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83. 乙女ゲーム
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「あーっ、美味かった。いくらでも食えそうな気はするが、そうもいっていられない。で、ブラック、どういう事なんだ」
「ああ、そうだな。美味かった」
「えーと、ミスターブラック、あなたがこの乙女ゲームの原作者、という事でよろしいんでしょうか」
お腹が落ちついた、というかお菓子とお煎餅が食べつくされたので、まだ、物欲しそうなお顔をされているけど、ブラックさんのお話を聞くことにした。
「実は」
ブラックさんが話し出そうとしたけど、それをアルファント殿下が遮った。
「ちょっと、待ってくれ。この話は国王陛下とノヴァ神官を交えて聞いたほうが良いと思うのだが」
「あの、その前にキミカ・タチワルーイ嬢はすぐに助け出せる状況なのでしょうか?」
「彼女、何処に行ったのかわかりますか?」
「あーっ、あのお嬢さんが何処にいるのかは予想がつくけど……、彼女はもう助からないと思う。というか、彼女の代わりに条件を満たし、代わろうという意思を明確にする人物が現れないとその立場からは救えない」
「代わる、ですか?」
「ああ、あのお嬢さんは誤解して罠を踏んでしまったから魔王の代わりに贄となった。しかも魔女ルートを辿ったから二人のお嬢さんが、二人で一つの人格として認識されてしまっている」
「二人? ですか」
「全く、こんな事はあり得ないと設定したのに」
ブラックさんは物凄く渋い顔をした。
「あの、ひょっとして二人というのはピンクさんと茶ピンクさんの事でしょうか?」
「ピンク? 茶ピンク?」
「あっ、ピンクというのはフレグランス・タチワルーイ嬢の事で髪の色がショッキング・ピンク色なんです。なので愛称がピンク、茶ピンクというのはキミカ・タチワルーイ嬢の事で髪色が茶系のピンクなので茶ピンクと呼んでいます。陰で、ですけど」
「もちろん、本人たちはその呼び名を知りません。ピンクが学園から消えたのと入れ替わるように茶ピンクが学園に現れました。今回、ダンジョン攻略に来たのは茶ピンクです」
ピンクさんがこの世界は乙女ゲームの世界で自分がヒロインだと言っていた事や、キミカ嬢の静養先にフレグランス嬢が訪ねて行き、それまでは元気だったフレグランス嬢が、キミカ嬢と入れ替わるように寝込んでしまった話をすると、ブラックさんはまた、顔を顰めてしまった。
「あっちの世界で偶々、あのゲームをしていた二人がこの世界に来てしまって、ヒロインになり代わろうとしたのか。で、魔女ルートで魅了と洗脳のアイテムを手に入れようとした。いや、もう手に入れているか。もし、その茶ピンクが何も知らなければピンクが魔女のアイテムを手に入れられたのに、茶ピンクにゲームの記憶があったので返り討ちにされて乗っ取られたんだな」
「やっぱり、乗っ取られたのか。でも、見かけは変わらないですけど茶ピンクを見るとピンクが重なって見えるんです」
「いや、乗っ取ったというか、魔力過多の体質を入れ替えるというか、魔族の世界でも、扱いが難しいモノなんだ。だから、二つの人格が入り混じった形になる事が多い。大抵は強いほうが勝つ」
「魔族?!」
「いや、これは乙女ゲームのそもそもの設定と俺の見ていた夢の世界の出来事、夢は予知夢といえるかもしれないが、そこは似ているがゲームのほうはかなり変えている部分があるんだ。乙女ゲームの攻略対象者とヒロインは存在しているようだが、悪役令嬢もいるのか?」
「ヒロイン?」
「ヒロインって?」
「えっ。ヒロインはリーナ・アプリコット嬢だろう」
「やっぱり!」
「そうじゃないかと思っていた」
まさかの私がヒロイン! どうして、私がヒロイン!
はっ、そう言えばアルファント殿下は攻略対象で既に、攻略済?
でも、ピンクさんはヒロインが聖女になってからが乙女ゲームの始まりだといっていたけど、私がヒロインだとしたらどうやって、聖女に成るのかしら。
いえ、聖女の杖は手元にあって、認めさえすれば聖女になるらしいから、そうしたら乙女ゲームの始まり?
「一応、ゲームではミス・リーナが14歳の冬に聖女のアイテムを偶然手に入れる事になっているんだけど、アプリコット辺境伯領に桜の木があった?」
「ありました。けど、桜の木は嵐の日に枯れて消えてしまったそうです」
「はっ? 聖女の加護は?」
「加護の実は私とお兄様とアルファント殿下の三人で分けあっています。聖女の杖は一応、私が持っていますけど」
「良かった。聖女の杖はあるんだな」
「ええ。一応。枝ですけど」
「枝?」
「枝になっているんです。キラキラしてますけど」
「と、取り合えず聖女の杖があるんなら良かった」
前世で市販されていた乙女ゲームで魔女ルートを選んだ場合、ドラゴンのパズルを解くとドラゴンが手に入るので、それからヒロインを脅してその心を折り、その加護を手に入れて魅了と洗脳の力で攻略対象者の心を手に入れてハッピーエンドになるらしい。
魔女ルートに入るには、魔力過多が身体に合わなくて思うように身体が動かせない男爵家の令嬢の身体を借りる必要があるそうだ。
でも、ブラックさんが見た夢の中では魔女ルートというのは魔女が罠にはまって魔王と入れ替わる話になっていて、魔女の資格がある人が二人でドラゴンのパズルを解く事で贄になっていた魔王と入れ替わる事になる。
しかし、前提として魔女の資格とはその心の在り方が大きいらしい。しかも、魔女の資格がある二人が揃うなんて普通はあり得ない、と思っていたそうだ。
つまり、乙女ゲームはこの世界の予知を元に作られたので、ゲームの通りに物事が進むとは限らないという事らしい。何だか、頭がこんがらがってしまう。
でも、私がヒロイン……。
どうしよう。
「ああ、そうだな。美味かった」
「えーと、ミスターブラック、あなたがこの乙女ゲームの原作者、という事でよろしいんでしょうか」
お腹が落ちついた、というかお菓子とお煎餅が食べつくされたので、まだ、物欲しそうなお顔をされているけど、ブラックさんのお話を聞くことにした。
「実は」
ブラックさんが話し出そうとしたけど、それをアルファント殿下が遮った。
「ちょっと、待ってくれ。この話は国王陛下とノヴァ神官を交えて聞いたほうが良いと思うのだが」
「あの、その前にキミカ・タチワルーイ嬢はすぐに助け出せる状況なのでしょうか?」
「彼女、何処に行ったのかわかりますか?」
「あーっ、あのお嬢さんが何処にいるのかは予想がつくけど……、彼女はもう助からないと思う。というか、彼女の代わりに条件を満たし、代わろうという意思を明確にする人物が現れないとその立場からは救えない」
「代わる、ですか?」
「ああ、あのお嬢さんは誤解して罠を踏んでしまったから魔王の代わりに贄となった。しかも魔女ルートを辿ったから二人のお嬢さんが、二人で一つの人格として認識されてしまっている」
「二人? ですか」
「全く、こんな事はあり得ないと設定したのに」
ブラックさんは物凄く渋い顔をした。
「あの、ひょっとして二人というのはピンクさんと茶ピンクさんの事でしょうか?」
「ピンク? 茶ピンク?」
「あっ、ピンクというのはフレグランス・タチワルーイ嬢の事で髪の色がショッキング・ピンク色なんです。なので愛称がピンク、茶ピンクというのはキミカ・タチワルーイ嬢の事で髪色が茶系のピンクなので茶ピンクと呼んでいます。陰で、ですけど」
「もちろん、本人たちはその呼び名を知りません。ピンクが学園から消えたのと入れ替わるように茶ピンクが学園に現れました。今回、ダンジョン攻略に来たのは茶ピンクです」
ピンクさんがこの世界は乙女ゲームの世界で自分がヒロインだと言っていた事や、キミカ嬢の静養先にフレグランス嬢が訪ねて行き、それまでは元気だったフレグランス嬢が、キミカ嬢と入れ替わるように寝込んでしまった話をすると、ブラックさんはまた、顔を顰めてしまった。
「あっちの世界で偶々、あのゲームをしていた二人がこの世界に来てしまって、ヒロインになり代わろうとしたのか。で、魔女ルートで魅了と洗脳のアイテムを手に入れようとした。いや、もう手に入れているか。もし、その茶ピンクが何も知らなければピンクが魔女のアイテムを手に入れられたのに、茶ピンクにゲームの記憶があったので返り討ちにされて乗っ取られたんだな」
「やっぱり、乗っ取られたのか。でも、見かけは変わらないですけど茶ピンクを見るとピンクが重なって見えるんです」
「いや、乗っ取ったというか、魔力過多の体質を入れ替えるというか、魔族の世界でも、扱いが難しいモノなんだ。だから、二つの人格が入り混じった形になる事が多い。大抵は強いほうが勝つ」
「魔族?!」
「いや、これは乙女ゲームのそもそもの設定と俺の見ていた夢の世界の出来事、夢は予知夢といえるかもしれないが、そこは似ているがゲームのほうはかなり変えている部分があるんだ。乙女ゲームの攻略対象者とヒロインは存在しているようだが、悪役令嬢もいるのか?」
「ヒロイン?」
「ヒロインって?」
「えっ。ヒロインはリーナ・アプリコット嬢だろう」
「やっぱり!」
「そうじゃないかと思っていた」
まさかの私がヒロイン! どうして、私がヒロイン!
はっ、そう言えばアルファント殿下は攻略対象で既に、攻略済?
でも、ピンクさんはヒロインが聖女になってからが乙女ゲームの始まりだといっていたけど、私がヒロインだとしたらどうやって、聖女に成るのかしら。
いえ、聖女の杖は手元にあって、認めさえすれば聖女になるらしいから、そうしたら乙女ゲームの始まり?
「一応、ゲームではミス・リーナが14歳の冬に聖女のアイテムを偶然手に入れる事になっているんだけど、アプリコット辺境伯領に桜の木があった?」
「ありました。けど、桜の木は嵐の日に枯れて消えてしまったそうです」
「はっ? 聖女の加護は?」
「加護の実は私とお兄様とアルファント殿下の三人で分けあっています。聖女の杖は一応、私が持っていますけど」
「良かった。聖女の杖はあるんだな」
「ええ。一応。枝ですけど」
「枝?」
「枝になっているんです。キラキラしてますけど」
「と、取り合えず聖女の杖があるんなら良かった」
前世で市販されていた乙女ゲームで魔女ルートを選んだ場合、ドラゴンのパズルを解くとドラゴンが手に入るので、それからヒロインを脅してその心を折り、その加護を手に入れて魅了と洗脳の力で攻略対象者の心を手に入れてハッピーエンドになるらしい。
魔女ルートに入るには、魔力過多が身体に合わなくて思うように身体が動かせない男爵家の令嬢の身体を借りる必要があるそうだ。
でも、ブラックさんが見た夢の中では魔女ルートというのは魔女が罠にはまって魔王と入れ替わる話になっていて、魔女の資格がある人が二人でドラゴンのパズルを解く事で贄になっていた魔王と入れ替わる事になる。
しかし、前提として魔女の資格とはその心の在り方が大きいらしい。しかも、魔女の資格がある二人が揃うなんて普通はあり得ない、と思っていたそうだ。
つまり、乙女ゲームはこの世界の予知を元に作られたので、ゲームの通りに物事が進むとは限らないという事らしい。何だか、頭がこんがらがってしまう。
でも、私がヒロイン……。
どうしよう。
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