【完結】さくら色のねずみ

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　さくら色のねずみの一族が暮らす森からずっと奥にある桜の木は、逃げてきたさくら色のねずみと灰色のねずみを歓迎していました。

　遥か昔に自身の木の根元で、命を絶った１組のねずみ達に似ていたからです。

　その時はさくら色のねずみが男性で灰色のねずみが女性でした。

　その１組のねずみには子どもがいました。

　桜の木はねずみの親子を哀れに想い、子ども達に加護を与えました。

　そして命を絶った親のねずみには、生まれ変わり、また出会う事が出来る様に神に頼みました。

　桜の木の願いは叶えられ、また最初の桜の木のの元まで生まれ変わったねずみ達は来てくれました。