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〈本編〉
ミケの両親3
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ゴンとハナさんは迷惑を掛けたママ友達と仕事仲間に謝りました。
取り敢えず、色々と勘違いが重なり大事になった様です。
「ゴン、何でミケを渡せって言ったんだい。ただ単に会わせてくれて言えばいいだろに」
「それがその~、言い間違えてしまって‥‥‥」
「は~あ、ハナさんこれってこんな奴だったっけ?」
「え~っと、アゴさん。そういえばよく言い間違いをしてた様な‥‥‥」
「はあ、取り敢えず言い間違いって事でいいんだね。ゴン」
「そうです」
アゴ母さんはママ友達に「今日はありがとう。また何かあったらよろしくお願いね。このまま解散って事で」と言って帰って貰いました。また、ゴンの仕事仲間にも「今日はお疲れ様。申し訳ないけど、帰ってもらえるかな。長にも連絡したから大事になってるけど、こちらから長には話をして置くから」と言って帰って貰いました。
「本当に長にはどう話したもんかね」
アゴ母さんは頭を悩ませます。そんなアゴ母さんをみて、ゴンは居たたまれないと体を小さくしています。
『アゴさん,取り敢えずこの人と一緒に長に話をしに行ってきます」
「そうだね。じゃあ、2人で大丈夫?」
「はい。アゴさんはブチちゃん達の方へ。申し訳ありませんがミケもお願いできますか?」
「分かった。長に話終わったらミケちゃんを迎えにきて」
「はい。余り遅くならないと思いますのでよろしくお願いします」
アゴ母さんはハナさんとゴンの2人を見送り、自分の家に帰りました。
『ブチ、ただいま」
「アゴ母さん、お帰りなさい」
「アゴおばさん、お帰りなさい。あれ、母さんは?」
ミケはハナさんが居ないので、不安になったようです。
「ああ、長のところに報告に行ってるの。心配しなくて大丈夫だからね」
「え、長に話すような事ってあったかな?」
「ええと、今日おばさんと一緒に出掛けたでしょ。その事で長に話をしないといけない事があって、ハナさんに頼んだの。もうじき帰ってくるから、ミケちゃん、もう少し待ってもらえる?」
「そうなの?うん、待ってる」
ミケは素直にアゴ母さんの言う事を信じてお母さんを待つのでした。
『さあ、サム達はお利口さんにしていたかな?」とアゴ母さんはブチに聞きます。
「すっごくお利口さんだったよ。ねえ、ミケ」
「そうだよ、お利口さんだったよ。アゴおばさん」
「まあブチとミケちゃん、2人のことを信じるわ」
「「本当だよ」」
ブチとミケは本当の事なのにとアゴ母さんに言い続けました。その声に合わせるようにサムとニセイが『そうだよ』と言うように「「ミイミイミイ」」と鳴きました。サムとニセイの鳴き方にアゴ母さんもブチもミケも楽しくなって笑ってしまいました。
取り敢えず、色々と勘違いが重なり大事になった様です。
「ゴン、何でミケを渡せって言ったんだい。ただ単に会わせてくれて言えばいいだろに」
「それがその~、言い間違えてしまって‥‥‥」
「は~あ、ハナさんこれってこんな奴だったっけ?」
「え~っと、アゴさん。そういえばよく言い間違いをしてた様な‥‥‥」
「はあ、取り敢えず言い間違いって事でいいんだね。ゴン」
「そうです」
アゴ母さんはママ友達に「今日はありがとう。また何かあったらよろしくお願いね。このまま解散って事で」と言って帰って貰いました。また、ゴンの仕事仲間にも「今日はお疲れ様。申し訳ないけど、帰ってもらえるかな。長にも連絡したから大事になってるけど、こちらから長には話をして置くから」と言って帰って貰いました。
「本当に長にはどう話したもんかね」
アゴ母さんは頭を悩ませます。そんなアゴ母さんをみて、ゴンは居たたまれないと体を小さくしています。
『アゴさん,取り敢えずこの人と一緒に長に話をしに行ってきます」
「そうだね。じゃあ、2人で大丈夫?」
「はい。アゴさんはブチちゃん達の方へ。申し訳ありませんがミケもお願いできますか?」
「分かった。長に話終わったらミケちゃんを迎えにきて」
「はい。余り遅くならないと思いますのでよろしくお願いします」
アゴ母さんはハナさんとゴンの2人を見送り、自分の家に帰りました。
『ブチ、ただいま」
「アゴ母さん、お帰りなさい」
「アゴおばさん、お帰りなさい。あれ、母さんは?」
ミケはハナさんが居ないので、不安になったようです。
「ああ、長のところに報告に行ってるの。心配しなくて大丈夫だからね」
「え、長に話すような事ってあったかな?」
「ええと、今日おばさんと一緒に出掛けたでしょ。その事で長に話をしないといけない事があって、ハナさんに頼んだの。もうじき帰ってくるから、ミケちゃん、もう少し待ってもらえる?」
「そうなの?うん、待ってる」
ミケは素直にアゴ母さんの言う事を信じてお母さんを待つのでした。
『さあ、サム達はお利口さんにしていたかな?」とアゴ母さんはブチに聞きます。
「すっごくお利口さんだったよ。ねえ、ミケ」
「そうだよ、お利口さんだったよ。アゴおばさん」
「まあブチとミケちゃん、2人のことを信じるわ」
「「本当だよ」」
ブチとミケは本当の事なのにとアゴ母さんに言い続けました。その声に合わせるようにサムとニセイが『そうだよ』と言うように「「ミイミイミイ」」と鳴きました。サムとニセイの鳴き方にアゴ母さんもブチもミケも楽しくなって笑ってしまいました。
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