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〈本編〉
アゴ母さんとハナさん
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ブチとミケの元へ行った時のアゴ母さんとハナさんは子ども達が一緒に遊ぶところを見ながら最近の子ども達の話をしていました。
「ハナさん、今日はありがとう」
「いいえ、こちらこそありがとう。いつもアゴさんにはお世話になって…」
「でもミケちゃんも立派になって良かったわね」
「これもアゴさんのおかげよ。あの育児でノイローゼになった時、アゴさんが手を差し伸べてくれなかったら、今こうしてられなかったわ」
「あの頃はハナさんは初めての出産だったもの、仕方ないわよ。お互い様よ」
ハナはミケを出産した頃の事を思い出していました。
ちょうど、ハナが出産する頃にアゴ母さんが無事出産していました。初めての出産でイライラしたり、急に心配になったりしていたので、ハナは先輩妊婦のアゴ母さんに色々と出産について相談していました。
一緒に出産する場所を探したり、子育ての事もいろいろと意見を出したりして、出産に挑もうとしていた時にハナの旦那が出産までには帰ってくると言って人の国へ行ってしまったのです。もう時期出産だというのに旦那は帰って来ず、ハナは心身喪失状態になってしまいました。
アゴ母さんがハナの状態を心配して、ママ友にハナの旦那の事を調べてもらったのです。そしてどうして帰って来られないのか、その理由をハナに教えました。理由を聞いてハナは心身喪失状態から持ち直し、無事ミケをば出産する事が出来ました。
「あの時ほどアゴ母さん達ママ友の信頼関係に助けられた事はないわ」
「あの後、ハナさんも同志になったじゃない。出産は命がけだもの助け合わなければ大変よ」
「まぁねぇ。此ればかりは旦那には無理だし仕方ないわ」
「でも約束を破るのはどうかと思うわねぇ」
「そうなのよ!その理由が人に捕まったっていう情けない理由なんだもの!!アゴさん達に合わせる顔がなかったわ」
ハナはあの頃の旦那の事を思い出してフツフツと怒り💢が沸いてきました。
アゴ母さんが「まぁまぁ」と宥めます。
「本当に情けない。あとはミケが小さい頃のあの誘拐もどき、あの時はアゴさん達が迅速に動いてくれて良かったわ。もうあに人に期待する事は諦めたわ」
「あの事件で人望が無くなっちゃったものね、あの人」
「そうよ!ミケにも肩身の狭い思いをさせて!もぅもぅ怒れてくる!!」
「でも今はちゃんとやってるんだから許してあげなさいよ。それにブチやミケちゃんもこっちで面倒みて貰えるんだし…」
『そうね、今はちゃんとやってるんだから許すわ。ミケも懐いてるしね」
「そうよ」
アゴ母さんとハナは色々あった事を思い出して愚痴を言いながら子ども達が遊んでいるのを見守っていました。
「ハナさん、今日はありがとう」
「いいえ、こちらこそありがとう。いつもアゴさんにはお世話になって…」
「でもミケちゃんも立派になって良かったわね」
「これもアゴさんのおかげよ。あの育児でノイローゼになった時、アゴさんが手を差し伸べてくれなかったら、今こうしてられなかったわ」
「あの頃はハナさんは初めての出産だったもの、仕方ないわよ。お互い様よ」
ハナはミケを出産した頃の事を思い出していました。
ちょうど、ハナが出産する頃にアゴ母さんが無事出産していました。初めての出産でイライラしたり、急に心配になったりしていたので、ハナは先輩妊婦のアゴ母さんに色々と出産について相談していました。
一緒に出産する場所を探したり、子育ての事もいろいろと意見を出したりして、出産に挑もうとしていた時にハナの旦那が出産までには帰ってくると言って人の国へ行ってしまったのです。もう時期出産だというのに旦那は帰って来ず、ハナは心身喪失状態になってしまいました。
アゴ母さんがハナの状態を心配して、ママ友にハナの旦那の事を調べてもらったのです。そしてどうして帰って来られないのか、その理由をハナに教えました。理由を聞いてハナは心身喪失状態から持ち直し、無事ミケをば出産する事が出来ました。
「あの時ほどアゴ母さん達ママ友の信頼関係に助けられた事はないわ」
「あの後、ハナさんも同志になったじゃない。出産は命がけだもの助け合わなければ大変よ」
「まぁねぇ。此ればかりは旦那には無理だし仕方ないわ」
「でも約束を破るのはどうかと思うわねぇ」
「そうなのよ!その理由が人に捕まったっていう情けない理由なんだもの!!アゴさん達に合わせる顔がなかったわ」
ハナはあの頃の旦那の事を思い出してフツフツと怒り💢が沸いてきました。
アゴ母さんが「まぁまぁ」と宥めます。
「本当に情けない。あとはミケが小さい頃のあの誘拐もどき、あの時はアゴさん達が迅速に動いてくれて良かったわ。もうあに人に期待する事は諦めたわ」
「あの事件で人望が無くなっちゃったものね、あの人」
「そうよ!ミケにも肩身の狭い思いをさせて!もぅもぅ怒れてくる!!」
「でも今はちゃんとやってるんだから許してあげなさいよ。それにブチやミケちゃんもこっちで面倒みて貰えるんだし…」
『そうね、今はちゃんとやってるんだから許すわ。ミケも懐いてるしね」
「そうよ」
アゴ母さんとハナは色々あった事を思い出して愚痴を言いながら子ども達が遊んでいるのを見守っていました。
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★第14回ファンタジー小説大賞にエントリーしました。宜しくお願い致します。★
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