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【ミミの章】
新しい家に引っ越しよ〜 ①
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ついに、待ちに待った、、新しい家に引っ越す事になったわ、嬉しい~!お別れは前に済ませたし、早く行きましょうよ、っとさよちゃんを急かすんだけど、なかなか行かないのよ、もう~!
さよちゃんの方がゴンや小トラとの別れが辛いみたい。なんでよ~っとわたしは思っちゃったわ。だってね~、さよちゃんは帰って来ようと思えば帰って来られるのよ、長々とお別れするほどじゃぁないと思うのよ。そうよね!
でも、お父さんと話してるのを聞いてたら、理由がわかったの。さよちゃんは小姑だから、一度家を出ると帰り辛くなるんだって言ってたの。わたしからしたら、どうしてっと思う事だったのよね。あの家はお兄さんが家主になるから、帰るにも、お兄さんの許可がいるんだって。兄妹なのに面倒くさい事言ってるわ、いいじゃない、連絡しなくたってね。
そうそう、わたしは新しい家に引っ越しても、しばらくは,お父さんと一緒に元の家に行く事になったのよ~~!!最悪だわ。もう、いらない気遣いをしないで~って思ったのよ。お父さんが気を利かせて、『新しい家に慣れるまで連れて行く』って言われた時のわたしの絶望がわかる!だってね、もう帰らないと思ったから、お別れの挨拶をしたのに出戻るのよ、ゴンに『や~い、出戻り!』って絶対言われるわ!それより、小トラよ。
あの子は絶対にわたしの匂いを嗅ぎつけて、目の前に来るわ。どうしようかしら?もうわたしが前の家に連れて行かれるのは、決定事項だし、逃げるにしても新しいトコだから、逃げ場所がわからないわ。下手に逃げれば迷子になってしまうし……。
そうだ、小トラが来れない様なトコに逃げ込めばいいのよ。そうよ、そうよ、これでいいのよ。わたしったら、なんて頭が良いのかしら。自画自賛してしまいわ!!ハァ、やっと落ち着けるわね。まあ、2、3日の我慢よ、わたし。新しい家に慣れたら、お父さんに捕まる前に逃げればいいものね!
そうそう、引っ越ししてきたら、お隣のおばさんが来たから挨拶したわ。「ニャアン、ニャアン(こんにちは!)ってね。そしたら、おばさんも「まあ、可愛い子ね!お名前は?」って聞いてきたの。だからすかさず、「ニャニャ(ミミよ)」って言ったの。まあ、さよちゃんも「アメショウのミミって言います。よろしくお願いします」って言ってわたしを紹介してたの。うふふふ、わたしの美しさに、おばさんは見惚れてたわね。良い気持ち!!
それから、さよちゃんと外で日向ぼっこしてたら、ハウスでお花を作ってる人が通り掛かった時にも、さよちゃんはわたしの紹介をしてくれたの。「これからここに住みますので、よろしくお願いします。この子は私の飼い猫でアメショウのミミです。またハウスの方に行くかも、知れないので、お願いします」ってね。
そしたら、その人も「また綺麗な猫だねぇ。血統書付きだね」って、わたしを褒めてくれたの。それにわたしの美しさに釘付けだったし、わたしの価値をわかってくれてたのよ~。もう最高よ!
さよちゃんの方がゴンや小トラとの別れが辛いみたい。なんでよ~っとわたしは思っちゃったわ。だってね~、さよちゃんは帰って来ようと思えば帰って来られるのよ、長々とお別れするほどじゃぁないと思うのよ。そうよね!
でも、お父さんと話してるのを聞いてたら、理由がわかったの。さよちゃんは小姑だから、一度家を出ると帰り辛くなるんだって言ってたの。わたしからしたら、どうしてっと思う事だったのよね。あの家はお兄さんが家主になるから、帰るにも、お兄さんの許可がいるんだって。兄妹なのに面倒くさい事言ってるわ、いいじゃない、連絡しなくたってね。
そうそう、わたしは新しい家に引っ越しても、しばらくは,お父さんと一緒に元の家に行く事になったのよ~~!!最悪だわ。もう、いらない気遣いをしないで~って思ったのよ。お父さんが気を利かせて、『新しい家に慣れるまで連れて行く』って言われた時のわたしの絶望がわかる!だってね、もう帰らないと思ったから、お別れの挨拶をしたのに出戻るのよ、ゴンに『や~い、出戻り!』って絶対言われるわ!それより、小トラよ。
あの子は絶対にわたしの匂いを嗅ぎつけて、目の前に来るわ。どうしようかしら?もうわたしが前の家に連れて行かれるのは、決定事項だし、逃げるにしても新しいトコだから、逃げ場所がわからないわ。下手に逃げれば迷子になってしまうし……。
そうだ、小トラが来れない様なトコに逃げ込めばいいのよ。そうよ、そうよ、これでいいのよ。わたしったら、なんて頭が良いのかしら。自画自賛してしまいわ!!ハァ、やっと落ち着けるわね。まあ、2、3日の我慢よ、わたし。新しい家に慣れたら、お父さんに捕まる前に逃げればいいものね!
そうそう、引っ越ししてきたら、お隣のおばさんが来たから挨拶したわ。「ニャアン、ニャアン(こんにちは!)ってね。そしたら、おばさんも「まあ、可愛い子ね!お名前は?」って聞いてきたの。だからすかさず、「ニャニャ(ミミよ)」って言ったの。まあ、さよちゃんも「アメショウのミミって言います。よろしくお願いします」って言ってわたしを紹介してたの。うふふふ、わたしの美しさに、おばさんは見惚れてたわね。良い気持ち!!
それから、さよちゃんと外で日向ぼっこしてたら、ハウスでお花を作ってる人が通り掛かった時にも、さよちゃんはわたしの紹介をしてくれたの。「これからここに住みますので、よろしくお願いします。この子は私の飼い猫でアメショウのミミです。またハウスの方に行くかも、知れないので、お願いします」ってね。
そしたら、その人も「また綺麗な猫だねぇ。血統書付きだね」って、わたしを褒めてくれたの。それにわたしの美しさに釘付けだったし、わたしの価値をわかってくれてたのよ~。もう最高よ!
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