おばあちゃんと猫のチィ

榊咲

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 ある家におばあちゃんとおばあちゃんがとても可愛がっている猫がいます。その猫は『チィ』と言います。

 一人と一匹はいつも一緒に行動しています。

 おばあちゃんが畑に行けば、チィも跡を追いかけて畑まで行きます。

 また、おばあちゃんがお友達のところに遊びに行けば、一緒に付いて行きます。

 おばあちゃんはそんなチィが可愛くて可愛くて仕方がありません。

 孫も可愛いと思っていたおばあちゃんですが、孫はすでに大人になってしまって、手を離れています。

 それもあって猫のチィを保護してやらないととますます、可愛がりました。

「さぁ、チィ。ご飯だよ。ゆっくりお食べ」とご飯のねこまんまを準備してやるほどです。

 そんな風に接していると、おばあちゃんは戦争中に亡くした子どもでは無いかと錯覚を起こしてしまう様になりました。
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