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〈本編〉
ミケの両親2
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ミケの父親が家に来る事になり、にわかにミケとブチの周りもギスギスした様子になりました。でもブチとミケ、サムとニセイの子ども達には知らされていません。また子ども達、特にミケに会わせる訳にはいかない為、極秘にしていました。
「ブチ、おはよう。今日は母さん、用事があって出掛けるからサム達と留守番してね」
アゴ母さんはブチに言います。それにブチは「アゴ母さん、おはよう。いいよ!」と元気よく返事をします。
「ミケちゃんのお母さんも一緒だからミケちゃんとよ」
「そうなの。お昼までには帰って来る?」
「お昼までには帰って来るわ。ミケちゃんとケンカしないのよ」
「わかってるてば!」
「じゃあ、朝ごはんにしましょう」
「は~い。いただきます」
アゴ母さんはブチに今日の予定を話しながら朝食を食べました。食べ終わる頃にミケとハナ母さんが訪ねて来ました。
「アゴさん、ブチちゃんおはようございます」
「アゴおばさん、おはようございます。ブチおはよう」
「おはようございます。ハナさん、ミケちゃん」
「ハナおばさん、おはようございます。ミケ、おはよう」
「ブチちゃん、今日はミケをよろしくね」
「ハナおばさん、俺の方がよろしくして貰ってるよ!アゴ母さんも今日は一緒に出掛けるんでしょ?ウチの弟たちの面倒みて貰ってるんだし。すっごく助かってるんだ。弟たちもミケの事は大好きだし!」
「まあ、そうなの?うちは兄弟がいないからミケも可愛いのかもね」
「そうなんだよ!サムとニセイは可愛いんだよ!俺のこともブチと同じ様に慕ってくれるんだ」
アゴ母さんとハナさんはブチとミケの言葉にニコニコと笑っていました。その時、サムとニセイが目を覚まし「「ミイミイ」」と泣きはじめました。
「じゃあ、ブチ、サムとニセイはご飯は済んでるから。行って来るわね」
「うん。アゴ母さん、ハナおばさん、行ってらっしゃい」
「ミケ、母さん行って来るわね。サムちゃん達の面倒をしっかりみるのよ」
「うん。母さん、アゴおばさん、行ってらっしゃい」
アゴ母さんとハナさんは子ども達に「「行ってきます」」と言って出掛けました。途中、ママ友のお母さん達と合流してハナさんの家に向かいました。まだゴンは来ていませんでした。早速、ゴン包囲網を完成させるべく行動を開始しました。玄関先にはアゴ母さんとハナさんが。家の中に数名のお母さん達、家の陰になり隠れられる場所に残りのお母さん達が配置につきました。
準備が終わりしばらくすると、ミケの父親のゴンが数名の仲間を連れてやって来ました。
「おい、ハナ。ミケはどうした…。と、アゴなんでお前が居るんだよ??」
「あんた、ミケは渡さないわ」
「そうだ、ゴン。ミケちゃんはお前には渡さないよ」
「ふん、お前らそんな事言って後悔するなよ!!!」
ゴンはアゴ母さんとハナさんを威嚇します。でもアゴ母さんとハナさんはそんな事では怯みません。反対に2人はゴン達を威嚇します。
「ふーん。一丁前のこと言える様になったんだね~。あの泣き虫で鼻垂れだったゴンが!」とアゴ母さんはゴンの一番言われたくない傷口に塩を塗りまくります。
「う、う、うるさい!!!!!! おい、あの2人を痛い目に遭わせてしまえ!!」
「おい、ゴン。いいのかよ」
「構わねえ!」
ゴンの仲間は仕方ないと、アゴ母さんとハナさんに「悪いね」と言いながら近づいて行きました。その時、ゴンが「助けてくれ~~」と情けない声を上げました。そうです、家の陰に潜んでいたママ友のお母さん達がゴンを数人で歯がいじめにして、ゴンの仲間達を取り囲んでいました。これにはゴンの仲間達も驚いています。
「いつ取り囲まれたんだ」
「おいゴン。どういうことだ?話が違うじゃないか!!」
アゴ母さん達、ママ友連合数十人はゴンの仲間に話しかけます。
「ねえ、あんた達、ゴンに何を頼まれたんだい」
「俺たちは、ゴンの仕事仲間で子どもと奥さんに会いに行くのについて来てくれって言われて来たんだ」
「それで奥さんが子どもに会わせないと言ったら、ちょっと強く言ってくれたらいいからと言われたんだ」
アゴ母さん達、ママ友連合はゴンに軽蔑の眼差しを向けます。ハナさんに言っていた事と全く違う事を仲間に話していた為です。アゴ母さんとハナさんは呆れていました。ならなんであんな事を1週間前に言ったのか。
「ちょっとあんた、あたしとミケに会いに来ただけなの?」
「ちょっとゴン。あんた言い方ってもんがあるだろう。ミケちゃんを拐って行く様な事を言ってたんじゃないか」
「そうよ、アゴさんの言う通りよ。ミケを渡せて言ってたじゃない」
「いやあ~~俺、前科があるから、素直に言えなかったんだ…‥…(>人<;)」
「「「「人騒がせな!反省しでよね!」」」」ママ友連合と仕事仲間の声が重なりました。
「ブチ、おはよう。今日は母さん、用事があって出掛けるからサム達と留守番してね」
アゴ母さんはブチに言います。それにブチは「アゴ母さん、おはよう。いいよ!」と元気よく返事をします。
「ミケちゃんのお母さんも一緒だからミケちゃんとよ」
「そうなの。お昼までには帰って来る?」
「お昼までには帰って来るわ。ミケちゃんとケンカしないのよ」
「わかってるてば!」
「じゃあ、朝ごはんにしましょう」
「は~い。いただきます」
アゴ母さんはブチに今日の予定を話しながら朝食を食べました。食べ終わる頃にミケとハナ母さんが訪ねて来ました。
「アゴさん、ブチちゃんおはようございます」
「アゴおばさん、おはようございます。ブチおはよう」
「おはようございます。ハナさん、ミケちゃん」
「ハナおばさん、おはようございます。ミケ、おはよう」
「ブチちゃん、今日はミケをよろしくね」
「ハナおばさん、俺の方がよろしくして貰ってるよ!アゴ母さんも今日は一緒に出掛けるんでしょ?ウチの弟たちの面倒みて貰ってるんだし。すっごく助かってるんだ。弟たちもミケの事は大好きだし!」
「まあ、そうなの?うちは兄弟がいないからミケも可愛いのかもね」
「そうなんだよ!サムとニセイは可愛いんだよ!俺のこともブチと同じ様に慕ってくれるんだ」
アゴ母さんとハナさんはブチとミケの言葉にニコニコと笑っていました。その時、サムとニセイが目を覚まし「「ミイミイ」」と泣きはじめました。
「じゃあ、ブチ、サムとニセイはご飯は済んでるから。行って来るわね」
「うん。アゴ母さん、ハナおばさん、行ってらっしゃい」
「ミケ、母さん行って来るわね。サムちゃん達の面倒をしっかりみるのよ」
「うん。母さん、アゴおばさん、行ってらっしゃい」
アゴ母さんとハナさんは子ども達に「「行ってきます」」と言って出掛けました。途中、ママ友のお母さん達と合流してハナさんの家に向かいました。まだゴンは来ていませんでした。早速、ゴン包囲網を完成させるべく行動を開始しました。玄関先にはアゴ母さんとハナさんが。家の中に数名のお母さん達、家の陰になり隠れられる場所に残りのお母さん達が配置につきました。
準備が終わりしばらくすると、ミケの父親のゴンが数名の仲間を連れてやって来ました。
「おい、ハナ。ミケはどうした…。と、アゴなんでお前が居るんだよ??」
「あんた、ミケは渡さないわ」
「そうだ、ゴン。ミケちゃんはお前には渡さないよ」
「ふん、お前らそんな事言って後悔するなよ!!!」
ゴンはアゴ母さんとハナさんを威嚇します。でもアゴ母さんとハナさんはそんな事では怯みません。反対に2人はゴン達を威嚇します。
「ふーん。一丁前のこと言える様になったんだね~。あの泣き虫で鼻垂れだったゴンが!」とアゴ母さんはゴンの一番言われたくない傷口に塩を塗りまくります。
「う、う、うるさい!!!!!! おい、あの2人を痛い目に遭わせてしまえ!!」
「おい、ゴン。いいのかよ」
「構わねえ!」
ゴンの仲間は仕方ないと、アゴ母さんとハナさんに「悪いね」と言いながら近づいて行きました。その時、ゴンが「助けてくれ~~」と情けない声を上げました。そうです、家の陰に潜んでいたママ友のお母さん達がゴンを数人で歯がいじめにして、ゴンの仲間達を取り囲んでいました。これにはゴンの仲間達も驚いています。
「いつ取り囲まれたんだ」
「おいゴン。どういうことだ?話が違うじゃないか!!」
アゴ母さん達、ママ友連合数十人はゴンの仲間に話しかけます。
「ねえ、あんた達、ゴンに何を頼まれたんだい」
「俺たちは、ゴンの仕事仲間で子どもと奥さんに会いに行くのについて来てくれって言われて来たんだ」
「それで奥さんが子どもに会わせないと言ったら、ちょっと強く言ってくれたらいいからと言われたんだ」
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「ちょっとあんた、あたしとミケに会いに来ただけなの?」
「ちょっとゴン。あんた言い方ってもんがあるだろう。ミケちゃんを拐って行く様な事を言ってたんじゃないか」
「そうよ、アゴさんの言う通りよ。ミケを渡せて言ってたじゃない」
「いやあ~~俺、前科があるから、素直に言えなかったんだ…‥…(>人<;)」
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