄ちゃんが聞いとくから、な」
「うん、わかった」
ここ数日、サムはいつも出掛けていて、家にいません。今日も出掛けてしまったのです。サムが出掛けるときにちょうど、会ったので、ニセイは今日は一緒に遊ばないか?と誘ったのですが、用事があるからと言ってサムは出掛けてしまったのです。
ニセイはサムが自分達を避けていると思いました。このままでは、いけない、と思ってアゴ母さんに相談する事にしました。
「アゴ母さん、この頃サムが一緒に遊ばないで、出掛けちゃんだけど、どこに行ってるか知ってる?」
「なに、サムは出かけてるの?」
「うん。…一緒じゃないよ。チビが一緒に遊びたいって言ってるんだけど、どうしたらいい?」
「母さんもどこに行ってるか知らないの。ゴメンね」
「アゴ母さんも知らないんだ!」
「じゃあ、母さんがサムに聞いてみるわね」
「うん。アゴ母さん、頼むね」
アゴ母さんに聞いてみても、わからなくてニセイは困ってしまいました。でもアゴ母さんがサムに理由を聞いてくれる事になったので、チビに話が出来ると思いました。ニセイは早速、話をする為にチビの所に向かいました。
「チビ、サムの事だけど、アゴ母さんも知らないんだって」
「え~、そうなの?」
「うん。それで、アゴ母さんがサムに理由を聞いてくれるって」
「じゃあ、アゴ母さんに聞けば教えてくれるの?」
「そうだけど、いつになるかわからないよ!だから、アゴ母さんが教えてくれるまで待ってような」
「うん。わかった」
チビはアゴ母さんに直接聞こうと思っていたけど、いつサムにアゴ母さんが聞いてくれるかわからなかったので、ニセイはチビに直接聞くのは辞めておこうと言いました。チビもニセイの意見を聞いて辞めておく事にしました。
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アゴ母さんはサムが家に帰ってきた時にニセイから聞いた事を聞きました。それに対してサムは理由を言いました。
「サム、ニセイから聞いたけど、ニセイ達と一緒にこの頃遊んでないと聞いたけど、本当なの?」
「うん。アゴ母さん」
「どうしてなの」
「ええとね、この前《人の国》に行った時のニセイの態度がね、ちょっとね……。しばらく、ニセイの顔見たくなくって」
「そうなのね。でもね、サム。チビが一緒に遊びたいって言ってるんだけど。また、一緒に遊んでくれないかしら」
「……う~ん。わかったよ。でも今は《人の国》について調べてるから、それが終わってからでいい?」
「あら、そうなの?もちろん、調べ終わってからでいいわよ。ニセイ達には言っておくから」
「ゴメンね。アゴ母さん。チビ達に言っておいてね」
サムはニセイに対しては色々な感情が入り混じっていますが、チビに対してはなんの感情もないので悪かったなと思いました。でも、アゴ母さんが理由を聞いてくれて、チビが寂しがっている事もわかって良かったと思いました。また、アゴ母さんもサムの思っている事が分かったし、ちゃんとチビの事も考えてくれている事もわかったので聞いて良かったと思いました。
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★第14回ファンタジー小説大賞にエントリーしました。宜しくお願い致します。★
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