黒猫クロとトラ柄のシマ

榊咲

文字の大きさ
上 下
4 / 6

4

しおりを挟む
 ある日、シマとクロが畑で遊んでいると、またキジトラのサムがおばさんに連れられて畑に来ました。サムはイヤイヤきているのが丸わかりで、足を踏ん張って「行きたくない!!」と態度で示していました。

 前の様に威嚇されて、シマが怯えたら可哀想だとクロは思い、サムが畑に来る前に挨拶をしに行きました。

 ネコの挨拶は、お尻のニオイを互いに嗅ぐことです。クロは素早くサムのお尻のニオイを嗅ぎに行きました。でもやっぱりニオイを嗅ぐ前に威嚇されてネコパンチまでされてしまいました。

 それを見たおばさんがあわてて、「これサム!!ダメじゃんか!!…クロちゃん、ゴメンね。また遊んでね」と言ってサムを連れて帰って行きました。

 クロは今日はシマが怯えたかな?と思ってシマの方を見ると、シマは物陰からこちらをジッと見ていました。

 クロはそれを見てホッとして、シマのところにかけよって行きました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】うらめし村のまりも

朝日みらい
児童書・童話
『うらめし村』の女の子まりもは、心がやさしい子です。けれども、外見は怖いので、本当の自分との違いになやんでいました。そんなまりもは、偶然、道に迷った男の子に出会って…。ほのぼのストーリーです。

【完結】さくら色のねずみ

榊咲
児童書・童話
森の奥にさくらの木がたくさん生い茂る森があります。 その森にはさくら色をしたねずみの一族が住んでいました。 さくら色のねずみ達の主食は桜の木の花や生い茂る葉。 そのせいか、さくら色のねずみは一族全員が桜の花と同じ色をしていました。 その桜の木が生い茂る森のに灰色のねずみが一人、迷い込んできました。 ※30話で完結

守護霊のお仕事なんて出来ません!

柚月しずく
児童書・童話
事故に遭ってしまった未蘭が目が覚めると……そこは死後の世界だった。 死後の世界には「死亡予定者リスト」が存在するらしい。未蘭はリストに名前がなく「不法侵入者」と責められてしまう。 そんな未蘭を救ってくれたのは、白いスーツを着た少年。柊だった。 助けてもらいホッとしていた未蘭だったが、ある選択を迫られる。 ・守護霊代行の仕事を手伝うか。 ・死亡手続きを進められるか。 究極の選択を迫られた未蘭。 守護霊代行の仕事を引き受けることに。 人には視えない存在「守護霊代行」の任務を、なんとかこなしていたが……。 「視えないはずなのに、どうして私のことがわかるの?」 話しかけてくる男の子が現れて――⁉︎ ちょっと不思議で、信じられないような。だけど心温まるお話。

ドラゴンの愛

かわの みくた
児童書・童話
一話完結の短編集です。 おやすみなさいのその前に、一話ずつ読んで夢の中。目を閉じて、幸せな続きを空想しましょ。 たとえ種族は違っても、大切に思う気持ちは変わらない。そんなドラゴンたちの愛や恋の物語です。

マサオの三輪車

よん
児童書・童話
Angel meets Boy. ゾゾとマサオと……もう一人の物語。

カレーライス

こぐまじゅんこ
児童書・童話
じゃがいもくんと、にんじんさん、たまねぎくんとおにくくんが おなべにとびこんだよ。

盲目魔女さんに拾われた双子姉妹は恩返しをするそうです。

桐山一茶
児童書・童話
雨が降り注ぐ夜の山に、捨てられてしまった双子の姉妹が居ました。 山の中には恐ろしい魔物が出るので、幼い少女の力では山の中で生きていく事なんか出来ません。 そんな中、双子姉妹の目の前に全身黒ずくめの女の人が現れました。 するとその人は優しい声で言いました。 「私は目が見えません。だから手を繋ぎましょう」 その言葉をきっかけに、3人は仲良く暮らし始めたそうなのですが――。 (この作品はほぼ毎日更新です)

ねじ巻き九六九(クロック)

健野屋文乃(たけのやふみの)
児童書・童話
野良だった黒猫は、この街でしあわせを掴んだらしい。

処理中です...