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〈本編〉
アゴ母さんと子ども達⑧【アゴとチィとクロ達】
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ニセイの反抗期のしわ寄せで、予定していた《人の国》へ行く事は二家族で行く予定が一家族ずつとなってしまう事になり、アゴ母さんはチィにこの事を相談する為にチィの家に向かっていた。
公園ではクロ達兄弟が遊んでいたので、アゴ母さんはチィが家にいるかクロに聞こうと公園に向かった。
「クロちゃん、こんにちは。お母さんは家にいる?」
「あ、アゴおばさん、こんにちは。お母さんなら家にいますよ」
「ふふ、ありがとう、クロちゃん」
クロにチィが家にいる事を確認したので、チィの家に向かった。公園からは近いのですぐに着いた。
「こんにちは、チィさん。アゴだけど、いま大丈夫かしら」
「あら、アゴさん。どうしたの?」
「それがね、ニセイがちょっとわがまま言ってきてねぇ」
「え、ニセイちゃんが?」
「そうなの。今度、《人の国》に行く事になってるじゃない」
「ええ、そうね」
「ニセイが『行かない』って言っていてねぇ……」
「どうして?」
「どうも、クロちゃん達と一緒に行きたくない様で……」
「なにかニセイちゃんに、クロ達がしたのかしら?」
「どうもねぇ、チビが原因の様なの」
「チビちゃんが、どうしてかしら?」
「チビがチャシロちゃんに懐いてるじゃない?…それがニセイは気に入らないようなの」
「そうね、こればかりは私もなにもいえないわね」
「そうなのよ。クロちゃん達と別々なら行くと言ってるから、申し訳ないけど今回は別々に行く事にさせて貰えないかしら」
「クロ達はサムちゃん達と一緒に行けるって楽しみにしてたけど、仕方がないわよね」
「本当にごめんなさいね」
「いいえ、クロ達には今回は残念でしたって言うわ。でもアゴさん、同じ日に行くのはいいかしら?」
「それはいいと思うわ。でもクロちゃん達の姿が見えるとニセイが嫌がると思うのよ」
「それは大丈夫だと思うわ。時間をずらして行けばいいから」
「ゴメンなさい。じゃあそれでお願いできる?」
「いいのよアゴさん。これからもよろしくお願いします」
「いえこちらこそ、よろしくお願いします。それじゃあ帰るわね」
「ええ気をつけて」
アゴ母さんとチィの話し合いは終わり、ニセイの意見通りに別々に《人の国》に行く事になりました。ただ、アゴ母さんはクロ達が一緒に行く事を楽しみにしてくれたのに、別々に行く事になってしまった事が残念で仕方ありませんでした。そんな事を考えながら家に向かいました。
***************************************************
クロ達が公園から帰るとチィに居間に来るように言われて、手を洗ってから居間に向かいました。そしてアゴ母さんと話し合った事をクロ達に話しました。
「クロ、今度《人の国》にサムちゃん達と一緒に行く事になってたけどね、一緒にいけなくなっちゃったの」
「えーどうして、お母さん」
「ちょっと手違いがあってね」
「そうなの?…折角、サムちゃん達と一緒に行けると思ったのにな。残念だなぁ」
「でもねクロ、時間が違うけどサムちゃん達と同じ日に行く事になってるから、もしかしたらアチラで会えるかもね」
「本当!会えたらいいな。チャシロもチロも楽しみだね」
「「うん」」
チィはクロ達がガッカリしないように《人の国》で会えるかもと言ったけど、ニセイの事を考えると合わせない方がいいと思った。アゴと綿密に話し合いをして、絶対に会わないようにしなくてはと思った。
公園ではクロ達兄弟が遊んでいたので、アゴ母さんはチィが家にいるかクロに聞こうと公園に向かった。
「クロちゃん、こんにちは。お母さんは家にいる?」
「あ、アゴおばさん、こんにちは。お母さんなら家にいますよ」
「ふふ、ありがとう、クロちゃん」
クロにチィが家にいる事を確認したので、チィの家に向かった。公園からは近いのですぐに着いた。
「こんにちは、チィさん。アゴだけど、いま大丈夫かしら」
「あら、アゴさん。どうしたの?」
「それがね、ニセイがちょっとわがまま言ってきてねぇ」
「え、ニセイちゃんが?」
「そうなの。今度、《人の国》に行く事になってるじゃない」
「ええ、そうね」
「ニセイが『行かない』って言っていてねぇ……」
「どうして?」
「どうも、クロちゃん達と一緒に行きたくない様で……」
「なにかニセイちゃんに、クロ達がしたのかしら?」
「どうもねぇ、チビが原因の様なの」
「チビちゃんが、どうしてかしら?」
「チビがチャシロちゃんに懐いてるじゃない?…それがニセイは気に入らないようなの」
「そうね、こればかりは私もなにもいえないわね」
「そうなのよ。クロちゃん達と別々なら行くと言ってるから、申し訳ないけど今回は別々に行く事にさせて貰えないかしら」
「クロ達はサムちゃん達と一緒に行けるって楽しみにしてたけど、仕方がないわよね」
「本当にごめんなさいね」
「いいえ、クロ達には今回は残念でしたって言うわ。でもアゴさん、同じ日に行くのはいいかしら?」
「それはいいと思うわ。でもクロちゃん達の姿が見えるとニセイが嫌がると思うのよ」
「それは大丈夫だと思うわ。時間をずらして行けばいいから」
「ゴメンなさい。じゃあそれでお願いできる?」
「いいのよアゴさん。これからもよろしくお願いします」
「いえこちらこそ、よろしくお願いします。それじゃあ帰るわね」
「ええ気をつけて」
アゴ母さんとチィの話し合いは終わり、ニセイの意見通りに別々に《人の国》に行く事になりました。ただ、アゴ母さんはクロ達が一緒に行く事を楽しみにしてくれたのに、別々に行く事になってしまった事が残念で仕方ありませんでした。そんな事を考えながら家に向かいました。
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クロ達が公園から帰るとチィに居間に来るように言われて、手を洗ってから居間に向かいました。そしてアゴ母さんと話し合った事をクロ達に話しました。
「クロ、今度《人の国》にサムちゃん達と一緒に行く事になってたけどね、一緒にいけなくなっちゃったの」
「えーどうして、お母さん」
「ちょっと手違いがあってね」
「そうなの?…折角、サムちゃん達と一緒に行けると思ったのにな。残念だなぁ」
「でもねクロ、時間が違うけどサムちゃん達と同じ日に行く事になってるから、もしかしたらアチラで会えるかもね」
「本当!会えたらいいな。チャシロもチロも楽しみだね」
「「うん」」
チィはクロ達がガッカリしないように《人の国》で会えるかもと言ったけど、ニセイの事を考えると合わせない方がいいと思った。アゴと綿密に話し合いをして、絶対に会わないようにしなくてはと思った。
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