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〈本編〉
アゴ母さんと子ども達⑥【ブチとミケの元へ⑤】
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「サムちゃん、今日は何して遊ぼうか?」
「ミケ兄ちゃん、あのね、クロちゃん達がミケ兄ちゃんとこに遊びたいって言う言ってたから、呼びに行こうと思ってたんだ」
「そうだったんだね。じゃあ、何をしようか?」
ミケがサム達の所に行くとサムが今呼びに行こうとしてたと嬉しいことを言ってくれます。サムやニセイやチビだけでなく、さっき挨拶をしたチィの子どものクロ達も一緒ニセイ遊びたいと言ってくれていたと聞いて、顔がにやけて来ました。よくみるとクロ達がモジモジとしています。ミケはクロに遊びたい事を聞いてみる事にしました。
「ええと、クロちゃん?…でいいにかなあ。君は何がしたいの?」
「あ、こんにちは。クロです。オレ達兄弟はフットボールがしたいです」
「…フットボールか。ボールがいるね。…ゴメンね、ボールが無いから今日は出来ないな~」
「あ、そっか!ボールがいるんだった。ミケさん、ゴメンなさい」
クロはブチやミケに会える事に舞い上がっていて、ボールなどの小道具を持って来るのを忘れていました。
「じゃあ、今日もカカシにすれば」
「そうだね、ニセイ。フットボールは今度にして今日はカカシをやろうよ、クロちゃん」
「ミケさん、サムちゃんやニセイちゃんが言ってるカカシでいいですか?いつも公園でやってるので、弟達もすぐ出来ますから。お願いします」
「うん、大丈夫だよ。じゃあ、今日はカカシね。準備しようか?」
「「「はい」」」
ニセイの提案で今日はカカシをやる事になりました。いつも公園で遊んでいるのでちびっ子達もミケの号令でカカシで使う小石を探しに行きました。その間にミケが地面にカカシを描いていきました。
ちびっ子達が小石を探して来ると、順番を決める為にジャンケンをさせました。ミケも小石を探して来て、みんなに準備が出来たか聞きました。
「さあ、みんな準備は出来たかな?」
「「「はい」」」
「順番も決めたよね」
「「「はい」」」
「じゃあ、始めよう!」
ミケの『始めよう』の声でジャンケンで決めた順番でカカシを始めました。最初はチロで次はチビ、その次はチャシロ、その次に次はニセイ、ニセイの次はサム、最後がミケの順番で遊びました。
ブチはアゴ母さんと話をしていて遊びには参加出来ませんでした。
***************************************************
ミケがサムやニセイやクロ達とカカシで遊んでいる時にブチはアゴ母さんとニセイについて話をしていました。そこへハナとチィがミケとの挨拶の後に合流しました。
「アゴさん、ブチちゃんとの話は終わった?」
「ハナさん、ゴメンなさい。まだ少しかかりそうなの」
「まあアゴさん、大丈夫よ。ねぇハナさん」
「そうよ、アゴさん」
アゴ母さんがハナとチィに話が長引いている事を謝ると、ハナもチィも大丈夫だと言いました。それにアゴ母さんは安堵しました。こんなに長引く話なのも珍しいのでハナもチィもなんの話なのか気になります。ハナが何を話していたのか聞きました。
「アゴさん、何か難しい話になったの?」
「いえ、ちょっとニセイの事で気がついた事が無かったか聞いてただけよ」
「ニセイちゃんがどうかしたの?」
「それが、ちょっと反抗期みたいで」
「「反抗期?」」
「うん。反抗期みたいなんだ、ハナおばさん」
ハナもチィもにわかには信じられませんでした。確かにニセイは少し大人っぽく、ちょっと反抗的な事を言ったりしてましたが、まだ子どもっぽい事も色々やらかしていたからです。
「う~ん、ちょっと反抗期とも違う様な気もするけど、上手いこと言えないなあ」
「まあ、まだブチに対してのみだものね、ブチ」
「そうなんだよね。アゴ母さん、もう少し様子をみようよ」
「そうね。…そうしましょう。申し訳ないけど、ハナさんもチィさんも、ニセイの事を見守って貰えるかしら?」
「まあアゴさん。水臭いじゃない、ねぇチィさん」
「そうですよ、アゴさん」
「ありがとう、ハナさん、チィさん。よろしくお願いします」
アゴ母さんはハナとチィがニセイの事を見守ってくれると聞いてブチと一緒によかったと思いました。これで、ニセイの行動を監視というか観察出来ると思いました。
「ミケ兄ちゃん、あのね、クロちゃん達がミケ兄ちゃんとこに遊びたいって言う言ってたから、呼びに行こうと思ってたんだ」
「そうだったんだね。じゃあ、何をしようか?」
ミケがサム達の所に行くとサムが今呼びに行こうとしてたと嬉しいことを言ってくれます。サムやニセイやチビだけでなく、さっき挨拶をしたチィの子どものクロ達も一緒ニセイ遊びたいと言ってくれていたと聞いて、顔がにやけて来ました。よくみるとクロ達がモジモジとしています。ミケはクロに遊びたい事を聞いてみる事にしました。
「ええと、クロちゃん?…でいいにかなあ。君は何がしたいの?」
「あ、こんにちは。クロです。オレ達兄弟はフットボールがしたいです」
「…フットボールか。ボールがいるね。…ゴメンね、ボールが無いから今日は出来ないな~」
「あ、そっか!ボールがいるんだった。ミケさん、ゴメンなさい」
クロはブチやミケに会える事に舞い上がっていて、ボールなどの小道具を持って来るのを忘れていました。
「じゃあ、今日もカカシにすれば」
「そうだね、ニセイ。フットボールは今度にして今日はカカシをやろうよ、クロちゃん」
「ミケさん、サムちゃんやニセイちゃんが言ってるカカシでいいですか?いつも公園でやってるので、弟達もすぐ出来ますから。お願いします」
「うん、大丈夫だよ。じゃあ、今日はカカシね。準備しようか?」
「「「はい」」」
ニセイの提案で今日はカカシをやる事になりました。いつも公園で遊んでいるのでちびっ子達もミケの号令でカカシで使う小石を探しに行きました。その間にミケが地面にカカシを描いていきました。
ちびっ子達が小石を探して来ると、順番を決める為にジャンケンをさせました。ミケも小石を探して来て、みんなに準備が出来たか聞きました。
「さあ、みんな準備は出来たかな?」
「「「はい」」」
「順番も決めたよね」
「「「はい」」」
「じゃあ、始めよう!」
ミケの『始めよう』の声でジャンケンで決めた順番でカカシを始めました。最初はチロで次はチビ、その次はチャシロ、その次に次はニセイ、ニセイの次はサム、最後がミケの順番で遊びました。
ブチはアゴ母さんと話をしていて遊びには参加出来ませんでした。
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ミケがサムやニセイやクロ達とカカシで遊んでいる時にブチはアゴ母さんとニセイについて話をしていました。そこへハナとチィがミケとの挨拶の後に合流しました。
「アゴさん、ブチちゃんとの話は終わった?」
「ハナさん、ゴメンなさい。まだ少しかかりそうなの」
「まあアゴさん、大丈夫よ。ねぇハナさん」
「そうよ、アゴさん」
アゴ母さんがハナとチィに話が長引いている事を謝ると、ハナもチィも大丈夫だと言いました。それにアゴ母さんは安堵しました。こんなに長引く話なのも珍しいのでハナもチィもなんの話なのか気になります。ハナが何を話していたのか聞きました。
「アゴさん、何か難しい話になったの?」
「いえ、ちょっとニセイの事で気がついた事が無かったか聞いてただけよ」
「ニセイちゃんがどうかしたの?」
「それが、ちょっと反抗期みたいで」
「「反抗期?」」
「うん。反抗期みたいなんだ、ハナおばさん」
ハナもチィもにわかには信じられませんでした。確かにニセイは少し大人っぽく、ちょっと反抗的な事を言ったりしてましたが、まだ子どもっぽい事も色々やらかしていたからです。
「う~ん、ちょっと反抗期とも違う様な気もするけど、上手いこと言えないなあ」
「まあ、まだブチに対してのみだものね、ブチ」
「そうなんだよね。アゴ母さん、もう少し様子をみようよ」
「そうね。…そうしましょう。申し訳ないけど、ハナさんもチィさんも、ニセイの事を見守って貰えるかしら?」
「まあアゴさん。水臭いじゃない、ねぇチィさん」
「そうですよ、アゴさん」
「ありがとう、ハナさん、チィさん。よろしくお願いします」
アゴ母さんはハナとチィがニセイの事を見守ってくれると聞いてブチと一緒によかったと思いました。これで、ニセイの行動を監視というか観察出来ると思いました。
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